2026/02/19

大学受験の先取りはいつ何から始める?効率的なやり方・スケジュールと注意点を解説

大学受験に向けた対策は、高校1年生からの動き出しにかかっています。特に公立校では、理科や地歴公民の授業が入試直前まで終わらないケースが少なくありません。

英語・数学・国語は学校の授業で基礎を固め、理科・地歴公民は自主学習で先取りを進めるのが効率的な戦略です。中高一貫校生が高校2年生までに全範囲を終えて演習に入っているなか、この差を埋めるには早めの先取りが重要です。

本記事では、いつから何を先取りすべきかの具体的なスケジュールや、独学におすすめの参考書、失敗しないための注意点を解説します。今日から大学受験の先取りを始められるよう、準備を整えましょう。

大学受験の先取りはいつから始めるべき?

合格から逆算した理想的なスケジュールを把握すると、今やるべき課題が見えてきます。学年ごとの目標をそれぞれ解説していきます。

高1:基礎固め+1〜2単元先取り

高校1年生は、英語・数学の基礎を固めつつ、進度が遅れがちな理科・地歴公民の先取り学習を優先しましょう。

進学校や中高一貫校では、学校の授業ペースにあわせていれば、英語・数学・国語は高校2年生から3年生の1学期までには修了できるカリキュラムが組まれているケースがほとんどです。一方で、理科と地歴公民は学校の進度に頼ると、受験本番に間に合わない可能性があります。学校の授業における進度の違いは、下記のとおりです。

学校 進度の実態(数学) ​​進度の実態(地歴・公民、理科)
公立進学校 受験レベルの演習は高校3年生から本格化することが多く、演習量が不足しやすい ​​大学入学共通テストの直前になっても全範囲が終わらないケースもある
​​中高一貫校 先取りの度合いには学校差が大きい ​​進学校でも、全範囲終了が高校3年生の秋以降にずれ込むことがある

また、日本史・世界史や化学などの暗記分野は、授業時間が足りずにプリントを配布しただけで、終了扱いになるケースも少なくありません。

理科や地歴公民は「受験本番前に演習時間がなくなる」という事態に陥らないよう、先取り学習を始めるのがおすすめです。英語・数学・国語は学校の進度にあわせて基礎を固めていきましょう。

高2:主要単元を終わらせる目安

高校2年生終了時には、英・数・国の教科書範囲をすべて終え、理科・地歴公民の先取りを本格化させます。

進学校のカリキュラムであれば、英語・数学・国語は授業に合わせて進めることで、2年生終了までに全範囲の学習が可能であるケースがほとんどです。一方で、理科と地歴公民は学校の授業だけでは入試レベルへの到達が遅れるため、自学自習でペースをあげる必要があります。具体的な到達目標は、下記のとおりです。

科目 ​​目標到達ライン
英語・数学・国語 教科書範囲をすべて修了
​​理科・地歴公民 先取り学習を可能な限り進めておく

難関大や旧帝大を目指す場合、高校2年生終了時には、大学入学共通テストレベルの模試で8割を安定して取れる状態を目指しましょう。特に理科と地歴公民は、高校2年生から自学自習で進めないと間に合わない、と考えた方が良いです。

志望校の出題傾向を意識し、自分の受験に必要な科目に優先順位をつけて計画を立てることが大切です。

高3:演習・定着を優先すべき

高校3年生は、新しい単元を学ぶ時間を減らし、解法・発想・構成を磨くための演習に時間を割きます。未習範囲が残っていると、過去問演習の開始が遅れ、得点力を磨く時間が奪われてしまいます。夏休み前までには全範囲を一通り終え、夏以降は過去問や予想問題を用いた実戦形式の対策に集中してください。

高校3年生は先取りを優先して抜け漏れを作るよりも、思考力と実戦力を高めるアウトプットを丁寧に行い、定着を重視する時期です。早めに過去問演習に入ることで、自分にとって必要な学習を、都度調整する必要があります。

演習と復習のサイクルを繰り返すと、自分の弱点が浮き彫りになり、効率的な対策が可能です。志望校の出題形式に慣れ、時間配分や解法パターンを早めに調整できるようにしておきましょう。

大学受験で先取り学習が必要な3つの理由

なぜ多くの受験生が先取り学習に取り組むのか、その理由は学習効率と合格率を高めるためです。具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。

① 大学受験では学校の進度と入試対策にギャップが生じやすい

公立高校のカリキュラム通りに進めると、科目によっては、受験対策が遅れ、本番までに間に合わないケースがあります。理科や地歴公民に加え、理系学部の受験生にとって必須の数学Ⅲも、学校のペースでは遅れが生じやすい科目です。

