2026/04/08

【2026年最新】医学部の共通テストボーダーは何%?国公立・私立大学の利用入試目安ランキング

医学部合格を目指すとき、多くの受験生がまず気になるのが大学入学共通テストのボーダーラインです。医学部は全学部の中でも最高峰の難易度を誇り、大学入学共通テストで高得点を獲得することは合格への絶対条件と言えます。

しかし、「何%取れば合格できるのか」「足切りにはかからないか」「自分の得点で出願できる大学はどこか」といった疑問をお持ちの受験生も多いことでしょう。

本記事では、国公立大学・私立大学の医学部別に大学入学共通テストのボーダー得点率をランキング形式で整理し、出願校選びに役立つ情報を徹底的に解説します。2026年度入試の最新データをもとに、志望校戦略を立てる参考にしてください。

目次

医学部は共通テストボーダー何%が目安?

医学部合格のカギを握る大学入学共通テスト。国公立大学医学部では80〜90%、私立大学の共通テスト利用入試でも80%台後半が合格の目安となるなど、他学部と一線を画す高い得点率が求められます。しかし、「ボーダー=合格ライン」と思い込んでいたり、足切りとの違いを混同していたりする受験生は少なくありません。ここでは、国公立・私立それぞれの共通テストボーダーの実態から、得点率別の志望校の選び方、ボーダーが毎年変動する理由まで、医学部受験に必要な情報をわかりやすく解説します。

国公立医学部の共通テストボーダーは80~90%が目安

国公立大学医学部の前期日程において、大学入学共通テストのボーダー得点率は一般的に80%以上が求められます。最難関とされる東京大学(理科三類)では90%、京都大学では89%と非常に高い得点率が必要です。旧帝国大学全体では85%以上が求められます。

標準的な国公立大学でも82%前後が目安となり、地方の大学であっても80%を下回る大学は極めて少ないのが実情です。また、後期日程は前期日程よりも募集定員が少なくなるため、さらに難易度が上がり、85%以上の得点率を要求される大学が急増します。

医学部受験において、大学入学共通テストでの失点は致命傷になりかねません。目標点を明確に設定し、計画的な対策を進めることが重要です。

私立医学部の共通テスト利用は80%台後半が中心

私立大学医学部の共通テスト利用入試は、産業医科大学の一般選抜A(共通テストの受験が必須)を除き募集定員が数名〜25名程度と少なくなります。そのため、ボーダーラインは82〜88%に集中しており、国公立大学以上の高得点が必要になるケースも珍しくありません。

2026年度の予想データでは、順天堂大学や帝京大学のように88%以上のボーダーをマークする大学も見られます。私立大学は3〜5科目での判定が多く、全教科が必要な国公立に比べて得点率が高く出やすい傾向があります。志望校の入試科目や配点を事前によく確認したうえで、対策を立てることが大切です。

得点率で見えてくる志望校の選択肢

大学入学共通テストの自己採点結果によって、狙える大学の幅が変わります。得点率別の目安は以下のとおりです。
以下はあくまで合格ライン付近の目安(いわゆるボーダー)であり、いずれも合格が確実に見込める水準ではありません。

・85%以上:東京大学・京都大学など旧帝国大学、私立医学部最難関の共通テスト利用が現実的な選択肢
・80%前後:多くの国公立大学が選択肢となるが、慎重な判断が必要
・75%前後:地方国公立大学への出願で、二次試験での逆転を狙う戦略が必要

共通テストで思うような点数が取れなかった場合は、金沢大学(二次試験の比率が約69%)や岡山大学(約67%)のように、二次の配点比率が高い大学を選ぶことで挽回の可能性を探ることが重要です。

ただし、このような出願戦略は共通テスト終了後に慌てて考えるのではなく、受験年度の秋頃の段階から「得点が良かった場合」「想定通りだった場合」「思うように取れなかった場合」といった複数のシナリオを想定し、出願候補校をあらかじめ整理しておくと安心です。自分の得点率と合わせて、志望校の候補を整理してみましょう。

共通テストのボーダーと足切りは別物

ボーダーは合格可能性が50%になるラインを指すのに対し、足切り(第1段階選抜)は二次試験を受ける受験者を絞り込むための基準です。この2つはまったく異なる基準ですので、混同しないよう注意が必要です。

