2026/02/17

SAPIX(サピックス)の算数が難しい…原因と対処法を解説!個別指導との併用も

SAPIXは、最難関校合格を目指す中学受験塾として、高い合格実績を誇ります。中でも算数は難易度が高く、計算力に加えて思考力や直観力まで養う高度なカリキュラムが特徴です。

そのため、「算数が難しくてついていけない」と感じる生徒も少なくありません。一方で、算数対策に時間をかけすぎると、他の科目の学習に影響が出てしまうこともあります。

そこで本記事では、SAPIXの算数が難しいと感じる原因と対処法、個別指導との併用について解説します。算数の学習に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

SAPIXの特徴|授業スピードが速くて宿題が多い

SAPIXとは、どういった特徴のある中学受験専門塾なのでしょうか。ここからは、4つの観点からSAPIXの特徴を紹介します。

復習が中心のスパイラル方式カリキュラム

SAPIXでは「スパイラル学習(=らせん階段状学習)」のカリキュラムを採用しています。らせん階段状学習とは、同じ単元を一定期間空けつつ繰り返し学習し、その度に難易度を段階的に引き上げていく学習法です。

これにより、SAPIXでは予習ではなく復習が中心となります。繰り返し学ぶことで理解を深め、知識を定着させていくのが目的です。

ただし、この学習法では習ったことを確実に身につけてから次の授業に臨まないと、次第についていけなくなる恐れがあります。家庭学習の時間を確保し、着実にステップアップしていくことが大切です。

授業のスピードが速く、次々と単元が変わる

SAPIXの授業の特徴は、次々と学習する単元が変わっていくスピード感と、膨大な学習量にあります。

中学受験対策は4年生から本格的にスタートし、5年生の2月までには小学校で習う主要な単元を一通り終えるカリキュラムです。6年生になると、スパイラル方式で復習しながら、中学入試に向けて実践的な演習問題を徹底して行います。

このスピードと学習量についていくためには、基礎学力と応用力が必要になるでしょう。

宿題が圧倒的なボリューム

SAPIXは、宿題が非常に多いことで知られています。家庭学習を重視した指導方針を採用しており、授業では新しい内容を学び、理解を深める復習や演習問題を家庭で行うスタイルが特徴です。

授業で配布されるプリントやテスト直し、家庭学習用のテキストまで含めると、学習量は相当なものになります。

そのため、毎日の学習時間を確保し、計画的に取り組むことが欠かせず、家庭での学習管理が重要になります。

他塾との難易度の差は?

中学受験対策を行う大手学習塾の中で、SAPIXの算数はどの程度の難易度なのでしょうか。算数が難しいことで知られる「浜学園」や「四谷大塚」、「グノーブル」と比較してみましょう。

関西を中心に圧倒的な実績を誇る浜学園は、特に算数の指導力に定評があり、関東の塾と比べると難易度の差に驚く声も少なくありません。

四谷大塚は、近年中学受験のバイブル的テキスト「予習シリーズ」の改訂がなされ、テキストの難易度が上がり、授業の進度も非常に速くなっています。

また、SAPIXから独立した講師陣が運営するグノーブルは、SAPIXとほぼ同じ形式のプリント冊子型教材を使用しつつ、さらに難度の高い問題を追加している点が特徴です。

SAPIXの算数は難しいと感じる生徒たちが多いかもしれませんが、他塾と比べると、突出して難易度が高いというわけではないことがわかります。

SAPIXの算数が難しいと感じる原因は?

生徒たちが「SAPIXの算数は難しい」と感じる原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、考えられる主な原因を3つ紹介します。お子さまに当てはまるものはないか、参考にしてみてください。

週2コマに増えて勉強量が一気に増加するため

中学受験対策が本格化する4年生になると、授業は週1コマから2コマへと増え、算数の学習量も一気に増加します。

SAPIXの算数では、4年生で計算に関する主要単元を一通り学習し、つるかめ算といった中学受験特有の難しい内容まで学習します。さらに、5年生では小学生で習うすべての単元の学習を終え、6年生では受験に向けた演習問題に集中的に取り組むというカリキュラムです。

授業での学習量が増えると同時に宿題の量も増加するため、理解が追いつかない状況になりやすく、算数を「難しい」と感じる生徒が増えていく傾向があります。

6年生からは演習問題が増えて難易度アップするから

6年生からは、これまでに習った内容を活用した演習問題が中心となり、入試本番を見据えたカリキュラムになります。

問題は思考力や応用力を重視したものが多くなり、限られた時間内で正確に解く力も求められるようになるのが特徴です。そのため、「学習量や難易度が一気に上がった」と感じられやすいです。

基礎が十分に定着していない場合ほど、難易度の上昇を強く実感しやすくなります。

解き方を理解しておらず突然解けなくなるから

SAPIXでは、スパイラル方式のカリキュラムによって、同じような問題に繰り返し取り組む機会が多くあります。一方で、何度も解くうちに解答そのものを覚えてしまい、解き方や考え方の理解が不十分なまま進んでしまうケースも少なくありません。

