実践女子学園は1899年に東京・麹町に創立された実践女学校がはじまりで、1903年に渋谷に移転して現在に至ります。1947年に新教育制度により実践女子学園中学校を新設、1948年に実践女子学園高等学校が設立されました。さらに1949年に実践女子大学が設立され、創立125年を超える伝統校になっています。今回は、実践女子学園に入学後、どのような進路が考えられるのかを、進学実績や進学のための取り組みなどとともにご紹介していきます。
実践女子学園の基本情報
ここでは実践女子学園がどのような学校なのか、基本情報をご紹介します。
堅実にして質素で、品格ある女性の育成を目指す
1世紀以上にわたり、こだわりある女子教育の伝統を築いてきた実践女子学園では、「女性が社会を変える、世界を変える」を建学の精神にしています。豊かな教養と高い見識を身につけ、言動に中庸を得、人としての美しさが日常のしぐさや動作に表出されることや、たとえ豊かでも華美に流れず、人として「堅実にして質素」であるなど、精神の豊かさを備えた「品格ある女性」の育成に力を入れています。
「本当の実践力」を学ぶ6年間のカリキュラム
変わり続ける社会や世界、地球で、流されない「自分」を見つけ、仲間と共に歩んで輝く未来を手にできるよう、実践女子学園では「本当の実践力」を学べるカリキュラムが豊富に用意されています。具体的には以下の通りです。
世界と、地球と、つながる「グローバル教育」
中学1年生では茶道、華道(桂古流)、華道(小原流)、箏曲(山田流)、箏曲(生田流)、和装着付、仕舞から自分が興味あるものをひとつ選んで学ぶ必修科目があります。
また、校舎に50人以上の留学生が集まり3日間交流を深める異文化交流体験プログラムや、中学3年生から高校2年生の希望者を対象にしたオーストラリア、ニュージーランドへの海外研修、短期留学も用意されています。
枠を飛び越える体験で未来を創る「探究教育」
実践女子学園オリジナルの探究授業「未来デザイン」では、中学1年生から高校2年生の5年間のプログラムの中で、多様な“広がる・深まる・変わる”体験を通じ、「自分の枠を越える学び」を展開します。持続可能な開発に関する価値観や、コミュニケーション能力、リーダーシップの向上などを目指します。
感性を磨き、人間性を磨く「感性表現教育」
人間関係が複雑になる中学1年生と、卒業を控えて社会に巣立つ高校3年生の時期に、「思いやる心」を「型」で表現することを目的にした礼法の授業が設けられています。またクラブ活動も「感性表現教育」のひとつに含まれており、中学1年生は全員参加です。その他、生徒の手によって企画や運営が行われる委員会活動や生徒会活動なども盛んに行われています。
最新の進学実績データ
ここからは、実践女子学園の進学実績をご紹介します。
6年間の学びをそのまま引き継ぐ内部推薦制度
実践女子学園には、6年間学び、推薦で実践女子大学に進む内部推薦(専願)が選択できます。大学が示す推薦基準を満たし、学校長の推薦を得た生徒が進学できます。一方、内部推薦(併願)+他大学受験では、実践女子大学(学部による)への推薦を得たまま他大学を受験できます。他大学の結果が出た段階で、進学先を選択できます。
一人ひとりが自分の道を選択できる多彩な進学制度
国公立大や、実践女子大学に無い歯科薬看護系、理工系などを目指す生徒は、進路に応じてコースや科目が選択できる合理的なカリキュラムのもと、受験勉強に専念し、現役で合格できる十分な準備ができます。University of Toronto(トロント大学)、University of British Colombia(ブリティッシュコロンビア大学)、University of Buffalo(ニューヨーク州立大学バッファロー校)など、海外の大学へも実績を残しています。進学先の一部をご紹介しましょう。
国公立大学・大学校
合格者数 | |
北海道大学 | 1 |
東京学芸大学 | 1 |
宇都宮大学 | 1 |
防衛大学校 | 1 |
早慶上理
合格者数 | |
早稲田大学 | 1 |
慶應義塾大学 | 3 |
上智大学 | 3 |
東京理科大学 | 1 |
GMARCH
合格者数 | |
明治大学 | 3 |
青山学院大学 | 7 |
立教大学 | 6 |
法政大学 | 5 |
学習院大学 | 2 |
実践女子学園の進学に関する取り組み
実践女子学園では「学びの意義」と「楽しさを知る」ため、すべての知の土台となる好奇心と基礎学力を育みます。ここからは、進学に繋がる日々の学びがどのように行われているか、入試対策の講座や科目別の学びについてご紹介します。
学びを広げて深める多様な講座を設定
