東京都新宿区にある成城中学校は、長い歴史と質の高い教育で知られる人気の男子中学校です。都内有数の名門校として知られ、難関大学を目指す生徒さんが多く集まり、幅広い学問分野の進学実績を誇る点が特徴の学校です。今回は、成城中学校とはどのような学校か、偏差値はどれくらいなのかなどを詳しく解説し、合格の難易度や対策についてご紹介します。
なお、似た学校名で「成城学園中学校」(世田谷区)がありますが、成城中学校とは経営母体が全く異なる別の学校です。
成城中学校の偏差値と難易度はどれくらい?
成城中学校の受験を検討する上で、まずは偏差値や倍率から全体の難易度を把握しておきましょう。あわせて、どの程度の学力が求められるのかも確認することが重要です。
成城中学校は難しい?全体的には上位レベル
四谷大塚の合不合判定テストによると、 成城中学校の偏差値はAライン80偏差値で51~55です。受験の日程によって数値が変動しています。
- 第1回試験:51
- 第2回・第3回試験:55
※参考:成城中学校|四谷大塚ドットコム
暁星中学校、開智日本橋学園中学校、東京学芸大学附属竹早中学校、広尾学園小石川中学校などが同レベルで、全国的には中上位レベルの学校と言えるでしょう。
また、成城中学校は早慶附属レベルを狙う受験層と重なることも多く、「併願校」として受験されることもありますが、出題傾向や試験時間配分には独自の特徴があり、対策の有無で結果が大きく分かれるタイプの学校です。
特に、第3回試験は倍率6倍超と、難易度・競争率ともに高くなるため、十分な準備と戦略的な受験プランが求められます。
一方で、「自分の偏差値で成城中学校に届くのか?」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。まずは現在の偏差値を照らし合わせてみましょう。もし「あと数ポイント届かない」「思うように伸びない」と感じている場合は、今の学習方法を見直すタイミングかもしれません。
トライでは、出題傾向やお子さまの学力に合わせて、志望校に合わせた学習プランをご提案しています。
成城中学校の入試に向けて何から対策すべきか分からない、合格できるか不安といった方は、ぜひ一度ご相談ください。
「頑張っているのに偏差値が伸びない」とお悩みのご家庭も少なくありません。大手塾の学習スタイルがお子さまに合っていないケースや、家庭学習のやり方に課題があるかもしれません。そうした場合は、学習習慣や指導法を見直すことで改善できることがあります。
大手塾に通塾していて偏差値の伸び悩みに悩んでいる方は、こちらも参考にしてください。


成城中学校の合格倍率
2026年度の成城中学校の入試結果は以下の通りです。
| 第1回(2/1) | 第2回(2/3) | 第3回(2/5) | |
|---|---|---|---|
| 受験者数 | 368名 | 642名 | 449名 |
| 合格者数 | 133名 | 230名 | 71名 |
| 実質倍率 | 2.8倍 | 2.8倍 | 6.3倍 |
※参考:令和8年度 成城中学校 入学試験結果(第1回~3回)|成城中学校・成城高等学校
成城中学校の第1回・第2回はともに約2.8倍と安定した倍率ですが、第3回は6.3倍と一気に競争が難しくなります。募集人数が40名と少ないこともあり、後半日程ほど難易度が高くなる傾向が見られます。
また、合格最低点は以下の通りです。
- 第1回:190点/320点
- 第2回:182点/320点
- 第3回:198点/320点
いずれの回も、おおよそ6割前後の得点が合格ラインとなっており、極端な難問よりも、基礎〜標準問題での取りこぼしを防ぐことが重要です。
特に、限られた定員を争う中学受験では、主要科目でしっかり得点を取ることが合格のカギとなります。中でも算数や国語は差がつきやすく、早期の弱点克服が合否に直結します。
お子さまの習熟度に応じた個別最適な対策を取り入れることで、得点力を着実に伸ばすことが可能です。科目ごとの課題を感じている方は、以下の記事もぜひご覧ください。


成城中学校の入試情報
成城中学校の入試では、試験日程や科目構成、配点などを事前に正しく把握しておくことが重要です。ここでは、受験戦略を立てる上で押さえておきたい基本的な入試情報を整理します。
例年の入試日程と試験方式
成城中学校の入試は、例年2月1日・3日・5日の3回実施されます。いずれも4科目型で、複数回受験が可能なため、日程戦略が重要になります。
- 2月1日:第1回(4科)
- 2月3日:第2回(4科)
- 2月5日:第3回(4科)
※参考:令和8年度 成城中学校 生徒募集要項|成城中学校・成城高等学校
4科目の合計320点満点で合否が判定され、面接試験は実施されません。
試験会場とアクセス
試験会場はすべて成城中学校(東京都新宿区)で実施されます。都心に位置しており、複数路線からアクセスしやすい立地のため、受験当日の移動負担も比較的少ない点が特徴です。
