2025/07/07

​​【2025年最新】星野学園中学の偏差値はどれくらい?難易度と対策を解説​

埼玉県川越市​​に校舎を構える星野学園は、男女共学の中高一貫校です。1897年に開かれた「星野塾」という私塾がルーツで、現在の青山学院や東洋英和女学院で教師を務めた星野りち氏によって創設されました。熱心な教育指導をはじめ校舎や設備が整っていることから、近年では快適な学校生活を送ることができる学校として人気が高まっています。今回は、星野学園はどのような中学校なのか、偏差値はどれぐらいなのか、また合格するためにはどのような対策をとっておけば良いかなどについて詳しくご紹介します。

星野学園の基本情報​

『​教養とは何だ​​?!』がコンセプトの教育​

星野学園では「教養教育~リベラルアーツ~」をコンセプトに掲げて、生徒一人ひとりの個性と可能性を大切に、広い視野と深い知識を育む教育を行っています。学問の基礎を固めるだけでなく自由な発想と多角的な視点を重視し、「教養とは何か」ということについて、授業や部活動、学校行事など、多彩な経験を通じて探究していきます。「礼法を通じて心を磨く」「あらゆる分野の知識をつける」「広い世界から学ぶ」という3つの方針は、開学された当初から受け継がれている星野学園の伝統的価値観です。

原点は「学びたいから学ぶ」という心​

​​星野学園では創立以来、「自ら求めて学び、実践の中で教養を深め、高めた力を他者のために活かす」という精神を大切にしています。授業や課外授業では本物を体験できる機会が多く設けられており、部活動では部員たちがクラスや学年の枠を超えて互いに教え合い、高め合うような活動の在り方を奨励しています。

自主的にクリアできる力をつける6年間教育​

星野学園では、中学から高校までの6年間で「生徒が思い描く未来のために各学年で何を学ぶべきか」をサポートしています。イメージした未来に向かって、それぞれの学年で何を習得すべきか計画を立てて学び、自らやるべきことを設定し、自主的にクリアできる力をつけることを目指しています。そのうち中学の3年間は、基礎的な内容に加えて実践力をつけるための応用演習を取り入れる「理数選抜クラス」と、高校の学習内容を深く理解するために中学の基礎固めに力を入れる「進学クラス」に分かれます。1年生では学ぶ習慣を身につけ、2年生では学習意欲を高め、3年生では学ぶ喜びを実感していきます。

「生きた英語」に触れて学ぶ国際人教育

星野学園では、英語学習を通じて自分とは異なる社会や文化背景、多様な価値観を学び、自分自身の価値観の発見につなげることを大切にしています。自分と他者を認め、国際理解ができる人材の育成に力を入れて、広い世界への感性を養っていきます。また、国際人としての知性や人格を培うことを目的に、修学旅行やホームステイ、ドイツの方を招いた日独交流コンサートなど、海外体験や異文化交流の機会も多く設けられています。SDGsや国際協力にまつわる探究学習のプレゼンテーション、ディスカッション、文章作成などを通じて国際理解も深めていきます。

星野学園の偏差値と難易度はどれくらい?

星野学園の偏差値は平均よりも高め

首都圏模試センターの発表によると、星野学園の偏差値は男女ともに52~60となっており、平均的には57前後です。埼玉県内の他の私立中学と比較すると、偏差値は平均よりも高めと言えるでしょう。また、星野学園の入試の倍率はおよそ1.5倍で、「進学クラス」入試の第1回は1.4倍、第2回は1.9倍、「理数選抜クラス」の第1回は3.4倍、第2回は2.3倍です。

卒業後の進路は国公立・私立ともに高い進学率を誇る

星野学園の進学先は関東、特に埼玉県近郊の国立大学に現役で合格している生徒が数多くいます。また、東京都内を中心に難関私立大学への進学率も高く、医学部や医学系大学への進学実績も残しています。

生徒一人ひとりの進路希望に合わせてさまざまな学部に進学していることから、総合的に見て、星野学園は多方面の分野に強いと言えるでしょう。

難関大学​​​​現役合格を目指す「理数選抜クラス」

星野学園の「理数選抜クラス」は、東京大学、京都大学、国立大学の医学部などに合格するために設けられたクラスで、特に論理的な思考力を育み、数学や理科に焦点をあてた学習が展開されます。基本的には理系教科の学習を基礎から応用まで学び、最難関国立大学に現役合格できる学力を鍛えていきます。

星野学園の入試情報

入試方法によって受験科目が異なる

​​星野学園の入試は第1回、第2回のほか、「進学クラス」「理数選抜クラス」によって受験科目が異なるので、入試要項を確認して自分の得意科目を考慮した上で選択する必要があります。第1回の「進学クラス」は国語と算数、「理数選抜クラス」は国語、算数、理科です。第2回の「進学クラス」は国語と算数、「理数選抜クラス」は国語、算数、理科、社会です。問題の難易度は全体的に標準レベルで、どの科目も基礎知識の定着を問う問題が多数出題される傾向にあります。

算数は基本的な問題を出題

星野学園の算数の入試は、50分で100点満点です。計算問題、一行問題、応用問題3題の5題で、答えのみを記入する解答形式です。大問1と2は計算問題と一行問題を集めた出題で、設問数は全体の半分以上にあたります。特に、四則計算・逆算、角度・面積・長さ、濃度、体積・表面積などが頻出単元で、基本的な問題が出題されます。

