東京理科大学の面接や口頭試問を突破するには、入念な事前準備が必要です。しかし具体的な問題例がなく対策に困っていたり、答えられない質問が出たときの対応について不安に感じていたりする受験生も少なくありません。
「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」を建学の理念とし、「実力主義」を教育方針に掲げる東京理科大学は、理系大学の中でも入試難易度が高いことで知られています。その方針は指定校推薦や総合型選抜においても反映されており、面接や口頭試問では表面的な受け答えだけでなく、深い知識や論理的な思考力が厳しく問われます。
本記事では、東京理科大学で行われる面接や口頭試問について、実施される対象学部や具体的な質問内容・口頭試問の傾向、本番で実力を発揮するための対策や回答の考え方まで詳しく解説します。
過去の質問例や回答のポイントを参考に対策を立て、万全の準備を整えて自信を持って面接に臨める状態を目指しましょう。
東京理科大学の入試における面接と口頭試問の概要
大学受験の面接と聞くと、志望動機や高校生活の思い出などを通して人柄を確認される場を想像しがちです。しかし、東京理科大学の面接や口頭試問は、単なる顔合わせや意思確認の場ではありません。基礎知識のレベルや学習態度の土台が入学にふさわしい人物かを確認される、重要なステップと言えます。
面接と口頭試問がある入試は指定校推薦と総合型選抜
東京理科大学において面接や口頭試問が課されるのは、指定校推薦と総合型選抜の入試方式です。面接の所要時間は20分程度に設定されています。面接官は受験生1人に対して、志望学部の教授など3人で実施されるケースが多く見受けられます。
また、総合型選抜は3種類の方式があります。
| 英語資格検定+特定教科評価 | ・理学部第一部 ・薬学部 ・工学部 ・創域理工学部 ・創域情報学部 ・先進工学部 ・経営学部 |
|---|---|
| 理学部第二部(夜間) | |
| 女子 | ・工学部 ・創域理工学部 (数理科学科・先端物理学科・生命生物科学科を除く) ・創域情報学部 ・先進工学部 |
口頭試問では黒板を用いた説明を求められる場合もあります。考える・書く・説明する作業を並行するのは難易度が高いため、日頃から言葉だけでなく図解でも説明できるよう練習しておきましょう。
また、理学部第一部・化学科だけは口頭試問に加え実験実技があるため注意が必要です。
実験実技は質問に対する回答だけでなく、実験器具の使用方法、正しい実験手順、安全性などが重視されます。
これらの情報は毎年更新されるため、出願を検討する際は、必ず大学の公式サイトで募集要項の詳細を確認してください。
面接と口頭試問では評価するポイントが異なる
東京理科大学の総合型選抜では、面接と口頭試問がセットで実施されますが、評価ポイントには違いがあります。
面接は「人柄・大学入学への熱意・アドミションポリシーへの理解度」など、受験者の学びたい分野と大学の求める人物像が合致するかを確認しています。
これに対し口頭試問は、受験生の実力を測る場として重視されています。
口頭試問の範囲は学部や学科で異なるため、予め募集要項を確認する必要があります。学部・学科を問わず確認される主なポイントは、「学力・学習意欲・論理的構成力」の3つです。
また東京理科大学の過去の総合型選抜の合格実績を見ると、仮に志願者数が定員を下回る場合でも、合格基準に達しない受験生は不合格になっています。この点は同大学が実力主義であり、口頭試問も合否の重要な要素だということを示しています。
面接と口頭試問は主旨が異なる点を意識し、それぞれに対し適切な対策を立てていきましょう。
東京理科大学の面接で聞かれるのは?過去の質問例・傾向と対策
面接と口頭試問では面接官が見ている観点が異なります。ここではまず実際の面接で聞かれる内容を、過去の例をもとに整理します。
面接で聞かれる質問例
面接で聞かれることが多い質問は、パターンがある程度決まっています。
これは受験生の人柄や学習への熱意、志望度合いなど書類だけではわからない部分を深く確認する狙いがあります。
- 大学・学科の志望理由
- なぜ他の大学ではなく東京理科大学なのか
- 他大学の志望状況
- 高校での部活動経験
- 残りの高校生活でやりたいこと
- 入学後、入りたい研究室
過去にあった質問では、「好きな植物(先進工学部)」や「今使っている薬(薬学部)」など、志望学部に関連する内容を聞かれたケースもあります。