多くの大学が「募集人員の〇倍」という倍率設定(例えば2.5倍〜10倍)を行っており、これを超えると大学入学共通テストの点数のみで不合格者が決まります。ボーダー以下であっても二次試験で逆転できる可能性は残りますが、足切りにかかるとその時点で不合格が確定し、二次試験に進めません。出願時には足切りリスクを考慮する必要があります。

ボーダーが年によって変わる理由

ボーダーラインは、大学入学共通テストの問題の難易度(平均点)によって大きく変動します。

例えば旧課程から新課程へ移行する時期には安全志向が強まりやすいと言われています。旧課程の最終年度は「浪人すると新課程になる」という事情から浪人回避の意識が働きやすく、また新課程導入初年度も出題傾向の変化により、志願動向や得点率が動くことがあります。

また、医学部入試には「隔年現象」と呼ばれる特徴があり、前年に倍率やボーダーが低かった大学に志願者が集中し、翌年に難化する傾向もあります。さらに、入試方式の変更や定員の増減も、志願者の動向を通じてボーダーラインに直接的な影響を与えます。毎年最新のボーダー情報を確認し、受験戦略を柔軟に見直すことが大切です。

ボーダー=合格ではない理由

ボーダーラインはあくまで合格可能性50%の統計的な目安であり、その点数で受験した人の半数は不合格になっています。この点は強く意識しておく必要があります。

医学部の合否は大学入学共通テストと二次試験の合計点で決まるため、二次試験の配点比率が高い大学では、共通テストでのリードが容易に逆転されることがあります。加えて、各大学特有の傾斜配点により特定の科目が重視されるため、素点合計がボーダーを超えていても安心はできません。

また、点数化されない面接・小論文の評価が著しく低い場合、学科試験の点数に関わらず不合格となるリスクも存在します。

一方で、大学によっては面接や小論文に配点が設定されていても、多くの受験生が8〜10割程度の評価を得て大きな差がつかないケースもあります。そのため、基本的には学科試験の得点力が合否を大きく左右する点にも注意が必要です。

ボーダーを目安にしつつも、余裕を持った得点を目指すことが合格への近道です。

【国公立大学】医学部前期の共通テストボーダー

国公立大学医学部の合格を目指す上で、大学入学共通テストの得点率は最初の大きな関門です。前期日程のボーダーは最難関の東京大学から地方大学まで80〜90%に及び、いずれの大学も極めて高い水準が求められます。

しかし、ボーダー得点率だけを見て志望校を決めるのは危険です。大学によって共通テストと二次試験の配点比率は大きく異なり、同じボーダーでも共通テストの得点が重視される大学と二次試験の得点が重視される大学とでは、必要な準備が大きく変わってきます。

ここでは、2026年度の主要大学のボーダーをはじめ、配点タイプ別の志望校選びのポイント、足切りの注意点まで詳しく解説します。自己採点後の出願戦略にお役立てください。

国公立大学医学部(前期)|共通テストボーダーランキング

国公立大学医学部の前期日程における大学入学共通テストのボーダー得点率は、一般的に78〜90%と非常に高水準です。河合塾の共通テストリサーチの結果をもとにした主要大学の目安は以下の通りです。

なお、前期日程を実施しない山梨大学は含まれていません。

※参考:偏差値・大学入学共通テスト得点率|河合塾 Kei-Net 大学検索システム

順位 ​​大学名 ​​共通テスト
ボーダー得点率(%)
1 東京大学 90
2 京都大学 89
3 東京科学大学 88
3 大阪大学 88
5 名古屋大学 87
6 千葉大学 86
6 横浜市立大学 86
6 九州大学 86
9 北海道大学 85
9 東北大学 85
9 筑波大学 85
9 神戸大学 85
9 奈良県立医科大学 85
14 名古屋市立大学 84
14 大阪公立大学 84
14 岡山大学 84
17 新潟大学 83
17 信州大学 83
17 京都府立医科大学 83
17 広島大学 83
21 群馬大学 82
21 金沢大学 82
21 三重大学 82
21 滋賀医科大学 82
21 和歌山県立医科大学 82
21 鳥取大学 82
21 徳島大学 82
21 香川大学 82
21 熊本大学 82
30 山形大学 81
30 富山大学 81
30 岐阜大学 81
30 長崎大学 81
30 宮崎大学 81
30 鹿児島大学 81
36 札幌医科大学 80
36 浜松医科大学 80
36 島根大学 80
36 山口大学 80
36 愛媛大学 80
36 高知大学 80
36 佐賀大学 80
36 琉球大学 80
44 弘前大学 79
44 福井大学 79
44 大分大学 79
47 旭川医科大学 78
47 秋田大学 78
47 福島県立医科大学 78

