神戸市灘区に位置する六甲学院中学校は、イエズス会の建学精神に基づいた人間教育と、難関大学への高い合格実績を両立させた関西屈指の男子進学校です。
本記事では、2026年度入試の最新データをもとに、偏差値・倍率・科目別の入試傾向、そして効果的な併願校の選び方まで徹底的に解説します。六甲学院中学校への合格を目指す受験生・保護者様は、ぜひ最後までご覧ください。
六甲学院中学校の偏差値と難易度
六甲学院中学校の偏差値は、四谷大塚基準(80%合格ライン)で60です。
入試日程はA日程とB日程の2回に分かれており、それぞれ難易度に大きな差があります。A日程は第一志望者が中心となるため、比較的落ち着いた競争環境です。
一方、B日程には灘中学校・甲陽学院中学校・大阪星光学院中学校といった最難関校を受験した生徒が多数出願するため、偏差値・難易度ともにA日程を大幅に上回ります。志望度が高いご家庭ほど、A日程での合格を最優先に据えた戦略が求められます。
※参考:中学案内|四谷大塚ドットコム
難問が揃う算数や膨大な記述が求められる国語は、独学での対策が非常に困難です。
トライでは、六甲学院特有の出題傾向に合わせた「取捨選択」と「加点」を狙う戦略的な指導を行っています。
まずは、お子さまの現状に合わせた志望校対策をご相談ください。
六甲学院中学校の入試倍率
六甲学院中学校の入試は、A・B両日程ともに毎年一定の競争率を維持しています。日程ごとの特性を理解した上で、自分に合った受験戦略を立てることが重要です。
2026年度入試結果
以下は2026年に実施された入試の結果です。
| 日程 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| A日程 | 253名 | 232名 | 150名 | 1.55倍 |
| B日程 | 648名 | 315名 | 186名 | 1.69倍 |
2025年度入試実績
以下は2025年に実施された入試の結果です。
| 日程 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| A日程 | 269名 | 154名 | 1.75倍 |
| B日程 | 307名 | 175名 | 1.75倍 |
近年B日程は定員が40名から50名へ増加しましたが、それでも最難関校との併願者が多数参入するため、激戦状態が続いています。年度によって倍率に変動はあるものの、いずれの日程も気を抜けない入試であることに変わりはありません。
※参考:六甲学院 入試特設サイト(A日程)|学校法人上智学院 六甲学院中学校・六甲学院高等学校
六甲学院 入試特設サイト(B日程)|学校法人上智学院 六甲学院中学校・六甲学院高等学校
六甲学院中学校の入試科目と特徴的な選抜方法
六甲学院中学校の入試は、日程によって科目数・配点が異なります。それぞれの特徴を正しく理解した上で、加点制度を最大限に活かした受験戦略を立てることが合格への近道です。
試験科目と配点
六甲学院中学校の入試は、A日程(3教科)とB日程(2教科)の2つの日程があり、科目数・配点がそれぞれ異なります。
A日程(3教科・計320点満点)
- 国語:120点 / 60分
- 算数:120点 / 60分
- 理科: 80点 / 50分
B日程(2教科・計240点満点)
- 国語:120点 / 60分
- 算数:120点 / 60分
特徴的な制度(加点制度)
六甲学院中学校には、第一志望者を後押しするユニークな制度があります。A・B両日程を受験し、A日程が不合格だった場合、B日程の合計点に10点が加点されます。B日程はもともと難関校受験者との競争が激しいだけに、この10点は非常に大きなアドバンテージです。該当する受験生は必ず両日程を受験しましょう。
※参考:入学試験要項2026年度
併願校の選び方とスケジュールの立て方
加点制度を最大限に活かすため、A・B両日程の受験を前提にスケジュールを組むのが基本戦略です。以下に典型的な併願パターンを示します。
