埼玉県川越市に校舎を構える星野学園中学校は、男女共学の中高一貫校です。1897年に開かれた「星野塾」という私塾がルーツで、現在の青山学院や東洋英和女学院で教師を務めた星野りち氏によって創設されました。熱心な教育指導をはじめ校舎や設備が整っていることから、近年では快適な学校生活を送ることができる学校として人気が高まっています。
今回は、星野学園中学校はどのような中学校なのか、偏差値はどれぐらいなのか、また合格するためにはどのような対策をとっておけば良いかなどについて詳しくご紹介します。
星野学園中学校の偏差値と難易度はどれくらい?
ここでは、星野学園中学校の偏差値と難易度を紹介します。
星野学園中学校の偏差値は平均よりも高め
四谷大塚の発表によると、星野学園中学校の偏差値は男女ともに41〜51となっており、平均的には46前後です。埼玉県内の他の私立中学と比較すると、偏差値は平均よりも高めと言えるでしょう。
また、星野学園中学校の入試の倍率は、「進学クラス」入試の第1回は1.28倍、第2回は1.97倍、「理数選抜クラス」の第1回特待生は2.6倍、第2回は2.66倍です。
※参考:四谷大塚ドットコム・星野学園|四谷大塚
偏差値や倍率だけでは、実際の対策まではなかなか見えてこないものです。
トライでは、星野学園中学校の出題傾向を踏まえた1対1のオーダーメイド指導で、お子さまの得意・不得意に合わせた学習計画を立てます。
志望校合格に向けて、今の学力から逆算した効率的な対策を始めましょう。
同偏差値帯の併願校対策
星野学園中学校と同程度の偏差値帯の学校としては、西武学園文理中学校、城西川越中学校などが挙げられます。いずれも星野学園と近いエリアにあり、通学のしやすさも比較しやすいでしょう。
- 西武学園文理中学校(共学) 41〜49
- 城西川越中学校 (男子校)36〜45
星野学園中学校は入試が1月中旬に集中しており、埼玉県内の他校と試験日が重ならないかを早めに確認しておくことが大切です。
「進学クラス」「理数選抜クラス」でそれぞれ受験科目や難易度が異なるため、お子さまの得意科目に応じてクラスを選び、安全校・実力相当校・チャレンジ校をバランスよく組み合わせて併願計画を立てることをおすすめします。
星野学園中学校の基本情報
ここでは、星野学園中学校の基本情報を紹介します。
『教養とは何だ?!』がコンセプトの教育
星野学園中学校では「教養教育~リベラルアーツ~」をコンセプトに掲げて、学問の基礎を固めるだけでなく自由な発想と多角的な視点を重視し、「教養とは何か」ということについて、授業や部活動、学校行事など、多彩な経験を通じて探究していきます。
中学の3年間は、基礎的な内容に加えて実践力をつけるための応用演習を取り入れる「理数選抜クラス」と、高校の学習内容を深く理解するために中学の基礎固めに力を入れる「進学クラス」に分かれます。1年生では学ぶ習慣を身につけ、2年生では学習意欲を高め、3年生では学ぶ喜びを実感していきます。
「生きた英語」に触れて学ぶ国際人教育
英語学習を通じて自分とは異なる社会や文化背景、多様な価値観を学び、自分自身の価値観の発見につなげることを大切にしています。
国際人としての知性や人格を培うことを目的に、修学旅行やホームステイ、ドイツの方を招いた日独交流コンサートなど、海外体験や異文化交流の機会も多く設けられている他、SDGsや国際協力にまつわる探究学習のプレゼンテーション、ディスカッション、文章作成などを通じて国際理解も深めていきます。
卒業後の進路は国公立・私立ともに高い進学率を誇る
星野学園中学校を卒業すると、高校は同じ学園グループの星野高等学校共学部に進学します。ここでは星野学園の進路について見ていきましょう。
星野学園の大学合格実績
星野高等学校の進学先は関東、特に埼玉県近郊の国立大学が数多く挙げられています。また、東京都内を中心に難関私立大学への進学率も高く、医学部や医学系大学への進学実績も残しています。
ここでは、2026年の主な大学合格者数(現役生)を紹介します。
国公立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 大阪大学 | 1名 |