具体的な科目の進度は、以下のとおりです。

科目 ​​進度の実態
数学Ⅲ 高校3年生から学習を開始する学校が多く、演習時間が不足
​​理科 受験が始まる冬まで全範囲が終わらない場合がある
​​地歴公民 学習内容の多い日本史と世界史については特に、大学入学共通テスト直前まで授業が続くケースが多い

学校の授業のペースだけに頼っていると、全範囲を習い終わった直後が入試本番という事態もあり得ます。

すでに全範囲を修了し、過去問や実戦演習を始めている中高一貫校生や浪人生といったライバルたちに遅れないようにするためには、学校の進度を待たず、先取り学習を進めることが必要です。

② 演習時間を早めに確保するため

全範囲の学習を早期に終えると、過去問演習に充てられる時間が増えます。

難関大を目指す場合、過去問をなるべく多く解き、傾向と対策の徹底的な分析が必要です。また、大学入学共通テスト対策と二次試験対策の両立には、膨大な演習時間が求められます。高校3年生になってから新しい単元を習っていては、時間を捻出できません。

早期に学習を終えることで、応用問題の対策期間を長く取れるメリットがあります。十分な演習量は自信につながり、本番でのパフォーマンスをさらに高めるでしょう。

③ 早期に弱点を把握して対策できるため

先取り学習を進めると、自分の苦手な科目や単元を早い段階で発見し、学校の授業を復習の場として活用できます。先取りによるメリットは、下記のとおりです。

  • 授業の内容が頭に入っているため余裕を持って聞ける
  • 良い成績が取れることで自信と意欲が高まる
  • 長期休暇を利用して苦手分野を克服できる
  • 勉強のやり方が上達し改善サイクルを回せる

高校3年生の直前期に苦手な分野が発覚しても、対策に割く時間は限られています。しかし、早めに対策できれば、弱点を克服するだけでなく、授業をより面白く感じられる心理的なメリットも生まれます。

自分の学力を客観的に見つめ直し、戦略的な学習計画を立ててください。

大学受験の先取り学習におすすめの科目

教科によって先取りのしやすさや効果は異なります。優先して取り組むべき教科とポイントを解説します。

理科

特に理系の生徒にとって、理科は先取り学習の必要性が高い科目です。

学校の授業だけで全範囲を終えようとすると、演習時間が大幅に不足します。高校1年生の間は基礎科目を優先し、高校2年生からは専門科目の全範囲を目指して学習を進めてください。

また、早めに触れておくことで、自分が理系科目の考え方に向いているかを、2年生進級時の文理選択前に見極められます。教科書を読み進め、全体像を把握するだけでも、授業の理解度が向上するため、先取りしやすい科目でしょう。

理科を得意科目にできると、主要3教科に充てられる時間も増えるため、総合点の底上げにつながります。

地歴公民

地歴公民、特に世界史と日本史は覚えるべき用語が膨大であり、高校3年生からのスタートでは間に合いません。しかし、暗記要素が強いため、英語と同様に自分のペースで進めやすい科目でもあります。

科目 ​​学習のポイント
世界史 範囲が膨大なため1年生から全体の理解を開始
​​日本史 着実に進め、流れを把握したら細かい事項の理解へ移行する
​​地理 資料集や地図帳を活用し、視覚的に理解する
​​公民 早めに用語や概念に慣れておく

日本史については、用語の暗記だけでなく、史料をもとに歴史的背景や因果関係を読み取る力が求められます。特に難関大学では、本格的な史料読解問題が出題されることも少なくありません。

そのため、教科書レベルの史料だけでなく、史料集を活用し、一般的には重要度が高くないとされがちな史料も含めて、早い段階から多様な史料に触れておくことが重要です。史料の表現や時代背景に慣れておくことで、記述問題や論述問題への対応力も高まります。

特に東大などの難関大文系志望者は、世界史の選択率が高く、早めの対策が必要とされています。まずは教科書や講義系の参考書を読み込み、歴史の大きな流れをつかむことから始めましょう。

数学

数学は積み上げ型の科目であり、一度理解すれば着実に実力が伸びるため、先取り学習に適しています。特に理系の生徒にとって、数学Ⅲ・Cを含めた数学の先取りはやっておくべきです。