中堅層の大学でも85%前後の得点率が目安となり、地方の大学であっても80%を下回るケースは稀です。なお、ボーダーは年度によって変動しやすいため、各大学の公式発表や予備校データを随時確認し、最新情報をもとに出願校を絞り込むことをおすすめします。

共通テスト重視型と二次試験重視型でボーダーは変わる

志望校選定において重要なのは、大学入学共通テストと二次試験(個別学力検査)の配点比率です。配点構造は大学により大きく2つのタイプに分かれます。

共通テスト重視型

共通テストの配点比率が高い大学です。徳島大学(共通テスト割合:約69.2%)、佐賀大学(約68.1%)、弘前大学(約53.8%)などが挙げられます。この他、奈良県立医科大学(約90%)や宮崎大学(約62.5%)なども、共通テストの得点比率が比較的高い大学として知られています。

これらの大学では共通テストでのリードを維持して合格することが可能です。共通テストが得意で、記述式の二次試験にあまり自信がない受験生にとっては魅力的な選択肢と言えます。

二次試験重視型

二次試験の比率が極めて高い大学です。東京大学(二次試験割合:80.0%)、京都大学(78.4%)、東北大学(80.0%)などの難関校に多く見られます。また、旧帝大以外でも金沢大学(約69.0%)、岡山大学(約67.0%)、千葉大学(約67.8%)、東京科学大学(約66.7%)、熊本大学(約61.5%)、新潟大学(約60.0%)など、二次試験の配点比率が高い医学部は少なくありません。

共通テストで思うような点数が出なかった場合でも、こうした二次比率の高い大学では個別試験での逆転合格を狙える余地があります。

ただし、二次重視の大学は一般的に偏差値が高く、非常に高い二次試験の解答力が求められる点には注意が必要です。また、東京大学や京都大学の医学部では二次試験で国語も課されるため、理系科目中心の対策を進めてきた受験生にとっては対策の負担が大きく、志望校の候補から外す受験生も一定数います。

自分の学力と入試スタイルを照らし合わせて、最適な大学を選びましょう。

足切り(第1段階選抜)がある大学の注意点

国公立医学部では、志願者数が募集定員の一定倍率を超えた場合に大学入学共通テストの成績のみで受験者を絞り込む「足切り(第1段階選抜)」が実施されます。ボーダーとは異なり、足切りにかかると二次試験を受験する機会すら与えられないため、特に注意が必要です。

国公立大学医学部では、すべての大学で第1段階選抜が予告されています。年度によって実施・不実施にばらつきがあるものの、以前であれば出願者数がさほど多くなかった大学でも志願者数が増加傾向にあり、第1段階選抜を実施する年度の方が多くなっているケースも珍しくありません。そのため、出願する大学に関わらず、すべての国公立医学部受験生が足切りリスクを真剣に考慮する必要があると言えます。

足切り基準は大学によって異なりますが、定員の2.5倍〜4倍といった低い倍率を設定している大学(東京大学、筑波大学、九州大学など)もあります。これらの大学では、志願者がわずかに集中しただけで、共通テストの高得点者であっても二次試験を受けられないという事態が起こり得ます。

自己採点結果が振るわなかった場合は、足切り基準が緩い大学や、過去に足切りを実施していない大学を選ぶといった戦略的な出願が不可欠です。足切りリスクを丁寧に確認してから出願校を決定するようにしましょう。

【国公立大学】医学部後期の共通テストボーダー

国公立大学医学部の後期日程は、前期以上に高い共通テストの得点率が求められる狭き門です。多くの大学で85%以上が合格の目安となる上、実施校は全国13校にまで減少しています。後期日程を出願戦略に組み込むには、各大学のボーダーや足切りリスクを正確に把握することが不可欠です。

国公立大学医学部(後期)|共通テストボーダーランキング

国公立大学医学部の後期日程における大学入学共通テストボーダーは、前期日程と比較して非常に高水準となり、ほとんどの大学で85%以上の得点率が要求されます。河合塾の共通テストリサーチの結果をもとにした主要大学の目安は以下のとおりです。