解く手順や考え方を十分に理解しないままでは、形式が少し変わった応用問題には対応できず、つまずきやすくなります。

その結果、「算数が急に難しくなった」と感じる要因につながってしまうこともあるでしょう。

SAPIXの算数で難しさを感じる単元|つまずきやすいポイント

SAPIXの算数の中でも、小学生が難しいと感じる単元は共通する傾向があります。ここからは、算数でつまずきやすい単元とポイントを紹介します。

割合・比|速さの前倒しで難易度が急上昇

小学校4年生から「割合・比」の学習が本格化しますが、割合を理解するためには、分数や小数の計算力が欠かせず、この段階で混乱してしまう子も少なくありません。

割合は比だけでなく、速さや濃度算など多くの文章題の土台となる重要な分野です。そのため、割合の理解が不十分である場合、中学受験の算数全体につまずきやすくなります。

また、比に関しては、問題文が長く条件も複雑なため、「もとにする量」と「比べる量」の関係性を整理できないことが、混乱を招く要因にもなっています。文章を式に置き換えたり、線分図や面積図を活用したりしながら考えることが、つまずきを防ぐポイントです。

速さ・旅人算・通過算|単位変換と論理整理が難しい

「速さ・旅人算・通過算」でつまずきやすい主な理由は、単位変換が複雑であることや、複数の対象が同時に動くことで状況を把握しにくくなる点にあります。

例えば、時速から分速への切り替えで計算ミスをしたり、通過算で列車の長さを距離に含めて考える必要があったりと、問題文の論理整理が追いつかないケースも少なくありません。特にSAPIXでは、思考力を重視した抽象度の高い文章題が多く出題されるのが特徴で、難しいと感じやすい傾向があります。

ただしこうした学習は、公式に数字を当てはめるだけではなく、図を活用して問題の本質を整理する力を養うことにつながります。結果的に、中学受験に必要な合格力をつけることができるでしょう。

図形|立体切断・影・展開図

SAPIXの算数の中でも、「図形」は理解度の差が成績に表れやすい単元です。

立体の切断や影、回転、移動など、頭の中で図形を操作する力が求められ、見取り図を描かずには解けないほど難度の高い問題も多く出題されます。条件も複雑で、補助線を自分で考えて引く必要があるため、暗記型の学習では対応が難しいのが特徴です。

さらに、相似や面積比など他の単元と組み合わせた問題も多く、算数全体の理解力が問われます。丁寧に図を描き、条件を整理しながら考える習慣が必要になるでしょう。

場合の数・組み合わせ|思考力が必要

「場合の数・組み合わせ」は思考力が求められるため、苦手意識を持つ受験生が多い単元です。計算力だけでは対応できず、数え上げや樹形図を使って一つひとつのケースを整理する力が必要になります。

しかし実際には、「どこから書き出せば良いかわからない」「抜けやダブりが不安」と感じ、問題文は理解できても手が止まってしまうケースが少なくありません。

集団授業では板書を写すことでわかったつもりになりがちですが、自力で再度解けないことも多く見られます。

SAPIXでは、基本的な樹形図や数え上げだけでなく、条件整理や入試レベルの応用問題まで段階的に扱っており、難しさを強く感じやすい単元と言えるでしょう。

特殊算|つるかめ算・流水算・仕事算など

中学受験の算数の中でも、「特殊算」は多くの小学生が難しさを感じる単元です。特殊算に代表されるつるかめ算や流水算、仕事算などは小学校では習わない内容で、種類も20以上にのぼります。

特に面積図や線分図を使う問題は、「どの特殊算を使えば良いか」を自分で見極める力が求められます。解き方の仕組みを理解しないまま手順だけを覚えていると、応用問題に対応できず手が止まってしまいがちです。

特殊算は、考え方をしっかり理解した上で多くの問題に触れ、経験を積み重ねていくことが重要な単元と言えるでしょう。

SAPIXの算数についていけないときの対処法

SAPIXの算数についていけないと感じても、決して諦める必要はありません。つまずいたときこそ、対処法を取り入れて、効率良く学習を進めていきましょう。

優先順位をつけて効率良く復習する

家庭学習では、取り組む内容に優先順位をつけることが重要です。

まずは「どこがわからなかったのか」「なぜ間違えたのか」を振り返り、弱点を明確にしましょう。点数につながらなかった原因を分析することで、復習すべき内容が見えてきます。

また、難問や何度もつまずく問題に時間をかけすぎないことも大切です。理解できない場合は一度区切りをつけ、次に進む意識を持つことで、限られた学習時間をより有効に活用できます。

答えにたどり着くまでのプロセスを理解する

答えにたどり着くまでのプロセスを、正しく理解できるようにしましょう。算数が難しいと感じたときこそ、「答えが合っていれば良い」という考え方に陥らないよう注意が必要です。

問題を解いた後は、答え合わせだけで終わらせず、間違えた問題については、どの過程でミスをしたのかを明確にしましょう。「なんとなくできた」「たまたま正解した」という状態は要注意です。

