須磨学園中学校は、兵庫県神戸市にある私立の中高一貫校です。創立から100年以上の歴史を持つ伝統校でありながら、難関国公立大学や有名私立大学、医学部への合格者を多数輩出する、地域屈指の進学校として知られています。
須磨学園中学校のような難関中学を受験するには、入試の傾向や対策といった情報収集と、一人ひとりの得意・不得意に合わせた学習が欠かせません。本記事では、須磨学園中学校への合格を目指す受験生と保護者様に向けて、偏差値や入試情報、受験対策についてわかりやすく紹介します。本記事を参考に、効率的で戦略的な受験準備を進めていきましょう。
さらに、須磨学園の進学実績と、難関大学合格を目指す6年間の学びについても紹介します。入学後の姿を思い描きながら、志を持って受験に臨んでください。
須磨学園中学校の偏差値と倍率は?
須磨学園中学校は、兵庫県内でもトップクラスの難易度を誇る学校です。難易度を示す偏差値や倍率は非常に重要な指標となりますが、須磨学園中学校は実際どのくらいなのでしょうか。ここから詳しく紹介していきます。
須磨学園中学校の偏差値は58~64
須磨学園中学校には、難関国公立大学を目指す「Aコース」と、より上位の最難関国公立大学を目指す「Bコース」の2つのコースが設けられており、出願時に希望コースを選択するようになっています。
偏差値もそれぞれ異なり、四谷大塚によるとAコースが58~60、Bコースは62~64が目安です。最難関国公立大学を目指すBコースは、それだけ偏差値も高い水準となります。
また、全3回ある受験日のうち、第2回と第3回はやや偏差値が高くなる傾向があります。合格を目指すにあたっては、志望コースの選択だけでなく、受験日の傾向も踏まえて日程を選ぶと良いでしょう。
須磨学園中学校の倍率推移と合格ライン
須磨学園中学校の実質倍率は、おおむね2.0倍前後で推移しており、全3回ある受験日においても、大きな差は見られません。過去には5年前に3.16倍まで上昇した時期もありましたが、その後、受験者数の減少により、現在は2.0倍前後に落ち着いていて、直近3年間もこの安定した状況が続いています。
合格ラインについては、合格者平均点を見ると、最難関国公立大学を目指すBコースが、Aコースに比べて平均で13%ほど高くなっています。
ただし、Bコースを受験して残念ながら不合格となった場合でも、自動的にAコースでの合否判定が行われる仕組みのため、まずは難関のBコースに挑戦してみるという選択も賢明と言えるでしょう。
須磨学園中学校の入試情報
須磨学園中学校の入試は、全3回実施されます。各回で受験する科目数や教科を選択できるのが特徴です。第1回および第2回は、3教科型と4教科型から選択でき、第3回は2教科型のみの実施となります。
ここからは、各教科の配点、方式ごとの受験科目、出題傾向などの入試に関する詳細情報を紹介しますので、受験対策の参考にしてください。
各教科の配点と時間配分
受験するそれぞれの教科の配点と時間配分は、以下の通りです。
| 教科 | 配点 | 時間配分 |
|---|---|---|
| 算数 | 150点 | 60分 |
| 国語 | 150点 | 60分 |
| 理科 | 100点 | 40分 |
| 社会 | 100点 | 40分 |
この配点から、算数と国語は他の教科よりも重要度が高いことがわかります。特に重点的な対策が必要となるでしょう。
また、須磨学園中学校では全3回の入試において、複数回受ける受験生に対する得点加算の特別措置が設けられています。
具体的には、第1回受験者は次回の受験時に6点、第2回受験者は次回に4点加算され、3回連続で受験した場合は合計10点が加算されます。
須磨学園中学校を第一志望とする場合は、こうした得点加算の特別措置も踏まえて、合格の可能性を高めるために3回すべての受験を検討するのも1つの方法です。
受験科目は算数を中心に選択制
受験科目は「3教科型」と「4教科型」から選ぶことができます。3教科型の場合は、算数・国語・理科となっており、4教科型は算数・国語・理科・社会です。出願時にどちらにするかを選択しますが、その後の変更はできないため注意してください。
