2025/08/29

千葉大学総合型選抜の面接ガイド!必要な対策ポイントを徹底解説

千葉大学は国立大学で唯一の園芸学部など特徴的な研究や教育で知られています。大半の学部が総合型選抜を実施していて、どの学部も受験生から高い人気を集めています。

千葉大学の総合型選抜を受験するにあたっては、共通テストや大学独自の課題に加えて、面接の対策をすることが重要です。総合型選抜では面接の結果が特に重視されます。共通テストの基準や課題が無い学部もありますが、面接はどの学部でも実施しています。

本記事では、千葉大学の総合型選抜に特化して、その特徴を紹介し、面接を受ける上で必要な準備や心構えなどをわかりやすく解説しています。総合型選抜に向いている学生についても説明しているので、受験を決めている方だけではなく、悩んでいる方にとっても、参考になれば幸いです。

千葉大学の総合型選抜の特徴

千葉大学では、医療系と一部を除くほとんどの学部で総合型選抜を実施しています。書類や面接、学部ごとの課題で選抜をし、共通テストの基準点数を超えた受験生を合格とします(一部、共通テストを免除する学部もあります)。受験にあたっては、課題や共通テストだけでなく、面接の対策も行うことが重要です。

千葉大学の総合型選抜実施状況

全11学部のうち医学部、看護学部、薬学部、情報・データサイエンス学部を除く7学部で総合型選抜を実施し、2024年度は計165名を募集し487名が受験しました。合格者は132名で、より高い適性や熱意のある学生の入学を意図していることがわかります。

総合型選抜の選考は共通テストの前に行われます。9、10月が出願期間で、11月までに学部ごとに提出書類や面接、小論文や実技などの課題で試験をします。共通テストの受験を必須にしている学部では、その結果を受けて「最終合格者」を決定します。
※参照:令和7年度入学者選抜要項|千葉大学

国際教養学部・文学部

国際教養学部と文学部では、資料の理解力や課題解決能力を測る「課題論述」を受験生に課しています。英文の問題もあるのが特徴です。法政経学部は、出願資格にTOEFLやTOEICなど外国語試験の点数基準を設けています。課題はなく、提出書類と面接で選考をします。

教育学部

特徴的なのは教育学部で、学部全体(380名)のうち、25%を占める95名を総合型選抜で募集しています。面接に加えて、コースごとに知識・思考力を問う小論文や、志望分野の活動実績を発表するプレゼンテーションの試験をします。音楽や美術、体育分野では実技があります。

理学部

理学部では、共通テストの試験を課していませんが、全国物理コンテスト物理チャレンジの第1チャレンジ参加を出願要件に設定しています。地球科学科では、分野の関心や思考力を問う総合テストや面接などで合格者を決定します。

工学部

工学部ではデザイン、物質科学の2コースが総合型選抜を実施しています。デザインコースは試験会場で実際に制作する課題があるのが特徴です。物質科学コースはその分野に関する研究で優秀な成績を収めた学生だけに出願を認めています。その中でも、日本学生科学賞入賞者など、より顕著な成績を収めた学生は共通テストが免除される選抜に出願できます。

園芸学部

国立大学では唯一、千葉大学に設置されている園芸学部では、園芸技術に関するセミナーや講座への参加経験を出願条件にしており、その成果や成績が書類選考や面接で評価される仕組みになっています。

そのほか募集要項をよく確認すること

スケジュールや合格基準は学部や受験年度で異なるので、実際に受ける際は学部ごとの募集要項を確認しましょう。

千葉大学ではこのほかにも、国立大学で唯一の設置となる看護学部も総合型選抜を実施しています。また、総合型選抜のほかに、文学部など4学部で学校推薦型選抜を行っています。

高校2年生を対象にした「先進科学プログラム(飛び入学)学生選抜」も千葉大学の特色ある選抜の一つで、1998年に日本で最初に導入されました。理学部、工学部、情報・データサイエンス学部など5学部が実施しており、各分野の研究やコンテストなどで高成績を収めた学生たちを対象に受験を認めています。

