東洋大学に興味はあるけれど、偏差値や入試の難易度がわからなかったり、受験対策の進め方、一般入試対策の勉強法に悩んでいたりする人も多いのではないでしょうか。特に、一般入試でどの科目をどこまで対策すべきか、受験生にとって判断が難しいポイントです。
この記事では、東洋大学の学部別偏差値や、入試の仕組み、科目別の対策についてまとめています。募集人員が多い一般入試の特徴についても解説しているので、東洋大学の受験を検討している方はぜひ参考にしてください。
東洋大学の概要や学部別偏差値・入試難易度
はじめに、東洋大学の概要や学部別の偏差値について紹介します。
首都圏の有力私立大学
東洋大学は、白山キャンパス(東京都文京区)を中心に首都圏に4キャンパス、計14学部を有する私立の総合大学です。哲学を学んだ創設者が開いたことから、文学部の哲学科や東洋思想文化学科などが有名です。
入試難易度では、難関のGMARCHに次ぐ日東駒専の一角として、全国的に広く認知されています。安定した人気があり、学部によっては高い倍率となることもあるなど、決して易しい入試とは言えません。一般に夜間部と呼ばれる第2部やイブニングコースも充実し、2026年度は「夜間部」は、全6学部で710人を募集しています。
東洋大学の学部別偏差値と入試難易度
学部別の偏差値をまとめました。大学全体の入試難易度としては中堅校程度と言えます。夜間の第2部、イブニングコースも受験生から一定の支持を集めていることがわかります。
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 文学部 | 47.5~57.5 |
| 文(第2部)学部 | 42.5~47.5 |
| 社会学部 | 50.0~55.0 |
| 社会(第2部)学部 | 42.5~45.0 |
| 国際観光学部 | 52.5~55.0 |
| 福祉社会デザイン学部 | 45.0~50.0 |
| 国際学部 | 47.5~55.0 |
| 国際(イブニング)学部 | 40 |
| 法学部 | 47.5~55.0 |
| 法(第2部)学部 | 42.5~47.5 |
| 経済学部 | 47.5~55.0 |
| 経済(第2部)学部 | 40.0~42.5 |
| 経営学部 | 50.0~57.5 |
| 経営(第2部)学部 | 42.5~47.5 |
| 理工学部 | 45.0~50.0 |
| 生命科学部 | 45.0~50.0 |
| 食環境科学部 | 45.0~50.0 |
| 健康スポーツ科学部 | 42.5~52.5 |
| 総合情報学部 | 45.0~50.0 |
| 情報連携学部 | 47.5~52.5 |
※参考:東洋大学|偏差値(ボーダーライン)|河合塾Kei-Net大学検索システム
東洋大学の入試の特徴
東洋大学の入試の特徴をまとめました。受験においては先進的な取り組みをしていることでも知られています。
約7割が一般選抜での募集
2026年度入学者の場合、全体の入学定員(第2部・イブニングコース含む)のうち、7割を一般選抜で募集しています。
一般選抜のうち、定員の約3割を募集する大学入学共通テスト利用入試では、大学の個別学力試験(いわゆる二次試験)は実施せず、大学入学共通テストの成績のみで合否判定をします。3科目から5科目受験まで自分の得意科目を活かせる方式を選ぶことができ、複数学部での併願も可能です。
大学入学共通テストを受験した後に、自己採点の結果や他大学の合否を踏まえて出願できる後期への出願も可能ですが、募集人員が少なく4・5科目型の募集がない上に、大学入学共通テストの自己採点結果に基づいて高い合格可能性が見込めると判断した受験生が出願者の中心になるため、決して合格は容易ではありません。
一般選抜は大学独自の一般入試が中心
一般選抜の入学定員のうち、7割を占めるのが大学独自の学力試験を実施する一般入試で、実技や小論文を除いてすべてマークシート方式で実施します。最大で全国18会場で試験を実施するため、地方在住の受験生にとっても受験しやすくなっています。
