東京都世田谷区にある明大世田谷中学校は、共学の中高一貫校です。2026年4月、日本学園中学校が明治大学の付属校として、校名を変更し開校しました。明治大学との連携を活かした教育環境や内部進学制度で注目が集まっている学校です。
この記事では、明大世田谷中学校の偏差値や難易度、倍率、併願校の目安に加え、明治大学への内部進学制度や学費、科目別の入試対策まで詳しく解説します。志望校選びや受験対策の参考に、ぜひお役立てください。
明大世田谷中学校の偏差値と難易度
明大世田谷中学校の偏差値と難易度を解説します。
明大世田谷中学校の偏差値は56~58
四谷大塚調べによると、明大世田谷中学校の偏差値は56〜58です。明治大学の付属校や共学化が決定したことで、日本学園中学校の頃から偏差値は大きく上昇しました。今後も、多くの受験生が流入するため、問題の難易度や偏差値が高くなる可能性があります。
ただ、大学付属校の入試はハイレベルな応用問題よりも、基礎・標準レベルが出題される傾向があります。一方で、数点の失点で合否が分かれることも予想されます。明大世田谷中学校に合格するには、基礎力をつけ標準問題で安定した点をとる力が求められるでしょう。
併願校比較|東京都では中堅上位〜難関手前
明大世田谷中学校の難易度は、中堅上位〜難関手前です。GMARCH付属校の中では、明大明治中学校より難易度が下がるものの、中央大学附属中学校や法政大学中学校と同水準です。明大世田谷中学校と併願、比較されやすい中学校は、以下の通りです。
| 学校名 | 偏差値 |
|---|---|
| 明大明治中学校 | 61~63 |
| 青山学院中学校 | 59~62 |
| 明大中野中学校 | 59 |
| 立教池袋中学校 | 58~59 |
| 中央大学附属中学校 | 57 |
| 明大世田谷中学校 | 56~58 |
| 法政大学中学校 | 55~58 |
※参考:偏差値一覧|四谷大塚ドットコム
明大世田谷中学校の入試情報
明大世田谷中学校の入試情報を解説します。
各科目の時間配分と配点
明大世田谷中学校の入試は、国語・算数・理科・社会が必須科目です。国語と算数の試験時間は50分で配点は100点、理科と社会の試験時間は30分で50点です。合計300点満点で判定されます。
日程・募集人数と合格倍率
2026年度の入試では、全2回の日程で実施されました。2月1日の第1回は募集70名に対し実質倍率2.6倍でしたが、2月4日の第2回は募集50名に対し4.9倍と高い倍率になりました。
| 入試回 | 1回 (2/1) |
2回 (2/4) |
|---|---|---|
| 募集人数 | 70名 | 50名 |
| 受験者数 | 383名 | 487名 |
| 合格者数 | 148名 | 99名 |
| 実質倍率 | 2.6倍 | 4.9倍 |
※参考:2026年度(令和8年度)中学入試|明大世田谷中学校
試験会場とアクセス
明大世田谷中学校の試験会場は、東京都世田谷区松原にある本校校舎です。京王井の頭線、小田急線、東急世田谷線と、複数路線からアクセスできる大変便利な立地です。入試当日は自家用車や自転車での来校は禁止されています。公共交通機関を利用し時間には余裕を持って向かいましょう。
明大世田谷中学校の学びと環境
明大世田谷中学校は、それまで男子校だった日本学園中学校が、2026年4月から男女共学の明治大学の付属校として、新たにスタートした学校です。
建学の精神は「身心清潔見義明决者得稱大日本人」で、心身ともに清らかで正義を見極め、世界で活躍できる人格者の育成を目指しています。
3つの教育の柱
明大世田谷中学校では、独自の探究型プログラム「創発学」を軸に指導を行っています。「人は得意な道で成長すれば良い」という思想のもと、6年間を通じて「国際理解教育」「キャリア教育」「理数教育」の3つの能力を育てます。多様な学びを通じて、生徒一人ひとりの個性と可能性を最大限に伸ばす教育を実践しています。
明大世田谷中学校での6年間の教育
明大世田谷中学校の6年間の教育では、「創発力」と「基礎学力」の両方を段階的に育てていきます。
中学:体験と探究で土台を築く3年間
中学校の3年間は「体験」を「経験」に変えることを特に重視し、学びの土台を築く時期でとしています。五感を通じたフィールドワークや「創発学」のプログラムを通じて、課題を発見する力を養います。例えば、地域や社会をテーマにした調査や発表などの探究活動にも取り組みながら、学びを深めていきます。
さらに、毎日の学習習慣を確立し基礎学力を固めることで、課題の解決策を模索できる力を育んでいきます。
高校:自己探究を深め、進路へつなげる3年間
高校生活では、さらに自己探究を深め、興味関心と社会との接点を考えていきます。生徒一人ひとりが「自分にとっての幸福」を見つめ直し、人生を自ら切り拓く力を高める3年間を目指します。
明治大学への内部進学を基本進路にしつつ、大学の学問分野に触れる講座や進路ガイダンスなども活用しながら、特別進学講座などを通じてより具体的な将来の進路を見据えた準備を行います。
明治大学への内部進学
明治大学への内部推薦は、高校3年間の学業成績と探究学習「創発学」の評価、英検®2級以上の取得状況、人物評価、出欠状況など総合面で判断されます。学校側は、70%以上の生徒が明治大学へ進学することを目標としています。
また、進学の際は明治大学への推薦資格を保持したまま、国公立大学への併願受験も可能です。第一志望の大学に挑戦しながら、明治大学への進学権も確保できるのも、明大世田谷中学校の大きな魅力と言えるでしょう。
明大世田谷中学校の学費・入学金は?