面接の傾向と対策の重要性

総合型選抜は面接の結果がより重視されるのが特徴です。志望理由書などの提出書類や課題、共通テストの対策などと同じぐらい面接の対策も重要です。

面接には、受験生一人で受ける個人面接と、複数の受験生が同じ部屋で一緒に受ける集団面接の大きく2種類があります。

千葉大学においては、理学部のように面接の中で基礎的知識を問う口頭試問を実施する学部もあります。教育学部では、コース・分野ごとに、個人・集団のどちらを行うのかを明示しているので受験することが決まったら確認しましょう。

面接官は原則として大学教員が務めます。自己紹介をした後に、面接官から志望理由書や提出した書類に沿って質問を受けるのが一般的な面接の流れです。

志望理由書で記述を求められる内容は学部ごとに異なる点もありますが、「その学部・コースになぜ入学したいのか、何を学びたいのか」を書くのは共通しています。卒業後の進路に関する計画(キャリアプラン)や、これまでに取り組んだ課外活動や研究成果について書くことを求める学部もあります。

面接では、能力や学部に対する適性だけではなく、コミュニケーション能力や学ぶ意欲、熱意も評価されます。志望理由書や提出書類の内容を繰り返すだけ、面接官の質問意図を理解していない、という受け答えでは、評価は低くなります。模擬面接など練習を繰り返すと、思わぬ質問を受けても落ち着いて対応できるようになります。

「場慣れ」をすることも大切です。初めて見る大学の講義室で、初めて会う大学教員から質問を受けると緊張して上手く言葉が出ないことがあります。集団面接の場合、自分の用意した回答と別の受験生の内容が被って頭が真っ白になってしまうこともあります。

独特の雰囲気に飲み込まれずあなたの実力を発揮するためにも、高校の教師や千葉大学の総合型選抜に特化した個別指導を行う塾を活用して面接対策をするのが重要です。

千葉大学総合型選抜の面接対策

ここからは、千葉大学総合型選抜における面接対策について紹介します。

千葉大学のことを深く理解する

総合型選抜では、基礎的な学力だけでなく、面接による人物面の評価も合否に大きく影響します。人物面とは、受験生の能力や学部に対する適性だけではなく、コミュニケーション能力や学ぶ意欲、熱意などのことです。プロの協力を得ながら面接対策をしましょう。

まずは、総合型選抜を千葉大学が実施する目的と、求めている学生像を理解しましょう。
千葉大学は、「つねに、より高きものをめざして」を理念に掲げ、他大学にはない園芸学部があったり、「全員留学」制度を設けたりと、独自の研究・教育活動をしています。全国に先駆けて飛び入学制度を実施しているほか、総合型選抜の合格者数が募集人員を下回っている(2024年度実績)ことからも、高い適性や熱意、向上心のある学生の獲得に力を入れていることがわかります。

大学や学部のことを調べないまま受験をしても、面接で「なぜ千葉大学、○○学部なのか(=ほかの大学、学部ではない理由は何か)」と聞かれても答えることはできません。千葉大学のWebサイトには大学のパンフレットや学部ごとの「入学者受入れの方針」という資料が公開されています。これらの資料を読み込んで、大学で学べることや、総合型選抜を通してどんな学生に入学してほしいのかを理解しましょう。高校の教師から在学生を紹介してもらったり、オープンキャンパスに参加したりする方法もあります。千葉大学の総合型選抜に特化した対策を提供している塾で情報を入手することもできます。

自分自身のことを深く理解する

千葉大学がどのような大学で、総合型選抜を行う目的は何か、そして、どんな学生に入学してほしいのかを理解したら、今度は自分自身を理解しましょう。これを自己分析と言い、過去の行動や経験を振り返って自分が将来なりたい姿を考えます。

大学のことを調べるうちに、「千葉大学の○○学部で学びたい」という思いがだんだん強くなっていくと思います。自分がなぜ千葉大学で学びたいと思ったのか、その理由を具体化させましょう。

“ 高校生活やそれ以前に、あなたはどんなことに興味をもって、何に力を入れてきましたか。 ”
“ 世の中で起きている社会問題や出来事のうち、特にどんなことに関心がありますか。 ”
“ そして、将来は、どこで、誰と、どんな仕事や活動をしていたいですか。そして、それはなぜですか。 ”