面接に備え、まずは定番の項目と学部特有の質問の両方を想定した回答を準備しましょう。定番の質問の中にも、大学入試の面接全般で広く聞かれるものと、「なぜ東京理科大学を志望したのか?」「入りたい研究室はあるか?」など東京理科大学に関連する内容があります。これらの一般的な質問と大学固有の質問の両方に対応できるよう準備しておくことが重要です。
面接の回答は深掘りに備えた準備が大切
面接の質問事項を見ると、他の大学と大差はないように感じます。しかし東京理科大学の面接では、かなり細かいところまで聞かれる傾向があります。予想していなかった角度から問われたり、詳細な根拠を求められたりしても答えられるよう、入念な対策が必要です。
志望理由をまとめる際は、以下3つの視点で整理しておくと、大学や志望学科を希望する本気度や、入学後や将来的に叶えたい目標を具体的かつ論理的に説明しやすくなります。
- 大学の志望理由
- 学部の志望理由
- 自分の経験や将来のビジョンに基づいた理由
実際の面接では、これらを2〜3分程度で答えるよう求められるケースが多く見受けられます。回答を考える際は、最初から指定された時間に合わせて短くまとめるのではなく、まず思いつく限り多くの要素を書き出してみましょう。多くのアイデアを出してから取捨選択し、推敲を重ねる方が回答の内容が充実します。
一方で、わずかなアイデアを無理に広げて時間を埋めるような志望動機では、毎年多くの受験生の面接を担当している面接官にはすぐに見抜かれてしまう可能性があります。志望理由は面接の序盤で聞かれることが多く、面接の中でも特に重要な評価項目の1つです。そのため内容が薄いと判断されると、その後の面接全体の評価にも影響する可能性があるため注意しましょう。
また、大学の方針と自分の志望動機を合致させるために、公式サイトやアドミッションポリシーから単語を引用して志望動機を組み立てるのはやめておきましょう。面接官が熟知した言葉を並べるよりも、自身の経験と紐づけたり、日頃からよく使う言葉に置き換えたりして表現した方が、入学に対する熱意は伝わります。
さらに、提出した志願者調書の記載内容と本番での発言には矛盾が生じないよう、しっかり事前に確認しておくことも大切です。ただし、回答内容を丸暗記してそのまま話すのではなく、要点を理解した上で自分の言葉で説明できる状態にしておくようにしましょう。該当する学部のアドミッションポリシーも熟読し、大学側が求める学生像を自分自身の言葉で語れる水準まで理解を深めておく必要があります。
これらの徹底した対策の実施は、面接の厳しい深掘りにも回答できる説得力を養います。
東京理科大学に合格するためには口頭試問の対策が重要
東京理科大学は口頭試問の具体例を公開していないため、受験生は事前の準備が難しいと悩みがちです。しかし、基礎知識の習得や情報収集、出題の方向性を見極めるなど、出題傾向を調査したり、回答の仕方について適切な対策を立てたりすることはできます。
口頭試問の出題範囲から解答の方向性を考える
口頭試問の出題範囲は高校で学習した内容であると公開されています。出題範囲の文言に「問題解決能力」や「思考力」などの言葉が見られるため、単なる知識の暗記量だけでなく、知識の活用方法がチェックされることが推測できます。
しかし、わかるのはあくまで概要のみであり、詳細は不明です。このような場合は、以下の方法で出題の方向性を見極めます。
まずは、アドミッションポリシーから見当をつける方法です。
例えば、口頭試問を実施する理学部第一部・数学科では、以下3点がアドミッションポリシーとして明記されています。
- 高等学校までに習得しておくべき英語、数学などの基礎知識が習得されていること
- 数学に対して高い解決能力、数学的想像力を持っていること
- 思考力、判断力、表現力などが十分な水準にあること
これらの情報から、出題された問題に対して以下の能力が必要だと見当をつけることができます。
- 解き方を選ぶ問題解決能力や想像力
- 解答を導く手順を説明する表現力
- 正しい解答を導き出す基礎知識や計算力
出題の方向性は、明確な範囲指定に沿って考えることもできます。
理学部第一部・物理学科を例に説明します。同学部は数学と物理から出題されますが、数学だけでなく物理についても「物理基礎・物理」といった形で出題範囲が示されています。
