愛知県江南市にある滝中学校は、東海地方トップクラスの進学校として知られ、東京大学・京都大学・名古屋大学をはじめ難関大学への高い進学実績を誇ります。落ち着いた教育環境と手厚い学習サポートに魅力を感じ、毎年多くの受験生が挑戦する人気校です。
この記事では、滝中学校に合格するための偏差値や難易度の他、入試での注意点や各科目の対策など、受験を検討される保護者の方が知っておくべき情報をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
滝中学校の偏差値と難易度
公式情報をもとに、滝中学校の偏差値と入試難易度を解説します。
滝中学校の偏差値は59
四谷大塚調べによると、滝中学校の偏差値は59です。愛知県内ではトップクラスの難関校です。東海地区の私立中高一貫校の中でも上位に位置し、高度な学力が求められます。
県内の中学校との偏差値比較
愛知県内で滝中学校と併願される中学校の偏差値を以下にまとめました。
| 中学校 | 偏差値 ※四谷大塚調べ |
|---|---|
| 南山中学校女子部 | 61 |
| 東海中学校 | 60 |
| 滝中学校 | 59 |
| 海陽中等教育学校(入試Ⅰ) | 52~53 |
| 名古屋中学校 | 52 |
| 愛知淑徳中学校 | 50 |
| 南山中学校男子部 | 50 |
募集人数と倍率の目安
滝中学校の募集人員は、例年252名です。倍率は年度によって変動しますが、おおよそ2.6~2.7です。人気校であることはもちろん、多くの私立中学校では試験日が1月中に行われますが、滝中学校の試験は2月の第1日曜日に実施されるのが通例のため、受験者数も多く、結果的に倍率は高くなります。
| 募集⼈員 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 |
252 |
1,803 | 668 | 2.70 |
| 2024年度 | 1,825 | 666 | 2.74 | |
| 2023年度 | 1,744 | 658 | 2.65 |
※参考:中学入試|滝中学校
滝中学校の入試情報
滝中学校の入試問題は、4科目の学力試験のみで評価されます。面接や内申書の提出はありません。試験会場やアクセス方法、試験日、注意点に関する例年の公式情報をご紹介します。
各科目の時間配分と配点・合格ライン
滝中学校の入試問題は、試験が行われる順番で国語・社会・理科・算数の4科目です。合格者の最低点は例年300点中200点前後となります。
| 科目 | 時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 50分 | 100点 |
| 社会 | 40分 | 50点 |
| 理科 | 40分 | 50点 |
| 算数 | 60分 | 100点 |
算数と国語の配点が大きいため、基礎力に加えて応用問題で点数を落とさない対策が必要です。特に算数は、難易度も高く試験時間も長いため、集中力も切れやすい科目です。
試験の終盤においても、持てる力を十分に発揮できるかが問われるでしょう。
試験会場とアクセス
滝中学校の入試は例年、江南市にある滝中学校校舎、または名古屋市東区にある愛知大学車道キャンパスで実施されます。愛知大学車道キャンパス会場は定員が設けられており、先着順での受付です。
試験は、例年2月の第1日曜日に行われます。合格発表は、3日後の水曜日10時からWebサイト上で発表されます。出願期間は、1月の第2木曜日から約2週間です。
また、保護者の会場内への立ち入りは認められていません。試験当日は駐車場が利用できないため、必ず公共交通機関を利用する必要があります。
⼊学試験に関しての重要事項
滝中学校では、一般入試のみを実施しています。帰国子女や特別入試などの区分は設けられていません。合格判定は4科目の総合点により判断されます。性別や科目間で合格最低点に差を設けることはありません。また、調査書や内申点を学力テストの得点から加算されることもありません。ボーダーライン上の受験生のみ最終判断の「参考資料」として確認されるだけです。
当日の遅刻は、公共交通機関の遅延の場合のみ特別対応となりますが、それ以外の理由による遅刻は対象外になります。インフルエンザ等に感染している場合も原則、追試は行われず、別室での受験となるため、体調管理には十分気を付け、万全の状態で試験に臨めるようにしましょう。
受験前のインフルエンザなど感染症に不安のある方は、こちらの記事もご参考ください。
滝中学校に合格するための各科目の対策と傾向
滝中学校の入試は、合格者最低点が例年300点中200点前後と、高い水準が求められます。特に配点が100点と高い国語と算数は、確実に点を得る必要があるでしょう。
滝中学校へ合格するための科目ごとの対策と出題傾向を解説します。
国語:物語と論説を読み解くスピード力と記述力を鍛える
国語は、膨大な文章量を限られた時間で理解する速読力と、指定文字数で要点をまとめる的確な記述力が必要になります。