文系数学は、Ⅰ・A・Ⅱのもの、Ⅰ・A・Ⅱ・BCのもの、そしてⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cのものが出題されており、Ⅰ・A・Ⅱのものは多くの文系学部で必須、あるいは地歴・公民との選択になっています。
理系学部の多くは、Ⅰ・A・Ⅱ・BCのものとⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cのものから選択可能ではあるものの、一部の学部ではⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cのものが必須です。
数学以外の科目は学部・学科を問わず問題が同じであるため、同じ試験日に複数の学部・学科を併願することができます。
その日に受験した科目のうち、点数が最も高い科目の点数を2倍にする「最高得点重視方式」や、特定の外部英語試験の成績を、一般入試の英語の点数に換算できる方式があるなど、得意分野や高校生活で力を入れた取り組みを活かせる仕組みになっています。
ただし、外部英語試験の成績を利用する方式については、他大学にありがちな別枠募集ではなく、一度利用を決めてしまうと、前期日程の大学共通テスト利用方式と一般選抜の全てに適用されることになるので注意が必要です。
もっとも、大学入学共通テストや個別試験の英語も受験して、外部試験の「みなし得点」よりも高い得点が取れればそちらが採用されるので、利用申請をしていれば基本的に実害はないと言えます。逆に、最初の出願時点で利用申請をしないと、その後、前期日程内の方式・日程違いや、学部・学科違いで追加して出願する際は申請を一切受け付けておらず、また最初の出願時も入学検定料の支払い前にしか申請できないことが要項内に記載されているので、利用を考えている受験生は細心の注意を払いましょう。
基礎学力テスト型の総合型選抜
東洋大学の入試の大きな特徴は「基礎学力テスト型」の総合型選抜です。年内に試験があり、合格発表もされることから導入当初は大きな注目を集め、2025年度入学者対象試験は1万9,610人が志願しました(合格者数4,194人)。
英語・国語または英語・数学の基礎学力テストに事前課題の小論文、調査書などの点数を組み合わせて合否を判定します。なお、学科1科目の素点が100点であるのに対して、小論文・調査書はそれぞれ10点と配点が著しく小さくなっています。
基礎学力テスト型入試では、全方式で英語外部試験スコアを利用(東洋大学の英語科目の得点に換算)することができます。
英語外部試験の利用申請は、初回出願の際に1度しか行えません。初回出願で利用を選択しなかった場合は、2日目以降の追加出願の際は、自動的に英語外部試験利用が適用されます。逆に、初回出願で利用を選択しなかった場合は2日目以降の追加出願の際には英語外部試験利用を選択することができないので注意が必要です。
一般選抜同様、英語外部試験の利用を申請した場合でも、試験日当日に英語科目を受験することができ、その場合は、どちらか高得点の結果を判定に採用します。
2026年度から総合型選抜になり、受験生が完全に自分の意思で出願できるよう受験のハードルが下がりました。一般入試前期日程の会場数を上回る全国約20の試験会場を設置しており、多くの受験生にとって年内に合格を確保できる上、受験しやすい試験として注目を集めています。
一方で、2027年度入学者対象試験では学内での選抜方式の見直しや、実施形態の変更の可能性もあります。受験検討の際には、最新の情報を確認しましょう。
東洋大学の入試対策(一般入試、総合型選抜基礎学力テスト型)
一般入試と総合型選抜基礎学力テスト型の対策についてまとめました。王道の対策をする必要性やメリットを理解した上で、大学の志望度や自身の実力に応じて合格の可能性を高める戦略を採用することが重要です。
一般入試は、文系は英語+国語、理系は英語+数学の対策が基本
一般入試では、4科目型、3科目型で募集し、最も定員が多いのは3科目型です。この記事では特に3科目型について解説します。