明大世田谷中学校の初年度納入金は約170万円です。2026年の明治大学付属校化に伴い、日本学園中学校の時よりも、納入金は高くなっています。以下に、内訳を解説します。
入学金を含む初年度納入金
明大世田谷中学校の入学金は30万円です。初年度納入金は、入学金を含めると約170万円になります。その他、入学までに制服・体操着・シューズ代が約14万円、ノートパソコン購入費が20万円なども必要です。
| 項目 | 中学校 年額費用 |
|---|---|
| 入学金 | 300,000円 |
| 授業料 | 602,400円 |
| 教育充実費 | 282,000円 |
| 旅行積立金 | 312,000円 |
| 学年経費 | 200,000円 |
| 生徒会費 | 13,000円 |
| PTA会費 | 9,000円 |
| 同窓会費 | 3,600円 |
| 合計 | 1,722,000円 |
※参考:中学一年次の学費等(2026年度予定)|明大世田谷中学校
年間学費と6年間の目安
明大世田谷中学校の2年目以降の年間学費は約142万円です。6年間の総額は830万円以上が目安となります。
明大世田谷高校の学費は、授業料や教育充実費は中学校と同額ですが、旅行積立金や学年経費が少なくなるため、年間の納入額は約123万円となります。
| 項目 | 高校 年額費用 |
|---|---|
| 授業料 | 602,400円 |
| 教育充実費 | 282,000円 |
| 旅行積立金 | 90,000円 |
| 学年経費 | 230,000円 |
| 生徒会費 | 13,000円 |
| PTA会費 | 9,000円 |
| 同窓会費 | 3,600円 |
| 合計 | 1,230,000円 |
※参考:高校一年次の学費等(2026年度予定)|明大世田谷高校
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 明大世田谷中学校 | 4,566,000円 |
| 明大世田谷高校 | 3,690,000円 |
| 6年間総額 | 8,256,000円 |
※明大世田谷中学校入学金(30万円)を含む
※その他費用(制服やノートパソコン等)は含まれません
明大世田谷中学校へ合格するための科目別対策
明大世田谷中学校の入試問題は、標準レベルの問題が中心です。ただし、志望者が増えたことで、合格ラインが上がってきています。確実に合格するには、全科目で基礎をしっかり固め、ケアレスミスを減らすことが重要になります。以下に、科目別の対策を解説します。
国語:長文読解力と語彙力を鍛える
国語は大問3題の構成で出題されます。物語文と説明文のどちらも文章量が多く、長文を正確に読み解く集中力と、しっかりした語彙力が求められます。50分間の試験時間内で答えの根拠を素早く見つける必要があるため、まずは塾のテキストや問題集の長文を丁寧に読み、設問の根拠となる部分を意識して解く練習を重ねましょう。
並行して、文章の要約を50〜80字程度にまとめる練習も効果的です。塾教材の文章を使って要点を整理したり要約を書いたりして、内容を正確に読み取る力をつけましょう。要点を素早くつかむ力を養えば、本番でも時間をかけず解答できるようになります。
要約や記述問題の添削は家庭だけでは難しいことも多いため、個別指導などで第三者の視点から指導を受けることも有効です。
国語がどうしても伸びない、と感じている場合の具体的な対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

算数:頻出単元の得点力を高める
算数は、大問6題構成で出題されます。得点力を高めるために、計算問題や頻出単元の解き方をつけておきましょう。過去問題から解き方のパターンを整理しておくと、効率よく学習ができます。
また、基本問題で点を落とさないように、見直しの習慣をつけることも大切です。本番では難問の応用問題に時間をかけるよりも、確実に解ける問題を落とさないように気をつけましょう。
理科:計算力と基礎知識を固める
理科は、物理・化学・生物・地学分野から出題されます。特に、物理・化学では、計算力が必要な問題が多く含まれます。頻出する水溶液の問題では、グラフや表を読み取りながら計算する力が求められます。自分で説明できるレベルまで解き方を理解しておきましょう。
また、生物や地学は知識問題が多いため、基礎知識を固めておくと、安定した点数が狙えます。
社会:資料読解と考察力を強化する
社会は例年、大問3題で構成され、地理・歴史・公民の各分野からバランスよく出題されます。
地理では地図や写真、統計などの資料が多く使われ、資料の内容を正確に読み取る力が求められます。
歴史では問題文がやや長く、複数の選択肢から正しい組み合わせを選ぶ記号問題が出題されるなど、注意深く読み進める力が必要です。普段から地図帳や統計資料、ニュースなどに触れ、資料をもとに考える力を養っておきましょう。
まとめ
明大世田谷中学校の偏差値は56〜58で、中堅上位〜難関手前の難易度です。明治大学の付属校と共学になったことで、志願者が増え倍率や偏差値が上昇する可能性があります。また、学校側は入試問題の難易度を急に大きく変えるわけではないとしているため、志願者が増えた場合には合格基準点は今後さらに上がる可能性があります。入試は基礎〜標準レベルの問題が中心ですが、数点のミスが合否を分ける可能性があるため、基礎をしっかりと固め得点力をつけることを意識しましょう。
効率的な受験対策をするには、出題傾向に合わせた学習計画が必要不可欠です。トライでは、明大世田谷中学校の入試傾向に合わせたオーダーメイド授業でお子さまを徹底サポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
