東京都杉並区にある佼成学園中学校は、「男子が大きく成長する学校」をスローガンに1954年に設立された男子校です。中高一貫の6年間の教育プログラムを通して、世界に通用する学力と人間性を養うことを目標に掲げています。
今回は、佼成学園中学校とはどのような学校か、偏差値はどれくらいなのかなどを詳しく解説し、合格の難易度や対策についてご紹介します。
佼成学園中学校の偏差値と難易度はどれくらい?
ここでは、佼成学園中学校の最新の偏差値や倍率など、難易度について解説します。
佼成学園中学校の偏差値は45〜54|倍率について
四谷大塚によると、佼成学園中学校の偏差値はコースや入試日程によって、近年45〜54を推移しています。数年前に比べて中学入試の出願者数が2倍以上になるなど、人気が顕著に表れている学校なので、偏差値が乱高下する傾向にあります。
学校の公式サイトによると、直近の倍率は、第1回一般入試4科で2.76倍、第2回一般入試で4.34倍、第3回一般入試で4.05倍でした。
※参考:令和8年度 中学入試結果|佼成学園中学校・高等学校
偏差値帯の男子校との併願対策
佼成学園中学校と同程度の偏差値帯の東京都内の男子校としては、京華中学校、獨協中学校、日本大学豊山中学校、足立学園中学校などが挙げられます。
偏差値だけでなく、教育方針や大学付属の有無、通学の利便性なども踏まえて比較検討することをおすすめします。
| 学校名 | 偏差値 |
|---|---|
| 獨協中学校 | 49〜57 |
| 日本大学豊山中学校 | 45〜54 |
| 佼成学園中学校 | 45〜54 |
| 京華中学校 | 40〜49 |
| 足立学園中学校 | 0〜49 |
※参考:偏差値一覧:四谷大塚ドットコム
佼成学園中学校は複数回の入試機会があるため、他校の入試日程と組み合わせやすいのが特徴です。例えば、2月1日午前に第一志望校を受験し、その結果を待ちながら2月1日午後のグローバル特別奨学生入試や2月2日以降の一般入試にチャレンジするなど、複数回受験できる強みを活かした併願計画が立てやすくなっています。
併願校を選ぶ際は、お子さまの得意科目や試験当日のコンディションも考慮して計画を立てましょう。
併願校選びや科目ごとの対策は、情報が多いほど迷いやすいものです。
トライでは、佼成学園中学校の出題傾向を踏まえた1対1のオーダーメイド指導で、お子さまの得意・不得意に合わせた学習計画を立てます。
志望校合格に向けて、今の学力から逆算した効率的な対策を始めましょう。
佼成学園の大学合格実績
佼成学園では、早稲田大学や慶應義塾大学など、さまざまな難関大学への合格者を数多く輩出しています。特に近年は、難関国公立大学、難関私立大学、GMARCHの合格者が多くなっています。
ここでは、2026年の主な大学合格者数(現役生)を紹介します。
国公立大学
| 大学名 | 合格者数(現役生) |
|---|---|
| 東北大学 | 2名 |
| 千葉大学 | 1名 |
| 横浜国立大学 | 1名 |
| 東京都立大学 | 2名 |
| 埼玉大学 | 1名 |
| 防衛医科大学 | 1名 |
私立大学
| 大学名 | 合格者数(現役生) |
|---|---|
| 早稲田大学 | 3名 |
| 慶應義塾大学 | 6名 |
| 上智大学 | 23名 |
| 東京理科大学 | 15名 |
| 明治大学 | 18名 |
| 青山学院大学 | 8名 |
※参考:合格・進学実績|佼成学園中学校・高等学校
入学時の成績がそれほど高くなかった生徒さんも難関大学に挑めるレベルにまで到達していることが、合格実績からも読み取れるのではないでしょうか。
その背景には、難関大学に合格した卒業生が親身になって学習をサポートしてくれるチューター制度があります。自習室には卒業生が常駐しており、勉強と学園生活をフォローしてくれます。また、自習室は朝7時から夜8時まで開放されているので、部活動後にも勉学に取り組める環境が整っています。
佼成学園中学校の基本情報
ここからは、佼成学園中学校がどのような教育方針・カリキュラムで生徒を育てているのか、学校の基本情報を紹介します。
中高一貫教育による6年間の独自カリキュラム
佼成学園中学校では、男子校ならではの学習や部活動に集中できる環境の中、中高一貫教育のメリットを活かした独自のカリキュラムが注目されています。特に知識と人間力を磨くために、ICT教育、英語教育、探究プログラムに力を入れています。
中学・高校の6年間は、自分の将来を見据え、必要な学力を身につけていくための期間です。習熟度別のクラス編成や、発達段階に応じた目標を取り入れた指導によって成長することができるでしょう。
各学年に「学びのスローガン」があり、中学1年生では「学ぶ自分を好きになる」、2年生では「学びの習慣を身につける」、3年生では「勉強は自分の未来のために」を掲げて勉学に励んでいます。
生徒自身の個性を伸ばす3つのコース
佼成学園中学校は、きめ細やかな3つのコース編成で自分自身をじっくりと磨き上げることができます。
「グローバルコース」では、真のグローバルリーダーに必要な国際的素養を養い、海外の大学などへの進学を目指します。「アドバンストクラス」では難関国公立大学(旧帝大)、早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、上智大学、ICUなどへの現役合格を目指し、「マスタリークラス」では国公立大学、難関私立大学などへの現役合格を目指します。
特にグローバルコースは、さまざまな場所で現地の人々と交流し、日本とは異なる文化に触れる体験をすることができます。具体的には、中学1年生でモンゴル異文化体験、中学2年生でフィリピン(希望者対象)、中学3年生でタイ、フィリピン(希望者対象)、ニュージーランド(希望者対象)などのプログラムが用意されています。
