2025/08/18

【2025年最新】安田学園中学校の進学実績はどうなっている?進学先や学習環境を解説

東京都墨田区にある安田学園は、安田財閥系譜会社を興した安田善次郎が創立した学園で中高一貫校です。1923年に設立され、長年男子校としての伝統を持っていましたが、2014年に男女共学となりました。今回は、安田学園中学校に入学して、6年後にどのような進路が考えられるのかを、進学実績や進学のための取り組みなどとともにご紹介していきます。

安田学園の基本情報

ここからは安田学園がどのような学校なのか、基本情報をご紹介します。同校では6年間の一貫教育を実施しているため、高校に相当する期間を4、5、6年生として位置づけています。

「自学創造」の教育を実施

安田学園では、「自ら考え学ぶ力を伸ばす授業」と、「課題を追究する教科外学習」により、創造的学力を形成する「自学創造」の教育を実践しています。また、その力を社会に活かすため、思いやり・倫理観・道徳観を兼ね備えた人間力の教育にも力を入れています。与えられた問題を解決する力だけでなく自ら問題を発見し、創造的に考え、多くの人々と協力して解決していける「21世紀のグローバル社会に貢献する人材」の育成を目指しています。

「誠実・明朗・奉仕」の校訓を重視

創立者である安田善次郎を理想の人間像として捉え、創立者の人格や教えに基づいて、「誠実・明朗・奉仕」の校訓が定められていて、下記の3点を重視しています。

  • 勉学に打ち込む生活習慣を身につけさせ、基礎・基本を重視した集中と繰り返しの学習態度の確立
  • 健康な身体の育成と安全教育の徹底
  • 温かい人間関係を育てるための基本的生活習慣の確立

東大などの最難関国立大・国公立大をめざす「先進コース」

コースは「先進コース」のみで、将来、地球規模の問題を追究し、創造的に解決するグローバルリーダーとして活躍できる資質を育成します。特に中学1年生から高校2年生にあたる5年生では、「探究」の授業があります。

疑問や課題の発見→仮説の設定→調査・観察・実験→新たな課題の生成→……

といった思考プロセスを体験し、論理的に考える探究力を育みます。また、確実な基礎学力を基盤に、自ら考え学ぶ基礎学習力を育成する授業を展開し、知識や考え方を活用する高度な総合的学力を養成しています。

最新の進学実績データ

ここからは、安田学園の進学実績をご紹介します。

夢を叶える多彩な進学先

安田学園の大学進学は非常に優秀で、多くの生徒が難関大学への進学を果たしています。近年は東京大学や京都大学にも合格者を出しており、医学部への進学も珍しくありません。詳しくは以下の通りです。

東京大学 1 京都大学 1
​​東京科学大学 ​​2 東京外国語大学 3
北海道大学 ​​3 防衛医科大学校 医学科 2
早稲田大学 27 慶應義塾大学 20
​​明治大学 69 東京理科大学 50
東邦大学 医学部 ​​1 日本獣医生命科学大学 獣医学科 1

※参照:安田学園中学校高等学校 大学入試合格実績

卒業生の声

ここからは、安田学園から羽ばたいた卒業生の声をご紹介します。

東京大学 理科一類 合格

安田学園で自分が一番成長したと思うことは、苦手なことにも取り組むようになったことです。担任の先生から「全教科良い点数を取らなくてもいいから、平均前後の点数を取れればいい」とアドバイスもいただき、そこから苦手教科の勉強法を一教科ずつ考えるようになりました。

学業に限らず「苦手なことにも向き合い、行動範囲を広げる力」を安田学園で身につけることができました。

一橋大学 経済学部 合格

安田学園での学園生活を振り返ると、コースに関わらず豊富な教育資源を活用できたことが、自分の成長につながったと実感しています。

個性あふれる先生方からの研鑽を通して、受験に必要な学力に限らず、社会でも通用しうる思考力を身につけることができました。

安田学園で培った学びの姿勢を大切にして挑戦を続けていきます。

※参照:安田学園中学校高等学校 卒業生からのメッセージ

安田学園の進学に関する取り組み

ここでは安田学園の進路指導の考え方や、サポート体制などについてご紹介します。

自分に合った学習法を確立する「学び力伸長システム」

自分の発想をグローバル社会に活かせる創造的学力を育て、難関大学進学と社会貢献により自己実現できる人材を世に送り出すために、「自ら考え学ぶ授業」が展開されています。中学1年生から、高校2年にあたる5年生の2学期までは、自ら考え学ぶ授業を核とした「学び力伸長システム」により、基礎学力を固めます。

