2025/10/20

【中学受験】名進研の授業についていけない!原因と対処法、保護者様がすべきこと総まとめ

名進研は、東海地区を中心に難関中学校への合格者を数多く輩出する集団塾です。地域でも高い評価を集める塾ですが、授業のレベルが高いからこそ「ついていけない」と不安を抱えるご家庭も少なくありません。

この記事では、名進研の授業についていけない時に考えられる原因や、保護者様がサポートする上で注意したい点、さらに効果的な対処法をまとめました。中学受験を目指すお子さまが前向きに学習に取り組めるよう、ぜひ参考にしてください。

中学受験で名進研の授業についていけなくなる原因5つ

ここでは、中学受験で名進研の授業についていけない時に考えられる主な原因を、5つに分けて紹介します。

授業内容を理解できていない

中学受験の学習は、一つひとつの理解を土台にして次の単元へ進んでいく「積み上げ型」が基本です。このため、一度わからない部分を放置すると、その後の内容がますます理解しにくくなってしまいます。わからない部分が増えると、お子さま自身が「どこからつまずいているのか」さえ把握できず、授業についていけなくなることもあります。

こうした問題は、在籍クラスのレベルがお子さまに合わない場合に起こりやすくなります。名進研の私立中学受験コースでは学力に応じてクラスが細かく分けられています。全国の最難関中学を目指す少数精鋭のαクラスや、東海地区の難関中学を目指すJSクラスなどの上位クラスは、授業レベルが非常に高いことで知られています。場合によっては「入塾テストで落ちてしまった」ということもあるかもしれません。

もしお子さまに次のような様子が見られる場合は、授業内容を十分に理解できていない可能性があります。

  • 授業後すぐに例題を解かせても正解できない
  • 「この問題はどうやって解くの?」と聞いても説明できない
  • 「どこがわからないの?」と尋ねても本人が答えられない

中学受験向けの授業のスピードが速い

中学受験は範囲が膨大なため、名進研に限らず進学塾の授業進度は非常に速くなっています。特に集団授業では、あらかじめ決められたペースでカリキュラムが進むため、一人ひとりの進度に合わせて調整することは基本的に難しいです。このため、授業のスピードがお子さまに合っていないと、自分のペースでじっくり考える時間が持てず、理解が追いつかないまま授業が進むことがあります。

授業のスピードがお子さまにとって速い場合には、次のような兆候が見られることがあります。

  • 板書を写し切れていない
  • 授業中の演習を最後まで解き切れていない(時間内に終わらない)
  • 授業スピードに合わせるので精一杯で、わからないことを質問できない、発言できない

宿題が多い

中学受験では授業を理解するだけでなく、復習して自力で解けるようになって初めて学力がついていきます。特に名進研は復習を重視する指導方針のため、授業後の宿題をきちんと解くことが成績向上には欠かせません。このため、家庭での復習や宿題が十分にできていないと、学力が伸び悩み、授業についていくのが難しくなることがあります。

ただし、問題を解くスピードや集中できる時間は一人ひとり異なるため、お子さまによっては宿題の量が多く感じられる場合もあります。例えば、丁寧に時間をかけて理解したいお子さまは、宿題が多すぎると内容を十分に消化できないことがあります。また、宿題を解くことが目的になり、丸付けや答えを写すだけの取り組みになってしまう場合もあります。こうなると学習効果が下がり、勉強への意欲も低下することがあります。

お子さまに以下の様子が見られる場合は、宿題の量が合っていない可能性があるため注意しましょう。

  • 宿題の取り組みに関して塾から指摘を受けている
  • 時間をかけても宿題が終わらない
  • 解いた後は丸付けだけで、間違った問題を解きなおしていない
  • 提出直前に急いで宿題をしている

中学受験に向けた学習意欲が低下している

中学受験は長期戦です。同級生が遊んでいる中、1人で難しい勉強に取り組み続けることは簡単ではなく、お子さまによっては学習意欲が低下してしまうこともあります。やる気が下がると授業中の注意力も落ち、理解が進まないことでさらに意欲が低下する悪循環に陥ることも少なくありません。特に名進研の授業は通常1コマ70分と小学校の授業の約1.5倍の時間があるため、意欲が低い状態で最後まで取り組むのは難しいと言えます。

また、習い事との両立で疲れているお子さまは、学習意欲を保つことがさらに難しくなります。名進研には週1日登校のDクラスがありますが、授業が1日にまとめて行われるため、集中力が続かず疲れが溜まってしまうこともあるでしょう。