自分で考えることはもちろん大切ですが、友達や保護者の方、学校や塾の先生と話しながら、その「なぜ」をひも解いていきましょう。自分自身でも気づいていない長所を再確認できると思います。

質問者の意図を汲み取れるようにする

面接ではコミュニケーション能力の有無も評価されます。質問の文言から面接官が知りたいことや疑問を理解して、それに直接答えて解消させることが大切です。日常生活の延長ですが、面接という特殊な場所でも力を発揮できるように準備をしましょう。

面接は自由に考えを表現する場所ではなく、コミュニケーションをする場所です。志望理由書に書いてあることをもっと知りたいのか、一つ前の回答についてより詳しく聞こうとしているのか、面接官が何を知りたくて質問しているのかを考えましょう。

丸暗記した志望理由書を暗唱したり、自分の意見を話すことを優先したりするのではなく、「このタイミングでされた質問で面接官は何を知りたいのだろう」と考えて、臨機応変に対応することが必要です。そこを面接官も評価します。

模擬面接を繰り返し行うなどして、慣れない場面でも質問意図を的確に理解できるような対策をすることが大切です。

意見や考えを筋道立てて述べられるようにする

質問意図を理解できたら、それに沿った回答をしましょう。面接官が知りたいことを理解できても、それに直接答えられなければ高い評価は得られません。相手の目線に立って自分の意見や考えを伝えましょう。

面接では「自分の意見や考えを伝える」ことも大事ですが、「相手が理解する」ことも同じように重要です。相手が理解できなければ意味がありません。

自分が伝えたい意見や考えについて、筋道を立てて必要な情報を短く的確に話しましょう。

例えば、志望理由であれば、「私は○○に関心があって、高校では○○に取り組みました。将来は○○の分野で活躍をしたいです。だから、○○と○○がある千葉大学で○○を学びたいです」と、大学と自分自身の情報や考えを矛盾のない一つの文章にまとめることが必要です。長くしゃべること、高校生離れした意見を言うことは求められていません。自分の考えや意見を筋道立てて考え、表現できているかを面接官は見ています。

大学の情報と自分自身のことを重ね合わせて矛盾のない文章にするのは簡単ではありません。表現方法にも型やコツがあります。

自分一人だけで考えても、矛盾がないか、話がつながっているか、相手に伝わる文章になっているかの判断は難しいです。総合型選抜の面接対策に力を入れている塾も利用しながら練習をして、想定しなかった質問が来ても落ち着いて対応できるようにしましょう。

千葉大学の総合型選抜に向いている人

ここからは、千葉大学の総合型選抜に向いている受験生について解説します。

千葉大学への入学意欲が高い学生

千葉大学への入学を強く希望する学生には総合型選抜の受験が向いています。方式Ⅰでは共通テストで相応の得点率を収めない限り最終合格者にはなり得ませんが、受験生自身の人物評価をより重視しているのが総合型選抜の特徴です。対策には時間や労力がかかるので、安易な気持ちで受験するのはお勧めできません。

総合型選抜では、能力だけでなく、大学への適性やそこで学びたいという熱意を判断するため、志望理由書の提出や面接、学部独自の課題が設定されています。

自分が受験する特定のコース対策を行うだけでも時間や労力がかかるのに、近い時期に行われる他大学の選考対策もすることは現実的ではありません。

将来の目標実現に向かって主体的に取り組める学生

自分が描いた将来なりたい姿を実現するため、千葉大学で何を学ぶ必要があるのかという目的を明確にでき、そのために取り組むことの優先順位を立て、自分の意志で最後までやり遂げられる学生が総合型選抜の受験に適しています。

総合型選抜を受けようと思ったら、各学部に提出する志望理由書などの書類や論述、面接、共通テストの対策にも取り組まなければなりません。どの一つをおろそかにしても合格が遠くなります。学部によっては短期間で対応できない出願要件を設定しています。