国語は漢字の読み書きやことわざなども出題

星野学園の国語の入試は、50分で100点満点です。文章読解2題と知識問題4題の6題構成となっており、記号選択、抜き出し、記述、漢字の書き取りなどが出題されます。記述問題もありますが、自分の考えを述べる論述タイプではなく、40~50字ほどで文章中の適切な部分をまとめる問題が多いため読解力があれば大丈夫でしょう。読解問題では説明文と論説文、小説・物語・伝記の組み合わせが多くなっています。漢字の読み書きやことわざ、熟語、文学作品の知識なども出題されるので対策が必要でしょう。

理科はクラスによって時間と点数が異なる

星野学園の理科の入試は、試験回によって時間と点数が分かれます。「理数選抜入試第1回」の場合は40分で80点満点、「理数選抜入試第2回」と「総合選抜入試」の場合は社会と合わせて60分で各50点満点です。

大問数は4題で、解答形式は記号選択、適語(数値)の記入、記述問題など多岐にわたります。物理、化学、生物、地学の各分野からバランスよく出題される傾向にあり、問題数が若干多いのも特徴です。基本から標準程度の問題を完璧に​できるように​しておけば合格点に届きますが、さらに​点数を上げたい​場合は応用問題演習を繰り返すことがおすすめです。

社会は近年、短文記述などが出題​

​​星野学園の社会の入試は理科と合わせて60分で、各50点満点です。大問数は3題で、解答形式は選択式と書き出し式が中心です。地理、歴史、政治経済の3分野から1題ずつ出題され、いずれもレベルは基礎知識の定着を試す問題になっています。近年は、短文記述や50字程度の記述問題も出されているので対策しておきましょう。地理は雨温図の見分け方、歴史は時代順の並べ替え、政治経済は前年など直近の社会情勢が頻出されます。

星野学園に合格するために必要な対策

算数は「情報の整理の仕方」を意識する​

星野学園の算数の入試問題は基本から標準レベルの問題なので、とにかくミスをしないことが必須です。そのためまずは、全ての単元の基本を身につけましょう。算数が得意になるためには「情報の整理の仕方」を覚えることが大切なので、日ごろから比を使った考え方、線分図・面積図・ベン図などを使った整理法、図形や数列について正しく使えるように対策しておくこともおすすめです。文章の読み間違えや情報の取り違えをしないように、重要箇所を囲んだり下線を引いたりするなどの工夫をするとよいでしょう。

国語は知識問題の対策を入念に行う​

星野学園の国語の入試では長文読解・知識問題ともに難問は少ないので、基本レベルの実力を着実につけておくことが大切です。読解問題よりも知識問題が多く出題され、試験の大きな範囲を占めるので対策は必須でしょう。

​​読解問題の演習では、指示語や段落、場面の構成を考えること、筆者の主張や登場人物の性格・心情の変化に注意すること、読めない漢字などはすぐに調べることなどで対策しておくのがおすすめです。読解問題の文章量は5,000~6,000字程度で総解答数は40問前後と多く感じられますが、漢字や言語事項などすぐ解ける問題もあるので時間は足りるでしょう。

理科は日頃の時事的ニュースで対策を

星野学園の理科の入試問題は、標準的な難易度の問題が出されます。そのため、ケアレスミスをしないように気をつけましょう。物理は実験に関する問題や計算問題・思考問題を解けるようにしておくこと、化学は気体や水溶液の知識を覚えて計算問題が解けるようにしておくこと、生物は動植物の分類や、つくり・働きの知識を覚えておくこと、地学は気象や天文に関する現象の仕組みについて理解しておくと良いでしょう。

​​また思考力を問う問題が大半を占めるため、さまざまな現象を根本から理解し、論理的に説明できる力をつけておくことが必要です。新聞やニュースで取り上げられるような時事的な内容に目を光らせておくことも対策につながります。単語は言葉を暗記するだけでなく、辞典や資料集などに載っている写真や絵を調べながら覚えると良いでしょう。

社会は記述問題の対策も忘れずに

星野学園の社会の入試問題は、基礎的な内容が問われます。そのためまずは、基礎知識が定着しているかを繰り返し確認することが大切でしょう。基本事項の問題を、一問一答でテンポよく解いていくことがポイントです。また一部、記述で思考力を要求される問題が出ることもあるので、自分の言葉でしっかりと説明できるようトレーニングしておきましょう。普段からできごとの原因やその後の影響などをよく考えることを習慣づけて、まずは30~50字ほどで論述タイプの記述問題を多く取り組んでおきましょう。

まとめ​

星野学園の偏差値や難易度、各​科目​をどのように勉強したら良いかなどをご紹介しました。星野学園はどの科目も標準的なことを問う問題が多いため、基本事項の習得から、ある程度のレベルの内容まで、地道に努力を重ねてきたのかが問われます。

基本的な内容をお子さまがしっかりと理解できているか不安に感じる場合は、トライの個別指導を検討してみてはいかがでしょう。お子さまの理解できていない項目を的確に見極めて、弱点を重点的に学習することで、学力向上だけでなく学習意欲も高まります。お子さまそれぞれの学習ペースや特性に合わせた教育プランをご提案いたしますので、詳しくご希望の方はお気軽にお問い合わせください。早い時期からの対策で基礎をしっかりと固めて、合格への切符をつかみ取りましょう。

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