科目別の入試情報
成城中学校の入試では、算数、国語、理科、社会の4科目の合計点数によって合否が出されます。算数は50分100点、国語は50分100点、理科は30分60点、社会は30分60点で、320点満点です。面接試験は行われません。
各科目ごとに出題傾向や求められる力が異なるため、バランスよく対策を進めることが重要です。ここでは科目別の特徴を整理します。
算数は最も差がつきやすく、図形、速さ、規則性、場合の数が頻出
成城中学校の算数の入試問題では、大問5~6題が出題されています。前半に計算問題や小問題、後半には応用問題が出題される傾向にあり、途中式が採点対象になる問題も出されます。
計算問題では、割合と比の問題が頻出です。応用問題では図を使った条件整理や、公式の運用を確実に身につけることが求められるでしょう。図形問題は平面図形と立体図形、それぞれ1題ずつ出題されることが多いです。平面図形では面積、立体図形では切断の問題が頻出されます。問題量が多いため、スピード勝負となるでしょう。
国語は文章が長く、設問には記述問題が多い
成城中学校の国語の入試問題は、漢字の読み書きなどの知識問題が1題、長文読解が2題という構成が基本です。物語文と説明文がバランスよく出題され、設問には記号選択、抜き出し、短文記述などがありますが、全体的に難易度は高くなく、基本的な読解力があれば対応できるでしょう。
大問1番の文法問題は、主語述語の問題や言葉使いの問題などが出されるのでしっかりと対策を立てましょう。長文の文章量が多いため、制限時間内で理解して読み切り、解答をスムーズに行うための時間配分が大切になります。
理科は計算問題の比率が高く、単なる暗記では太刀打ちできない
成城中学校の理科の入試問題では、物理、化学、地学、生物の各分野から、バランスよく出題されます。記号選択や語句を答える問題がメインですが、実験や観察結果をもとに考察を求める記述問題も出題されます。年々、問題の難易度が上昇しているので、知識の暗記だけでなく根本から理解していなくてはなりません。
グラフの読解や作図、計算問題などもあるため、幅広い形式に対応できるように鍛えておくことが必要でしょう。成城中学では単元別でのバランスはあまり考慮されておらず、去年出題された問題が連続して出題されるケースもあるので、全体的に学習を進めておきましょう。
社会は地図の見方、記述問題、時事問題の対策が必須
成城中学校の社会の入試問題では、地理、歴史、公民の各分野から、大問が1題ずつ出題されます。問題数が減っている傾向にありますが、文章が長くなっているので難易度は高くなっていると言えます。
出題形式は記号選択や語句の記入がメインですが、資料や統計データを読み取る問題や、年号や用語を漢字で記入するよう指定される問題もあります。また、為替レートや関税などの時事問題が含まれることもあるため、現代社会に関連する知識を持つことが大切でしょう。
入試日程や出題傾向を踏まえた戦略設計が、合否を分けるポイントになります。
自己流の対策では、得点源や優先順位を見誤ることもあります。
トライでは、志望校に合わせた最適な学習戦略をご提案しています。
成城中学校に合格するために必要な対策
成城中学校に合格するためには、出題傾向に合わせた対策と、安定して得点できる力をつけることが重要です。ここでは、各科目で押さえておきたい対策のポイントを解説します。
算数では計算力を高め、日常的にミスを減らす訓練が必要
成城中学校の算数の入試問題で得点を上げるには、計算力を高めて、日常的にミスを減らす訓練をすることが大切です。また、途中式が採点対象となる問題もあるため、途中式や解法のプロセスを明確に書く習慣をつけることが大切です。
頻出される立体図形の切断問題は、苦手と感じる生徒も多いですが、基本から標準的な問題しか出題されないので、避けずにしっかりと対策を立てておくと大きな得点源となるでしょう。また速さは、グラフを伴う問題が毎回出題されています。過去の問題を解き、典型的な問題のパターンを把握しておくのも良いでしょう。
国語では日常的に文章を読む習慣をつけ、流れや構成を把握する力を鍛える
成城中学校の国語の入試問題では、日常的に文章を読む習慣をつけましょう。文章全体の流れや段落構成を把握する力を鍛え、特に短文の記述問題では、要点を簡潔にまとめる訓練が必要です。また、漢字の読み書きや語彙力の強化も気を抜かず、過去問題を通じて出題傾向を掴んでおくと効果的です。
理科では基礎的な単語を覚え、自分の言葉で説明する力が必要
成城中学校の理科の入試問題で得点を上げるには、まず基本的な語句や知識を正確に覚えることが大切です。また、実験データの解釈や観察結果を、自分の言葉で説明できるように鍛えておきましょう。普段の生活の中で科学現象に関心をもち、なぜそのような結果になるのかを自分で考える習慣をつけることがおすすめです。