※参考:偏差値・大学入学共通テスト得点率|河合塾 Kei-Net 大学検索システム

順位 大学名 ​​共通テスト
ボーダー得点率(%)
1 東京科学大学 92
1 名古屋大学 92
3 千葉大学 91
4 秋田大学 88
4 浜松医科大学 88
4 三重大学 88
4 奈良県立医科大学 88
4 鹿児島大学 88
9 山口大学 87
9 琉球大学 87
11 福井大学 86
11 宮崎大学 86
13 山梨大学 85

ランキング下位であっても、85%以上の得点率がなければ勝負権を得ることは困難です。なお、医学部後期試験は近年廃止が加速しており、旭川医科大学、山形大学、佐賀大学などが廃止を決定したため、実施校は全国で13校にまで減少しています。後期日程を活用する場合は、実施大学と日程をいち早く確認しておきましょう。

後期のボーダーが高くなりやすい理由と志望校選びのヒント

後期日程のボーダーが高くなる理由は、募集定員の少なさと志願者の集中にあります。主な要因を整理すると、以下の3点が挙げられます。

理由1:極端に少ない定員

前期日程の定員が50名以上である大学が多いのに対し、後期日程は数名〜十数名と極端に枠が狭いことが一般的です。少ない枠をめぐって多くの受験生が競合するため、自然とボーダーが押し上げられます。

ただし、例外的に山梨大学や奈良県立医科大学など、後期日程でも比較的募集定員が多めに設定されている大学もあります。

理由2:ハイレベル層の流入

東京大学や京都大学がともに後期日程を廃止して以降、これらの大学の医学部医学科以外の理系学部を志望していた学力上位層が、地元や他地域の医学部後期に出願するケースが増えています。

さらに、東京科学大学、名古屋大学、秋田大学、福井大学、浜松医科大学、三重大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学の後期入試では、二次試験で小論文や面接など文理を問わず取り組みやすい試験が実施されます。

これらの大学では、共通テストで高得点を獲得した層に加え、東京大学や京都大学を含む文系志望者が参入する可能性がある点も特徴です。その結果、ボーダーがさらに高まる傾向があります。

理由3:共通テストの配点比率が高い

後期試験では個別試験(二次試験)の配点比率が低く、大学入学共通テストの結果でほぼ合否が決まる大学が多い(例:名古屋大学は二次試験が面接のみ)ことも、ボーダーを高める要因です。

志望校選びのヒント

後期日程の実施校は大きく2つのタイプに分かれます。名古屋大学、秋田大学、浜松医科大学、三重大学などのように、二次試験が小論文や面接のみで共通テストの得点が合否をほぼ左右する共通テスト重視型と、千葉大学・山梨大学・奈良県立医科大学のように英語・数学・理科2科目を二次試験で課す二次試験重視型です。

ただし、この2つのタイプに実質的に大きな差があるかというと、必ずしもそうとは言い切れません。共通テスト重視型であっても、得点差が僅差の場合は、小論文や面接による人物本位の選抜で逆転が生じることがあります。

一方、二次試験重視型であっても、第1段階選抜(足切り)の基準が厳しく設定されていることも多く、本来であれば二次試験で逆転できたはずの受験生が二次試験に進めないケースも起こり得ます。

まず足切り(第1段階選抜)のリスクを回避することが大前提です。山梨大学のように志願者が集中すると共通テストの高得点者でも二次試験に進めないケースがあります。

後期日程は、大学入学共通テストの得点を慎重に見極めた上で、逆転の可能性がある大学をよく調べて出願先を決定することが大切です。

【私立大学】医学部共通テスト利用入試のボーダー

私立大学医学部の共通テスト利用入試は、1回の受験で複数校に併願できる効率的な入試方式です。しかし、募集定員が数名〜25名程度と極めて少なく、国公立医学部志望の上位層も押さえ校として参入するため、ボーダー得点率は80%台後半に達する大学が多く見られます。科目数・配点・繰り上げ合格の実態まで正確に把握した上で、戦略的に活用することが重要です。

私立大学医学部の共通テスト利用入試の特徴

私立大学医学部の共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの成績と、大学独自の二次試験(面接・小論文・独自学力試験など)を総合して合否が判定されます。

受験科目数は大学によって大きく異なり、主に3つのタイプに分かれます。国公立大学と同等の5〜6教科7〜8科目型(東京医科大学、国際医療福祉大学、順天堂大学など)、私立大学一般選抜と同等の3教科型(帝京大学、東海大学、杏林大学など)、そして3教科に国語を加えた4教科型(埼玉医科大学、聖マリアンナ医科大学、大阪医科薬科大学など)です。4教科型は思いのほか採用校数が多いため、志望校の受験科目は事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

