受験生の中には、将来は安定した公務員になりたいと考え、どの大学に進めば公務員試験に合格できるのか、公務員に強い大学を知りたい人もいるのではないでしょうか。一般的に良いとされている大学への進学が公務員試験の合否に直結すると考えている受験生・保護者も多いと思います。
しかし、公務員試験の合格者数という数字だけで公務員に強い大学と決めてしまうのは危険です。公務員試験の実績が高い大学でも、学生が自力で高い月謝を払って予備校に通っている(ダブルスクール)ケースもあり、入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する場合があります。また、大学に進学せず、高卒や短大・専門卒で公務員を目指す選択肢もあります。
公務員に強い大学を見極めるには、大学内のサポート体制や志望先別の強みを知る必要があります。本記事では、最新の合格実績をもとに、本当に「公務員に強い大学」を多角的な視点で解説します。
公務員に強い大学のサポート体制
公務員に強い大学は、合格実績だけでなく「どの職種に強いのか」「どのような支援が行われているのか」をチェックすることが大切です。
過去の合格実績がある
大学が公表している合格者数は、公務員試験に対するノウハウの蓄積量を物語っています。しかし、注目すべきは合格先の内訳です。
例えば、官僚を目指す国家総合職に強いのか、あるいは地元に密着した県庁や市役所に強いのか、はたまた警察・消防といった公安系に強みがあるのかを確認しましょう。自分自身の将来像に合致した合格実績が多い大学を選ぶことで、同じ目標を持つ仲間や先輩から有益な情報を得やすくなります。
公務員試験対策講座の充実度
志望する大学が、学内で公務員試験対策講座を開講しているかを確認しましょう。学内講座は、公務員試験専門の予備校に通うよりも受講料を格段に安く抑えられるメリットがあります。
ただし、受講料が安いとはいえ、どこまで試験対策を網羅しているかを確認する必要があります。大学によっては講座形式ではなく、別の形でサポートを行っている場合もあるため、大学の専用サイトやオープンキャンパス、先輩に聞くなどして大学内の公務員試験対策講座の情報収集をすると良いでしょう。
二次試験(面接・集団討論など)の支援体制
近年の公務員試験は、筆記試験よりも人物重視の傾向が強まっています。筆記試験で高得点を取っても、面接や集団討論で落とされてしまう受験生は後を絶ちません。
自治体や試験区分によっては、筆記試験は一定の基準を満たした受験生を選抜する役割にとどまり、最終的な合否は面接や集団討論の評価を重視して決まるケースもあります。
そのため、大学のキャリアセンターのスタッフが模擬面接を何度でも実施してくれる、過去の受験生が残した面接シートを閲覧できるといった二次試験対策の質が重要です。実戦力を高めるための手厚い個別指導体制がある大学こそ、本当の意味で「公務員に強い大学」と言えるでしょう。
【志望先別】公務員採用数・合格者数ランキング
ここでは、読者の皆様が最も気になる「公務員採用数・合格者数」をカテゴリ別に紹介します。2025年度の最新データを基に、公務員を目指す上で外せない有力校をまとめました。
国家公務員(総合職・一般職)に圧倒的な強みを持つ大学
国立
- 東京大学 171人
- 京都大学 112人
- 北海道大学 76人
- 東北大学 72人
- 東京科学大学 54人
- 大阪大学 52人
私立
- 早稲田大学 76人
- 立命館大学 62人
- 中央大学 58人
- 慶應義塾大学 52人
※参考:2025年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表|人事院
地方公務員(県庁・市役所)に強い実力派大学
人数は都道府県・市区町村職員に就職した数を表しています。
国立
- 新潟大学 255人
- 鹿児島大学 212人
- 金沢大学 202人
私立
- 日本大学 539人
- 中央大学 322人
- 東洋大学 294人
- 立命館大学 289人
- 明治大学 238人
- 法政大学 217人
- 近畿大学 209人
- 関西大学 208人
- 専修大学 192人
- 関西学院大学 191人
- 龍谷大学 183人
- 早稲田大学 183人
※参考:【ランキング】「地方公務員」になる人が多い大学はどこ? 意外な顔ぶれが上位に|朝日新聞
