英進館は1979年に創業された中学受験に強い学習塾で、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、広島県(※広島は「英進館 鯉城学院」)で展開しています。創業時は生徒数16名でしたが、1981年にラ・サール中に初めての合格者を出し、現在は九州でトップクラスの合格実績を誇る大手中学受験塾となりました。
今回は、英進館に通っている中学受験のお子さまがクラス落ちしたら、どのような対策をとれば良いのかなどを具体的にご紹介します。
【中学受験】英進館でクラス落ちが起きる仕組み
英進館で「クラス落ちしてしまった」とショックを受けるご家庭は少なくありません。まずは、クラス分けの仕組みや学力診断テストの位置づけを理解することが、正しい対策の第一歩になります。
中学受験塾のクラス分けはどのように行われるか
クラス分けは、学期ごとに実施される「学力診断テスト」によって行われます。英進館では、自分の学力に合ったクラスで学習することで無理せず無駄なく学べ、自分と学力が近いライバルと切磋琢磨することができます。飛躍的な学力伸長を図ることを目的に、「習熟度別クラス編成システム」が導入されています。
したがって、英進館でクラス落ちを避けるためには、まず「学力診断テスト」で確実に点数を取る必要があります。
英進館の中学受験コースにはどのようなクラスがある?
英進館には多彩な中学受験対応のクラスが用意されています。具体的には以下の通りです。
学力UP応用・標準/SA中学受験準備(小学1~3年生)
基礎的な内容の確認から応用まで、幅広い指導が行われるファーストステップです。応用力の土台となる基礎力をしっかりと築き、応用問題にもチャレンジしていきます。授業は英進館のオリジナル教材も活用しながら展開されます。
また、隔月で「作文指導」と「理科実験」を実施するなど、幅広い視野と興味を育みます。
特別英才クラス(小学1~3年生)
全国・九州の超難関私立中学合格を目指す生徒のための特別選抜クラスで、天神本館、久留米本館、小倉本館、長崎校、熊本本館にのみ設けられています。各教室の成績優秀者が集う環境の中で、中学入試を熟知した最高の教師陣によるハイレベルな授業が展開されます。
超難関中学入試に向けた授業はもちろん、将来の大学入試までを見据えた大きなアドバンテージを築きます。
A/地元国私立中受験(小学4~6年生)
基本的な内容の完全習得を目指す、英進館のファーストステップです。まずは応用力の土台となる基礎力をしっかり築き、応用問題にもチャレンジしていきます。また、定期的に理解度の確認を行い、その後の補習やフォローも万全の体制で行われます。
上智福岡、筑紫女学園、東福岡自彊館、明治学園、九州国際大付属、照曜館、佐賀大附属、熊本マリスト学園、真和、九州学院、鹿児島大附属、志學館、池田、岩田など、地元の私立や国立の中学合格を目指します。
S/難関国私立中受験(小学4~6年生)
基礎事項の確認から応用まで、幅広い指導が行われます。また、頻繁な補習による学習内容の更なる定着や、生徒を対象に個人面談を行って意欲づけをするなど、個別フォローも万全です。
福岡大大濠、西南学院、上智福岡、福岡教育大附属、弘学館、青雲、熊本大附属、九州学院、大分大附属、向陽、志學館、宮崎大附属など、地元難関国私立中学への上位合格だけでなく、久留米附設中レベルも視野に入れた指導を行いながら、 さらに上のTZクラスを目指します。
TZ/九州超難関中受験(小学3~6年生)
各教室の成績優秀者を集めたクラスで、英進館の主要教室に設置されています。九州の最難関私立中学への合格を目指し、ラ・サール中や久留米附設中の入試問題を熟知した教師による「効率の良い勉強」を実践していきます。
授業は四谷大塚のテキストと、特許を取得したオリジナルテキストをベースに展開し、確認テストは英進館の専門スタッフが地元の入試傾向に合わせて作成したオリジナルテストで実施します。九州最難関私立中学を目指す生徒にとってベストな環境が用意されています。
TZS/全国超難関中受験(小学4~6年生)
TZSクラスは、英進館の主要教室に設置されているTZクラスから、さらに最優秀者を選抜した精鋭が集うクラスです。教師陣は中学入試を熟知し、灘や開成、ラ・サールなどに多くの合格者を送り出してきた最高のスタッフで揃えられています。
また、授業は四谷大塚のテキストに加え、特許を取得したオリジナルテキストを用いて熱のこもった内容が展開されています。全国最難関である灘中学や開成中学の合格者の全てが、このクラスの生徒となっています。
【中学受験】英進館でクラス落ちする原因とは?
クラス落ちには必ず理由があります。復習不足や学習習慣の乱れなど、よくある原因を把握することで、早めに改善の手を打つことができます。
復習やテストの見直しが十分にできていない
クラス落ちの原因のひとつに、復習が十分にできていないことが挙げられます。中学受験では学ぶことがたくさんあり、難易度も高いため大変ではありますが、復習は絶対に欠かせません。復習するのを溜め込むと、内容の振り返りも、かける時間も莫大なものになってしまいます。その日の授業で習ったものはその日のうちに、確実に理解しておくと良いでしょう。
また、テストの見直しを確実に行えているでしょうか。英進館のテストは毎年、各中学の入試本番での出題的中率が高いことでも知られています。テストを受けて満足、ではなく、見直しまでをしっかりすることが必須です。