共通テスト利用入試の最大のメリットは、1回の共通テスト受験で複数の私立大学へ併願でき、大学別の個別対策の負担を軽減しながら受験機会を増やせる点です。ただし、一般学部の共通テスト利用入試のように「出願するだけで合否が判定される」形式とは異なり、医学部では面接や小論文などの大学独自試験が課されるケースも多く、完全に受験負担がなくなるわけではない点には注意が必要です。

一方で注意すべきは、一般選抜に比べて募集定員が数名〜25名程度と極めて少ないことです。そのため、国公立大学医学部を第一志望とする成績上位層が押さえ校として出願し、ボーダー得点率が国公立大学以上に高まる傾向があります。

二次試験での逆転が起こりにくい設計の大学も多く、共通テストでの高得点獲得が絶対条件となります。

私立大学医学部|共通テスト利用ボーダーランキング

私立大学医学部の共通テスト利用入試は、志願者のレベルが高いため、多くの大学で80%台のボーダー得点率が要求されます。河合塾の共通テストリサーチの結果をもとにした主要大学の目安は以下のとおりです。

表の中の方式表記:

医−テ:共通テスト利用入試

医−テ前:共通テスト利用(前期方式)

医−テA/医−テⅠ など:共通テスト利用入試の方式区分(大学ごとに名称が異なる)

順位 ​​大学名 方式 ​​共通テスト
ボーダー得点率(%)
1 順天堂大学 医−テ前 88
​​1 帝京大学 医−テ 88
​​3 関西医科大学 医−テ前 87
​​4 国際医療福祉大学 医−テ 85
​​4 藤田医科大学 医−テ 85
​​4 大阪医科薬科大学 医−テ 85
​​7 東京医科大学 医−テ 84
​​8 東北医科薬科大学 医−テ 83
​​8 愛知医科大学 医−テ 83
​​8 東海大学 医−テ 83
​​8 近畿大学 医−テ前 83
​​8 産業医科大学 医−テA 83
​​13 聖マリアンナ医科大学 医−テ 82
​​13 福岡大学 医−テⅠ 82
​​13 杏林大学 医−テ 82
​​13 埼玉医科大学 医−テ 82

※共通テストボーダー得点率は公開データを参考にした目安です。年度や入試方式により変動する場合があります。

※参考:偏差値・大学入学共通テスト得点率|河合塾 Kei-Net 大学検索システム

特に東北医科薬科大学は、共通テスト利用入試を実施する私立医学部の中では、東北地方唯一の私立医学部としてハイレベルな併願者が集まりやすい傾向があります。

また、帝京大学のように英語と得意な2科目を選択できる方式の大学は、苦手科目が排除される分、必然的にボーダーが高くなる構造になっています。さらに、帝京大学では私立文系型など特殊な科目構成で受験できる方式もあるため、他大学の医学部では受験が難しい受験生が出願しやすく、志願者が集中することもボーダーラインを押し上げる要因の1つと言えます。

このように、ボーダーの数値だけでなく、合否判定に使用される科目数や配点を正確に把握することが不可欠です。

なお、一般的な共通テスト利用入試では共通テストの高得点順に合格者が決まる傾向がありますが、私立大学医学部の共通テスト利用入試では小論文や面接による個別試験も課されます。特に人物本位の選抜を重視する大学では、共通テストの得点順とは逆転した合否結果となる可能性もあります。

ボーダー得点率はあくまで目安として参考にしつつ、個別試験の内容や評価基準についても事前にしっかりと確認しておくことが大切です。面接や小論文の評価基準は大学側が詳細を公開していない場合も多いため、過去の受験体験談や予備校の分析などを参考にしながら、選抜の傾向を把握しておきましょう。

共通テストを利用した併願設計の考え方

私立大学医学部の併願設計においては、大学入学共通テストの自己採点後に戦略を柔軟に調整することが重要です。

多くの私立大学は共通テスト前に出願を締め切りますが、東北医科薬科大学、近畿大学(中期・後期)、関西医科大学(後期)、産業医科大学(C方式)などは、共通テストの得点を確認してから出願が可能です。これらを利用すれば、自己採点の結果が良かった場合に、合格を確保できる可能性が高い出願が可能になります。