中学生では生徒の好奇心を刺激するようなテーマを取り上げて生徒の興味関心の幅を広げており、高校生ではゼミなどの発展的な内容を扱う講座や、入試対策の講座を開講しています。基礎力が定着していない場合、中学校では英語と数学で指名制補習を行い、授業の復習などを通して基礎学力の徹底を目指しています。また、小テストや宿題を課すことで日々の家庭学習の時間を確保し、学習習慣を確立していきます。
放課後学習ペース「JJサポート」で学びを深められる
在校生全員参加の放課後学習スペース「JJサポート」では自習、質問、講座の3種類の教室が用意され、質問できる自習室にはチューターが常駐し、生徒の質問をその場で一緒に解決してくれます。また、定期試験や模試の結果をふまえ、効果的な学習内容や計画について面談も行われます。その他、進路決定者への学習指導やオプションで個別指導やオンライン指導(別途料金)もあり、中学生は19時まで、高校生は20時まで利用できます。
英語はレベル別授業で4技能をバランスよく身につける
英語の授業はレベル別に開かれ、10名のネイティブ教員による授業では、ネイティブ教員がテキストの選定からテスト作成、評価までを一貫して行っています。普段から英語を「使いながら」学べることが最大の魅力で、中学では暗唱、高校ではスピーチコンテストが年に1回実施されます。中学は指名制の補習を実施し、高校2年生では勉強合宿を行うなど、レベルの高い英語表現の習得を目指して、継続的なサポート体制が整えられています。
国語は確かな「ことば」の力を育む
国語は全ての基本に通じる「ことば」の学習ととらえ、「ことば」を通じて世界観を広げ、思考力や想像力を育みます。グローバル化や多様性が求められる現代において、外国語や第二言語の習得、そして他者や異文化への理解が重要視されています。そのため、日本語や日本の言語文化だけではなく、言語を通じた異文化理解の力を育てる「総合的なことば」の学習を目指しています。中学1年生では、先生が読んだ物語を聞き取って文字にする「聞き取りトレーニング」が適宜行われたり、中学では百人一首かるた大会など、授業以外にも国語に関するイベントが行われたりしています。高校では入試演習によって、受験への確かな学力をつけていきます。
数学は基礎・基本を大切に数学的な思考力を高める
数学は中学2年生までに中学の基本的な内容を終えて、中学3年生から高校数学に入ります。中学の2年間で中学校の内容にじっくりと向き合い、何度も繰り返すことで、基本的な内容の確実な習得を目指します。各学年では「ゼミ」「講座」を設定し、知識が積み上がるように工夫されています。高校では中学で学んだ基礎・基本を土台に、問題の本質を見極め、適切に対応していく力を養っていきます。
授業では、中高一貫用の「体系数学」のテキストや、体系問題集数学「標準編」が使用されます。中学1年生から中学3年生は朝テストを週に1回実施し、基本的内容の定着のため補習が行われます。高校2年生で勉強合宿を実施、数学検定を学校内で受験できたり、英語で数学を学ぶ講座も希望制で実施されたりしています。
理科は科学の視点で世界を見つめる
中学から実験と観察を中心にした授業を行い、結果や考察をレポートにまとめることで思考を整理して理解を深めます。基礎から応用・発展まで段階的に学び、6年間を通して科学的な見方や考え方の習得を目指します。さらに高校では多数の講座や添削指導などレベルに合わせた指導が行われ、生徒一人ひとりの学力向上がサポートされています。
実験と考察を繰り返すことで探究心を育み、基礎から応用まで段階的な授業による学力向上を目指し、レポート課題で考察と理解を深めます。高校では大学受験を見据えた講座や添削指導など、充実したカリキュラムが揃っています。
社会は現代に生きる当事者として広く多角的に考える基礎を築く
社会科では地理、歴史、公民分野の学びを基盤として現在を冷静に見定め、将来を見据え、社会を担う一員として賢くたくましく生きる力を育成したいと考えられています。社会科で取り上げられる内容は実際の社会につながることばかりのため、「なぜだろう」という疑問や好奇心を持って、まわりを見渡す力を育みます。統計資料や写真、絵画資料など多くの資料を読み込み、長期休暇にはレポート課題が出され、クラスメイトの発表を聞くことで探究心を刺激します。高校2年生では模擬投票を体験し、知識を得るだけでなく理解し、考えることを重要にしています。
まとめ
実践女子学園では「本当の実践力」を学ぶ6年間のカリキュラムとして多彩なカリキュラムが設けられており、一人ひとりが望む進学への道筋を構築できます。内部推薦枠のみだけでなく、国公立や専門性の高い学部に挑める環境が整っているため、仲間とともに学校生活を楽しみながら、本当になりたい自分を目指せるのではないでしょうか。
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