第3回入試のみ「2教科型」となり、算数に加えて、国語か理科のいずれかを選択して受験します。こちらは出願時に受験科目を選択しますが、試験当日に問題を見てから変更することが可能です。
どの方式が特に有利ということはなく、いずれも教科ごとの得点率で評価されます。そのため、自分の得意科目を活かせる方式を選ぶことが大切です。また、どの方式を選択しても算数は必須となるため、しっかりと対策をしておきましょう。
近年の出題傾向と試験会場
須磨学園中学校の入試は、近年、出題傾向や難易度に大きな変更はありません。ただし、全3回の入試を通じて、回を重ねるごとに問題がやや難しくなる傾向が見られます。
受験対策としては、過去問を積極的に活用して、出題形式やレベルに慣れておくことが重要となるでしょう。
試験会場は、基本的に須磨学園中学校となります。ただし、第3回のみ本校に加えて「三宮会場」が選択可能です。
三宮会場は、例年、駅から徒歩5分程度のところにある会場で実施されており、アクセスの良さがメリットです。しかし、保護者控室はないのでご注意ください。
アクセスや保護者の待機場所の有無を考慮し、ご家族にとって最適な会場を選ぶと良いでしょう。
須磨学園中学校|教科別に見る合格への対策ポイント
難関校の入試を突破するには、須磨学園中学校ならではの出題傾向をしっかりと掴み、合格に向けた効果的な準備が必要です。ここからは、教科ごとの対策ポイントを紹介します。
算数は難易度の高い図形問題に備える
算数では、図形分野の重要度が高く、特に面積比を扱う問題の難易度が上がってきていることから、得点を上げるポイントの1つとなっています。
須磨学園中学校の過去問にとどまらず、他校の過去問にも積極的に取り組み、さまざまなパターンやレベルの図形問題に触れておくことが非常に有効です。
さらに、図形分野では作図問題も出題されます。スピード感を持った作図の練習も、忘れずに日々の学習に取り入れましょう。
また、計算問題では途中式の記述を求められることがあります。たとえ正答にたどり着けなくても、途中式を書いておけば部分点が得られる可能性があります。
そのため、白紙で提出するのは避けたいところです。普段から解答の過程を明確にし、途中式をしっかり書く練習を徹底しておきましょう。
国語は長文問題を丁寧に読み解く練習が必須
国語は、論理的文章や文学的文章、詩などの長文問題が、2題出題される傾向にあります。文章自体の内容は比較的読みやすいものの、文章量が多いのが特徴です。
設問の多くは記号選択で構成されており、まぎらわしい選択肢が含まれています。設問に対して答えの根拠を明確にしながら、素早く丁寧に読み解く訓練を重ねておきましょう。
さらに、100~120字程度の長文記述問題が出題されます。問題文の要点を正確に捉え、指定された字数内で簡潔にまとめる練習が必要です。日ごろから要約力を意識して学習に取り組みましょう。
理科は過去問で出題傾向に慣れておく
理科は、生物・化学・物理・地学が各1題ずつ出題されます。
その中で、時事問題や環境問題など、受験生が初めて見る題材について出題されることがあります。しかし、知らない分野の問題が出ても、決して慌てる必要はありません。問題文や設問の中に解き方のヒントが含まれています。丁寧に読み取りながら、論理的に推測して解いていく練習を重ねましょう。
また、物理分野では「力のつり合い」に関する問題が、例年出題されています。計算力や思考力が求められるため、この分野は重点的に準備しておくと良いでしょう。
過去問に取り組んで出題傾向を掴むことはもちろん、普段からニュースや新聞に触れ、世の中の出来事や科学的な情報を集めておくことも有効な対策となります。
社会は正確に素早く解く力を身につける
社会は、歴史が2題と地理・公民が続く構成で、合計で約40問が出題されます。試験時間に対して問題量が多いため、解答の正確さとスピードの両方を身につけておくことが重要です。