学校の授業を復習や2回目の学習と位置づけられるよう、映像授業や参考書で先に基本概念を理解しておくと効率的です。

また、国公立大学志望者は、情報Iとの関連も意識して取り組むのが効率的です。数学と情報をセットで学ぶメリットは、下記のとおりです。

  • データの分析など内容が重複しやすいため相乗効果で理解が深まる
  • 高校によっては情報の指導者が不在のケースがあるためリスクを回避できる

高校1年生・2年生で数学の範囲を終えておくと、3年生では他の科目に時間を割けるようになります。情報Iとの重複単元も意識しつつ、「やさしい高校数学」(Gakken)や「初めから始める数学」(マセマ出版社)など、解説が丁寧な参考書、教科書と教科書ガイドの組合せなどを活用して自分のペースで進めましょう。

英語

英語は単語と文法の早期完成が、読解力向上につながります。単語と文法は暗記すべき要素も多く、自分の努力によって進めやすいため、先取り学習に向いています。

高校2年生までに文法を一通り終えると、高校3年生からは長文演習や英作文に集中でき、得点力が大幅に向上します。ただし、「文法を終える=文法の学習が不要になる」という意味ではありません。

近年は、大学の個別試験で文法問題がほとんど出題されない難関大学も多く、英語外部試験で目標スコアを達成した後に、文法学習をやめてしまうケースも見られます。しかし、文法は読解や英作文の土台となる重要な知識であり、受験直前まで継続して活用していく必要があります。

長文読解については、一昨年以前の過去問など少し古めの問題を活用するのも一つの手段ですが、まずは基礎知識を十分に蓄え、土台を築いてから応用へと進む手順を守りましょう。完成した文法知識を、難度の高い長文読解や英作文の中で使い続けることで、理解の精度と得点力が安定します。確実な基礎力こそが、難解な英文を読み解くためにも重要です。

国語

国語、特に古文・漢文は短期間で伸びやすい科目であり、先取りの効果が高い分野です。学習のポイントは、下記のとおりです。

科目 ​​学習のポイント
古文 文法(助動詞・敬語)と基本単語を理解する
​​漢文 返り点や句形などのルール習得で得点源にする
​​現代文 先取りよりも日々の読解習慣と語彙力を強化する

古文・漢文は暗記要素が強いため、文法や句形を早期に仕上げておくと模試でも安定した得点が期待できます。

特に漢文については「後回しにしてもよい」「対策しなくても何とかなる」と考えてしまう受験生もいますが、大学入学共通テストの国語では毎年必ず出題される分野です。

また、私立大学の文系学部においても、国語の試験で漢文が単独、あるいは古文・現代文との融合問題として出題されるケースは少なくありません。そのため、漢文を完全に省いてしまうと、本番で対応できないリスクが生じます。

現代文は、独自の先取り教材を進めるよりも、語彙力を高め、論理的な文章を読む習慣をつけることが必要です。

情報

2025年度入試よりほとんどの国立大学で必須科目とされ、学校ごとの進度の差が大きいため、自学自習による先取りがおすすめです。

プログラミングの細かな技術よりも、情報の基礎理論やデータの活用、アルゴリズムの考え方を理解することに重点を置きます。共通テストでは独特な出題形式への慣れが必要となるため、形式に沿った問題集での対策をしましょう。

学校によっては専門の指導者が不在のケースもあり、授業だけでは対策が不十分になる懸念があります。数学との関連性も深いため、数学の学習とセットで進めると理解が早まります。

大学受験の先取りに使えるおすすめ参考書

独学での先取り学習を成功させるには、解説がわかりやすく、自分のレベルにあった参考書選びが必要です。教科別におすすめの書籍を紹介します。

数学の先取り向け参考書(基礎〜標準)

数学の先取り学習では、授業の代わりとなる解説が詳しい講義系の参考書を選びましょう。

書籍名 出版社 ​​特徴
初めから始める数学シリーズ マセマ出版社 解説が非常に詳しく、授業の代わりになる。数学が苦手な人向け。
​​やさしい高校数学シリーズ Gakken 分厚いが余白が多く見やすい。丁寧な解説で苦手~普通レベルの人におすすめ。
​​チャート式基礎からの数学シリーズ
※通称青チャートとも呼ぶ
数研出版 網羅性が高い。数学が得意でどんどん演習できる人向け。

いきなり問題集を解こうとせず、まずは読み込み、公式の意味や使い方を理解します。概念を理解したあとに問題演習へ移ると、解法が自然と身につきます。

最初から難易度の高い問題集に手を出すと挫折しやすいため、まずは読んで理解できる参考書から着実に取り組みましょう。

英語の先取り向け参考書(単語・文法)