1.前受け(腕試し・合格体験)
愛光中学校、岡山中学校、岡山白陵中学校など、関西圏外の学校を1月前半に受験し、本番への準備を整えます。
2.1月17日(A日程)前後の併願
午後入試:滝川中学校、夙川中学校、甲南中学校、明星中学校、清風中学校など
3.1月中旬以降(B日程前後)の併願
午前:須磨学園中学校、淳心学院中学校、雲雀丘学園中学校など
午後:高槻中学校、三田学園中学校など
4.B日程不合格時の備え
関西学院中学部、神戸大学附属中等教育学校など、万一の際も進学先として十分納得できる学校をおさえておくと、精神的な余裕にもつながります。
六甲学院中学校の入試情報|スケジュール・会場・注意点
試験当日に実力を発揮するためには、スケジュールや会場へのアクセス、持ち物といった基本情報を事前にしっかり把握しておくことが大切です。見落としがちな注意点も含めて、以下に詳しくまとめました。
2026年度スケジュール
- A日程:2026年1月17日(土) 8:30集合
- B日程:2026年1月20日(火) 8:30集合
- 会場:六甲学院中学校(神戸市灘区)
当日の注意点
アクセス
阪急「六甲駅」から徒歩約20分ですが、急勾配の坂道が続きます。当日は十分な余裕をもって出発してください。なお、車での来校・送迎は厳禁ですが、タクシーの利用は認められています。
持ち物
受験票(写真貼付)、筆記用具のほか、算数で作図の可能性があるため、定規(直定規・三角定規)とコンパスを持参しましょう。
合格発表
WEB出願サイト上にて確認できます。
※参考:入学試験要項2026年度
六甲学院中学校の入試傾向と科目別対策のポイント
六甲学院中学校の入試は、科目ごとに明確な傾向があります。合格を勝ち取るには、各科目の出題パターンを正確に把握した上で、限られた試験時間の中で点数を最大化する戦略が欠かせません。ここでは、科目別の傾向と具体的な対策を解説します。
国語
傾向
2020年以降、大問3題構成(論説文・物語文・漢字の書き取り)が定着しており、高い情報処理能力と速読力が求められる試験です。大問1と大問2は長文読解で、2題合わせた文章量は約8,000字にのぼります。
記述問題が全体の5〜6割を占め、字数指定は短いものから60〜80字以内まで長短さまざまです。条件文形式の記述が定番で、長文をしっかり書く力と要点を短くまとめる力の両方が必要になるでしょう。
対策
記述解答は完璧な内容でなくても部分点が期待できるため、白紙解答は絶対に避けることが大原則です。まず手を動かして解答を作成し、後で見直して修正する習慣をつけましょう。
大問3の漢字の書き取りは、難問が揃う他科目と比べて得点しやすい分野です。確実な得点源にできるよう、日ごろから漢字練習も怠らないようにしましょう。
算数
傾向
2025年度から大問8題構成となり、前半(大問1〜5)は解答のみ、後半(大問6~8)は解答過程を記述する形式です。大問1が計算問題から始まるのは例年通りで変わっていません。
算数の難易度は年度によって大きく変動する傾向があり、合格のボーダーラインとなる得点も年ごとに異なります。
出題単元は平面図形・速さ・規則性のほか、割合や和と差などの文章題が比較的多いものの、特定の単元に偏りが少ないのも特徴です。
対策
難問に時間を費やしすぎると、問題を解き切れなくなります。問題の難易度を素早く見極め、後回しや「捨て問」の判断を躊躇わないことが合否を分けます。
大問1の計算問題2題は絶対に落とさないようにしましょう。難易度が高い年はわずかなミスが致命傷になります。普段の学習から見直しを徹底し、ケアレスミスをしないという厳しさで臨む姿勢が大切です。
また、後半の解き方記述は配点も大きいため、普段から解き方を書きながら解き進める練習を積みましょう。
なお、入試要項には持ち物としてコンパスと定規が指定されており、作図問題が出題される可能性があります。正しい作図ができるよう対策しておきましょう。
