2026/01/30

【2026年最新】広島女学院中学校の偏差値・難易度と入試情報を解説

広島市にある広島女学院中学校は、創立130年以上の歴史を持つ伝統校として知られています。キリスト教主義に基づく全人教育と充実した英語教育、平和学習を特色とし、グローバル社会で活躍できる女性の育成にも力を入れています。

この記事では、広島女学院中学校に合格するための偏差値や難易度の他、専願入試と一般入試の違い、英語資格優遇措置、各科目の対策など、受験を検討される保護者の方が知るべきポイントをご紹介します。

広島女学院中学校の偏差値と難易度

広島女学院中学校は、広島県内で安定した人気を持つ女子校です。難易度としては中堅クラスに位置するため、併願校として選ばれるケースも多いです。偏差値の目安と、併願される中学校について紹介します。

広島女学院中学校の偏差値は45

四谷大塚調べによると、広島女学院中学校の偏差値は45です。私立中学校としては標準的なレベルに位置しています。

広島県内では中堅クラス

広島県内で広島女学院中学校と、併願されやすい中学校の偏差値を以下にまとめました。

中学校 区分 ​​偏差値 ※四谷大塚調べ
AICJ中学校 共学 52~55
​​ノートルダム清心中学校 女子校 53
​​広島女学院中学校 女子校 45
​​崇徳中学校 共学 42~45
​​安田女子中学校 女子校 42
​​​​広島なぎさ中学校 共学 ​​41~42
​​比治山女子中学校
(新名称:比治山学園中学校)
(共学)※ 35~36

※2026年4月から共学化へ

広島女学院中学校の入試情報

広島女学院中学校の入試は、専願入試と一般入試の2方式で実施されます。方式の違いや募集人数、試験会場、英語資格優遇などの重要なポイントを解説します。

専願入試と一般入試

広島女学院中学校の入試では、専願入試と一般入試のどちらも筆記試験(国語・算数・理科・社会)の科目や配点、問題は同じです。ただし、専願入試では「作文」が含まれます。さらに専願入試では「専願入学誓約書」の提出も必須です。合格後、広島女学院中学校へ必ず入学することが条件となります。

英語資格の優遇措置

広島女学院中学校は「グローバルリーダーの育成」という観点から、英検®準2級以上の取得者は、合格判定の際に特別な優遇を受けることができます。英語資格の優遇措置を希望する場合は、合格証明書の写しかデジタル合格証明書のスクリーンショットの画像を、事前に提出します。

海外生活体験児童の特別選考

英語資格の優遇措置と同様に、2年以上の海外生活を経験した生徒を対象に、筆記試験に加えて作文・面接による特別選考制度があります。希望する場合は、特別選考書類の事前提出が必要です。

募集人数と合格倍率

広島女学院中学校の2025年度の募集人数は180名です。合格倍率は、約1.3〜1.4倍と難関中学校と比較するとそこまで高くないため、併願校としても人気があります。実際に、2025年度の入試では、合格者数496名に対して実際の入学者数は229名と半数以下です。

試験会場とアクセス

広島女学院中学校の入試は、広島市中区にある広島女学院中学高等学校で実施されます。例年、1月の第3水曜日に行われます。

車での来校も禁止されているため、JRや路面電車、バスの利用が必須となります。また、保護者控室も用意されていません。合否は、入試から2日後の第3金曜日に公式Webサイト上で照会できます。手続き期間は、一般入試では7日間の猶予がありますが、専願入試では翌日の12時までに手続きが必要です。

入試科目と合格者平均点

広島女学院中学校の入試は、算数・国語・社会・理科の4科目で実施されます。算数と国語の時間配分は50分ずつですが、社会と理科は合算して50分です。算数の平均点が、受験者と合格者で8点程と離れているため、算数で安定した点を得られるかが合否を大きく左右するでしょう。