| 筑波大学 | 7名 |
| 群馬大学 | 2名 |
| 埼玉大学 | 5名 |
| 東京外国語大学 | 1名 |
| 東京学芸大学 | 1名 |
私立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 10名 |
| 慶應義塾大学 | 3名 |
| 上智大学 | 12名 |
| 東京理科大学 | 12名 |
| 明治大学 | 15名 |
| 青山学院大学 | 4名 |
| 立教大学 | 26名 |
※参考:過去3年間の主な大学合格実績(2026年4月1日現在)|星野高等学校
生徒一人ひとりの進路希望に合わせてさまざまな学部に進学していることから、総合的に見て、星野学園は多方面の分野に強いと言えるでしょう。
難関大学現役合格を目指す「理数選抜クラス」
星野学園中学校の「理数選抜クラス」は、東京大学、京都大学、国立大学の医学部などに合格するために設けられたクラスで、特に論理的な思考力を育み、数学や理科に焦点をあてた学習が展開されます。基本的には理系教科の学習を基礎から応用まで学び、最難関国立大学に現役合格できる学力を鍛えていきます。
星野学園中学校の入試情報
星野学園中学校の入試は、埼玉県内の中学入試が本格化する1月中旬に集中して実施されます。ここでは、例年の入試日程、受験区分や科目について詳しく解説します。
例年の入試日程
星野学園中学校の入試は、例年1月中旬に集中して実施されます。
- 1月10日:進学クラス 第1回/理数選抜クラス 特待生入試
- 1月11日:進学クラス 第2回/理数選抜クラス 第2回
- 1月14日:総合選抜入試
※日程は年度により多少前後する可能性があるため、最新の正確な日程は必ず学校公式サイトの募集要項でご確認ください。
入試方法によって受験科目が異なる
星野学園中学校の入試は第1回、第2回のほか、「進学クラス」「理数選抜クラス」によって受験科目が異なるので、入試要項を確認して自分の得意科目を考慮した上で選択する必要があります。第1回の「進学クラス」は国語と算数、「理数選抜クラス」は国語、算数、理科です。第2回の「進学クラス」は国語と算数、「理数選抜クラス」は国語、算数、理科、社会です。
問題の難易度は全体的に標準レベルで、どの科目も基礎知識の定着を問う問題が多数出題される傾向にあります。
算数は基本的な問題を出題
算数の入試は、50分で100点満点です。計算問題、一行問題、応用問題3題の5題で、答えのみを記入する解答形式です。
大問1と2は計算問題と一行問題を集めた出題で、設問数は全体の半分以上にあたります。特に、四則計算・逆算、角度・面積・長さ、濃度、体積・表面積などが頻出単元で、基本的な問題が出題されます。
国語は漢字の読み書きやことわざなども出題
国語の入試は、50分で100点満点です。文章読解2題と知識問題4題の6題構成となっており、記号選択、抜き出し、記述、漢字の書き取りなどが出題されます。
記述問題もありますが、自分の考えを述べる論述タイプではなく、40~50字ほどで文章中の適切な部分をまとめる問題が多いため読解力があれば大丈夫でしょう。
読解問題では説明文と論説文、小説・物語・伝記の組み合わせが多くなっています。漢字の読み書きやことわざ、熟語、文学作品の知識なども出題されるので対策が必要でしょう。
理科はクラスによって時間と点数が異なる
理科の入試は、試験回によって時間と点数が分かれます。「理数選抜入試第1回」の場合は40分で80点満点、「理数選抜入試第2回」と「総合選抜入試」の場合は社会と合わせて60分で各50点満点です。
大問数は4題で、解答形式は記号選択、適語(数値)の記入、記述問題など多岐にわたります。物理、化学、生物、地学の各分野からバランスよく出題される傾向にあり、問題数が若干多いのも特徴です。
基本から標準程度の問題を完璧にできるようにしておけば合格点に届きますが、さらに点数を上げたい場合は応用問題演習を繰り返すことがおすすめです。
社会は近年、短文記述などが出題
星野学園の社会の入試は理科と合わせて60分で、各50点満点です。大問数は3題で、解答形式は選択式と書き出し式が中心です。