英語の先取りは、基礎的な文法のルールを講義系の参考書で読み解く作業からスタートします。

カテゴリ ​​書籍名 出版社 ​​特徴
文法
(超基礎)
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 東進ブックス 中学レベルから不安な人向け。高校基礎を固めるのにおすすめ。
文法
(基礎)
大学入試 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本 KADOKAWA 癖が少なく誰にでも合いやすい。大学受験の基礎固めにおすすめ。
文法
(網羅)
総合英語Evergreen いいずな書店 文法の辞書として活用できるボリュームのある定番書。
解釈 大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編 KADOKAWA 英文解釈の入門書。英語を基礎からしっかりやりたい人向け。

英語では文法の全体像をつかんでから、問題演習や英文解釈の学習へ移行するとスムーズに進みます。単語の暗記には、「英単語ターゲット1900」(旺文社)などアプリ連動型の単語帳を活用し、通学時間などの隙間時間を使って効率よく語彙力を増やすのがおすすめです。

国語の先取りは“教材より基礎習得”を優先

国語も、いきなり読解問題を解くのではなく、読み方や文法のルールを先にインプットします。

分野 ​​書籍名 出版社 ​​特徴
現代文 ゼロから覚醒 はじめよう現代文 かんき出版 現代文の正しい読み方・解き方を講義形式で学べる。
古文 名人の授業シリーズ 富井の古典文法をはじめからていねいに 東進ブックス 講義形式で理解重視の人におすすめ。
漢文 漢文早覚え速答法 パーフェクト版 Gakken 句形などのルールを効率よく習得できる。

現代文は「ゼロから覚醒」などで正しい読み方のルールを学んでから、実際の読解問題に挑戦すると得点力が安定します。

古文や漢文は暗記要素が強いため、講義系参考書で理屈を理解しつつ、ドリル形式の問題集を反復して知識を定着させる手順で進めましょう。

情報(共通テスト形式の問題集)

情報は、共通テスト対策に特化した、図解やイラストが豊富で解説がわかりやすい書籍を選びます。

書籍名 ​​出版社 ​​特徴
きめる!共通テスト 情報Ⅰ Gakken イラストが豊富で情報の全体像がつかめる。
大学入学共通テスト 情報Ⅰの点数が面白いほどとれる一問一答 KADOKAWA 一問一答を中心にした問題集型で、ポイントを効率よく確認できる。
情報Ⅰ 大学入学共通テスト プログラミング問題対策 ステップアップで身に付く練習帳 技術評論社 プログラミング分野を重点的に強化。

まずは講義系の参考書を一読して用語や概念を理解し、その後に問題演習に取り組むと知識が定着しやすくなります。大学入学共通テスト独自の出題形式に慣れておくことが高得点獲得へつながるため、専用の問題集で繰り返し演習を行いましょう。

大学受験に向けた先取りのやり方とコツ

闇雲に進めるのではなく、戦略を持って計画的に取り組むことが大切です。効果的な進め方の手順を紹介します。

先取りする科目と範囲を決める

まずは志望校の入試科目を確認し、優先順位をつけます。特に理科と地歴公民は学校の進度が遅れがちなため、優先的に計画に組み込みましょう。

理科や地歴公民については、教科書を一度通読するだけでも基本的な用語や全体像を把握でき、その後に学校で当該単元を学習する際の理解が深まりやすくなります。早い段階で全体の流れをつかんでおくこと自体に、先取り学習として十分なメリットがあります。

英語と数学は基礎固めと並行しながら、無理のない範囲で少しずつ先へ進めてください。すべての教科を同時に先取りしようとすると、定着しない恐れがあります。まずは数学のこの単元、次は世界史といったように、ターゲットを絞って集中して取り組むと成果が出やすくなります。

自分の得意・不得意を見極め、高い効果が見込まれる分野から着手してください。

1週間の学習スケジュールを組む

先取り学習は、学校の勉強と両立できる現実的なスケジュールで進めます。

曜日 ​​学習内容の例
平日 1日1〜2時間、英単語や数学の予習
週末 まとまった時間で理科・地歴公民の通読や演習
​​隙間時間 通学中にアプリで単語チェック

学校の授業や宿題、部活動とのバランスを考慮し、無理のない計画を立てましょう。週末に予備の時間を空けておくと、平日にできなかった分を調整できます。継続することを優先して、毎日の小さな積み重ねを大切にしてください。

予習・復習・演習のサイクルを回す

学習効果を高めるために、学校の授業を2回目の学習にするサイクルがおすすめです。理想的な学習法は、下記のとおりです。

  • 映像授業や参考書で基本概念を理解する
  • 学校の授業でより深く理解する
  • 宿題で理解したことを定着させる
  • テスト対策で応用力・実戦力を高める
  • 定期テストで理解度と定着度を確認する

