2026/02/12

高1から大学受験対策は何をやるべき?合格への年間スケジュールと科目別勉強法ガイド

高校入試を終えたばかりで大学受験と聞くと、気が早いと感じるかもしれません。しかし、難関大学に現役合格する生徒の多くは、高校入学と同時に次の目標を見据えて動き出しています。特に公立高校の生徒は、中高一貫校生に比べて進度が遅れやすいため、差が開かないよう対策しなければなりません。

本記事では、高校1年生から取り組む年間の学習計画や、科目ごとの具体的な勉強法を解説します。部活動で忙しい毎日でも、時間を有効に使えば合格に必要な学力をつけることはできます。3年後に笑顔で春を迎えられるよう、今からできる準備を始めましょう。

目次

高1からの大学受験対策が重要な3つの理由

難関大学への現役合格を目指すなら、時間のある高校1年生からの対策が必要です。加えて、中高一貫校に通う方はさらに準備を早められるので、中学3年生から大学受験を意識した対策が始まります。

それでは、なぜ早めの対策が必要なのか、具体的な3つの理由から解説します。

① 基礎と苦手科目に集中できるから

高校1年生は時間に余裕があり、基礎固めに専念する時間を確保できます。

大学受験の問題の多くは基礎知識の複合問題です。基礎がしっかりしていれば応用問題にも対応できます。高校2年生以降は授業の難易度が上がり、模試や応用問題の演習に追われるため、基礎に立ち返る時間は限られます。

特に英語や数学は積み上げ型の科目であり、中学の内容に抜けがあると高校の授業についていけません。比較的時間のある高校1年生のうちに、中学レベルの復習や苦手分野の克服を済ませておきましょう。

② 文理選択を早めに決められるから

早期から学習を進めると、各科目への適性や興味を見極めることができ、より適切に文理選択ができます。

多くは高校2年生までに文理選択を行いますが、近年は高校2年生に進級する段階で文理のコース分けが行われる学校も多く、高校1年生のうちから大学受験を意識して学習していないと、文系・理系それぞれの科目への向き不向きを十分に見極められないまま選択を迫られるケースも少なくありません。

学習が不十分だとイメージだけで進路を決めてしまうことになり、その結果、進級後にミスマッチに気づき、学習意欲が低下するケースも少なくありません。

実際に各科目の学習に深く取り組むと、得意不得意だけでなく、その分野への関心の強さも明確になります。大学の学部選びや職業選択にもつながる文理選択を、根拠を持って決断できるのは早めに対策するメリットです。

③ 志望校の対策時間を確保できるから

難関大学の入試問題に対応するには、通常の授業だけでは足りず、大学ごとの傾向に合わせた対策の時間が必要です。高校1年生から計画的に学習を進める場合の理想的なロードマップは、下記のとおりです。

学年 ​​学習のメインテーマ ​​具体的な到達目標
高校1年生 基礎の徹底 教科書レベルの完全理解と学習習慣を定着させる
​​高校2年生 応用力を磨く 入試標準レベルの問題演習と志望校の検討をする
​​高校3年生 総合的な学習 過去問演習と志望校別の対策、総仕上げにかかる

高校1年生で基礎を終えられれば、2年生からは志望校を意識した応用問題に取り組むことができます。

また、総合型選抜や学校推薦型選抜を目指す場合、高校1年生からの評定平均はもちろん、資格取得やボランティア活動などの実績も必要です。早期スタートで学習に余裕を持たせ、課外活動に取り組む時間を確保するのも、一般入試と推薦入試双方の可能性を広げることができます。

高1から大学受験対策に取り組むための年間スケジュール

合格から逆算した高校1年生の年間計画を立てると、今やるべき学習内容が明確になります。高校1年生を4つの時期に分け、それぞれで達成すべき目標と具体的な学習内容を見ていきましょう。

1学期|中学内容の抜けを無くす

高校生活の始まりである1学期は、中学内容の総復習と高校学習の土台作りに時間を使いましょう。高校の学習内容は、中学の知識を前提に進むため、土台に不安があれば新しい知識は定着しません。

中学内容の復習方法は、下記のとおりです。

  • 英語‥中学の英文法と基本単語を復習する
  • 数学‥方程式や関数、図形の公式の意味を理解する
  • 国語‥現代文の読解練習をして、文章の読み方の基礎を定着させる

定期テストも何とかやり過ごすだけで終わらせず、中学内容の定着度を確認する場として活用しましょう。テスト勉強を通じて自分の理解度を測り、つまずきがあればすぐに見直してください。

