2025/08/06

【2025年最新】東洋大学京北中学高等学校の偏差値はどれくらい?難易度と対策を解説

東京の文京区白山にある東洋大学京北中学は、1898年に哲学者で東洋大学の創設者でもある井上円了(えんりょう)博士によって設立されました。2015年に男女共学の東洋大学附属校となり、現在の校舎で新たなスタートを切って今に至ります。近年、東洋大の人気は高く、日東駒専のなかでも頭ひとつ抜けている印象があるため、中学・高校からの内部進学を考えている人も多いのではないでしょうか。系列には、東洋大学附属姫路中学・高等学校、東洋大学附属牛久中学・高等学校があります。今回は、東洋大京北とはどのような学校なのか、偏差値はどれくらいなのか、また合格するためにはどのような対策をすればよいかなどについて詳しくご紹介します。

東洋大京北の基本情報

ここからは、東洋大京北の基本情報を紹介します。

「より良く生きる」がテーマの学校

東洋大京北では「物事の本質を深く考え、自ら判断し行動し、人を愛し人から愛され、社会に貢献できる有為な人材の育成」に努めており、教員たちは常に「哲学する心」を持って授業に臨み、生徒一人ひとりを大切に育てることを教育目標に掲げています。学校のテーマは「より良く生きること」で、「本当の教養を身につけた国際人の育成」を目的に教育活動が行われています。

「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」の三本柱

哲学教育:中学では週に1時間の「哲学」の授業が設定され、生徒一人ひとりが自ら考え、論じ合うことで自問自答する力を養います。

国際教育:将来、国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、特に英語力の育成に力を入れています。単なる受験のための英語ではなく、実践的な英語力の習得はもちろん、異文化を理解し尊重する姿勢を育むことにも重点が置かれています。イングリッシュキャンプや希望制のセブ島英語研修、カナダ修学旅行など多彩な国際交流プログラムで、真の国際人として活躍できる力を養います。

キャリア教育:勉強を「自分の将来像に近づくための手段として必要なこと」と理解して、モチベーションを保ちながら学びを深めていきます。自分の適性や傾向を掴み、学んだことが社会でどのように結びつけられるかにも目を向けながら、人生のグランドデザインを描きます。

理数教育の充実

教養教育の一環として、東洋大京北では理数教育の充実に取り組んでいます。中学生活で取り入れられているプログラムは、以下のとおりです。

KEIHOKUスーパーサイエンスチームJr.

中学の希望者を対象に、野外実習などのフィールドワークや講演を行います。中学1年生から3年生までの多くの生徒がそれぞれの活動に参加し、学ぶ意欲や知的探究心を向上させて理数強化に興味を広げています。

未来の科学者育成プロジェクト

中学3年生を対象に行われるもので、思考力・判断力・表現力の育成をメインに、科学的に探究する学習活動を通じて「主体的・対話的で深い学び」を実現するプロジェクトです。東洋大学の教員・大学院生・大学生が中学3年生に対して放課後に連携講座を開講します。身近な疑問を研究テーマに設定し、少人数のチームに分かれて、1年間かけて課題の発見・実験実習による検証から成果発表に至るまでの活動を行います。

東洋大京北の偏差値や難易度、進学実績は?

東洋大京北の偏差値はどれくらいなのでしょうか。また、高校卒業後の進学に向けたカリキュラムはどのように設定されているのでしょうか。ここでは東洋大京北の難易度や進路について紹介します。

偏差値はじりじりと右肩上がり

首都圏模試センターの発表によると、東洋大京北の偏差値は男子が62~65、女子が62~64と年々上昇傾向にあります。募集人数120名に対して1,000名を超える受験者がおり、合格倍率は3.2にのぼる年もある人気校です。受験日は複数回設定されているため、後半の日程では、実質倍率が5.2までのぼることもあります。

国内外のさまざまな大学に進学

東洋大京北では学問的な能力だけでなく、社会で必要とされるスキルや人間性を磨くことにも重点を置いているため、毎年多くの生徒が国内外のさまざまな大学に進学しています。主な進学先は筑波大学をはじめとする国公立大学、早慶上理、GMARCHなどの私立大学で、さらに各大学の医・歯・薬・看護学科への合格者を輩出しています。また、東洋大学の附属校のため、およそ160名の生徒が推薦枠を通じて東洋大学に進学しています。

大学進学に向けた充実のカリキュラム・設備

国立大学・難関私立大学などに合格する学力をつけるためのカリキュラムを学校全体で編成し、夏休みなどの長期休みを活用して講習を行い、学びを深めています。

例えば基礎学力の定着を徹底した「学力定着システム・Cycle4」では、日々の到達度テストを通して生徒の学力状況を分析し、理解があいまいな箇所や苦手分野を把握し、反復を繰り返しながら理解度を深めて苦手分野をなくしていきます。また150席ほどが用意された自習室や職員室前に設けられた学習コーナーなど、生徒が先生に気軽に質問できる環境づくりにも力を入れています。

東洋大京北の入試情報

東洋大京北の入試は第1回から4回までの4科受験で、第2回のみ国語・算数もしくは算数・理科の2科受験ができます。ここからは東洋大京北の入試情報と、教科別の出題内容と傾向を紹介します。