お子さまの学習意欲が下がっている場合は、以下のような様子が見られることがあります。意欲の低下は成績の伸び悩みに直結するため、気になる場合は早めの対処が大切です。

  • 「受験をしたくない」「勉強が嫌だ」などネガティブな発言が増えている
  • 家庭学習をさぼるようになった
  • 疲れていて塾から帰るとすぐに寝てしまう
  • 塾の話をしたがらない

集団塾の授業形式が合っていない

名進研は集団指導が基本のため、集団形式が合わないお子さまは、授業についていくのが難しい場合があります。例えば、名進研は講師の発問に対し生徒が自分の考えを発言する「討論式・対話式授業」を採用しています。このため、人前での発言が苦手なお子さまは、緊張して授業に参加するだけで精一杯になるかもしれません。また、在籍者の多いJクラスでは、毎月のテスト結果によりクラスや席順が入れ替わるため、競争が苦手なお子さまには負担が大きく感じられます。

このように、集団塾ならではの討論スタイルや競争が合わない場合、成績の伸び悩みに直結することがあるため注意が必要です。心配な場合は、授業形式がお子さまに適しているか改めて確認すると安心です。

【集団塾が合っていない可能性のあるお子さま】

  • 1人でじっくり物事に取り組むのが好き
  • 競うことにストレスを感じる(クラス替えのたびにネガティブな発言をしている)
  • 人前で発言することが苦手
  • 人見知りで積極的に話しかけるのが苦手

名進研の授業についていけない時に中学受験の保護者様がすべきこと3つ

ここでは、名進研の授業についていけないと感じた際に、中学受験生の保護者様が気を付けるべきポイントを3つ紹介します。

ネガティブな発言はポジティブに変える

小学生にとって「授業についていけない」と感じることは、人生で初めての大きな挫折かもしれません。そんな傷ついている時に保護者様がネガティブな言葉をかけてしまうと、かえってお子さまの気持ちを追い込んでしまうことがあります。特に「このままだと間に合わない」といった焦りや、「お兄ちゃんはできたのにどうしてあなたはできないの?」といった比較は、お子さまの自尊心を深く傷つける可能性があるため、注意が必要です。

もちろん優しい声掛けだけが正解ではありません。学習態度が明らかに悪化している場合には、きちんと諭すことも大切です。ただし、その際も感情的にならず、「どんな行動が、なぜ良くないのか」を具体的にわかりやすく伝える工夫をしましょう。お子さまが納得できる形で説明すれば、前向きに改善につなげやすくなります。

お子さまはまだ小学生!通塾を嫌がる場合は様子見も

お子さまが授業についていけず、塾に行くのを嫌がり休んでしまうと、保護者様としてはとても心配になるでしょう。「1回でも休んだら、さらに遅れてしまうのではないか」と焦り、つい強く塾に行くよう言ってしまうこともあるかもしれません。しかし、お子さまが本気で通塾を嫌がっている場合、無理やり行かせると受験に対する意欲が下がるだけでなく、親子関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。

行動の裏には必ず理由があります。お子さまが「休みたい」と言った時は、まず落ち着いた口調で「なぜ行きたくないの?」と尋ねることが大切です。理由を聞いたら、気持ちを受け止めて安心させ、その上で一緒に解決策を考えましょう。無理に通塾させるのではなく、気持ちに寄り添う対応が、中学受験に向けた意欲の回復につながります。

中学受験のための最適な学習環境を探す

お子さまが授業についていけなくなると「中学受験は無理かもしれない」と不安になることもあるでしょう。しかし、適切な対策をすれば必ず状況は変えられます。そのために最も大切なのは、お子さまに合った学習環境を整えることです。環境が合えば、自然と意欲が沸き、学習に積極的に取り組めるようになります。そして理解が進むことで成績も向上し、ますます学習意欲が高まるという好循環が生まれます。

お子さまに最適な学習環境を見つけるためには、さまざまな選択肢を整理しながら十分に検討することが不可欠です。「今のクラスで続ける」「クラスを変更する」「思い切って他の塾に入会する」など、授業についていけない原因やお子さまの性格に応じて考えてみましょう。その際には、お子さまの気持ちに耳を傾けながら、一緒に話し合って決めると安心です。転塾を検討する場合は、塾ごとに指導方針や雰囲気が異なるため、幅広く情報を集めて比較することをおすすめします。

