2025/08/06

【2025年最新】成城中学の進学実績はどうなっている?進学先や学習環境を解説

新宿区にある成城中学は、2025年に創立140周年を迎えた、伝統ある中高一貫の男子校です。知徳のすぐれた男子を育て、国家・社会に貢献する人材を輩出することを建学の精神に、伝統を守りながら次世代のリーダーの育成に力を入れています。今回は、成城中学に入学後、どのような進路が考えられるのかを、進学実績や生徒さんたちの声などとともにご紹介していきます。

なお、似た学校名で「成城学園中学」(世田谷区)がありますが、成城中学とは経営母体が全く異なる別の学校です。

成城中学の基本情報

ここでは成城中学がどのような学校なのか、基本情報をご紹介します。

創立140年を迎えた伝統ある男子校

成城中学は、2025年1月に創立140周年を迎えました。「自学自習」「質実剛健」「敬愛親和」「自治自律」を校訓に掲げて、「知・仁・勇」を備えた男子リーダーの育成を目指しています。「知」は「深い読みのできること」、「仁」は「相手の立場に立って考えられること」、「勇」は「勇気をもって決断できること」を意味しています。文武両道の伝統ある男子校で、夢中になれることを見つけて、それを探究し続けていける男子を求めています。

自治自律の精神を育成する6年間のカリキュラム

教育面では、脈々と受け継がれる理念を基に、中高完全一貫校である利点を活かし、変化する社会や多様な大学入試に対応したカリキュラムの構築に努めています。また、近年急速に発展した情報科学やグローバルにも力を入れています。

教育方針で大切にしているのが、自分の考えを様々な手段によって表現することです。6年一貫教育の中、中学生から表現力を育むカリキュラムによって自分の内面に向き合い、自治自律の精神を育成し、実際に多様な人との関わりを持つ機会を大切にしています。「オーストラリア・グローバルリーダー研修」「台湾・グローバルリーダー研修」「ニュージーランド・ターム留学」などで生徒たちの視点を一段引き上げることを目指しています。

成城中学のレベルは中上位

首都圏模試センターの発表によると、成城中学の偏差値は64~67を推移しています。首都圏の中では中上位レベルの学校で、同程度の偏差値を持つ中学校には巣鴨中学校や世田谷学園中学校、高輪中学校、明治大学付属中野中学校などが挙げられます。なお、実質倍率は3.0です。入試回数が多くなるにつれて、実質倍率は上がる傾向にあります。

最新の進学実績データ

ここからは、成城中学の大学進学についてご紹介します。

8割以上が大学に進学

成城中学は毎年、早慶上理に90名以上が合格しており、GMARCHにも多くの合格者を輩出しています。文系、理系は半々程となっています。国公立と私立を分けて、詳細は以下のとおりです。

国公立大学 現役合格者数

2025年卒 2024年卒 2023年卒
東京大 1 1 2
京都大 1 1 0
東京科学大 0 2 1
一橋大 2 3 0
北海道大 2 0 0
東北大 0 1 2
名古屋大 0 0 1
その他を合わせた
合計
21 37 27

難関私立大学 現役合格者数

2025年卒 2024年卒 2023年卒
早稲田大 31 32 28
慶應義塾大 4 19 22
上智大 18 10 24
東京理科大 16 30 29
学習院大 7 6 7
明治大 52 65 84
青山学院大 15 16 16
立教大 14 29 28
中央大 48 41 54
法政大 42 63 57
その他を合わせた
合計
210 240 227

成城中学の進学に関する取り組み

成城中学では、中高の6年間をかけて夢に近づくためのカリキュラムが構築されています。ここからは各学年でどのように教育を進めていくのか、学校の勉学に関する取り組みなどをご紹介します。

2年ずつ3つに分けた教育課程

教育の「質の向上」と「特色化」を目指した、6年間の学習カリキュラムが組まれています。中学1年生から高校1年生は学力均等のクラス分けで、習熟度別の授業はありません。高校2年生、3年生のクラスは文系と理系に分けられ、一部の科目で習熟度別授業が行われます。各学年の具体的なカリキュラム内容は、以下のとおりです。