課外活動で優秀な成績を収めている学生

各学部の課題や面接は、学生の能力や意欲、適性をさまざまな角度から総合的に判断するために行われます。志望理由書や面接などで、入学を希望する理由や学びたいことをアピールしますが、たくさんの言葉よりも、一つの実績の方が重みを持つ場合があります。

学部によっては、総合型選抜に出願するために、関心がある分野の研究への取り組みや、英語に関する高い成績を求めています。どれも高校の早い時期から地道に取り組むことが必要なものばかりです。

出願資格に指定されていなかったとしても、自分が志望する学問分野の研究や活動に取り組んだ経験や実績があれば、自分自身の積極性や粘り強さ、チームで協力して課題を解決できる能力などを具体的にアピールすることができます。学問分野で優秀な成績を収めている学生も、総合型選抜の受験を検討する価値は十分にあります。

千葉大学の総合型選抜に関するよくある質問

千葉大学の総合型選抜に関して、よく出る質問についてまとめました。

どんなスケジュールで試験が行われますか?

2025年度入試では、9、10月に出願期間、10、11月に面接などの選抜日が設定されていました。共通テストの受験が必要な学部では12月までに合格内定者が決定し、共通テストの結果を受けて最終合格者を決定していました。

受験する年度や学部ごとに出願、選抜日が異なるので、毎年6月以降に各学部が発表する募集要項を確認するようにしてください。提出する書類や選抜内容は学部によって違います。大学のWebサイトで公開されている前年度の要項を見て対策をすることもできますが、受験する年度の要項が発行されたら変更点を把握して対応することが必要です。

受験する際は、千葉大学の総合型選抜に特化した対策を提供する塾も活用しながら、自分自身でスケジュールを管理して、早めに面接や課題の対策を始めましょう。

共通テストの基準はありますか?

教育学部と工学部の一部と、理学部を除いて、共通テストの受験が必須で合格基準も設定されています。書類選考や面接を通過しても、各学部が設定する基準を超えないと入学はできません。面接を通過した時点ではあくまでも「合格内定者」です。2月に「最終合格者」として発表されるまでは、気を緩めないようにしましょう。

共通テストの合格基準は各学部によって異なるので、詳細は6月以降に各学部が公表する要項を大学のWebサイトで確認してください。

合格したら必ず入学しないといけませんか?

合格をしても他大学に入学することは不可能ではありませんが、一般選抜に比べてハードルが高いです。安易な気持ちで総合型選抜に出願してはいけません。

千葉大学の総合型選抜は併願を禁止していませんが、コース間の併願を禁止している学部はあります。千葉大学を含めて他大学の一般選抜を受験することも可能です。ただし、共通テストの結果を受けて「最終合格者」になると自体することはできません。詳しくは、学部によってルールが異なるので要項を確認しましょう。「特別な事情」があれば「入学辞退」の手続きもできます。「特別な事情」の具体例は公表されていませんが、出願時から経済面、身体面の状況が大きく変化するなどの理由が必要だと考えられます。「気持ちが変わったから」などの理由では認められない可能性が高いです。

進路について悩む時期ではありますが、周囲の人とも相談して入学への意思を固めた上で受験することが大切です。

まとめ

向上心のある学生を獲得する一環として、千葉大学では多くの学部で総合型選抜を実施しています。総合型選抜では、志望理由書や面接、学部独自の課題で選考をします。評価されるのは、学部やコースへの適性や能力、大学で学ぶ意欲、コミュニケーション能力などです。

大半の学部・学科では共通テストの受験が必須で合格基準が設定されています。面接まで通過した合格内定者のうち、共通テストでそこまで高くはない基準点を獲得した者を最終合格者とすることから、面接による人物面の評価が合否に大きく影響していることもわかります。志望理由書の作成や共通テストの対策も大切ですが、それと同じぐらい面接の準備も大切です。

面接に臨む前に、千葉大学や自分自身のことを分析して理解しましょう。せっかく準備しても「コミュニケーション能力が低い」と面接官に判断されると高い評価を得づらくなります。面接官の質問の意図を理解し、意見や考えを筋道立てて考えて表現できるようにすることが大切です。模擬面接を繰り返してトレーニングをしましょう。

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