2025/08/06

【2025年最新】目黒日本大学中学校の偏差値はどれくらい?難易度と対策を解説

東京都の目黒駅 から徒歩5分の場所にある目黒日大は、1903年に高輪裁縫学校として創立されました。2019年に日本大学の付属校となり、現在は目黒日本大学中学校のほか、高等学校全日制・高等学校通信制・幼稚園が併設されています。2005年に高校、2006年に中学が共学化となり、2015年に新しい校舎が完成しました。今回は、目黒日本大学中学校とはどのような学校なのか、偏差値はどれくらいなのか、また合格するためにはどのような対策をとれば良いかについて詳しくご紹介します。

目黒日大中学の基本情報

目黒日大中学では、知識重視型の勉強だけでなく、問題や課題を見つけて解決する力こそが次世代を担う生徒たちには必要だ、と考えています。そのため「問題解決力」「進路実現力」「相互理解力」をバランスよくつけていき、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。ここからは目黒日大の教育方針について、詳しくご紹介します。

生徒主体の学習法と、より質の高い授業を展開

3本柱のひとつ「問題解決力」を養うために、授業では自身が直面している問題に対してさまざまな情報から必要な情報を取り出し、自ら考え、自分なりの答えを導き出すPDSA(Plan-Do-Study-Adjust)サイクルを積み重ねます。Plan(計画)をDo(実行)し、その結果をStudy(勉強)し、さらにAdjust(修正)して再度、次のPlanへとつなげる流れです。さらにディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションなど多様な角度から物事を検討し、論理的で客観的に考える活動を多く取り入れて、将来のキャリアを切り拓く力を育成します。

生徒一人ひとりの目標に合わせて、卒業までサポート

「進路実現力」を養うために、目黒日大中学では生徒一人ひとりの目標に合わせた教育を展開しています。教科で得た知識と進路指導が結びつくように進路プログラムを構築し、知識を進学の道具で終わらせることなく、進路先でその力を十分に発揮できるようにサポートしています。

ネイティブ教員による英語のアクティビティ「English HR」や、文章読解力や表現力を養うために文章を読んで自分の考えを文字にする「新聞学習(天声人語)」、ウィークリー課題・ウィークリーテスト、タブレット端末を使ったオンライン英会話などのプログラムで学力強化を目指します。

他者とのコミュニケーションを通して、自らの成長へとつなげる

授業や講習などを通じて知識を得ることは大切ですが、挨拶や礼儀、他者とのコミュニケーションの取り方、さらには相手に対する思いやりを学ぶことも必要です。3つめの柱「相互理解力」を高めるために、目黒日大中学では部活動や委員会活動、さらには芸能活動を行う生徒たちのことも応援しています。また学校行事も大事な学びの場と考え、すべての生徒が一生懸命取り組めるようにさまざまな工夫がされています。

目黒日大中学の偏差値や難易度、進学実績は?

目黒日大中学の偏差値はどれくらいなのでしょう。また、高校卒業後の進学に向けてどのようなカリキュラムが設定されているのでしょうか。ここでは目黒日大中学の難易度や進路についてご紹介します。

受験者数は横ばいで、変わらぬ人気を誇る

首都圏模試センターの発表によると、目黒日大中学の偏差値は男女ともに56~65となっています。近年は延べ出願者数が1,000人を大きく上回り、そのうち合格者数は170人程度で、出願倍率はおよそ6倍です。入試説明会などで学校からは、「倍率にとらわれず、各入試回で得点率6割を取れるように」とアドバイスが出されています。

国公立・難関私大への合格、日本大学進学も視野に

国公立や難関私大の合格を勝ち取る学力をつけるため、目黒日大中学では6ヶ年を通じてキャリア教育の充実に励み、希望する進路への進学率100%を目指しています。また、日本大学付属生だけが受験できる「基礎学力到達度テスト」を利用して日本大学に進むほか、日本大学の合格を保有しながら国公立大学(一般選抜)にチャレンジしたり、難関私立大学(日本大学との併願不可)を目指したり、進学に向けてさまざまな選択肢が用意されています。

夢を叶えるための目黒日大6ヶ年教育の流れ

中学1年生と2年生は「基礎充実期」です。学習習慣を確立させることと、校外学習などによる原体験で豊かな感性を磨いていきます。続いて中学3年生と高校1年生では「実力養成期」として、自主・自立の促進と経験を実践につなげる活動に取り組みます。全員参加のオーストラリア短期留学や勉強合宿への参加などを通じて、これまでの学びと成長を実践・実感します。高校2年生と3年生は「応用発展期」で、志望校への合格に向けた授業や探究型の海外修学旅行、希望制のニュージーランド留学などにより、経験を自己実現につなげていきます。

目黒日大中学の入試情報

目黒日大中学の入試は第1回から4回まで実施され、それぞれ受験できる科目が異なります。第1回は4教科型入試で算数、国語、理科、社会、第2回は算数と理科の合教科型である算理入試、第3回は4教科型入試と適性検査型入試(Ⅰ型・Ⅱ型)、第4回が算数と国語の2教科型入試です。ここからは各試験の特色や、各教科どのような問題が出題されているのかをご紹介します。