中学1年生・2年生は「基礎学力養成期」

入学してからの2年間は、自学自習を促す期間にされています。学習習慣を確立するためには、「目標を設定する」ことや「自ら計画を立てて時間を適切に管理する」ことなどが求められます。うまくいかないことや失敗することも想定しつつ、対話を重視したきめ細かい指導が行われます。他律的な学習から、自律的な学習に切り替えられるように促されます。

中学3年生・高校1年生は「進路決定期」

より勉強したい生徒向けの発展講座や進学講習、異文化に興味を持つ生徒向けのグローバル研修が始まります。様々な機会が設けられており、それらを自ら選択することで、やり抜く力をつけていきます。未来の履歴書の作成やOB講演会などは、自分の将来を考え抜くきっかけになるでしょう。自分を知り、世界を知る2年間です。

高校2年生・高校3年生は「実力完成期」

学校行事や生徒会活動、部活動などでリーダーシップを発揮する機会が増えます。他者に影響を与える存在としての自覚が生まれ、将来の目標が明確になっていきます。自らが希望する進路を実現するために、授業や進学講習を通じて、実力の完成を目指していく2年間となります。進路指導は日ごろから面談などを通して、生徒と数多く対話することを大切に進められます。先生は生徒一人ひとりの性格や能力、適性を把握して、深い信頼関係を築くように努めてくれます。

進路相談しやすい環境づくり

成城中学には、生徒とのコミュニケーションを重んじて、対話を通じて生徒を指導する独自の文化が根付いています。そのため職員室は、対話する場としての機能を十分に果たせる設計になっています。全学年の教員がひとつの職員室におり、各学年の学生と対面できるカウンターが設置されています。また、テーブルと椅子を備えた質問コーナーや、周りの視線を気にせず相談できる面談室も4室設置されています。休み時間や放課後になると大勢の生徒が職員室を訪れ、わからないところなどを質問しています。

また、職員室や進路指導室と同じフロアには、70席ある自修館という名の自習室があります。卒業生のチューターが常駐し、問題の解説ばかりでなく、進路の悩みや勉強方法の相談にも答えてくれます。

自分がいま何をやるべきかを明確にする参考資料

成城中学の進学指導係から発行される進路指導の手引書「大学進学のための参考資料」も、進学を考えるときに参考になるひとつです。参考資料には「新旧入試制度の解説」「卒業生の合格体験記」「大学合否結果」「校内成績・模擬試験結果・英検®合否結果」などが掲載されています。卒業生の貴重なデータは、進路実現の道筋を示してくれることでしょう。

大学進学した卒業生の声

ここからは、成城中学から大学に進学した卒業生の声をご紹介します。

東京大学 文科一類 合格

6年間一貫して定期考査で成績優秀者に入ることを目標に勉強を重ねるうちに、勉強習慣がつきました。高3の授業では多くの先生方が難関国立・私大の過去問を幅広く扱ってくださり、東大対策の勉強のみでは不足しがちな点もカバーできました。

京都大学 工学部 合格

中学時代は遊びに夢中でしたが、高1の春から受験を意識し始めました。高2あたりから勉強の成果が出始めて、学習の楽しさを実感し、高3では自主的に学習できる時間が増えました。友達と教え合う授業形態も助けとなり、苦手分野の克服や得意分野の強化に努めることができました。

防衛医科大学校 医学科 合格

入学した頃は英語が全然できなくて、医学部合格は夢のまた夢でした。けれど、成城での勉強を通して苦手科目を克服し、得意科目はさらに伸ばして、無事に医学部に合格することができました。職員室も先生方に気軽に質問や相談をできる空間になっていて利用しやすかったので、ありがたかったです。

まとめ

成城中学は、入学後から2年ずつ3つに分けた教育課程で、発達段階に応じた探究型学習をベースに質の高い教育を提供しています。自分の現在の課題と将来の到達点を確認し、自律的・内発的な学習を促すカリキュラムが揃えられているため、その成果が大学進学の実績に繋がっていると言えるでしょう。高い進学実績を誇るため、保護者も安心できるのではないでしょうか。

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