科目 ​​配点 時間 ​​受験者/平均点 合格者/平均点
算数 120 50分 64.2 72.6
国語 120 50分 71.7 77.0
社会 50  
 50分
33.8 36.4
理科 50 29.1 32.2
総計 340 198.8 218.3

※参考:2025年度入学試験概況|広島女学院中学校
※参考:2026年度生徒募集要項|広島女学院中学校
※上記科目の他、アンケート(5分)と、専願入試のみ作文(50分)も実施されます。

広島女学院中学校へ合格するための科目別対策

ここからは、広島女学院中学校入試の科目ごとに押さえるべき対策をご紹介します。

算数:標準問題を取りこぼさないように徹底

算数の問題では、大半が標準的な難易度です。例年、難解な問題はあまり出題されないため、基本の公式を正確に覚えることを意識しましょう。ただし、ただ解き方を暗記するだけでは不十分です。「なぜ、この式になるのか?」「なぜ、この方法で答えが出せるのか?」まで、しっかりと深く理解しておきましょう。理解力を高めれば応用問題にも慌てず、冷静に対応できます。難問を多く解くよりも、過去問題や基本問題を確実に解くようにします。

国語:語彙力と速読力をつけ長文対策する

例年3,000文字以上の説明文と、4,500文字以上の物語文が2題出題され、限られた試験時間内に解く必要があります。そのため、国語は速く正確に文章を読み解く長文対策を徹底しましょう。具体的には日ごろから長文の文章を読む習慣をつけ、速読力を養うと共に、漢字や慣用句の暗記にも力を入れましょう。語彙力を上げることで、長文読解の理解度も向上します。

理科:全分野の基礎習得と時間配分に注意

理科は物理・化学・生物・地学からバランスよく出題されます。問題数に対して試験時間が短いため、答えを出すまでのスピード感も大切です。問題は算数と同様に、標準的な内容が多いため、細かい知識よりも苦手分野を作らずに、広い範囲で学習して、全体的な理解度を深めておきましょう。理科と社会は50分で合算して行われるため、20~25分の配分を意識し、過去問題を解く際も時間は必ず計るようにしましょう。

社会:資料を読み取る力と歴史の問題を押さえる

社会は、地理・歴史・公民から出題されます。中でも配分が大きい歴史を最優先で勉強しましょう。年号や流れはもちろん、因果関係の理解も必要です。その他、グラフや表、統計資料も例年出される為、日々の学習で素早く読み取る力を養います。時事問題も出題されるため、新聞やニュースも押さえておきましょう。

広島女学院中学校の歴史と環境

広島女学院中学校の歴史と教育環境についてご紹介します。

ヘレン・ケラーも訪れた130年以上の歴史がある学校

広島女学院は、砂本貞吉牧師によって1886年(明治19年)に創立されました。砂本牧師は、アメリカでキリスト教に触れ、帰国後に女子教育の重要性を感じ、読書・修身・英語を教える女子塾「広島女学会」を開校しました。その後、1887年に広島女学会を「私立広島英和女学校」へ改称し、広島初の女学校となりました。

後にアメリカから派遣された宣教師N.B.ゲーンスが2代目校長として45年間にわたり女子教育に献身し、現在の教育基盤を築きました。1932年には校名を現在の「広島女学院」へ改称しています。

1937年には「目が見えず、耳が聞こえず、話せない」三重苦を克服したことで有名なヘレン・ケラーが、広島女学院へ来校し講演を行いました。「ありがとう」と日本語で述べ、多くの聴衆が感動したと記録されています。

育む力・建学の精神

広島女学院は、キリスト教の教えに基づいた建学の精神のもと、生徒が社会に貢献できる女性となるよう「3つの力」を育んでいます。3つの力とは「自分を知る 他者を知る 世界を知る力」「確かな学力と幅広い教養」「平和の実現に向け、しなやかに自分らしく歩む力」です。