警察官・消防官の採用実績が高い大学
警察官
- 日本大学 112人
- 国士舘大学 89人
- 日本文化大学 77人
- 東海大学 77人
- 京都産業大学 62人
- 帝京大学 56人
- 福岡大学 55人
- 環太平洋大学 49人
- 中京大学 46人
- 龍谷大学 44人
※参考:2024年警察官就職者数ランキング|大学通信ONLINE
消防官
- 国士館 132人
- 帝京平成大学 94人
- 帝京大学 86人
- 東海学院大学 45人
- 中部大学 41人
- 京都橘大学 40人
- 日本大学 34人
- 杏林大学 33人
- 新潟医療福祉大学 32人
- 広島国際大学 27人
- 中京大学 27人
※参考:2024年消防官就職者数ランキング|大学通信ONLINE
警察官や消防官を目指す場合、高校卒業後に採用試験を受けるルートもありますが、大学で専門知識や体力トレーニングを積みながら挑戦する学生も多く見られます。
【エリア別】公務員に強い大学一覧
お住まいの地域や、将来働きたいエリアから公務員に強い大学を選べます。各エリアを代表する、公務員合格に定評のある大学を厳選しました。
関東エリア
首都圏は大学数が多く、国家公務員から地方上級まで幅広い対策が可能です。学内講座の質の高さで予備校いらずと言われる大学も多いです。
国公立
- 東京大学
- 東京都立大学
- 一橋大学
- 千葉大学
- 宇都宮大学
- 横浜市立大学
私立
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 明治大学
- 中央大学
- 日本大学
- 千葉商科大学
東海エリア
愛知県を中心に、地元志向が強いのがこのエリアの特徴です。地方自治体への就職に強く、地域経済を支える公務員を多く輩出しています。
国公立
- 名古屋大学
- 静岡大学
- 名古屋市立大学
私立
- 南山大学
- 愛知大学
- 中京大学
- 中部大学
- 皇學館大学
- 名城大学
- 岐阜協立大学
関西エリア
関西エリアにも立命館大学を筆頭に、公務員試験対策をフォローするプログラムが組まれている大学が多くなっています。
国公立
- 京都大学
- 大阪大学
- 神戸大学
- 和歌山大学
- 滋賀大学
- 大阪公立大学
- 福知山公立大学
- 京都府立大学
私立
- 立命館大学
- 関西大学
- 奈良大学
- 佛教大学
- 大阪経済大学
- 龍谷大学
- 同志社大学
- 神戸学院大学
- 摂南大学
- 甲南大学
九州エリア
九州エリアでは、地元で公務員を志望する人が多く、地方公務員試験において強さがある大学が多くなっています。
国公立
- 九州大学
- 熊本大学
- 佐賀大学
- 琉球大学
- 鹿児島大学
- 名桜大学
- 長崎県立大学
- 北九州市立大学
私立
- 別府大学
- 沖縄大学
- 日本文理大学
- 西南学院大学
- 福岡大学
- 志學館大学
- 沖縄国際大学
数字だけで選ばない!公務員に強い大学の選び方
公務員に強い大学選びで失敗しないためには、公務員試験の合格者数という数字以上に「自分が目指す方向性に合っているか」を判断基準に据えましょう。
学内で公務員試験対策が完結する(予備校いらず)
キャンパス内で完結する公務員試験対策の講座を格安で提供している大学は狙い目です。外部の予備校に通う時間とお金を省けるだけでなく、学内の仲間と同じ教室で学べるため挫折しにくいメリットがあります。
学内予備校と呼べるほどの規模で、専門スタッフによる模擬面接までフルサポートしている大学を選べば、高額なダブルスクール費用を払う必要が無くなります。
地方公務員を狙うなら地元の国立・有力私立
地元の地方公務員就職を考えているなら、その地域でブランド力のある大学が圧倒的に有利です。地元の自治体にはその大学のOB・OGが多数在籍しており、大学側に独自の試験情報や面接の傾向が蓄積されています。
自治体側も地元の大学から優秀な人材を確保したいと考えているため、学内で行われる自治体説明会などを通じて、具体的な仕事のイメージを早期につかむことができます。
公務員試験専門のスタッフがいる
大学のキャリアセンターに「公務員支援室」のような独立した専門窓口がある大学は、サポートの本気度が違います。一般企業の就職活動と公務員試験対策はスケジュールも対策内容も大きく異なるため、専門知識を持ったスタッフの存在は不可欠です。