夏休み|1学期の総復習をする

まとまった時間が取れる夏休みは、1学期に学んだ高校内容を総復習し、定着させる良い機会です。授業が進まないこの時期に、学習範囲を網羅できると、2学期以降の学習負担を減らせます。

夏休みの具体的な学習内容は、下記のとおりです。

科目 ​​具体的な取り組み
英語 1学期の文法項目の復習と単語帳の暗記
数学 二次関数などの授業範囲の問題演習
​​国語 古文文法の基礎知識の確認

部活動がある場合も、朝や夜の時間を活用して学習する習慣をつけましょう。夏期講習に参加して学習リズムを作るのもおすすめの手段です。生活リズムを維持し、夏休み明けの授業にスムーズに入れる状態を整えておきましょう。

2学期|定期テストで弱点を洗い出す

学習内容が難しくなる2学期は、定期テストを弱点の発見と克服のために活用しましょう。テストを受けっぱなしにせず、必ず間違えた原因を特定します。

定期テスト後の復習手順は、下記のとおりです。

  • 間違えた箇所をノートにまとめておく
  • 弱点単元を次のテストまでに重点的に復習する

自分の弱点を可視化したノートを作成すると、効率的に復習が可能です。また、秋には全国模試が実施されるため、定期テスト対策と並行して実戦的な演習問題も解いていきましょう。日々の積み重ねが全国レベルでの実力アップにつながります。

冬〜春休み|高1の授業内容を定着させる

高校1年生の締めくくりとなる冬から春にかけては、1年間で学んだ全範囲を復習し、基礎知識の定着を図りましょう。完璧を目指して細部にこだわるよりも、全範囲を一通り進めて抜け漏れを確認する方が効率的です。

特に数学Ⅰ・Aの二次関数や英語の基礎文法は、高校2年生以降でも考え方の基礎となります。これらを春休み中に教科書の例題レベルなら即答できる状態にしておくと、新学期の授業に余裕を持って臨むことができます。

もし余力があれば、2年生の英単語や数学Ⅱ・Bの予習を進めておくと、新学年でも有利になります。

高1からやるべき科目別おすすめの勉強方法

高校1年生の段階では、全科目を満遍なく学ぶよりも、科目ごとの優先順位を守って学習を進めましょう。主要科目について、1年生の段階で押さえておくべきポイントと具体的な勉強法を解説します。

英語:英単語と基礎文法に集中する

高校2年生以降は文法を体系的に学ぶ時間が確保しにくいため、1年生のうちに単語・文法・熟語の基礎を完成させましょう。大学受験では配点が高く習得に時間のかかる英語を固めておくと、受験シーズンでもスムーズな対策が可能です。

高校1年生で取り組むべき具体的な学習内容は、下記のとおりです。

項目 ​​学習のポイント
単語 2,000語レベルを暗記し、自分なりの暗記法を確立する
​​文法 総合英語を読み込み、暗記だけでなく仕組みを理解する
熟語 単語と並行して覚え、長文読解の速度を上げる

英単語や熟語は高校1年生で時間があるうちに、赤シートなどを活用して何度も反復しましょう。基礎ができれば、高校2年生から長文読解や英作文でスムーズに実力を伸ばせます。

また、英語以外の外国語が得意な場合は、志望校の受験科目として利用できるか確認しましょう。

数学:つまずいたところは中学数学を復習する

高校数学でつまずく原因の多くは中学の内容の理解不足にあるため、中学の教科書や問題集に戻りましょう。数学Ⅰ・Aは対策次第で大学入学共通テストの得点源になりますが、一度遅れると挽回が難しいため、早めの対処が必要です。

高校1年生で数学の基礎を固めるための具体的な学習ポイントは、下記のとおりです。

項目 ​​学習のポイント
中学数学の復習 方程式・関数・確率・証明の抜けをなくす
授業の予習復習 不明点をその日のうちに解決し翌日の準備をする
​​計算力の強化 毎日練習し速く正確に解く力を養う

授業で少しでもわからない点があれば、その日のうちに教科書やノートを見返し、疑問を解消してください。

特に、中学の発展学習に含まれる内容は、高校の授業で扱われないまま進むケースがあります。中学と高校の境界を意識せず、全範囲を通じて漏れがないように仕上げていく姿勢が、学力向上につながります。