学習習慣が乱れている
お子さまは学習習慣がついているでしょうか。クラス落ちの原因の1つに、学習習慣の乱れがあります。無駄に時間をかけてダラダラとテキストをにらめっこしていませんか。ゲームやスマホなどの誘惑が多く、気持ちが集中できていないのではないでしょうか。クラス落ちの危機や成績が上がらない場合は、学習習慣を見直してみると良いでしょう。
中学受験難関クラス特有の進度のスピードについていけない
難関クラスの授業は内容がハイレベルなだけでなく、スピードが圧倒的に速いのが特徴です。わからないことをそのままにしておくと、授業の理解度の低下だけでなく、自宅学習でもうまく問題が解けなくて苦手意識が芽生えてしまう、などの悪循環に陥ってしまいます。レベルが高すぎて全く追いつけずに苦しい状況なのであれば、先生に相談して早期に解決する必要があるでしょう。
【中学受験】英進館でのクラス落ちを防ぐ&巻き返す勉強法
クラス落ちからの挽回は十分可能です。基本の徹底や復習動画の活用など、英進館ならではの学習システムを活かしながら、効果的に取り組む方法を紹介します。
基本を徹底的にやり直す
クラス落ちを防ぐためには、とにかく基本を徹底して自分のものにすることです。中学受験では次から次へと学ぶことが出てきますが、根底にある基本的なことを理解していないと応用問題は解けません。焦って難しい問題に手をつけたくなる気持ちもありますが、まずは基本問題を徹底的にやり直し、土台をつくることが大切です。
復習動画を活用する
学習内容の確実な定着を図るため、小学4年生から小学6年生の中学受験クラス向けに、英進館オリジナルの予習・復習動画を配信しています。テキストに目を通すだけでなく予習動画を授業前に視聴しておくことで、同じ授業時間でも理解度が大きく変わります。
また、授業後には復習動画で反復学習することで、内容の定着はもちろん、早い段階での弱点克服にも効果的です。授業動画は繰り返し視聴できるため、家庭学習で活用するようにしましょう。
スパイラル方式の授業を信じて繰り返す
英進館は九州で初めて四谷大塚と提携を結び、四谷大塚の最大の特徴である「スパイラル方式」のカリキュラムを導入しています。同一テーマを一定期間内に繰り返し学習することで理解を深められるだけでなく、学習のたびに基本から応用・発展へと段階的に難易度が上がるため、無理なく確実に実力を伸ばすことができます。
徹底した反復学習で、内容を完全に定着させる
英進館のオリジナルテストでは、履修単元の反復学習が自然と行えるように、カリキュラムの中に「復習」が組み込まれています。オリジナルテストは過去1週間、マンスリーテスト・実力テストはおよそ過去1ヶ月間の授業範囲から出題されます。テスト後には詳細解説と「復習プリント(算数)」が配布されるのでスムーズに復習を行うことができ、さらに次回のオリジナルテストに今回の復習問題を加えることで、もう一度、反復学習に取り組めます。
また、1ヶ月に1回ほどの割合で総復習のテストを実施し、1ヶ月間の学習内容の定着を図ります。
【中学受験】英進館でクラス落ちしてしまったら?保護者様ができるサポート
クラス落ちは子ども本人だけでなく、保護者にとっても大きな不安要素です。しかし、焦って叱るのではなく、努力を認めたり生活リズムを一緒に整えたりすることで、前向きな学習につなげることができます。
成績だけでなく、努力を認める声掛けをする
成績の結果を見て落胆するのは、お子さまはもちろん保護者様も同様です。もしかしたらお子さまよりも危機意識を持って、焦って叱責してしまうこともあるでしょう。しかし、中学受験生のお子さまはまだ小学生です。まずは日々勉強して努力していることを認めてあげ、気持ちを前に向けられるようにしてあげましょう。
中学受験は親子の二人三脚で、モチベーション維持も非常に大切です。学習については先生に任せ、メンタル面をサポートしてあげると良いでしょう。
学習習慣の見直しを一緒に行う
中学受験では、スケジュール管理が合否を左右するといっても過言ではありません。学校の授業に加えて、塾での授業と自宅で行う宿題、さらには習いごとにも取り組んでいるお子さまもいることでしょう。そのためスケジュール管理は、保護者様を中心に行うことをおすすめします。その際、一方的に押し付けるのではなく、いつ休憩時間をとるか、何曜日にリフレッシュ時間を設けるかなど、お子さまと一緒に組み立てるようにしましょう。
中学受験には外部のサポートを取り入れるのも有効
保護者が生活リズムや声掛けを工夫しても、学習内容そのものの理解に不安が残ることもあります。そうした場合は、外部の個別指導など専門家のサポートを取り入れるのも効果的です。第三者の視点が入ることで弱点が客観的に見えやすくなり、効率的に克服につなげることができます。
まとめ
中学受験を目指し、多彩なクラスと反復学習の仕組みによって、偏差値50未満からでも大きく成績を伸ばせる環境ですが、クラス落ちに悩む場合は適切な対策が欠かせません。
その際には、外部の個別指導を併用して弱点を補強する方法も有効です。塾の学習システムを活かしつつ、個別サポートで苦手を早めに克服することで、クラスの巻き返しや志望校対策をスムーズに進めることができます。
トライでは、中学受験に向けて英進館に通うお子さまがクラス落ちしてしまった場合でも、一人ひとりに合わせた指導で、苦手単元の克服や、志望校合格までをサポートします。お気軽にご相談ください。

 
	 
			 
			 
		 
				