大学の入試情報を確認すると、受験科目に必須と選択があることに気づくでしょう。文系学部では英語と国語、理系学部では英語と数学が必須科目に指定されているケースが多く、残り1科目は出願時に選ぶことができます。文系であれば英語と国語、理系であれば英語と数学を基本に、選択1科目と合わせて計3科目の対策に取り組みましょう。
自分の得意科目を組み合わせて「どうすればより合格の可能性を高められるか」という視点でも検討しましょう。
また、3科目型で受験をする場合、試験が午前11時20分から始まるため、朝が弱い受験生も実力を発揮しやすくなっていることもポイントの1つでしょう。
基礎学力テスト型は英国または英数の総合力が必要
総合型選抜の基礎学力テスト型は、2科目の学科試験と書類選考(調査書や小論文)で合否を判定します。主に、文系学部は英語と国語、理系学部は英語と数学が受験科目に指定されています。英語は必須で、国語と数学のどちらかを選択できる学部・学科もあります。
同じテストを活用しながら同一学科内で、英語の点数を2倍にしたり、受験後の結果に応じて最高得点の科目を2倍の点数にしたりと、複数の方式を設定しています。英語が得意な受験生は「英語重視」、実力に偏りがある場合は「最高得点重視」に出願することも検討すると良いでしょう。
なお、テストが1科目100点満点であるのに対して、書類選考は、調査書と事前課題の小論文を合算しても20点満点です。もちろん小論文などに真摯に取り組むことは重要ですが、合否の判定に与える影響を考慮すると、筆記試験対策を優先することが望ましいと言えるでしょう。
一般入試は学部をまたいで共通問題が使われる方式が多い
東洋大学の一般入試は前期と後期、多面的評価入試、実技入試を合わせて6日程が設定されています(2026年度実績)。
試験は1科目60分のマークシート方式で、記述問題はありません。受験日ごとに全学部統一の試験問題を使用するため、同一の試験日で複数の学科や専攻の併願ができます。ただし、数学は文系学部と理系学部で問題が異なるため注意が必要です。
異なる受験日の試験でも出題範囲は共通しているので、志望度や他大学の受験スケジュール、自身の体力を踏まえて複数回の受験が可能です。多くの日程・方式で全国に試験会場を設けるため、遠征の負担が大きい地方の受験生も比較的容易に受験できます。
東洋大学の主要科目別対策(英語・国語・数学)
この章では、一般入試について、英語、国語、数学の主要な3科目の出題傾向と、より合格を確実なものにするための勉強法について解説します。難問奇問を警戒して応用的な内容に取り組むよりも基礎を確実に押さえるのが高得点への近道です。
英語の問題構成と対策
出題形式・難易度の特徴
英語は、長文2問、文法・単語(穴埋め・並び替え)2問、会話文1問の計5つの大問で構成されています。基本的な知識を問う問題が多く、基礎学力が定着しているかを測る要素が強いです。
長文に登場する難解な単語は訳が文章の末尾に注釈として載っているため、長文を読み始める前に注釈を読めばテーマの大枠をつかめることが少なからずあります。
全問が多肢選択式であるため、悩む問題が出ても消去法で正解を導き出すことが可能です。最初に長文が2問続きますが出題順に従って解く必要はなく、試験開始直後に文法や単語問題を5~10分程度で解いて、緊張をほぐしてから長文にじっくり取り組むこともおすすめします。
合格に向けた勉強の進め方
長文の読解力と、基礎的な文法や単語の知識を身につけられているかが合格のカギです。
過去問に加えて、一般の参考書を解いて長文の読解力を高めてください。長文を解くにあたっては、本文の前に問題文を読んで、文章のテーマや登場人物、本文を読む際に注意しなければならないポイントを確認します。本文を読む際は、途中の難しい単語や文法を読み飛ばして大意をつかむことを意識しましょう。
ただし、問題文を読むのは短時間で済ませるようにして、長文そのものを読んだり問題について考えたりする時間を圧迫しないことが重要です。
基本的な単語や文法については過去問や単語帳、文法の問題集を繰り返し解いて、知識の定着を図ります。現在の入試の流れを考えると、文法問題は徐々に比重が小さくなっていくと予想されるものの、出題されている限りはしっかりと対策してください。単語や文法の知識が深まれば、長文を読むスピードも上がります。