中学受験で名進研の授業についていけない時の対処法4つ

ここでは、中学受験で名進研の授業についていけていないと感じた時に、すぐに取り組める対処法を4つ紹介します。

授業についていけない原因を明らかにする

中学受験の授業についていけないと感じたら、まずは原因をはっきりさせることが大切です。つまずきの理由はお子さまによってさまざまで、それによって適切な対処法も変わってきます。先にまとめた「授業についていけなくなる原因5つ」を参考にしながら、お子さまの現状を整理してみてください。

なお、お子さまによっては学習につまずく要因がいくつか重なっていることもあります。この場合は焦って一度にすべて改善しようとせず、1つずつ丁寧に取り組むようにしましょう。

わからない部分を復習する

中学受験の勉強に遅れを感じる原因が、授業で理解できなかった部分や苦手分野をそのままにしていることにある場合は、まずこれまで習った内容を復習しましょう。その際に重要なのは、基礎問題に抜けがないようにしっかり固めていくことです。小さなつまずきでも放っておくと、理解できない部分が雪だるま式に増えてしまい、結果として授業についていくのがますます難しくなってしまいます。

もしお子さまが自分でつまずいている箇所を把握できない場合は、模試などを活用して弱点を洗い出すと良いでしょう。また、ご家庭で復習していても疑問点が解決しない場合は、自習室を積極的に利用したり、講師に質問したりすることも有効です。

家庭学習の習慣を見直す

中学受験で志望校に合格するためには、塾だけでなく家庭学習も非常に重要です。もしお子さまが宿題に十分取り組めていなかったり、勉強する時間が減っていたりする場合は、早めに学習習慣を見直すことをおすすめします。

例えば、家庭学習の時間が十分に確保できていない場合は、保護者様がスケジュール管理をサポートすると効果的です。課題をリスト化して計画を立て、勉強時間になったら声をかけるなどして、学習の習慣化を促します。すでに家庭学習を行っているものの、内容が理解できていない場合は、やり方に問題がある可能性があります。保護者様が丸付けをしたり最後に確認用の問題を出したりして、毎回学習の成果を確かめましょう。

また、お子さまにとって宿題の量が多すぎると感じる場合は、塾に相談して宿題の量を調整してもらうのも一つの方法です。無理のない学習量を確保することで、家庭学習の効果を高めることができます。

個別指導に切り替える/併用する

学習意欲が大きく低下していたり、カリキュラムがお子さまに合わないと感じられたりする場合には、塾を変えてみるのも一つの方法です。この際、ライバルと競い合いながら切磋琢磨できる環境が向いているお子さまなら、他の集団塾を検討するのも良いでしょう。

一方で、授業についていくのが難しいと感じるお子さまの中には、集団塾よりも個別指導の方が合っている場合も少なくありません。例えば、個別指導であれば、授業の内容が理解できない場合も納得できるまで丁寧に教えてもらえます。進度もお子さまに合わせられるため、焦らずに学習することができます。宿題の量も無理のない範囲で調整でき、成績での競争や人前での発言が苦手なお子さまも、周囲を気にせず安心して取り組むことができるでしょう。

また、名進研の集団授業はそのままにしつつ、補習塾として個別指導を併用する方法も効果的です。具体的には、毎週定期的に利用して塾の授業で出た疑問点を解消したり、宿題を一緒に進めたりする活用法があります。また、学校の授業がない長期休みや週末を使ってこれまでの範囲を総復習すれば、無理なく学習の穴を埋めることもできます。

このように、個別指導は一人ひとりの状況に合わせて取り入れることができるため、集団塾の授業についていくのが難しいお子さまにとって、心強いサポートとなるでしょう。

まとめ

名進研の授業についていけない原因は、お子さまによってさまざまです。もし宿題や復習が十分でない場合は、まず学習習慣を見直し、基礎をしっかりと固めることが重要です。一方で、お子さま1人では学習の穴を埋められなかったり、集団塾の形式自体が合わなかったりする場合もあります。そのような時におすすめの対処法は、個別指導の活用です。個別指導であれば、お子さまのペースで周囲を気にせず、納得できるまで学習を進めることができます。

大切なことは、授業についていけないと感じても、すぐに志望校を変えたり中学受験をあきらめたりしないことです。もちろん選択肢として、志望校変更や公立中への進学も考えられますが、お子さまに最適な学習環境を整えることができれば、学習意欲や成績は自然と回復していきます。ぜひ、お子さまと話し合いながら、個別指導も含め、色々な学習方法を検討してみてください。

トライでは、無料相談を随時受け付けています。完全マンツーマン授業で名進研のカリキュラムに沿ったサポートが可能です。少しでも興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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