2025/06/05
2025/09/24

【2025年最新】実践女子学園中学校の偏差値はどれぐらい?難易度と対策を解説

東京都渋谷区にある実践女子学園中学校は、1899年に創立された実践女学校からの長い歴史がある女子校です。渋谷という立地にありながら敷地内には緑が溢れ、生徒たちはゆったりとのびやかに学園生活を送っています。卒業生全体の8割以上が大学へ進学するなど、勉学に力を入れている点も特徴です。今回は、実践女子学園の偏差値はどれくらいなのかを詳しく解説し、合格の難易度や対策についてご紹介します。

ちなみに中野区の実践学園中学や八王子市の八王子実践中学は、「実践」と名がついていますが、実践女子学園との関係はありません。​

実践女子学園の偏差値と難易度はどれくらい?

実践女子学園中学校の偏差値や難易度は、志望校選びや受験計画を立てる上で重要な判断材料になります。ここでは、最新の模試データに基づく偏差値の目安や倍率の推移をご紹介します。​

​​近年は人気が高まり、合格ラインも上昇傾向にあるため、最新の情報を把握して効率的な対策を進めましょう。​

実践女子学園の偏差値は40~50

実践女子学園の近年の偏差値は40~50を推移しています。​​特にここ数年は出願者数の増加に伴い難易度も上昇傾向で、​​実質倍率は2019年の一般入試の午前が1.3倍だったのに対し、2022年以降は3.0倍前後をキープするなど人気が高まっているのがわかります。

また、第1回の試験から第5回にかけて倍率も高くなり、終盤では5.0倍近くとなり​​、年々競争が激しくなっていることがわかります。こうした背景からも、受験に向けては早期の準備と安定した得点力が欠かせません。​

実践女子学園の進学実績

実践女子学園の合格実績をみると、難関大学から医学部、海外の大学、内部推薦など、さまざまな大学に合格者を輩出しています。国公立大学をはじめ、早稲田、慶應、上智、東京理科、またGMARCH、その他の私立大学のみならず、海外の大学への進学率も伸びています。

実践女子学園では、推薦で実践女子大学に進む「内部推薦(専願)」、実践女子学園への推薦を得たまま他大学を受験する「内部推薦(併願)+他大学受験」、他大学受験など、多彩な進学制度が整っています。これらの制度を活用することで、将来の進路を柔軟に設計できる点も大きな魅力です。

実践女子学園の入試情報

実践女子学園の入試問題は、各科目の特徴や配点バランスを把握しておくことが、効率的な学習計画の第一歩です。ここでは、科目別に出題傾向や得点戦略のポイントをご紹介します。事前に傾向を知ることで、過去問演習や直前期の学習にも的確に反映できます。​

算数は基本問題がメイン

実践女子学園の算数の入試問題は45分で配点は100点、計算問題5問、一行問題5問、大問2題の問題構成となっています。

大問では​​複数の条件を整理して答えを導く問題が多く、途中で手が止まる受験生も少なくありません。時間配分は計算5分、一行問題10分、大問残り時間を目安に、見直し時間も確保できるようにしましょう。​

一行問題は基本レベルの問題ですが、大問はやや思考力を必要とする問題も出題されます。時間配分に注意して、解く順番を考えて取り組むことが大切でしょう。

算数の成績が伸びない、​​受験まで間に合わないとお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてください。​

国語は平均点が高いため確実に得点を取る

実践女子学園の国語の入試問題は45分で配点は100点、物語文の読解1題と知識問題(語句や文法等)1題の構成になっています。物語文は人物の心情や言動理由、また、文章中の表現について問われる設問が出題されます。読解の解答形式は選択肢や抜き出しが多めですが、60字程度の記述問題が出題されることもあります。

理科は各分野からバランスよく出題される

実践女子学園の理科の入試問題は社会と合わせて50分で配点は50点、大問3題です。大問1つにつき1分野の出題が基本で、物理・化学・生物・地学の各分野からバランスよく出題される傾向にあります。設問形式は、選択、計算、記述、作図と多岐にわたります。大問数は少ないですが、思考力を要する問題が多いため、時間配分には注意が必要です。

社会は地理と歴史の出題が多め

実践女子学園の社会の入試問題は理科と合わせて50分で配点は50点、大問2題で、基本的な知識を問う問題が多く出題されます。各分野から出題されますが、地理と歴史の割合がやや多い傾向にあります。政治の出題比率は少なめのため、地理・歴史を重点的に対策しておくと効果的です。

実践女子学園に合格するために必要な対策

実践女子学園の入試で合格を勝ち取るには、各科目の傾向を踏まえた効率的な学習と、限られた試験時間内で得点を積み上げる戦略が欠かせません。ここでは、過去問分析をもとにした科目別のポイントや、直前期に意識すべき学習の進め方をご紹介します。​

算数はケアレスミスをしないように日々訓練

実践女子学園の算数の入試問題では、計算と応用問題の割合が多く、正確な計算力と柔軟な思考力が問われます。作図やグラフを描かせる問題が出題されることもあるので対策しておきましょう。過去問演習を通して出題傾向を把握し、ケアレスミスのない正確な計算力の習得が大切です。また、図形分野のやや難しめの応用問題に慣れておくと得点力アップにつながります。