国語:古文・漢文の知識理解を優先する

基本的には暗記事項が多い古文・漢文から始め、現代文の知識や基礎的な文章読解に不安がある場合は優先度を変えましょう。

現代文の知識としては、まず四字熟語・慣用句・ことわざ・故事成語などの語彙の知識があるか確認する必要があります。特に帰国子女の方で、これらの知識が抜けている場合は、古文・漢文よりも現代文に専念するのがおすすめです。

現代文の語彙力があれば、古文・漢文の学習もスムーズになります。高校1年生は、四字熟語や慣用句、口語文法といった現代文の知識事項を体系的に身につけられる事実上最後の時期でもあるため、抜けがある場合はこの段階で必ず補っておきましょう。

現代文の知識がある場合は、暗記量の多い古文・漢文に特化しましょう。高校1年生で基礎を固めておくと、2年生以降で他の科目に時間を回せる余裕が生まれます。

優先すべき学習内容は、下記のとおりです。

科目 ​​具体的な学習内容
現代文 基本的な語彙力をつけ、読解のポイントを掴む
​​古文 助動詞や敬語の理解と単語300語を目標に覚える
​​漢文 句形および重要漢字の読みと意味を覚える

現在の知識量を見極め、現代文の穴埋めから始めるか、古文・漢文の先取りに進むかを決めましょう。どちらを選んでも、高校1年生のうちに基礎を終えれば、文理選択時も消去法で選ぶようなことがなくなります。

理科:基本的な概念・公式を理解する

理科は高校によって履修科目が異なるため、まずは目の前の授業に集中し、幅広い分野に触れることが大切です。高校1年生の段階で基礎をおろそかにすると、その後の授業についていけなくなります。

高校1年生での各科目への向き合い方は、下記のとおりです。

対象 具体的な学習意識
物理基礎・化学基礎 理系入試で必須となる可能性が高いため、苦手を作らず基礎を積み上げる
​​生物基礎・地学基礎 受験での使用有無に関わらず、大学での学びや生活に必要な教養として学ぶ

もし志望校で物理や化学が必須なら、学校のカリキュラムに関わらず学習を進める必要があります。まだ志望校が固まっていないなら、早い段階で科目を絞り込むのは避けましょう。

低学年のうちは生物や地学とも向き合うべき貴重な時間です。実際、医学部など生物色の強い学部では、物理・化学で受験して入学しても、高校で生物を履修していれば大学での学習に支障がないというデータも存在します。また、地学は災害の多い日本で生きるための必須教養です。理系志望であっても物理・化学・生物の3科目をしっかり学習し、「大学に合格するだけの人」にならないよう、入学後も見据えた深い教養を身につけてください。

地歴公民:全体像を掴みながら、コツコツ覚える習慣をつける

地歴公民は暗記量が多いため、高校1年生から少しずつ知識を定着させる習慣をつけましょう。歴史や地理は丸暗記よりも、「なぜその出来事が起きたのか」「なぜそのようになったのか」という因果関係を理解し、地図や資料集で視覚的なイメージと結びつけると、記憶が定着しやすくなります。

また、難関大の文系志望者や、受験科目で世界史を選択すると決めている方は、高校1年生からコツコツと学習を開始しましょう。世界史を早めに学習すべき理由は、下記のとおりです。

  • 学習すべき時代や地域の範囲が膨大
  • 中学までの学習の蓄積がほぼない
  • 高2からの開始では間に合わない
  • 難関大志望者は受験科目として選択

難関大受験生にとっては、難易度のブレが少ないという科目特性から、多くの受験生が世界史を選びます。世界史は日本史と異なり、小中学校での蓄積がほぼないためゼロからのスタートです。2年生の時に膨大な範囲に圧倒されないために、1年生のうちに全体の流れが掴めるよう、ストーリー形式で書かれた入門書を読み進めてください。

また、私立文系志望で政治経済を選択する予定の方も、高校1年生のうちから計画的に学習を進めておくことが重要です。大学によっては、政治経済の出題にあたって世界史・日本史の近現代史レベルの知識が問われたり、経済分野で計算問題が出題されたりするケースもあります。

政治経済は「高3になってから本格的に始める科目」と捉えられがちですが、早い段階から政治・経済の基本用語や背景知識を整理しておけば、他科目とも連動し、難関私立大学でも大きなアドバンテージになります。

早い段階で時代の流れと国ごとの関わりをセットで理解しておくと、授業もスムーズに受けることができます。

情報:プログラミングとデータ活用の基礎を身につける

2025年度の大学入学共通テストより、国立大学の多くで情報Iが必須科目となったため、高校1年生から着実に積み上げましょう。情報の授業で扱う主な学習領域と内容は、下記のとおりです。