なお、物理学科に限らず、理系受験生の場合対策が手薄になりがちな、数学B「統計的な推測」が出題される点は注意が必要です。また、原子分野などの除外範囲が明示されていないことから、提示された範囲全体を理解しておく必要があります。
| 数学 | 数学Ⅰ 数学Ⅱ 数学Ⅲ 数学A(「図形の性質」「場合の数と確率」) 数学B(「数列」「統計的な推測」) 数学C(「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」) |
|---|---|
| 物理学 | 物理基礎・物理 |
物理学科が募集要項で提示している出題範囲は、数学科の「数学に関する口頭試問」よりは具体的な印象を受けます。しかし、これらは一般的な理工系学部の入試で課される範囲に過ぎません。また、決して狭い領域ではないため、範囲全体の基礎知識をつけ、論理的に説明できる準備をする必要があります。
東京理科大学のように、公式サイトや募集要項の情報では出題の方向性や傾向がわからない場合は、一般的な対策を実施しておきましょう。
- 高校の先生や先輩に、過去の口頭試問の内容を聞く
- 募集要項に書かれている分野の基礎知識を徹底的に鍛える
- 回答や結論に至る過程を、論理的に説明できるよう練習する
- 最新のニュースをチェックする
- 塾や予備校のサポートを受ける
ニュースを確認する際は、科学・技術分野など志望する専門分野に関連する話題だけでなく、政治・経済など社会全般のニュースにも目を通し、幅広い知識や関心を持っておくことが大切です。
また、この中でも特に有効なのは、塾や予備校の活用です。多くの学校の受講生を抱えている塾は合格者からの聞き取りで過去の事例や、出題傾向を分析するノウハウを持っています。
口頭試問は大学・学部により出題傾向が異なるため、独力で問題を予測したり対策を立てたりするのは困難です。しかし塾や予備校を活用することで、自分自身で口頭試問の情報収集や分析をする手間が省けるため、より効率よく学習が進められます。
口頭試問の基本事項の確認には、以下の記事も役立ててください。

口頭試問で回答に詰まらないためにできる対策
口頭試問では緊張や焦りから、問題の意味を取り違えたり、言葉に詰まったりする可能性があります。そのため、情報収集や想定質問と回答の準備、予想外の質問への対策など入念な準備が必要です。
情報収集として有効な手段は、オープンキャンパスで在校生や教授から話を聞くことです。これは学内の雰囲気を知るだけでなく、教授に具体的な相談ができたり、先輩たちによる実践的な対策情報を得たりと、具体的なアドバイスを得られる絶好の機会と言えます。また、口頭試問前に志望学部の教授の写真や名前をホームページなどでチェックしておくこともおすすめです。事前に教授の顔や研究内容を知ることで既視感が生まれ、面接当日の緊張感を和らげる効果が期待できます。
東京理科大学の場合、オンライン上で教授のプロフィール検索が可能です。研究内容や受賞歴が書かれている教授も存在するため、自身の学びたい分野や志望動機をより具体的にアピールする材料にもなります。
情報収集後は、想定質問に対して回答を準備します。回答を作成する際は、わかりやすい説明の型(結論・根拠・具体例・結論)も併せて習得しておきましょう。論理的かつ具体的な順番での説明は、思考の根拠や内容が伝わりやすくなり説得力が増します。
また、答えられない時の適切な対処法も知る必要があります。仮に、知識がなく回答できない質問が出た場合に沈黙してしまうと、面接官は頭の中で回答を整理している最中なのか、わからなくて黙っているのか判断できません。このときに大切なのは、何かしらの反応を返す姿勢です。
「わかりません」という回答は、知識不足が伝わってしまう一方で、素直さや誠実さはアピールできます。また、「1分ほど考える時間をください」とお願いすることや、「不勉強のため完全にはわかりませんが、現時点での自分の理解では〜です」など、わかっている範囲で回答する対応も、即答できない問題に対して効果的です。
これらの実践的な練習を積むには、学校の先生や塾の講師を相手に模擬面接をお願いするのが最適な方法です。日頃教わっていない人と練習できると、本番さながらの緊張感も味わえます。ただし、学校や集団塾では先生と生徒の規模感から、模擬面接が難しい場合もあります。この場合、講師の登録数が多い個別指導は、会ったことのない人を紹介してもらえるチャンスを得やすい体制であるためおすすめです。