算数は幅広い範囲からの応用問題がメイン

算数の入試問題は50分で100点満点です。試験内容は大問が5~6題で、大問1では計算問題や一行問題が出題されます。大問2以降では、より応用的な問題が中心となります。応用問題では、図形や規則性に関する問題、整数問題、速さに関する問題など、幅広い分野から出題されます。

国語は150字以内の記述問題も出題される

国語の入試問題は50分で100点満点です。大問4題で構成され、語句・文法・漢字などの知識問題が1題、文章読解問題が2題、150字以内の記述問題が1題という構成になっています。配点は「語句、文法、漢字知識問題」が2割、「文章読解問題」が6割、「記述問題」が2割を目安としています。「文章読解問題」で取り上げられる文章のジャンルは物語と説明文で、詩や伝記、古文、紀行文などは出題されません。「記述問題」は、内容自体を点数化するのではなく、考えたことや感じたことを順序立てて自分の言葉で表現できているかどうかがポイントとなります。

理科は各分野からまんべんなく出題

理科の入試問題は30分で50点満点、第2回のみ50分で100点満点です。大問4題構成で、化学・物理・生物・地学の各分野から1題ずつの出題となります。どの分野からもまんべんなく出題されるので、苦手分野を作らないようにバランスよく学習しておきましょう。いずれの問題も基本的な事柄をもとにした内容からの出題で、実験や観察を題材にした問題も含まれます。科学的な事柄についての説明や考察、理由を述べる問題も出題されます。

社会は基本的な事柄を幅広く出題

社会の入試問題は30分で50点満点です。大問3題構成で、地理・歴史・公民の各分野から出題されます。地理と歴史がやや多めで、配点の目安は地理が20点、歴史が20点、公民が10点です。解答形式は、記号選択と用語記入、またグラフや資料から読み取った内容をもとに考えを記述する問題もあります。用語は漢字で書くことが必要です。

東洋大京北に合格するために必要な対策

ここからは各科目をどのように勉強すればよいか、対策についてご紹介します。

算数は受験の標準レベルの問題を中心に学習する

東洋大京北の算数の入試問題で、難問や奇問は出題されません。大問1では「計算」「数の性質・規則性」「文章題」「確率」「速さ」「図形の基礎」といった幅広い範囲から出題されます。特に「規則性」に関する問題は頻出で、種類も多岐にわたります。小数や分数を含む計算や、工夫することで解きやすくなる問題、数量分野や図形分野の基本問題なども出されているため、計算ミスやケアレスミスがないように正確な計算力をつけて、丁寧な解答を心がけましょう。

図形問題では、平面と立体の複合問題の対策も必要です。答えのみを解答する問題だけでなく考え方や途中式の記述が必要な設問もあり、部分点がもらえるので途中式を書く練習をしておきましょう。事前に出題方針を確認して、過去問や標準レベルの問題集などで多くの問題を解いて経験を重ねておくことが、受験本番の自信につながります。

国語は、普段からさまざまな文章に読み慣れることが大切

3,000字以上の少々長めの文章を読解できる力が必要となります。筆者の意見や登場人物の心情など、文章表現の意味や意図について考えながら読むことを心がけましょう。文章を読むためにも、漢字や語句の問題に答えるためにも、言葉に関する基本的な知識を幅広く身につけておくことが大切です。また大問4に、150字以内の記述問題があります。例年、正解がないことをテーマに出題されるので、普段からさまざまなことに疑問を持ち、自分の意見を考える習慣をつけておきましょう。

理科は範囲が広いためバランスよく学習を

物理、化学、生物、地学分野から出題されるため、範囲が広いのが特徴です。どの分野からもまんべんなく出題されるので、バランスよく学習することが大切でしょう。全体的に基礎的な知識が問われるため、教科書や問題集を活用して、基礎から丁寧に繰り返し学習を続けることで高得点が狙えます。また、実験や観察についても出題されるので、グラフや表などからデータを読み取る学習や、実験結果から考えられることをまとめる対策もしておきましょう。

社会は3つのポイントを意識して学習する

東洋大京北の社会の入試問題は、作問の意図が3つ明確にされています。1つ目は、小学校で習得する基本的な学力・知識を身につけていること。2つ目は、社会的事象について、時事的なことや応用的なことも含めて多方面にわたり、興味と関心を持っていること。3つ目は、資料などに基づいて社会的事象を考え、問題の指示に従って自らの力で問題解決にあたる意思を持っていることです。わからない問題があってもすぐに投げ出さず、落ち着いて問題を読み、解決の糸口を探し出す姿勢が大切です。

まとめ

東洋大京北の特徴と現在の偏差値、勉強の対策法などについてご紹介しました。近年、偏差値を上げており難しい学校の印象もありますが、入試の出題傾向が明確に示されているので対策をとりやすいのではないでしょうか。もし、お子さまがひとりで勉強できない、なにから勉強すればわからないなどお困りの場合は個別学習がおすすめです。

トライの個別指導では、お子さまそれぞれの学習ペースや特性に合わせた教育プランをご提案します。詳細をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

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