勉強が進まない時の悩み相談から、過去のデータを踏まえた志望先選定のアドバイスまで、一歩踏み込んだ指導が受けられる環境がある大学かを確認してください。
勉強に集中できる環境とモチベーション維持
公務員試験は大学入学後(場合によっては大学入学前から)の長期戦になるため、メンタル管理も大切です。
公務員志願者専用の自習室が完備されていたり、学生同士のコミュニティが活発だったりする大学は、試験勉強のモチベーションを維持しやすい環境と言えます。オープンキャンパスでは、図書館や自習コーナーの雰囲気を確認し、「ここで毎日勉強し続けられるか」という視点でキャンパスを見て回ることをおすすめします。
学部・教育課程が公務員試験に最適化されている
公務員試験科目との親和性を考慮して、大学・学部(学科)を選ぶ視点もあります。
法学部や経済学部であれば、卒業に必要な単位を取得するための講義内容が、そのまま公務員試験の専門科目(憲法、行政法、経済学など)に直結している場合もあります。また、一部の大学では「公務員養成プログラム」を設置し、試験科目を効率よく学べるカリキュラムを提供している学部・学科もあります。
公務員志望の受験生によくある疑問
公務員試験には誤解や不安がつきものです。受験生や保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
法学部以外でも公務員になれますか?
結論から言えば、法学部以外の出身でも公務員になることは十分に可能です。法学や経済学を専攻している方が、基礎知識がある分だけ公務員試験の勉強のハードルは低くなりますが、文学部や理学部から合格する学生も毎年多数存在します。
大学の公務員講座だけで合格できますか?
多くの合格者が、大学の講座と自主学習の組み合わせだけで夢を叶えています。最近の大学の講座には予備校と同等のクオリティがあり、提供される教材を完璧にマスターすれば合格圏内に十分到達できます。
「どこで学ぶか」も大切ですが、与えられた環境で「いかに継続して勉強できるか」も大切です。
民間企業との併願は可能ですか?
スケジュール管理は大変ですが、民間企業との併願は可能です。
特にSPIを採用している自治体であれば、民間向けの対策がそのまま活かせるため、リスクヘッジとして有効な手段となります。キャリアセンターが民間・公務員両方の支援をしてくれる大学を選べば、全落ちを防ぐための戦略を提案してくれます。また、独立行政法人のような、公務員に近い働き方ができる団体を進路の視野に入れるのも一つの手です。
現役合格できなかった場合、大学卒業後はどうなりますか?
現役で合格できなかった場合、卒業後に「公務員浪人」として勉強を続ける選択肢があります。
大学によっては、卒業生に対しても現役生とほぼ同じように対策講座の受講や模擬面接を許可しているケースがあり、これはとても心強い支援となります。既卒者枠での採用も一般的になっているため、一度の失敗で諦める必要はありませんが、大学を選ぶ際には、卒業後の支援の有無まで調べておくと安心です。
まとめ|自分の志望先に合った大学選びを
公務員に強い大学選びは、大学受験だけでなく、公務員試験という「第二の受験」の勝率を決める重要な決断です。
合格者数の多さという表面的な数字だけでなく、学内講座の内容や費用、専門スタッフの有無、二次試験(面接)のサポートがどれだけ手厚いかを、大学の資料やオープンキャンパスを通じて自分の目で確かめましょう。
合格への道は、高校3年生の秋から冬にかけての早い時期に動き出すことで、より確実なものになります。大学入学後に本格的な勉強を始める学生も多いため、早い段階から準備を意識しておくことが大切です。まずは大学受験において第一志望合格を勝ち取ることが先決です。トライでは、公務員試験対策も行っており、大学合格後の公務員試験を見据えた学習相談もできます。
自分自身の「誰かのために働きたい」という志を、最適な大学選びから形にしていきましょう。
合格へ導く4つのステップ
圧倒的な合格実績を生み出す、
他塾にはない徹底的なサポート
年間カリキュラム
の作成
目標とする志望校や現在の思考力レベルから、合格のために個別の専用カリキュラムを作成します。また、志望大学や興味のある学問から、併願校受験の戦略も提案します。
コーチング面接
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