学習項目 ​​詳細な内容
プログラミング 基礎的な文法やアルゴリズムの仕組みの習得
​​データの活用 表計算ソフトを用いた分析やグラフ作成の実践
​​情報社会の理解 著作権やセキュリティに関するルールの把握

学校によっては1年生ですべてのカリキュラムが終了し、2年生以降は授業がないケースもあります。受験直前に慌てないよう、授業で使った教科書やノートは、定期的に見直せる状態にしておきましょう。

不明点があれば、その都度参考書や動画教材を使って解消し、基礎知識を定着させてください。早い段階で土台を固めると、受験学年で配点の高い主要科目の対策に専念できます。

高1で勉強時間を確保する3つのコツ

忙しい高校生活で学習時間を生み出すには、生活習慣から工夫しましょう。限られた時間で成績を伸ばすために、具体的な方法を解説していきます。

① 毎日30分〜1時間以上勉強する習慣をつける

最初から無理せず、毎日机に向かう習慣をつけましょう。毎日30分、1問だけでも解くといった受験勉強に関する低めのハードルを設ければ、サボり癖がなくなります。

さらに、生活の中に勉強する習慣を取り入れると、やる気に頼らず自然と続けられます。勉強時間を増やすための、おすすめの習慣は下記のとおりです。

  • 帰宅後にすぐ机に向かうなど、学習時間を明確に定める
  • 起きたらすぐにノートを開く
  • 疑問に思ったことはその場で調べる

特に部活動で帰宅が遅くなる場合は、疲れて集中しにくい夜の時間よりも、朝の時間や隙間時間を活用しましょう。また、アプリを使って勉強時間を記録しておくと、積み上げた努力が自信となり、モチベーション維持につながります。

② スキマ時間を勉強時間にする

1日のなかで何もしていない時間を集めると、かなりの学習時間を確保できます。通学中や待ち時間は、以下のように活用していきましょう。

場面 ​​活用例
通学中の電車やバス アプリでの単語確認やリスニング教材の確認
​​自宅のトイレ 壁に問題を貼っておきトイレの度に1問ずつ解く
​​待ち合わせの時間 一問一答形式の問題集でのスピード復習

制限時間があるほど、脳に適度な緊張感を与え、記憶への定着率が高まります。外出中は単純な暗記系の勉強、帰宅後は数学の演習や英語の長文読解といった、思考力を要する科目にわけることも可能です。常に参考書や単語帳をカバンに入れ、隙間時間ができたときは学習を始められる体勢を整えましょう。

③ テストはその日に自己採点する

模試を受けたら、記憶が鮮明な当日のうちに自己採点で復習しましょう。時間が経つと、解答したときの思考も忘れてしまうため、復習の効果が低下します。全国模試に限らず、学校の実力テストや日常の小テストもすべてその日の復習を徹底しましょう。

さらに復習の質を高めるためには、試験を受けているときも工夫が必要です。試験中に実践すべき具体的な行動は、下記のとおりです。

  • 解答までに思考したメモ
  • 理解度を記号でマーク

間違えた問題や、たまたま正解した問題は別にしておきましょう。解説を読んで納得するだけでは不十分です。自力で正解を導き出せる状態になるまで解き直し、1ヶ月後を目安に再度解き直すと記憶が定着しやすくなります。

高1で受けたい模試と活用方法

日々の学習成果を客観的に測定し、全国での立ち位置を把握するために模試を活用しましょう。高校受験や中学受験が主に地域内での競争であるのに対し、大学受験は原則として全国の受験生を相手にした競争になるため、高校1年生のうちから全国規模の模試に慣れておくことが重要です。

進研模試:学校実施で基礎学力の把握に最適

ベネッセの進研模試は、多くの高校で一斉に実施されるため受験者数が最も多く、基礎学力の確認におすすめです。

問題は教科書レベルの基礎から標準的な内容が中心で、偏差値が高く出やすい傾向にあります。そのため、学習のモチベーション維持や、基礎が定着しているかのチェックに活用しましょう。

進研模試の具体的な活用ポイントは、下記のとおりです。

項目 ​​活用方法
基礎学力の確認 教科書内容が定着しているか、抜け漏れがないかを測る
​​弱点の特定 応用問題よりも、基礎的な失点ポイントを優先する
​​偏差値 高く出やすいため過信せず、あくまで校内順位や推移を見る