国語は漢字や慣用句など基本的なことを確実にしておく

実践女子学園の国語の入試問題では、長文に慣れて要旨を把握する力が必要です。文章問題は比較的読みやすく、平均点が高い傾向にあります。その分、ちょっとしたミスで得点を落とさないよう注意が必要です。また、漢字の読み書きや慣用句の出題があるため、ことわざや慣用句の知識、漢字の正確な読み書きが大切になるでしょう。「はね・とめ・はらい」にも注意し、語句や文法の知識も確実にし、基本事項を徹底しておくことが高得点への近道です。

理科は基礎を徹底的にマスターする

実践女子学園の理科の入試問題は、そこまで難易度が高いものではありません。基礎をしっかり押さえることが対策につながります。各分野をバランスよく学び、グラフや表から規則を読み取る力をつけることが大切です。記述問題では適切な言葉で説明する表現力が求められます。特に力のつり合いや電気分野の問題に対応できるように演習を重ねておきましょう。暗記だけに頼らず、思考力・表現力を含めた総合力をつけることが合格への一歩です。

社会は基本を確実に解くために復習を繰り返す

実践女子学園の社会の入試問題は、基本事項の出題が中心です。まずは基本を徹底し、繰り返し復習を行ってください。また、地図・グラフ・写真などの資料を用いた出題が多いため、普段からこれらの演習を心がけて幅広く知識を押さえておくと良さそうです。歴史分野では、江戸時代末期以降がよく出題されます。歴史的資料や人物の画像にも目を通し、時事問題にも関心を持っておきましょう。

実践女子学園をもっと知る​――​ 6年間の学びと環境

​​ここでは、実践女子学園の学校生活や教育方針、立地といった、受験前に知っておきたいポイントをご紹介します。​

明治32年からの歴史を誇る、由緒ある女子校

実践女子学園は、女子教育の先駆者である下田歌子によって明治32年に創設された学校です。「女性が社会を変える、世界を変える」という信念のもと、教育を通じて女性の地位向上を目指しており、「良識を養い、実践を尚び、責任を重んずる」という高い志を掲げています。

中高の6年間、グローバル教育・探究教育・感性表現教育の3つの柱を通して、グローバル時代の複雑で予測困難な世界を理解し、平和で平等、また持続可能な世界の実現に貢献する実践力と感性を養っていきます。

渋谷という立地にある学び舎

渋谷に校舎を構えており、キャンパスは緑豊かで閑静な文教地区にあります。渋谷駅から徒歩10分、表参道駅から徒歩12分というアクセスの良さも特徴です。

2万5,000平方メートルもの広大なキャンパスには、桃夭館をはじめ、曲線が美しい淡い桜色の校舎と、体育館、人工芝のグラウンドなどの施設が充実しています。すべての教室に冷暖房が完備されるなど、勉強に集中できる環境が整っています。

3つの柱で伸ばす実践力​

実践女子学園では、変わり続ける社会、世界、地球で、「流されない自分」を見つけて欲しいという考えのもと3つの柱を軸にした教育を掲げています。

グローバル教育

地球に生きる一人として公正で持続可能で平和な社会づくりに貢献できること、また、共感する心と挑戦する力を育てることを大切にしています。

中1の必修科目として、茶道、華道などから、自分が興味のあるものをひとつ選んで学びます。

また中3の必修プログラムでは、幅広い国から集まった留学生たちと3日間かけて異文化を肌で感じます。

中3から高2の希望者対象には、オーストラリアとニュージーランドでの海外研修もあるほか、高1、2年生では海外進学を視野に入れた10日間の短期留学、ネイティブによる放課後講座など、英語に触れてグローバルな感性を養う授業が展開されています。

探究教育

正解なき今の時代、自ら考える力を養い新たな価値を創造するために挑戦する人になってもらうための教育プログラムです。

実践女子学園では学びの意義と楽しさを知ることを出発点に、すべての知の土台となる好奇心と基礎学力を学びます。その主なプランが、オリジナルの探究授業「未来デザイン」です。中1から高2の5年間のプログラムの中で、多様な「広がる・深まる・変わる」体験を通し、​​企業や地域社会において​​「自分の枠を超える学び」を展開していきます。

感性表現教育

学校はそれぞれの個性や才能、能力を持つ生徒がともに過ごす場所のため、実践女子学園では「この学校だからこそ」できる活動に価値を置いています。

感性表現教育では、多彩なグループ活動を積み重ねてそれぞれの良さを認識し、その力を最大限に引き出す力を備えていきます。中1と高3には礼法の授業で、人を敬い思いやる「心」を「型」で表現できるようになることを目指します。また、生徒会活動や行事にも力を入れており、「選ぶ責任、選ばれた責任」など社会につながる学びを深めているほか、クラブ活動も重視しており、中1は全員参加必須となっています。

まとめ

実践女子学園の偏差値や入試問題の傾向、得点をあげるための対策についてご紹介しました。実践女子学園への合格には、難易度の高いものではなく基本的な問題を確実に解く力がとても大切です。

お子さまがスランプに陥っていたり、基礎的なことを理解できていないと感じたりした場合には、個別指導塾という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。苦手な部分を重点的に克服することで、合格の扉は開かれることでしょう。

トライでは、お子さま一人ひとりに合わせたカリキュラムで学習サポートを行っています。実践女子学園への入試対策をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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