また、初代校長のN.B.ゲーンスが深く愛したアヤメの花を中央に配した校章には、ラテン語で「CUM DEO LABORAMUS(我らは神と共に働く者なり)」と刻まれています。「自分を愛するように隣人を愛しなさい」というキリスト教の教えに基づき、かけがえのない自分の存在に気づくこと、他者と共に生きること、そして平和な世界の実現に貢献する使命を見つけることを掲げ、他者のために行動できる人材の教育を実践しています。

国際性と探究力を育む6年間の学び

広島女学院中学校では、グローバル社会で活躍できる女性を育成するため、英語教育、探究活動、平和学習に特に力を入れています。

生涯で役立つ英語力を育成

英語教育では、生涯にわたって使える実践的な英語力の育成を目指しています。中高6年間を「入門・基礎力養成期(中1〜中2)」「英語運用能力養成期(中3〜高1)」「応用力養成期(高2〜高3)」の3つの期間に区分し、期間ごとに目標レベルを設定して習熟度別授業や個別指導を実施します。

また、ドイツ、タイ、韓国、アメリカなど海外からの留学生受け入れや来客との交流機会も豊富で、校内にいながら英語力を磨くことができる環境が整っています。英検®の取得率も非常に高く、中学3年生時点では211人中半数が準2級以上を取得しています。

主体的に学ぶ力を育成する

学習面では、探究活動を通じて主体的に学ぶ力を育成しています。「知識を暗記する」だけが学びではなく、知りたいこと、解決したいことを自分で決めて調べ、考え、答えを見つけた方が、より主体的な「探究活動」に繋がるとしているためです。中学1年生から「課題の設定」「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」を繰り返す中で、答えのない課題に取り組む手法を学ぶことができます。

グローバル教育により世界で活躍する力をつける

グローバル教育では、Peace Studies(ピーススタディーズ)を中心に世界で活躍できる力を養います。中学1年生から高校3年生までの「総合的な学習・探究の時間」で「平和」「人権・多文化共生」をテーマに主体的・対話的に学び、「教養」「ことばの力」「グローバルマインド」を通じて知識を深めながら考えを伝え、他者と共生する力を育んでいきます。

中学1年生では平和公園内の慰霊碑について調べて説明する「碑めぐり案内」を行います。中学2年生では広島大学留学生との意見交換会などが実施されます。また、東京大学との共同プロジェクト「ヒロシマ・アーカイブ」では被爆証言の収録・編集にも携わり、平和を次世代に伝える役割を担っています。

広島女学院中学高等学校の進学実績

難関国公立大学から医歯薬系、難関私立大学、海外大学まで幅広い進学実績を誇ります。2025年度では、大阪大学や北海道大学などの国公立大学へ60名が合格しました。うち広島大学へは医学部医学科2名を含む26名が合格しています。

さらに、同志社大学と関西学院大学には特別推薦枠があり、生徒一人ひとりの志望に沿った幅広い進路実現をサポートする体制が整っています。

広島女学院大学は2027年度より共学の「YIC学院大学」に変更

2026年4月より、広島女学院大学の設置者は、学校法人広島女学院から京都の学校法人YIC学院に変わります。変更に伴い、2027年度より「広島女学院大学」から「YIC学院大学」に名称が変わり、男女共学化となります。

広島女学院中学高等学校は、これまで通り学校法人広島女学院が運営を継続するため、キリスト教主義の女子教育の環境に変更はありません。

まとめ

広島女学院中学校は、偏差値45の中堅上位校であり、キリスト教に基づく女子教育と国際性に力を入れています。

入試方式は専願と一般の2つで、専願入試で合格した場合は、広島女学院中学校へ必ず入学することが条件です。英検®準2級以上の取得者や2年以上の海外生活経験者には、優遇措置や入試特別選考の制度もあります。

広島女学院への合格には、入試形式の理解や科目別の正しい対策、そして学習習慣の継続が必要不可欠です。広島女学院への入学を希望されていて、お子さまの中学受験にお悩みがある方は、合格実績が豊富なトライがサポートします。無料の学習相談や資料請求もございますので、ぜひお気軽にお申し込みください。

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