試験時間は50分ですが、問題文が長いため、時間配分を誤ると解ききれず、時間切れになる可能性が高いでしょう。「何を問われているのか?」を、問題を読みながら整理するスキルが求められると言えます。
過去問題を制限時間内で解く練習を徹底し、さらに漢字の書き取りは、ミスなく確実に得点することを意識しましょう。
算数:図形・速さ・比の応用力を伸ばす
例年の出題傾向から、図形問題と速さや比の文章問題が出題されます。解答の過程を記述する問題もあり、途中式の解答も重要となります。「どう考えて解いたのか?」を見られるため、正解でなくても部分点をもらえるため、諦めずにわかる所まで粘り強く解く習慣をつけましょう。
60分と他の3科目と比較して、試験時間が長いため、じっくりと考える問題と素早く処理する問題の見極めも大切です。
理科:図表読解と考察力を磨く
実験結果や図表から規則性を読み取る考察力が試される問題が多いでしょう。暗記や知識だけでは解けない問題が多く、実験結果から「なぜこうなったのか?」を、仮説、根拠、結論の流れで考察する力も必要になります。
科目は理科ですが、問題文の読解力や理解力が不足すると知識があっても、正しく答えられないケースもあります。知識をつけるだけでなく、国語と並行して読解力も上げることを意識しましょう。
社会:地理を中心に知識+資料読み取りで得点を積み上げる
問題ページ数が30ページ前後と大変多く、資料を読みとる知識が必要不可欠です。問題数も多いため、1つの問題に時間をかけ過ぎず、選択肢を資料と照らし合わせて素早く読み解きます。
例年、必ず出題される地図、グラフ、統計資料は確実に点を取るようにしましょう。特に県名や県庁所在地は漢字で正確に書けるように練習しておきます。環境や国際社会に関する時事問題は、日ごろからニュースをチェックしておきましょう。
滝中学校の学びの環境と大学進学実績
滝中学校の教育理念や教育への具体的な取り組みをご紹介します。
建学の精神「質実剛健」「勤勉力行」「報恩感謝」
滝学園は、創立者である滝信四郎の「故郷への恩返し」という想いを原点とし、「質実剛健」「勤勉力行」「報恩感謝」の3つの精神を教育の核として、生徒一人ひとりの人間性を育んでいます。
単に知識を詰め込むのではなく、「質の高い人間性の育成」を教育理念とし、「知力」「体力」「教養」のバランスを重視することで生徒たちの人間的な土台を支えています。
さらに、教育相談、進路相談、面談週間といった「支える教育」を通じて生徒自身が「不完全さ」を自覚し、立ち直れるようサポートする体制も整えられています。
知性と教養を育む6年間の一貫教育
6年間の一貫教育を通して、生徒の成長段階に合った確かな基礎学力を定着させ、難関大学に対応できる応用力を効率良く養成します。
中学・高校ともに週33時間(週5日制)の通常授業に加え、長期休暇中にも補習ではない通常授業(計10日間)を実施するなど、質の高い教育を維持するために十分な授業時間を確保しています。
中学3年生からは、一部の授業で高校内容を前倒しで行うなど、先取り学習で無理なくレベルの高い内容へ移行できるカリキュラムが設計されています。
世界で活躍する力を養うグローバル教育
滝学園の考えるグローバル教育とは、単なる語学力に留まらない「強靭さ・勇気・コミュニケーションスキル」を兼ね備えた人材の育成を指します。日本のどこにいても海外の人との交流を求められる時代に対応できる力を目標とし、実際のコミュニケーションの中で、考え、伝える力をつけることを重視しています。
中学1年生では英語を使う楽しさを体験するコミュニケーションプログラム、中学3年生では少人数制ディスカッションとプレゼンテーションを中心としたグローバルスタディーズプログラム、そして高校生では、カナダ・アメリカ・イギリスへの海外研修といった、多段階の国際教育プログラムを実施しています。
滝中学校の進学実績
2025年度入試の結果は、国公立大学の合格者数は現役生のみで176名が進学しています。東京大学、京都大学、名古屋大学など最難関国立大学への合格者を安定して輩出している他、医学部医学科や歯学部や、薬学部への進学者も68名と、医療系進学への強みもあります。
私立大学では、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学といった難関大学への進学者も多く輩出しています。
さらに、滝中学校の卒業生には、アップル米国本社副社長と日本法人の代表取締役を務めた前刀禎明(さきとうよしあき)氏をはじめ、起業家やアナウンサー、弁護士、政治家など各界で活躍する人材を多数輩出しています。
まとめ
滝中学校は愛知県内トップクラスの難関校です。入試は国語・算数・理科・社会の4科目で実施され、合格最低点は300点中200点前後と高い学力が求められます。
全科目で、速読力と粘り強い応用力が求められるため、日々の学習習慣はもちろん、出題傾向を正確に押さえ、本番に備え実践力を養う必要があります。
トライでは、お子さまの学習状況や性格など丁寧にヒアリングを行い、志望校に合ったオーダーメイドカリキュラムをご提案します。本記事でご紹介した滝中学校の合格者もいらっしゃいます。どうぞ安心してお任せください。