目黒日大中学ならではの合否判定が行われる

2月2日の午前入試では「2教科型入試」と「4教科型入試」どちらでも、まずは算数と国語の2教科で合否が判定されます。合格点に達しなかった4教科型入試受験生については、4教科で合否判定が行われます。

また、2月2日午前の適性検査型入試、2月4日午後の2科入試は特待選抜入試です。特待選抜で合格した受験生は学業奨学生となり、得点に応じて待遇が決まりますが、通常合格となる可能性もあります。

算数は基本的な問題を中心に!思考力を必要とする出題も

算数の入試は50分100点で、出題構成は計算と一行問題が10問、大問3題、総設問数は18~19問となっています。計算と一行問題が半数を占めて基本的な問題が多めですが、後半の小設問には思考力を必要とする問題が出されるので気は抜けません。幅広い分野から出題されるため、苦手分野をつくらないように各分野の基礎をしっかりと理解しておくことが大切です。

国語は意見の記述問題も出題

国語の入試は50分100点で、出題構成は漢字の読み書きやことわざなどと、説明文や物語文の読解2題です。説明文は指示語や言い換え、物語文は人物の言動理由や心情についての選択肢が中心に問われます。また文章全体を踏まえた上で、条件に沿って意見を自分の言葉でまとめて記述する設問も出題されています。

理科は選択・計算・記述・作図と解答スタイルがさまざま

理科の入試は30分50点で、出題範囲は生物、地学、物理、化学と幅広く設けられています。問題は基本的なものが大半ですが、記述や作図が複数あり、単なる知識だけでなく思考力も問われます。

社会は政治分野から時事問題が例年必須

社会の入試は30分50点で、出題は大問3題から構成されています。政治分野からは時事問題が例年必須なので、日頃からニュースなどに触れておくことが大切でしょう。

目黒日大中学に合格するための対策

ここからは各教科をどのように勉強すればよいか、2教科型入試、4教科型入試、算理入試、適性検査型入試、それぞれの対策についてご紹介します。

算数は過去問を繰り返し解いて実力を磨く

算数は基本から応用まで、幅広く出題されます。難易度は例年ほぼ同レベルのため、過去問を使って対策を十分にとれば点数につなげられるでしょう。

国語はわからない表現を放置しない

国語では主に漢字や慣用句、ことわざ、記述問題が出題されます。漢字の意味や使い方、熟語などの知識を深めつつ、日ごろからわからない表現が出てきた場合は、その都度辞書を引く癖をつけておきましょう。記述問題については説明文や小説の読み方のコツを掴み、内容を正確に読み取れるようにトレーニングしておくと安心です。

理科は学校の教科書レベルを完全にマスターする

出題範囲が広いため、どの分野もまんべんなく取り組むことが大切です。教科書の内容をきちんと理解した上で受験レベルの問題集にチャレンジすれば、より理解が深まるでしょう。

社会は知識をつけることが何より大事

社会では知識の有無が結果を分けるため、ひとつの用語や人物、できごとに関して複数の情報を得ておきましょう。また写真やグラフ、地図、史料などのデータから答えられることや、漢字やカタカナで正確に回答できることも重要です。論述問題は正確な知識だけでなく正しい文章構成も求められるので、日ごろから自分の言葉で書くトレーニングをしておくと良いでしょう。

算理入試は基本から応用まで幅広く出題される

2教科型や4教科型入試と同じく、算理入試では基本問題から応用問題まで幅広く出題されます。見たことのない応用問題だとしても、工夫をこらして計算するような対応力が求められます。試験時間も2教科で70分と短いので、記述問題では自分の考えを途中まででも書くなど、最後まであきらめずに頑張ることが大切でしょう。

適性検査型入試では、正確な文章読解力と理科の対策を徹底

Ⅰ型もⅡ型も、正確な文章読解力が欠かせません。評論文などさまざまな文体に慣れておき、要約する練習もおすすめです。日ごろから色々なことに興味を持って体験し、それを表現するように意識して過ごしましょう。

Ⅱ型に関しては、図や表が何を示しているのかや、グラフの変化などを読み取る力が必要です。文章が比較的長いため、内容を素早く正確に読み取る国語力も求められます。例年の傾向として、大問1(社会分野)よりも大問2(理科分野)で差がつきやすいため、特に理科の対策を重点的に行うとライバルと差をつけられるのではないでしょうか。

まとめ

目黒日大中学の特徴と現在の偏差値、各教科の入試対策法などについてご紹介しました。

日大の付属校になったことで人気は顕著で倍率も高めではありますが、入試問題は基礎的なことがベースとなっているので、まずは基本の見直しをするのがよいでしょう。しかし、どのように勉強を進めればよいかわからない、自分ひとりでの勉強が不安という場合は個別学習がおすすめです。

トライの個別指導では、お子さまそれぞれの学習ペースや特性に合わせた教育プランをご提案します。詳細をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

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