また、一般試験に記述中心の入試形式を採用している大学(聖マリアンナ医科大学や愛知医科大学など)では、国公立二次対策と並行しやすく学習負担を抑えられます。

2月下旬に集中する入学金などの締め切りを考慮し、資金計画とスケジュールを事前にシミュレーションしておく必要があります。私立大学医学部に押さえ校は存在しないという覚悟を持ち、偏差値で上下5ポイントの範囲でバランス良く併願校を構成しましょう。

なお、共通テスト利用入試をサブ入試と位置づけている大学では、同入試からの入学者が極めて少ない場合でも、正規合格者を出した後繰り上げ合格者を出さないケースがあります。

そのため、繰り上げ合格の実績については可能な限り事前に調べておくことが重要です。一般選抜と同じ感覚で繰り上げ合格をあてにして併願校を組むことは避けましょう。

ボーダーが低い医学部は本当に狙い目?

医学部受験において、共通テストのボーダーが低い大学が必ずしも狙い目とは限りません。配点比率や傾斜配点、募集定員、入試日程、さらには地域枠・推薦選抜の活用まで、合格戦略を左右する要素は多岐にわたります。

ここでは、志望校選びで見落としがちなポイントを整理し、自分に合った受験戦略の立て方を解説します。

配点比率(共通テスト:二次試験)と傾斜配点を確認しよう

医学部入試において、ボーダーの低さだけで志望校を選ぶのは危険です。重要なのは、大学入学共通テストと二次試験の「配点比率」と「傾斜配点」です。

二次試験重視型の筆頭は、東北大学と東京大学で、どちらも二次試験の割合が80.0%と非常に高く、二次試験の出来が合否を大きく左右します。ただし両者には重要な違いがあります。

東北大学は合計2,750点のうち2,200点が二次試験の配点です。一方、東京大学は共通テストの1,000点分を110点に圧縮した上で二次試験440点と合算する構造です。

どちらの大学も二次試験の割合が80%ですが、東京大学は二次試験の配点440点のすべてが学科試験(英語・数学・理科・国語)で構成されているのに対し、東北大学では二次試験2,200点のうち400点が面接試験となっています。

そのため、学科試験の得点力が合否に直結しやすいという意味では、東京大学の方がより二次試験が重視される配点と言えます。

反対に共通テスト重視型の筆頭は、秋田大学(前期)で、二次試験の割合が40%(内学力試験の割合が20%)と際立っています。次いで、佐賀大学(前期)28.8%、徳島大学(前期)30.8%と続き、共通テストで高得点を取れた受験生がリードを維持しやすい設計になっています。

また、奈良県立医科大学では二次試験の割合が約10%とさらに共通テストの比重が高く、共通テストの得点が合否を大きく左右する入試構造となっています。

また、科目ごとの傾斜配点にも注目が必要です。理科の配点率が最も高いのは広島大学(前期As方式)で、全配点2,800点のうち1,400点が理科となり、全体の50.0%と突出しています。これは理科が得意な受験生に圧倒的に有利な方式です。山梨大学(後期)の36.4%、横浜市立大学(前期)の33.3%がそれに続きます。一方、数学では同じく広島大学の前期Aem方式が35.7%で高く、英語も同方式で35.7%と数学と並んで高くなっています。

逆に英語の割合が低いのは愛媛大学(前期)の8.3%、また、奈良県立医科大学(前期)では英語は共通テストのみで評価され、全配点に占める英語の割合も約20%に抑えられているため、英語が苦手な受験生にとって相対的に有利です。

自分の得意科目が重視される配点の大学を選ぶことが、合格可能性を最大化するカギとなります。配点構造を正確に把握した上での志望校選定が不可欠です。

募集枠・倍率・日程を確認しよう

募集人数や日程も重要な戦略材料です。特に私立大学医学部の共通テスト利用入試は募集定員が数名〜25名程度と極端に少なく、倍率が非常に高くなる傾向があります。そのため、わずかなミスが合否に直結し、合格ラインの予測が困難です。

また、国公立大学の後期日程は前期より定員が少なく、倍率が数十倍に跳ね上がることも珍しくありません。さらに2026年度入試からは学力試験を2月1日以降に設定するという文部科学省の指導指針により、実際には1月20日から一次試験が実施されてはいるものの、各私立大学医学部の入試日程は2月に多く実施されています。2校の一次合格を達成しても、二次試験の日程が重なれば1校を断念せざるを得ません。二次試験の日程まで確認して併願先を決めることが重要です。