5年生の3学期から6年生では、「進学力伸長システム」により第一志望の大学進学に向けた学習を主体的・意欲的なものにし、自ら考え学ぶ力を活用力・応用力の伸長につなげ、ハイレベルな進学を実現します。さらに生徒の学力の特性を、教科担当者・学年団で普段の学習状況と試験データを共有して分析し、このデータを元に「学習指導検討会」を定期的に開き、教科指導や面談指導に活用しています。

学習意欲を高める様々なプログラムを用意

安田学園では、生徒一人ひとりの学習意欲を高めるためのプログラムが多彩に用意されています。中学生活の中では、次のようなものがあげられます。

独習ウィーク(1年生~2年生)

年5回の定期試験前の1週間を「独習ウィーク」とし、定期試験に向けた学習計画を立てて、朝と放課後の時間を利用して学習を進めます。また、定期試験や到達度テストの結果から自らの弱点克服に向けた学習計画を立てて、実施していきます。

到達度テスト

定期試験の短期的な知識の習得度を見るだけでなく、中期的な知識の定着度を確認するため、基礎部分を網羅的に確認する到達度テストを年に2回実施します。生徒一人ひとりの苦手分野を正確に把握するとともに、学び直す優先順位を明確にします。

チェックテスト・放課後補習(1年生~5年生)

日々の授業内容の定着度と学習習慣を確認する「チェックテスト」を、朝15分間、英語・数学それぞれに実施します。当日の補習では「なぜ不十分だったのか」を全学年、教員と卒業生のチューターが話を通してともに考え、学習法の改善と習慣化を図ります。

中学集大成テスト

英語・数学・国語は3年生の1学期までに中学内容を修了させ、その後は集大成テストを実施しています。高校内容の学習に必要な基礎学力や自主的学習力を確実にするため、早い段階から中学内容の総復習を計画的に繰り返します。

夏期講習・冬期講習

英語・数学・国語の講習を、夏期と冬期で実施しています。長期休暇中に開講することで、それまでに学んだ学習内容を総点検したり、課題をベースに弱点克服をめざし、プラスαの学力を講習でつけたりします。

高校進学後は、進路実現に向けた集中カリキュラムを展開

5年生の3学期から6年生では、進路実現に向けた学習を主体的・意欲的なものにし、活用力・応用力の伸長につなげ、将来の「考え学ぶ創造的学力・ハイレベルな進学」を実現します。

放課後進学講座(5年生3学期~6年生2学期)

5年生3学期から、大学入試演習を中心とした講座が放課後に行われます。志望大学群別に特化した講座を開設し、第一志望大学の進路実現に向けた進学力を高める演習を行います。授業担当者が講座を担当することにより、各生徒のニーズに合わせた指導が可能になります。

進学合宿(5年生全員・6年生希望者)

5年生の12月から、受験生としての学習の型を身につけることを目標に、生徒各々が第一志望大学合格から逆算して戦略的に学習計画を立て独習に集中します。独習会場は終始静粛な緊張感につつまれ、生徒たちは「自分にもここまでできる」という非日常を体験します。この学習体験を原点に、自分の道を自分の力で切り拓く最終学年の受験勉強がスタートします。

高校夏期講習・冬期講習

5年生では授業の振り返りを中心とした講座を開設し、各自の課題となる弱点を見直し、基礎学力の早期完成を行って自学力を高めます。6年生では志望校別に開設された講座が開かれ、進路希望の実現に必要な教科学力の定着を図ります。

大学入学共通テスト模試演習(6年生12月~1月)

大学入学共通テストと同じ形式で問題演習を行います。本番前日まで、本番さながらのテストで今までの学習の総仕上げを行います。徹底的に問題演習を繰り返すことで、必要な実践力を磨き上げることができます。

入試直前演習(6年生1月~3月)

入試前の最も学力が伸びるこの時期に、それぞれの志望コースごとに分かれた入試直前演習が実施されます。1月は実践的問題から解答力の錬成と基礎学力の最終チェックを行い、入試に立ち向かう仲間とともに、連帯感や集中力を高めていきます。2月〜3月は、主に国公立大学受験者を対象に二次試験対策を個別に行っていきます。

まとめ

安田学園はご紹介したとおり、生徒自身が主体性をもって勉強に挑む環境が徹底されています。日々の積み重ねが高い大学進学率、難関大学合格につながっていると言えるでしょう。

お子さまがひとりで勉強できない、何から勉強すればいいかわからないなど、安田学園を目指していて受験勉強にお悩みの方は、個別指導がおすすめです。トライではお子さまの理解度に合わせてマンツーマンで苦手を克服していきます。お子さまそれぞれの学習ペースや特性に合わせた教育プランをご提案します。詳細をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

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