まずは志望校判定よりも、科目ごとの偏差値や分野別の正答率に注目します。基礎的な内容で失点している箇所があれば、復習すべきポイントです。

河合塾 全統模試:全国レベルの位置がわかる

難関大学を目指すなら、よりレベルの高い中で実力を測れる河合塾の全統模試を受験し、正確な立ち位置を把握しましょう。

進研模試よりも難易度が高く、思考力を問う問題が揃っています。全統模試の主な特徴は、下記のとおりです。

特徴 ​​詳細
信頼性の高いデータ 難関大志望者が多く受験するため、志望校判定の精度が高い
​​記述式の出題 マーク式とは異なり、思考力や表現力が試される
​​ライバルとの比較 旧帝大や医学部などを目指す集団での順位を知る

学校で実施されない場合は、Webサイトから個人で申し込みが可能です。高校1年生の段階でハイレベルな問題に触れ、全国の優秀なライバルを意識すると、受験に対するモチベーションも上がります。

判定結果の良し悪しだけに目を奪われず、難関大合格までの距離を冷静に測りましょう。

大学受験を目指す高1生からよくある質問

受験勉強の開始にあたり、多くの高校生が抱く疑問と解決策をまとめました。不安を解消し、自信を持って学習に取り組むためのヒントとして活用してください。

Q1. 部活が忙しくても受験勉強と両立できますか?

時間管理と気持ちの切り替えを徹底すれば、部活動と受験勉強の両立は基本的に可能です。ただし、活動時間が極端に長い部活動や、学業との両立を前提としていない環境では、早い段階で進路や学習計画を見直す必要があります。

部活をしている高校生が両立させるためのスケジュール管理術は、下記のとおりです。

時期 ​​時間の使い方のポイント
平日 通学中や休み時間などの隙間時間をあわせて学習量を確保する
​​休日 部活の前後にまとまった時間を確保し、苦手分野や演習を進める
​​テスト前 部活が休みの期間を利用し、学習効率を高めメリハリをつける

部活動で培った体力や集中力などは、受験直前の最後に成績が伸びる粘り強さにつながります。塾や個別指導などのサポートも活用し、効率を高めながら両立を目指しましょう。

Q2. 偏差値60以上の大学を目指す高1生はどのように勉強すべき?

難関大学を目指す場合でも、高校1年生の段階では焦らず基礎固めを徹底してください。偏差値60を超えるための条件は、難しい応用問題を解けるようにすることよりも、教科書レベルの知識を仕上げることです。

1年生の終了時点で具体的に到達しておきたい目標ラインは、下記のとおりです。

科目 ​​具体的な目標ライン
英語 英単語約1,000語の暗記と、基本文法の理解
​​数学 数学I・Aの基礎~標準問題が、解説なしで解ける状態
​​国語 現代文の語彙・知識事項に大きな抜けがなく、古文・漢文の基礎事項を一通り理解している状態
​​情報 情報Ⅰの基本事項を理解し、教科書レベルの問題に対応できる状態

基礎が盤石であれば、2年生以降に応用演習に入った際、成績は飛躍的に伸びていきます。プロの指導を受けて効率よく基礎を固めるのも、着実な実力アップにつながるでしょう。

Q3. 志望校が決まっていない場合はどうすればいい?

現時点で志望校が決まっていなくても焦る必要はありません。まずは、少しでも興味のある分野を探してみましょう。偏差値や大学の知名度を手がかりに候補を絞ることも、検討段階では一定の合理性がある考え方です。

志望校選びの具体的なアクションは、下記のとおりです。

・オープンキャンパスに参加して実際の雰囲気を感じる
・近年はオンラインやバーチャル形式のオープンキャンパスも増えているため、遠方の大学についても積極的に情報収集する
・主要科目を強化して将来の受験における選択肢を広げる
・学費や立地などの条件から消去法で候補を絞る

どうしても決められない場合は、塾の先生や進路指導のプロに相談すると、客観的な視点からアドバイスをもらえます。また、英語や数学を固めておくことで、いざ志望校が決まったときに文系・理系を問わずスムーズに対策することができます。

まとめ

高校1年生からの大学受験対策は、決して早くありません。時間に余裕がある1年生のうちに基礎を固めておけば、3年生になったとき焦ることなく、応用問題や過去問演習に専念できます。

本記事でお伝えした重要ポイントは、下記のとおりです。

  • 基礎固めを早めに済ませ、必要であれば中学の学習まで遡る
  • 英語と数学を中心に学習しつつ、理科や地歴公民にも触れておく
  • 毎日集中して勉強する時間を確保し、学習習慣を完全に定着させる
  • 模試の結果を分析し、自分の立ち位置を把握する

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