東北医科薬科大学や東邦大学のように二次試験日の変更を受け付ける大学もありますが、出願前に移動や宿泊を含めた綿密なスケジュール管理が必要です。

押さえ校とチャレンジ校の考え方

志望校選びでは、自身の偏差値を基準に「チャレンジ校」「実力相応校」「押さえ校(安全校)」をバランス良く構成することが理想です。目安として偏差値で上下5ポイントの範囲で検討し、併願校は5〜7校程度が推奨されます。

ただし、医学部に滑り止めは存在しないという認識が不可欠です。どの大学も学力レベルの高い受験生が集まるため、押さえ校であっても過去問演習や面接・小論文対策を疎かにすれば合格は勝ち取れません。

また、国公立大学医学部を第一志望とする場合、共通テストの結果から足切りリスクを慎重に見極めつつ、二次試験で勝負できる「本命」を選定する必要があります。単に偏差値やボーダーだけで決めるのではなく、記述主体の国公立型かマーク重視の私立型かといった入試形式との相性や、合格後に6年間モチベーションを維持しながら通い続けられる立地・カリキュラムかどうかも含めて総合的に判断しましょう。

地域枠・推薦選抜の利用も含めて検討する

一般選抜以外の「地域枠」や「推薦選抜」の活用は、合格のチャンスを広げる有力な手段です。

地域枠は、卒業後に指定された地域で医師として働く代わりに、奨学金の貸与や優先的な選抜を受けられる制度です。一般枠に比べて倍率が低くなる傾向がある上に、奨学金を受給できるケースも多く、地域医療への強い志がある受験生にとっては積極的に検討する価値があります。

一方で、卒業後の離脱をめぐって裁判に発展するケースも生じています。特に多額の奨学金が受給できる場合には、将来のキャリアプランを十分に見据えた上で、生半可な気持ちで受験することは避けるべきです。また、制度として十分に確立されているとは言い難い部分もあるため、少しでも疑問点や不明点があれば、大学や奨学金を支給する地方自治体に随時問い合わせることが不可欠です。

なお、地域枠は一般枠と比較して倍率が低くなることもあり、国公立大学医学部であっても欠員補充2次募集が実施されるケースも珍しくなくなっています。地方や特定の診療科での勤務に抵抗がないのであれば、こうした欠員補充2次募集の情報もこまめにチェックし、出願機会を逃さない体制を整えておく価値は十分にあると言えます。

推薦選抜(学校推薦型・総合型)は、年内に合格が決まる可能性があり、評定平均や課外活動、医師としての適性を問う面接が重視されます。ただし、推薦選抜であっても大学入学共通テストで80%以上の得点率が求められる大学があることや、合格した場合は入学を確約することを求められる場合が多い点にも注意が必要です。

まとめ

本記事では、医学部の大学入学共通テストボーダーについて、国公立・私立大学それぞれの特徴と出願戦略をご紹介しました。

国公立大学医学部の前期日程は80〜90%が目安で、東京大学や京都大学では約90%が必要となり、地方国公立でも80%を下回る大学は稀です。一方、私立大学医学部の共通テスト利用入試は、募集定員が少ないため80%台後半と国公立大学と同程度かそれ以上の得点率が求められます。

医学部に合格するには大学入学共通テストでも高い得点率が求められますが、正確な情報をもとに戦略を立てることで、合格可能性を大きく高められます。ボーダーの数値に一喜一憂せず、自分に合った大学を見極め、必要な対策を着実に積み重ねていきましょう。

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目標とする志望校や現在の思考力レベルから、合格のために個別の専用カリキュラムを作成します。また、志望大学や興味のある学問から、併願校受験の戦略も提案します。

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推薦・総合型選抜に特化した専門コーチが入試対策をサポートします。面談の際には生徒の将来像や志望理由の深掘りを徹底的に行い、より深みのある志望理由の完成に導きます。(質問対応も可)

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推薦・総合型選抜の合格に必要な能力や対策方針をプロ講師が解説します。入試に精通したプロの目線でエッセンスを伝えますので、合格のためにすべきことが明確になります。

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出願書類や小論文など、大学別に必要な書類を専門チームが添削しアドバイスします。執筆・添削・書き直し、という工程を繰り返すことで、書類の完成度を着実に高めます。

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