特に化学は、水溶液の性質と計算問題が頻出されます。化学分野は4分野の中で最も出題されているので、しっかりと対策をとって得点につなげましょう。過去問題を通じて、記述やグラフ読解など、さまざまな出題形式に慣れておくと良いでしょう。
社会では、地理や歴史の基礎知識をしっかり定着させることが基本
成城中学校の社会の入試問題では、地理や歴史の基礎知識をしっかり定着させることが大切です。地理では地図や統計資料を活用し、視覚的に覚えると良いでしょう。都市の場所、地形、工業、農業、雨温図、統計などが出題されています。
歴史は、時代ごとの流れを理解していれば答えられる標準的な問題です。古代から現代まで偏りなく出題されているので、年表を使って出来事の流れを整理しておきましょう。
公民では重要概念を理解しておくことがおすすめです。また、日頃からニュースや新聞に触れて、時事的な話題にも関心を持っておきましょう。
成城中学校はなぜ人気?の基本情報と大学合格実績
成城中学校は、落ち着いた校風や安定した進学実績から多くの受験生に選ばれている人気校です。ここでは人気の高い成城中学校について紹介します。
東京都新宿区にある中高一貫の男子校
京都新宿区にある成城中学校は、「社会に有為な人材を育成する」という建学の精神のもとに、「知・仁・勇」を備えた男子リーダーの育成を目指している学校です。文武両道主義のもと、完全中高一貫校である利点を活かし、変化する社会や多様な大学入試に対応したカリキュラムを構築するとともに、ここ数年で大きく変化した教育のICT化やグローバル化にも対応しています。
自分自身を表現するカリキュラムと海外教育を重視
成城中学校では、多様な人と協働して問題を解決していくために、自分の考えをさまざまな手段で表現することを大切に考えています。6年間の一貫教育の中、中学生から表現力を育むカリキュラムにより、自分の内面に向き合い、自治自律の精神を育成しています。
また、国外に出て現地の人々と対話することのできる「オーストラリア・グローバルリーダー研修」「台湾・グローバルリーダー研修」「ニュージーランド・ターム留学」などを展開し、生徒の視点を一段引き上げることを目指しています。
6年かけて構築していく人間力
中学1・2年では基礎学力の定着と学習習慣の確立を重視し、対話を通じて他律から自律的な学習へと導きます。
中学3年から高校1年にかけては進路を見据え、発展講座や進学講習、グローバル研修などを通じて、自ら選択しやり抜く力を養います。
さらに高校2・3年では、行事や部活動を通じてリーダーシップを発揮しながら、志望進路の実現に向けて実力を完成させていきます。
近年の主要大学の合格状況
成城高等中学校の近年の進学状況は、現役合格率約90%、現役進学率約80%と、高い水準を保っています。
現役卒業生の主な難関大学合格者数は下記の通りです。
| 大学名 | 2025年卒 合格者数 | 2024年卒 合格者数 |
|---|---|---|
| 東京大学 | 1名 | 1名 |
| 京都大学 | 1名 | 1名 |
| 一橋大学 | 2名 | 3名 |
| 東京科学大学 (旧・東京工業大学) |
0名 | 2名 |
| 東北大学 | 0名 | 1名 |
| 九州大学 | 0名 | 1名 |
| 早稲田大学 | 31名 | 31名 |
| 慶應義塾大学 | 4名 | 4名 |
※参考:卒業生の進路状況|成城中学校・成城高等学校
早稲田大学・慶應義塾大学といった難関私大のほか、国公立大学では東京大学、京都大学、また、東京科学大学(旧・東京工業大学)、一橋大学、東北大学、九州大学にも合格者を輩出しています。
このような進学実績からも、成城中学校・高等学校が大学受験を強く意識した中高一貫教育を行っていることがわかります。特に中学のうちからの基礎学力の徹底や、発展的な学びへの段階的移行が、こうした成果につながっています。
まとめ
成城中学校の偏差値や入試問題の傾向、得点を上げるための対策についてご紹介しました。人気の高い成城中学校への合格には、幅広い知識を身につけておくことが大切です。お子さまの得意、不得意を把握して効率よく成績アップを狙うなら、志望校に合わせた対策が必須です。特に最難関中以外は、大手塾では冠講座が開講されないため、志望校対策は個別指導塾という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。苦手分野を強化して、さらなる偏差値アップにつなげてください。
「集団塾ではカバーしきれない」「苦手分野のフォローが間に合わない」などのお悩みがある方は、今の学習方法が合っていない可能性があります。そのまま対策を続けてしまうと、志望校との偏差値差が埋まらないまま本番を迎えてしまうことも少なくありません。
お子さま一人ひとりに合わせたカリキュラムで、志望校合格に向けた着実なサポートを行います。短期間でも得点力は大きく伸ばすことができますので、成城中学校合格のための対策に不安がある方は、ぜひトライにご相談ください。