地理、歴史、政治経済の3分野から1題ずつ出題され、いずれもレベルは基礎知識の定着を試す問題になっています。近年は、短文記述や50字程度の記述問題も出されているので対策しておきましょう。
地理は雨温図の見分け方、歴史は時代順の並べ替え、政治経済は前年など直近の社会情勢が頻出されます。
星野学園中学校に合格するために必要な対策
実際に星野学園中学校合格のために、どのような対策を進めればよいのかを科目別にご紹介します。過去問演習と合わせて、日々の学習に取り入れてみてください。
算数は「情報の整理の仕方」を意識する
星野学園中学校の算数の入試問題は基本から標準レベルの問題なので、とにかくミスをしないことが必須です。そのためまずは、全ての単元の基本を身につけましょう。
算数が得意になるためには「情報の整理の仕方」を覚えることが大切なので、日ごろから比を使った考え方、線分図・面積図・ベン図などを使った整理法、図形や数列について正しく使えるように対策しておくこともおすすめです。
文章の読み間違えや情報の取り違えをしないように、重要箇所を囲んだり下線を引いたりするなどの工夫をするとよいでしょう。
国語は知識問題の対策を入念に行う
星野学園中学校の国語の入試では長文読解・知識問題ともに難問は少ないので、基本レベルの実力を着実につけておくことが大切です。読解問題よりも知識問題が多く出題され、試験の大きな範囲を占めるので対策は必須でしょう。
読解問題の演習では、指示語や段落、場面の構成を考えること、筆者の主張や登場人物の性格・心情の変化に注意すること、読めない漢字などはすぐに調べることなどで対策しておくのがおすすめです。読解問題の文章量は5,000~6,000字程度で総解答数は40問前後と多く感じられますが、漢字や言語事項などすぐ解ける問題もあるので時間は足りるでしょう。
理科は日頃の時事的ニュースで対策を
星野学園中学校の理科の入試問題は、標準的な難易度の問題が出されます。そのため、ケアレスミスをしないように気をつけましょう。
物理は実験に関する問題や計算問題・思考問題を解けるようにしておくこと、化学は気体や水溶液の知識を覚えて計算問題が解けるようにしておくこと、生物は動植物の分類や、つくり・働きの知識を覚えておくこと、地学は気象や天文に関する現象の仕組みについて理解しておくと良いでしょう。
また思考力を問う問題が大半を占めるため、さまざまな現象を根本から理解し、論理的に説明できる力をつけておくことが必要です。新聞やニュースで取り上げられるような時事的な内容に目を光らせておくことも対策につながります。単語は言葉を暗記するだけでなく、辞典や資料集などに載っている写真や絵を調べながら覚えると良いでしょう。
社会は記述問題の対策も忘れずに
星野学園中学校の社会の入試問題は、基礎的な内容が問われます。そのためまずは、基礎知識が定着しているかを繰り返し確認することが大切でしょう。基本事項の問題を、一問一答でテンポよく解いていくことがポイントです。
また一部、記述で思考力を要求される問題が出ることもあるので、自分の言葉でしっかりと説明できるようトレーニングしておきましょう。普段からできごとの原因やその後の影響などをよく考えることを習慣づけて、まずは30~50字ほどで論述タイプの記述問題を多く取り組んでおきましょう。
まとめ
星野学園中学校の偏差値や難易度、各科目をどのように勉強したら良いかなどをご紹介しました。星野学園中学校はどの科目も標準的なことを問う問題が多いため、基本事項の習得から、ある程度のレベルの内容まで、地道に努力を重ねてきたのかが問われます。
基本的な内容をお子さまがしっかりと理解できているか不安に感じる場合は、トライの個別指導を検討してみてはいかがでしょうか。お子さまの理解できていない項目を的確に見極めて、弱点を重点的に学習することで、学力向上だけでなく学習意欲も高まります。お子さまそれぞれの学習ペースや特性に合わせた教育プランをご提案いたしますので、詳しくご希望の方はお気軽にお問い合わせください。早い時期からの対策で基礎をしっかりと固めて、星野学園中学校合格への切符をつかみ取りましょう。