解き方を言葉で説明できるかを確認することで、本当の理解につながり、応用問題への対応力も高まります。

志望校のレベルによっては難問に時間をかけない

算数が難しいと感じたときは、志望校のレベルに合わせて、取り組む問題の優先順位を見直すことが大切です。

SAPIXのテキストにある応用問題は、御三家中など最難関校を想定しているため難易度が非常に高く、時間をかけすぎると基礎問題の定着がおろそかになりがちです。すべての問題を解こうとするのではなく、合格に必要なレベルや一人ひとりの理解度に合わせて、重点的に取り組む内容を決めて徹底しましょう。

また、家庭学習で取り組む問題について、SAPIXの講師から指示を受けることもあります。その指導を参考にしながら、効率的に学習を進めていきましょう。

ケアレスミスをしない練習をする

算数で思うように点数が取れないという場合は、「満点を取る練習」を取り入れるのがおすすめです。

例えば、10問を10分で解き、満点を取ることを目標にします。早く解くことよりも、時間を最大限使ってでも全問正解するという姿勢が大切です。

時間内に解き終わったとしても必ず見直しを行い、自分の間違いを自分で見つける練習をしましょう。この積み重ねによって、見直しする力や注意力が養われ、ケアレスミスを防ぐための実践的なスキルが身につきます。

SAPIXの算数が苦手なお子さまに保護者様ができること

ここでは、お子さまがSAPIXの算数を苦手に感じている場合に、保護者様ができるサポートについて紹介します。保護者様はお子さまの伴走者となり、ともに中学受験を乗り越えていきましょう。

家庭学習における教材やタスクの管理

お子さまにとって、保護者様による「家庭学習の管理」は大きなサポートになります。

SAPIXでは膨大な量のプリントや教材が配布されるため、ファイリングして整理するだけでも、学習効率は大きく向上します。また、家庭学習では「今日は何に取り組むのか」を明確にするタスク管理も重要です。

SAPIXに通う生徒たちは、授業と宿題だけで手一杯になりがちです。「自分のことは自分で」と考えすぎず、保護者様が管理面をサポートすることで、お子さまは学習そのものに集中しやすくなります。

お子さまのモチベーションを上げる声掛け

「SAPIXの算数が難しい」と悩むお子さまには、学習へのモチベーションを高める声掛けが効果的です。

結果だけに注目するのではなく、日々の努力や取り組みの過程をしっかり褒めてあげましょう。努力を認められる経験は自己肯定感を育み、学習意欲につながります。

一方で、「〇〇さんはクラスが上がったのに」といった他人と比べる声掛けは、目標がずれてしまう恐れがあるため避けましょう。

成績やクラスに伸び悩む時期もあるかもしれませんが、お子さまが前向きに学習と向き合えるように、努力や成長を認めてあげる姿勢が大切です。

問題の質問されてもすぐに答えを言わない

お子さまから問題について質問されたときは、すぐに答えを教えるのではなく、解き方の方向性やヒントを示すようにしましょう。自分で考える経験を積むことが、理解力や思考力の向上につながります。

すぐに答えを教えてもらえる環境に慣れてしまうと、わからないたびに周囲に頼る癖がつきやすくなります。また、「こんな問題も解けないの」と感情的にならない配慮も大切です。

解き方に不安がある場合は、無理に教えようとせず、プロに任せることも1つの方法です。適切な指導を受けられるだけでなく、保護者様の負担軽減にもなります。

SAPIXの算数の補強に個別指導を利用する

SAPIXの算数が難しく、授業についていけないと感じた場合には、補強として個別指導を併用するのも有効な選択肢です。

どの単元につまずいているのかを正確に見極めて対策することは、家庭では難しいところもあり、保護者様の負担も大きくなりがちです。加えて、SAPIXでは質問しづらいと感じるお子さまも少なくありません。

個別指導塾であれば、一人ひとりの理解度に合わせた学習プランで補強でき、わからないこともすぐに確認できます。保護者様がすべてを抱え込むのではなく、外部の力を上手に活用していきましょう。

SAPIX対策ができるトライの個別指導

SAPIXの算数が難しいと感じたときは、トライの個別指導を活用したSAPIX対策がおすすめです。

保護者様が算数を苦手としている場合、お子さまの質問に十分答えられず、悩んでしまうことも少なくありません。また、中学受験の経験がない場合、独学による知識のみでは誤った助言をしてしまう可能性もあります。

トライであれば、SAPIXと併用しながら苦手分野をピンポイントで補強することが可能です。個別指導を取り入れることで、算数の学習を無理なく進めていきましょう。

まとめ

SAPIXの算数は、授業スピードの速さや学習量の多さ、思考力重視の問題構成から、「難しい」と感じやすい科目の1つです。つまずきをそのままにせず、優先順位をつけて復習したり、解き方の理解を深めたりすることが重要になります。

ただし、こうした効率的な学習を家庭だけで行うには、限界を感じることもあるでしょう。

トライの個別指導であれば、一人ひとりの理解度に合わせて苦手な単元を的確に補強でき、質問もしやすい環境が整っています。無理なく算数力を伸ばすためにも、トライを上手に活用して、志望校合格を目指しましょう。

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