口頭試問で試されているのは回答の質や説明力だけではない
口頭試問では、与えられた質問に対して思考の過程や正解を導き出すことが大切です。しかし面接官は、回答の正誤だけでなく質問に対して向き合う姿勢や態度、基本的なマナーもチェックしています。これらは緊張する場面ほど差が出やすいポイントのため、事前に練習しておきましょう。
例えば、回答は丸暗記するのではなく自分の言葉で説明できる状態を作っておき、落ち着いたスピードで話すことを心がけます。表情も笑顔を意識すると、相手に与える印象は安定します。
さらに、入室から退室まで面接の基本マナーも押さえておきましょう。
| 動作 | 注意点 |
|---|---|
| 控室 | ・身だしなみを整える ・スマートフォンの電源を切る |
| 入室 | ・ドアを3回ノックし、指示があったら入る ・戸口で挨拶をしてから入室する ・自分のつま先の少し先を見てお辞儀をする |
| 着席 | ・面接官に指示されてから着席する ・椅子には浅く腰掛けて、背筋を伸ばす |
| 回答 | ・聞き取りやすい声の大きさやスピードを心がける ・丁寧な言葉遣いを心がける ・適宜相手の目や鼻のあたりを見て話す ・面接官が複数人の場合は、それぞれの方に顔を向ける |
| 退出 | ・お礼を伝える ・ドアの前で挨拶をしてから退出する |
特にスマートフォンの扱いは注意が必要です。音が鳴ってしまうと、面接を中断させる他、悪印象を与える危険性が高まります。入室前に電源を切るのは必須ですが、切ったつもりでも音が鳴ってしまう場合があるため、万一のことを考えると、試験場にスマートフォンを持参しないのが一番安全です。
面接や口頭試問の対策は独学では限界がある
面接や口頭試問の対策は、独学でも一定レベルの準備は可能です。しかし合格できるレベルに仕上げるには、限界が存在します。志望校合格に向けて万全を期すためには、客観的な添削や練習ができる個別指導などの活用が有効な手段です。
独学に限界がある理由の1つは、客観的なフィードバックが得られない点です。1人で想定質問に対する回答を作成しても、自身にとって最適な答えを見つけ出す作業は容易ではありません。また自身の口癖や思考の偏りに気づけなかったり、深掘りしたつもりが単なる言い換えになっていたりする場合も同様です。
これは、第三者に相手になってもらい実践形式の練習を積み重ねることで、改善できる可能性があります。ただし第三者といっても、誰でもいい訳ではありません。多くの親は学科に関連する基礎知識を持っておらず、フィードバックは基礎的なマナーにとどまる可能性があります。知識量が似通った身近な友人が相手でも、正解がわからないため十分な効果は期待できません。
的確な指摘を得るためには、練習相手に対しても専門的な知識が求められます。知識を持つ学校の先生は面接の練習相手としては最適ですが、時間や人員の都合から、何度も模擬面接をお願いするのは厳しいのが実情です。
これらすべての課題をクリアするには、塾や個別指導の活用が有効です。トライなら個別指導の強みを活かし、一人ひとりの志望校に合わせた最適な対策プランを提供可能です。質問に対する回答の改善だけでなく、深掘りされた時の対応や論理的な説明方法、基本的なマナーに至るまでトータルにきめ細かくサポートしていきます。
まとめ
東京理科大学の総合型選抜は実力主義です。面接では志望理由を深く掘り下げられ、口頭試問では基礎知識の習得具合や高いレベルの論理的な説明力が問われる傾向があります。口頭試問の出題内容は学部・学科によって異なり、数学や物理など高校で学習する科目に加えて、電気工学・情報工学・建築分野など専門分野に関連する内容が問われる場合もあります。そのため、基礎知識を広く理解し、論理的に説明できる準備が不可欠です。
試験を突破するためには表面的なテクニックに頼るのではなく、高校の学習範囲を徹底的に理解し、自分の言葉で表現できる学力をつけましょう。また建学の理念やアドミッションポリシーを理解し、大学が求める人材に合致することをアピールする姿勢も重要です。加えて基本的なマナーを実践できるレベルにしておく必要もあります。
このように、東京理科大学の面接や口頭試問では受験者に多くの能力が求められます。しかしすべてを独学で網羅することは困難です。
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