国語の問題構成と対策
出題分野と設問の特徴
国語は漢字、評論(現代文)、古文の大問3つで構成されています。
漢字も大問の1つを構成していますが、他の2つに比べて問題数が少なく、基礎的な問題が出題されます。マークシートで解答するため正確に書けるようになる必要はありません。
その反面、評論文と古文は出題されている文章が長く設問が多くなっています。
評論文では、脱文挿入、空欄補充、内容説明などが出題されます。どうしても全体が長いため、さっと一読して全体の大意を取りつつ、段落ごとに要点を押さえられるかが重要になります。何度も読み返したり、文章を行き来したりしていると、大きな時間のロスになります。
古文では、文章の意味だけでなく、文法、単語の意味も問われます。選択式なのである程度は絞り込めますが、教科書レベルの知識を習得しておく必要があります。
読解対策のポイント
評論文では高度な知識が必要となる文章が出題されるわけではないものの、全体を読むだけでも時間がかかるため、焦らずに解けるかも重要です。問題集や過去問を繰り返し解いて、長い文章に慣れるようにしましょう。
問題文を読んで思い浮かんだ答えをただ解答するのではなく、その根拠を他人に説明できるかを意識します。文章を読みながらわからない漢字を都度調べるようにすれば、漢字の対策もできて効率的です。
古文は、文法や空欄補充、解釈などが問われます。単語や文法を正しく理解していれば得点できる問題も多いため、教科書レベルの知識を確実なものにしましょう。古文を得点源にすることをおすすめします。
数学の問題構成と対策
出題範囲別の特徴(複数区分)
数学の一般入試は文系学部と理系学部では出題範囲が異なるため、問題も異なります。文系の出題範囲は数Ⅰ・A・Ⅱ、理系は数Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cまたは数Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cです。
文系は大問が4つで、それぞれ3、4問出題されます。大問1はさまざまな単元の問題が出題(小問集合)され、大問2~4は確率、図形、関数など単元ごとに大問がわかれています。
理系学部の一般入試は、文系に比べて少ない3つの大問で、受験する学部学科によって解く問題が変わります。大問1は文系学部と同じ小問集合です。大問1、2は必須で、学科によっては大問3、4のどちらかを選択するか、指定の大問1つを解くかが変わります。
文系理系ともにマークシートで解答するのは共通で、正答の桁数が事前にわかるため問題を解きながら軌道修正を図ることができます。1問目を間違えるとその大問をすべて落としてしまうような問題の構成にはなっていないため、落ち着いて対処すれば、受験日によって点数が大きく前後する可能性は低いでしょう。
得点を安定させる勉強法
理系の方が難易度は高く、受験する学部・学科によっては数Ⅲも出題範囲に含まれますが、文系、理系ともに、教科書レベルの基礎を確実にすることが得点を安定させるポイントです。
受験日によって点数が大きく上下する可能性は低いものの、苦手分野をなくしてどのテーマでも一定程度得点できることが前提になります。教科書に登場する公式を確実に理解し、問題集を繰り返し解き、苦手分野をなくして解答スピードを上げることが、合格圏の得点を狙うレベルに達するポイントです。
まとめ
東洋大学の一般入試や総合型選抜の「基礎学力テスト型」では、高校の授業で学習する範囲の基礎的な知識がついているかを評価します。
教科書の基礎的な内容を漏れなく理解し、過去問や問題集を繰り返し解いて読解力や解答スピードを向上させれば、高得点を十分に狙うことができます。
それに加えて、入試方式の選択や、併願校の日程も加味した受験スケジュールも合格に近づくためには重要です。
東洋大学は入試方式の種類が多いため、自分の実力を発揮できる方式を選ぶのは難しいですが、その検討にはあまり時間をかけずに実力を磨く方が受験対策としては有益です。
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