高校卒業までに英検®準1級取得を目指し、卒業後の進路は海外の大学や国内のスーパーグローバル大学への進学を目指します。
佼成学園中学校の入試情報
佼成学園の中学入試には、第1~3回の一般入試に加え、グローバル入試、グローバル特別奨学生入試、第1・2回特別奨学生入試、Super English入試があります。
各回で受験者数が増えて実質倍率も上がっている傾向にあり、2010年代は得点を60%取れれば合格圏内と言われていましたが、近年ではその数字が65~75%へと上がっています。
一般入試とグローバル入試は算数と国語の2科、または、算数と国語、理科、社会の4科から選択できます。試験時間は、算数と国語が各50分、社会と理科が各25分です。
例年の入試日程
佼成学園中学校の例年の日程は下記の通りです。
- 2月1日:午前 第1回 一般・グローバル入試
- 2月1日:午後 グローバル特別奨学生入試
- 2月2日:午前 第2回 一般入試
- 2月2日:午後 第1回 特別奨学生入試
- 2月3日:午前 第3回 一般入試/Super English入試
- 2月5日:第2回 特別奨学生入試
日程は年度により変更する可能性があります。最新の日程は毎年公式サイトの募集要項で確認しましょう。
科目別に見る、佼成学園の入試問題の傾向
佼成学園中学校の入試問題はどの科目も標準的な問題内容となっているので、基礎知識を正しく定着させておくことが大切です。まれに難度の高い問題が出されることもありますが、その問題はあまり合否に関係しないと考えて良いでしょう。
重要用語は漢字でも書けるようにしておくことや、ケアレスミスをしないように演習を積んでおくことも大切です。ここでは科目別に、どのような問題が出題されるかを具体的にご紹介します。
算数
算数の試験時間は50分で、100点満点です。大問が5題出されるパターンがほとんどで、計算問題1題、応用小問集合1題、応用問題3題という構成になっています。
規則性や速さ、平面図形・立体図形の問題が頻出されます。特に平面図形・立体図形は毎年必出と言えるほどの頻出単元です。よく練られた問題が多く、難易度の高い応用問題が出題されることもあります。
国語
国語の試験時間は50分で、100点満点です。大問が4題出されるパターンがほとんどです。説明文では自分の意見を記述する問題が頻出されています。
一方、物語文では、心情を問う問題が多く出題されます。知識問題は漢字の読み書きのほか、慣用句やことわざ、文法など基本的なものが出題されます。
理科
理科の試験時間は25分で、50点満点です。大問が5題出されるパターンがほとんどで、例年、各分野からバランスよく出題されます。
中でも実験や観察を重視した問題がたびたび出され、条件や手順を整理しながら問題を読み進めていく力が必要です。問題そのものは全体的に基本的な内容のものばかりですが、量が多いので時間配分にも注意しましょう。
社会
佼成学園の社会の試験時間は25分で、50点満点です。大問3題での構成が多く、理科と同様、各分野からバランスよく出題される傾向にあります。
歴史は、各時代の重要な事柄を、年表などを用いて幅広く問うものが多く出題されています。政治分野は基本的なことだけでなく、時事問題もよく出題されています。
佼成学園中学校合格のために必要な対策
佼成学園中学校合格のために、実際にどのような対策を進めればよいのかを科目別にご紹介します。過去問演習と合わせて、日々の学習に取り入れてみてください。
算数は計算力の定着がカギ
佼成学園中学校の算数の入試問題を攻略するには、日々演習を積んで確かな計算力をつけておくことが大切です。また規則性などの問題では、条件を整理して書き出すと解答のヒントがつかめることもあるため、余白を効果的に使うと良いでしょう。
頻出分野である図形問題は、面積を求める問題を中心に、比の考え方を用いて解けるようにしておく必要があります。後半には、難易度の高い問題がたびたび出題される傾向にあります。過去問を繰り返し解いて、出題傾向や時間配分に慣れておくことが大切です。
国語は、要約する力をつけることがポイント
佼成学園中学校の国語の入試では記述問題が出される傾向にあるため、普段から物事や文章を自分の言葉で要約する練習をしておくことが大切です。
また、読解問題の中でも、熟語の意味などを問われる知識問題が出題されるので、普段からわからない言葉はそのままにせず、きちんと辞書などで意味を調べる習慣をつけておきましょう。
理科は暗記だけに頼らない
理科の入試問題では、物理・化学・生物・地学の各分野からバランスよく出題される傾向にあります。すべての分野を偏りなく学び、まずは基礎知識を幅広く身につけておきましょう。特に、実験、観察をもとにした出題が多く出されます。
また、思考力を問う問題も頻出のため、用語の暗記に頼ることなく、本質から理解しておくことが大切です。漢字指定の設問もあるため、正確な表記を覚えておくほか、作図力や計算力も求められるので、演習を通じて実践的な力を磨いておきましょう。
社会は時間配分に気をつける
社会の入試問題は、基本的な問題がほとんどです。全体的に、とある事象について関連づけて出題される形式が多々あるため、部分的に暗記するのではなく、知識をつなげて理解する力が求められます。
地理では、地形図を用いた問題がよく出題されるため、地図記号や縮尺など基礎知識の定着が重要です。問題量は決して少なくないため、時間配分に気をつけ、焦らず着実に解いていく力も試されます。
まとめ
佼成学園中学校の偏差値や入試情報、合格をつかむための対策法などについてご紹介しました。佼成学園中学校は、進学への意欲が高く、学習に前向きな生徒には熱心に指導してくれるので、お子さまの特性によっては、入学後に大きく成績を上げることができるでしょう。指定校推薦の数も豊富なため、狙っている大学に進学しやすいのも特徴です。
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