わかったつもりで終わらせず、自力で問題が解けるようになるまで繰り返します。このサイクルを回すことで、学校の授業が復習の場となり、効率的に学力を向上させることができます。

定期テストと模試で理解度を確認する

先取り学習の成果は、定期テストや模試で客観的に測定しましょう。

特に定期テストでは、先取りした内容がしっかり学習した単元の基礎完成レベルまで到達しているかを確認します。模試では全国レベルでの自分の立ち位置を把握し、結果に一喜一憂するのではなく、どの分野が弱点なのかを分析する材料として活用しましょう。

模試の結果をもとに、復習に使う時間を柔軟に修正することが可能です。弱点が明確になれば、そこを重点的に補うことで、効率よく学力を上げることができます。テストは学習進捗を確認する機会と捉え、定期的にチェックする習慣をつけてください。

塾や通信教材を先取りに活用する

独学での先取りに限界を感じたら、プロの力を借りるのも効果的です。

ただし、塾に通っている場合でも、集団塾のカリキュラムが学校より少し早い程度では、旧帝大や早慶レベルを目指すには不十分なことがあります。

学年と学力を切り離し、逆算して学習計画を立てられるカリキュラムを組むのがポイントです。独学が不安な場合は、個別指導塾や家庭教師などで、自分の進度や志望校に合わせたオーダーメイドの計画を作成してもらうと、効率的に先取り学習を進められます。

トライでは、志望校合格から逆算した「あなただけの先取りカリキュラム」を作成できます。まずは無料相談で、今の実力と合格ラインのギャップを確認し、現役合格に向けた最短ルートの計画を一緒に考えましょう。

先取り学習で失敗しないための3つの注意点

先取り学習は、やり方を間違えると逆効果になる恐れがあるため、以下の点に十分注意してください。

① 理解が浅いまま進めない

公式や用語をただ暗記するだけでは、入試レベルの問題には対応できません。「なぜそうなるのか」という理屈や背景を深く理解することが必要です。

基礎が定着しきっていない状態で先取りをしても意味がなく、むしろ土台がぐらつく原因になります。わからない箇所があれば、中学レベルの復習に戻る勇気も時には必要です。

「進学校がやっているから」といって、やり方だけを真似するのは失敗しやすくなります。スピードよりも理解の深さを重視し、着実に実力を積み上げてください。

② 他の科目とのバランスを崩さない

先取り学習を進める際は、特定の科目に偏ることなく、全科目のバランスを保って総合点を最大化する視点が必要です。当然ですが、大学受験は原則として1科目だけで決まるものではありません。

例えば、理科の先取りに時間を使いすぎて、英単語の暗記がおろそかになったり、数学ばかり進めて、現代文の読解力が伸び悩んだりしては本末転倒です。

また、学校の授業や定期テストを軽視すると、基礎力の抜け落ちに気づけないリスクもあります。苦手科目を放置せず、全科目を底上げする意識をもちましょう。

まずは基礎学習を進め、余裕ができた分を先取りに回すという優先順位をつけるのが大切です。

③ 先取りにこだわり過ぎない

「1年生の間に数Ⅲまで終わらせる」といった、行き過ぎた計画を立てるのは注意が必要です。中途半端な理解のまま先に進んでも、内容は頭に残らず、結局また最初からやり直す羽目になるためです。

実際に、全国有数の超進学校でも、あまりに速い授業スピードについていけず、落ちこぼれてしまうケースがあります。「教科書を終わらせること」自体を目的にしてしまい、肝心の中身が伴っていなければ、入試本番で使える力はつけることができません。

理解できないまま進んだ10ページよりも、十分に理解した1ページの方が、得点につながりやすいです。基礎に不安を感じたら、迷わず前の単元に戻るといった臨機応変さも必要です。

周りと比較せず、着実に実力を積み上げていきましょう。

まとめ

大学受験の先取り学習は、理科や地歴公民を中心に計画的に進めることが合格へつながります。本記事のポイントは、下記のとおりです。

  • 理科・地歴公民は学校の進度が遅いため先取りする
  • 英語・数学・国語はなるべく高校2年生までに終える
  • 学校の授業を復習と位置づける
  • 基礎が固まっていない状態での先取りは避ける
  • 独学に不安がある場合はプロのサポートを受ける

先取り学習は、今日できることから始め、志望校合格へ向けて着実に一歩ずつ進めていきましょう。自分一人で計画を立てて進められるか不安な方は、トライに相談してみませんか。

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