大阪府高槻市にある高槻中学校は、80年以上の歴史を誇る私立の中高一貫校です。学校法人大阪医科薬科大学が経営母体で、「グローバル教育」と「先進的な生命科学系サイエンス教育」に早い時期から触れられるなど、特色ある学びを展開しています。長らく男子校として続いていましたが、2017年度から中・高6学年の共学化がスタートし、より一層、人気校として注目されています。
この記事では、高槻中学校の偏差値はどれくらいなのかを詳しく解説し、合格の難易度や出題傾向などの入試対策についてご紹介します。
高槻中学校の偏差値と難易度は?|併願校対策
高槻中学校は近年、進学実績や活発な部活動など多方面で注目を集めています。難関大学への進学を視野に入れたカリキュラムと充実した学習サポート体制も整っているため、受験を検討する家庭が増えている傾向にあります。
ここでは高槻中学校の最新の模試データに基づく偏差値の目安や、偏差値から考えられる併願校対策、倍率の推移をご紹介します。
高槻中学校の偏差値は関西トップレベル
高槻中学校の入試は3種類で、初日のA日程入試と英語選択型入試、2日目の午後のB日程入試に分かれています。そのうちA日程入試は出願時に、4教科型もしくは3教科型を選択することができます。
四谷大塚の発表によると高槻中学校の偏差値は、A日程入試の3科のAライン80偏差値が男子58、女子62となっています。B日程入試は男女ともに、Aライン80偏差値は62です。
関西でもトップクラスの偏差値ゾーンに位置していると言えるでしょう。
合格率と倍率の目安|合格基準点は?
2025年度の入試結果を見ていきましょう。高槻中学校の入試では受験者数や倍率、平均点や最高点・最低点が、男女別に発表されています。
男子
| 日程 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 最高点 | 最低点 | 合格者平均点 | 満点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A日程 | 371名 | 118名 | 31.8% | 333.7点 | 227.5点 | 252.2点 | 400点 |
| B日程 | 871名 | 330名 | 37.8% | 287点 | 205点 | 228.3点 | 320点 |
女子
| 日程 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 最高点 | 最低点 | 合格者平均点 | 満点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A日程 | 292名 | 130名 | 44.5% | 327.5点 | 237.5点 | 269.5点 | 400点 |
| B日程 | 390名 | 127名 | 32.5% | 265点 | 205点 | 226.4点 | 320点 |
高槻中学校を第一志望とするA日程でも、募集人数に対してかなり多くの志願者が集まっています。またB日程では男子の募集人数およそ60名に対して志願者は1,021名、女子の募集人数およそ30名に対して志願者は478名集まるなど、併願校としても非常に人気が高いことがわかります。
英語型選抜の結果は以下の通りです。
英語選抜型(男女)
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 最高点 | 最低点 | 合格者平均点 | 満点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 28名 | 14名 | 50% | 323点 | 240点 | 278.7点 | 400点 |
大阪府の主要校との偏差値の比較|併願校対策
同程度の偏差値のボリューム層には、高石市にある清風南海中学校、大東市にある大阪桐蔭中学校などが挙げられます。偏差値を1つ下げた層には、大阪教育大附属池田中学校や帝塚山泉ケ丘中学校が位置しています。
高槻中学校を第一志望に考えている受験生に多く見られる併願パターンは、初日のA日程入試を受けたあとの午後に、金蘭千里(大阪)、雲雀丘学園(兵庫)、帝塚山(奈良)、明星(大阪)、東山(京都)の受験です。
また2日目の午後のB日程入試を受ける前に、金蘭千里(大阪)、雲雀丘学園(兵庫)、立命館(京都)、帝塚山(奈良)、男子は明星(大阪)、女子は同志社女子(京都)、京都女子(京都)、甲南女子(兵庫)の併願も考えられます。
【中学受験】高槻中学校の入試情報と各教科の出題傾向
例年高い倍率で狭き門となっている高槻中学校の入試は、どのようなものなのでしょうか。ここでは試験時間や配点などの具体的な入試情報と、2025年度の入試問題から近年の出題傾向についてご紹介します。
受験できるチャンスは2回
高槻中学校の入試は、初日のA日程入試と英語選抜型入試、2日目の午後のB日程入試の3パターンです。それぞれの入試がどのようなものかを、具体的に見てみましょう。
A日程入試は4教科か3教科を選択
国語、算数、理科、社会の4教科型か、国語、算数、理科の3教科型かを出願時に選択する必要があります。
試験時間と配点は、国語と算数が60分で120点、理科と社会が40分で80点です。4教科型と3教科型のどちらも、400点満点で判定されます。
4教科型の判定は、①4教科の合計点、②(国語+算数+理科)×1.25、③(国語+算数+社会)×1.25のうち最も高い得点が採用されます。
3教科型の判定は、3教科の合計点×1.25です。
英語選抜型入試は筆記とリスニングがある
英語選抜型入試の募集人員は、男女ともに若干名です。
試験時間と配点は、国語と算数が60分で120点、英語の筆記が40分で100点、英語のリスニングが30分で60点の400点満点で判定されます。国語と算数は、A日程入試と共通問題です。
B日程入試は3教科のみ
国語、算数、理科の3教科で行われます。
試験時間と配点は、国語と算数が60分で120点、理科が40分で80点の320点満点で判定されます。
2025年度入試から振り返る各教科の出題傾向
受験を制するためには、学校ごとの出題傾向を的確に見極めることが欠かせません。近年、高槻中学校の受験は難易度が上がっており、出題傾向も変動しています。2025年度の入試から振り返ってみましょう。