また、須磨学園に関連した内容や、兵庫県に関する時事問題が出題されることがあります。過去には、選挙や世界遺産といったテーマについても出題されました。こうした問題に対応するため、普段からニュースや新聞に目を通し、地域の話題にも関心を持っておくと良いでしょう。
さらに、図形やグラフを用いた問題も多く出題される傾向にあります。地図帳や資料集を活用し、資料を読み取る力を養いながら学習を進めることがおすすめです。
歴史ある須磨学園|難関大合格を叶える6年間の学びと進学実績
歴史と伝統を持つ須磨学園では、難関大学合格という目標を達成するために、質の高い6年間のカリキュラムが展開されています。生徒一人ひとりの夢を実現へと導く、充実した学びの環境が整っているのが大きな魅力です。
ここからは、須磨学園で具体的にどのような質の高い学びができるのか、そしてその教育の成果としての進学実績について、詳しく紹介していきましょう。
創立から100年以上の歴史を持つ伝統ある学校
須磨学園は、1922年に須磨裁縫女学校として創立されて以来、100年以上の歴史を誇る伝統校です。2004年に中学校が開校したことで、中高一貫教育がスタートしました。
校内には、マルチメディア室をはじめ、ナイター照明を完備した全天候型グラウンドなど、生徒の学校生活をより充実させる最先端の設備が整っています。また、敷地の広さは市内の中高一貫校の中でも最大級です。
こうした恵まれた環境のもと、須磨学園では「専門性・人間性・国際性」の「3つの生きる力」を教育理念として掲げています。「なりたい自分」になって社会と関わっていけるよう、学校全体で支援しています。
学力と人間性を育てる6年間の学び
須磨学園中学校では、難関国公立大学を目指す「Aコース」と、さらに上位の国公立大学や医歯薬系の大学を目指す「Bコース」に分かれ、学力向上を図っている進学校です。
学力だけでなく人間性も伸ばすため、須磨学園では独自の教育体制を整えています。
例えば、「TBM(To Be Myself)シート」という、自分の将来像や夢を書き出すワークを新学期の度に取り組んでおり、毎週金曜日の1時間目には「PMTM(プロジェクトマネジメント・タイムマネジメント)」の時間が設けられ、目標達成に向けて必要な行動を整理する習慣を身につけています。
このように須磨学園では、高い学力に加えて、将来のための計画性や自己管理能力といった人間性も育む、独自の教育プログラムが大きな特徴です。
※参考:須磨学園中学校|学校法人須磨学園
須磨学園中学校・高等学校の進学実績
須磨学園は、難関国公立大学や有名私立大学、さらには医歯薬系大学へも多数の合格者を輩出しています。これは、6年間にわたる質の高い学習の成果が反映された、非常に優れた進学実績と言えるでしょう。
2025年度の主な大学合格実績(※現役生のみ)の一部を紹介します。
国公立大学
| 東京大学 | 7名 |
| 京都大学 | 25名 |
| 大阪大学 | 41名 |
| 神戸大学 | 48名 |
私立大学
| 早稲田大学 | 29名 |
| 慶應義塾大学 | 19名 |
| 関西大学 | 82名 |
| 関西学院大学 | 244名 |
| 同志社大学 | 167名 |
| 立命館大学 | 180名 |
医学部医学科
| 神戸大学 | 4名 |
| 筑波大学 | 1名 |
| 滋賀医科大学 | 1名 |
| 京都府立医科大学 | 1名 |
| 大阪公立大学 | 2名 |
| 奈良県立医科大学 | 1名 |
須磨学園が神戸市内にある学校であることから、特に神戸大学や関関同立といった関西圏の有名大学への進学者が多い傾向にありますが、全国トップレベルの大学や医学系統にも合格者を出し続けています。
まとめ
須磨学園中学校の偏差値や入試情報、受験対策などについてご紹介しました。難易度の高い須磨学園中学校への合格を確実にするためには、一人ひとりに合った学習によって弱点をつくらないことが大切です。
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