理科
傾向
大問4題構成で、物理・化学・生物・地学の4分野からほぼ均等に1題ずつ出題されます。見慣れない題材が登場することもありますが、問題文の中にヒントが盛り込まれており、きちんと読み進めればこれまでの学習知識で解ける問題がほとんどです。
強いて頻出単元を挙げると、物理分野では力学、地学分野では天体の単元がやや多めです。
近年は作図やグラフ作成の出題は少なくなっていますが、記述解答が数問出題されており、また作図問題が復活する可能性もゼロではありません。
対策
物理・化学は計算中心ですが典型問題が多く、得点を見込みやすいため十分に練習を積みましょう。
生物・地学は長文の設定読み取りが求められますが、問われている内容は決して難しくないケースがほとんどです。日ごろから問題文を速く丁寧に読み取る練習を心がけましょう。
苦手単元を残しておくと大きな失点につながるため、どの分野も満遍なく学習しておくことが合格への近道です。
六甲学院中学校・高等学校の特色と進学実績
六甲学院中学校はイエズス会の教育精神に基づく男子校で、基本理念「For others, With others(他者のために、他者とともに)」のもと、学力だけでなく人間としての成長を重視した教育を実践しています。単なる進学校にとどまらない独自の教育文化と、難関大学への高い合格実績を併せ持つ、関西屈指の男子進学校の特色を詳しく紹介します。
伝統の「訓育」
上級生が下級生を直接指導する「訓育」の文化が根付いており、6年間を通じてリーダーシップと自律性が育まれます。
2026年最新の大学合格実績
六甲学院中学校・高等学校の大きな魅力の1つが、難関大学への安定した合格実績です。中高一貫6年間の充実した学習環境のもと、毎年多くの卒業生が国公立・私立の難関大学へ進学しています。
ここでは、2026年最新の現役生の大学合格実績の一例をご紹介します。
国公立大学
国公立大学では、最難関の東京大学に3名、京都大学に10名、神戸大学に12名、大阪大学に5名が現役で合格しています。
また、一橋大学にも5名が現役合格を果たしており、旧帝大・難関国立大学の合格者を毎年安定して輩出している六甲学院の学力水準の高さを示しています。
私立大学
私立大学では、関西トップクラスの同志社大学へ35名、立命館大学へ22名、関西学院大学へ23名と、関関同立への現役合格実績も豊富です。
さらに、全国屈指の早稲田大学へ12名、慶應義塾大学へ11名と、関東の難関私立大学にも着実に合格者を送り出しています。
また、六甲学院中学校はイエズス会系列校として、同じくイエズス会が設立した上智大学への特別推薦枠を持っています。一般入試とは別ルートで上智大学を目指せるこの制度は、六甲学院ならではの大きなアドバンテージです。多様な進路選択が可能な点も、受験生・保護者様から高い支持を集める理由の1つと言えるでしょう。
まとめ
六甲学院中学校は、イエズス会の伝統に根ざした人間教育と、難関大学への高い合格実績を両立させた人気校です。合格を勝ち取る上で特に重要なのが、A日程での合格を最短ルートとして狙う意識を持つことです。そのためには国語・算数の記述対策を徹底して部分点を積み上げる力を養いながら、加点制度を考慮したA・B両日程受験を前提に、余裕ある併願スケジュールを設計することが欠かせません。
六甲学院中学校の入試は、問題の取捨選択の判断力や記述解答の精度が合否を直接左右する、一筋縄ではいかない試験です。本番までの限られた時間を最大限に活かすには、早い段階から入試の傾向を把握し、苦手分野を計画的に克服していくことが合格への近道です。
トライでは、六甲学院中学校特有の出題傾向に合わせた個別指導を行っています。算数の取捨選択戦略から、国語の記述力強化まで、お子さま一人ひとりの課題に沿ったカリキュラムで合格をサポートします。2026年度入試に向けて、ぜひお気軽にご相談ください。