算数は大問1から難問を出題
例年、大問5題で構成されます。ここ数年は問題レベルが極端に難しいか易しいかを繰り返しており、2025年度入試は非常に難易度の高い問題が並びました。大問1の小問でも、与えられた条件から考察する難問が出されています。
国語は例年並みの難易度を維持
例年、大問1と大問2が長文読解問題で、大問3が漢字の書き取りという問題構成です。近年、長文読解文の文章量が増えて難易度が上がっていますが、2025年度入試は小問数も減少して例年並みの難易度に落ち着きました。
理科は難易度レベルが変動中
例年、大問4題構成で、物理、化学、生物、地学の各分野から出題されます。やや難度の高い計算問題や複雑なグラフの読み取りなどの出題でレベルが上がっているため、2025年度入試は過去10年で平均点が最も低くなりました。
社会は問題数も文字量も大幅に増加
地理、歴史、公民の各分野から出題されますが、全体の8割程度が地理と歴史で、残り2割程度が公民です。2025年度入試は問題冊子が10ページも増えたため、読まなければならない分量が増えて難度の高い難しい試験となりました。
高槻中学校受験|合格のために必要な各教科の対策
合格を掴むためにはどのような対策をとれば良いのでしょうか。教科別にご紹介します。
算数は正解までの過程を意識する
図形問題は頻出で、面積の比や角度、図形の移動、立体の切断など、多岐にわたって出題されます。
最後の大問では、答えを導くための式や考え方を説明する必要があるので、「なぜその答えになるのか」といった思考の過程や根拠を説明できるようにしておきましょう。計算のスピードと正確性を引き上げ、苦手な分野は繰り返し解いていくことが重要です。
国語は語彙力を高めて記述問題対策が必須
長文読解の説明文と物語文ともに、毎年70字~170字程度の記述問題が出題されます。記述解答は配点も大きくなっているので、満点解答でなくても部分点がもらえるように添削指導などで対策するようにしましょう。
さまざまな問題に触れて読むスピードを上げると同時に、語彙力をつけることが必須です。その後、過去問に取り掛かり出題形式に慣れていきましょう。
理科は考察問題や計算問題などを攻略
基本的な知識を問う問題が中心な一方で、グラフを書いてそれをベースに計算問題を解くなど、応用問題も出題されます。各分野の知識問題に加えて、図表を読み取る考察問題や計算問題なども攻略し、苦手分野を作らないようにしておきましょう。
高槻中学校の理科は問題数が多いため、簡単な問題こそ正確に速く解けるように練習が必要です。
社会は論述問題の対策をする
用語を記入する問題や選択肢問題が中心ですが、簡単な論述問題も出題されます。図表や統計資料、法令、新聞記事などの資料を読み取り、関連する知識を引き出して、自分の言葉でまとめる必要があります。40分の解答時間に対して文章量が多いので、なるべく早く読む訓練をしておきましょう。
重要な用語をくまなく暗記することはもちろんのこと、地理や歴史どの分野においても「なぜそうなるのか」の根拠を意識した学習が必要です。
高槻中学校の学習環境と進学実績
大阪医科薬科大学との交流が深く、医学部を志す生徒も多い高槻中学校では、ハイレベルな英語のカリキュラムや「メタ学習」など、世界を舞台に活躍できる次世代リーダーの育成を意識した学習が行われています。ここではどのような教育が行われているのか、また気になる大学進学実績についてもご紹介します。
先端サイエンス教育と充実したグローバル教育
高槻中学校は文部科学省のスーパーグローバルハイスクールネットワーク参加校、スーパーサイエンスハイスクール指定校のため、世界を視野に入れた科学の最先端に触れた授業が受けられます。
また、ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレスの厳しい基準を満たした、日本の中学校・高等学校で初のEnglish Educational Partner認定校として、独自のハイレベルな英語教育環境で学びを深められます。
ハイレベルで多彩な大学合格実績
高い進学実績も、高槻中学校が人気の理由の1つです。2025年度入試では国公立大学に210名、私立大学に705名が合格し、現役生の進学率は文系が60.6%、理系が67.2%となっています。国公立大の医学部医学科への合格者も31名と高く、同校の強みがうかがえます。
2025年度の大学合格実績の一部を紹介します。
国立大学
| 東京大学 | 10名 | 京都大学 | 40名 | 大阪大学 | 28名 |
| 神戸大学 | 19名 | 北海道大学 | 6名 | 九州大学 | 4名 |
公立大学
| 大阪公立大学 | 24名 | 滋賀県立大学 | 5名 | 国際教養大学 | 3名 |
| 兵庫県立大学 | 3名 | 京都府立医科大学 | 3名 | 和歌山県立医科大学 | 3名 |
私立大学
| 慶應義塾大学 | 11名 | 早稲田大学 | 29名 | 上智大学 | 5名 |
| 同志社大学 | 130名 | 立命館大学 | 150名 | 関西大学 | 53名 |
| 関西学院大学 | 46名 | 大阪医科薬科大学 | 17名 |
※参考:大学合格実績 | 教育内容 | 高槻中学校・高槻高等学校
まとめ
高槻中学校には多彩なコースが用意されており、生徒一人ひとりの興味や目標に合わせて学べる環境が整っている学校と言えます。また、部活動や行事を通じて仲間との絆を深めながらリーダーシップ経験を積める点も大きな特徴です。入試のハードルは高いですが、将来の進路や豊富な経験を視野に受験校を考えた場合、高槻中学校は魅力的な選択肢の1つと言えるでしょう。
一方で、関西トップクラスの偏差値ゾーンに位置し、競争率も高いため、早い段階からの受験対策は欠かせません。高槻中学校を目指す中で、どのように勉強を進めればいいかわからない、苦手分野を克服したいという方は、個別指導塾という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
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