中央大学は1885年に英吉利法律学校として創立された、歴史のある私立総合大学です。
現在は10学部を擁する大規模な大学へと発展し、法・経済・商・文といった伝統的な学部に加え、国際経営や国際情報、総合政策など、現代のニーズに合わせた学際的な学部も設置されています。
さらに、2027年4月には多摩キャンパスに「スポーツ情報学部(仮称)」、2028年4月には同じく多摩キャンパスに「情報農学部(仮称)」が開設予定となっており、進化の手を緩めません。キャンパスは多摩キャンパス、後楽園キャンパス、市ヶ谷田町キャンパス、茗荷谷キャンパスのほか、学部が設置されていない駿河台キャンパス、法学部と国際情報学部の学生向けの体育施設のみの小石川キャンパスがあります。
今回は中央大学の偏差値を学部別にランキング形式で紹介し、中央大学の入試の特徴と対策について解説します。
中央大学の学部別偏差値ランキング一覧
中央大学の難易度を把握するために、まずは最新の偏差値を確認しましょう。
文系学部の偏差値一覧
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 法学部 | 57.5~62.5 |
| 経済学部 | 57.5~60.0 |
| 文学部 | 52.5~60.0 |
| 国際経営学部 | 60.0 |
| 商学部 | 57.5~60.0 |
| 総合政策学部 | 57.5~60.0 |
| 国際情報学部 | 57.5~60.0 |
理系学部の偏差値一覧
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 先進理工学部 | 57.5~60.0 |
| 基幹理工学部 | 55.0~60.0 |
| 社会理工学部 | 55.0~60.0 |
※参考:中央大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
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中央大学の難易度は?GMARCHでの立ち位置は?
中央大学への合格を目指す上で、他校と比較した難易度や同じ大学群に所属する大学との位置付けを知ることが必要です。ここでは、首都圏の難関私立大学群であるGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)での立ち位置について解説します。
GMARCHでの偏差値比較
GMARCHの偏差値を見ていきましょう。
- 学習院大学 55.0~57.5
- 明治大学 57.5〜67.5
- 青山学院大学 52.5〜65.0
- 立教大学 55.0〜65.0
- 中央大学 52.5〜62.5
- 法政大学 52.5〜62.5
全体で見ると、中央大学はGMARCHの中で中位レベルに位置しています。
※参考:
学習院大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
明治大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
青山学院大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
立教大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
中央大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
法政大学 | 偏差値(ボーダーライン) | 河合塾Kei-Net
中央大学の難易度
中央大学はGMARCHの中位レベルで、早稲田大学・慶應義塾大学といった最上位私大の併願校候補になりやすいです。また、日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)を志望する受験生にとっては、一段上のチャレンジ校として位置付けられる傾向があります。
中央大学は近年、キャンパスの都心回帰により、志望者数や偏差値が上昇傾向にあり、人気・難易度ともに高まっています。
中央大学ではどの学部が入りやすい?狙い目学部
中央大学合格の可能性を少しでも広げたい場合、文学部や理工3学部の一部の学科が狙い目です。
文系では、文学部の心理学専攻や教育学専攻は偏差値が高めですが、フランス語文学文化専攻、中国言語文化専攻、ドイツ語文学文化専攻といった学科は偏差値52.5~55.0で推移しているため、偏差値の観点では比較的狙いやすい傾向にあります。
理系では、社会理工学部ビジネスデータサイエンス学科が偏差値55.0で、理工3学部では比較的狙い目の学科です。
偏差値だけでなく、自分の得意科目を活かせる学部、自分に優位な配点比率で受験できる学部を見つけるのも大切です。
中央大学法学部の難易度は?
中央大学の中でも法学部は別格の難易度を誇ります。その背景には、司法試験合格者数で長年上位に名を連ねてきた実績があります。保護者世代には法科大学院開学当初から法曹界での評価が高く、GMARCHの中でも特異な存在という認識が今なお根強くあります。
さらに2023年4月に東京都文京区の茗荷谷キャンパスへ全面移転したことで都心アクセスが向上し、志望者数・偏差値ともに上昇傾向が続いています。現在の高難易度はこうした歴史的評価と近年の動向が重なった結果と言えます。
中央大学の入試の特徴
中央大学の一般入試は大きく分けて3つの選抜方式があります。それぞれの特徴を理解し、自分の得意科目を活かせる入試方式を選択しましょう。
一般入試は3つの選抜方式がある
5学部共通選抜
法・経済・商・文・総合政策の5学部が対象の入試方式です。すべての学部で共通の問題が使われ、全問マーク式です。一度の試験で複数の学部を併願でき、併願の負担を減らしたい受験生に向いています。ただし、受験する学部によって必要な科目数が異なる点は募集要項で必ず確認してください。
学部別選抜
学部別選抜は一般方式、英語外部試験利用方式、大学入学共通テスト併用方式の3つの方式があります。
一般方式は各学部が独自に実施する試験で、3教科3科目が主流ですが、法学部は3教科型と4教科型のどちらか一方または双方で受験が可能になっており、また国際経営学部、総合政策学部、国際情報学部の2教科型など多様な形式があります。
経済・商・総合政策学部では、複数学科に志望順位をつけて出願し、合格点に達した上位志望の学科に合格する志望順位制を導入しています。
また、5学部共通選抜および共通テスト単独方式との併願が可能で、試験日が同一である学部間を除き、複数学部の併願ができます。なお、同一学部の複数の学科・試験方式の併願については、学部によって取扱いが異なるので注意が必要です。
英語外部試験利用方式は、指定の英語資格・検定試験の級・スコアにより、中央大学の個別試験「英語」が学部によって受験免除もしくは得点換算(経済学部、国際経営学部、国際情報学部が該当)、または加算(総合政策学部のみ該当し、個別試験の英語も受験必須)されます。
文学部と理工3学部以外は、一般方式を併願せずに共通テスト併用方式と併願することはできません。また、法学部は英語外部試験利用方式の実施はありません。
大学入学共通テスト併用方式は、大学入学共通テストの指定教科・科目の得点と、中央大学の個別試験の指定教科の得点を合計して合否を判定します。文学部以外の学部で実施され、国際情報学部は英語型と数学型があります。
理工系3学部以外では、一般方式を併願せずに英語外部試験利用方式と併願することはできません。
大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)
大学入学共通テストの得点のみで合否を判定する方式です。前期日程では理工系3学部と総合政策学部以外では3教科型と4~5教科型の2方式で実施され、この2方式を併願することもできます。
後期日程では、法学部は5教科型でそれ以外の学部は3教科型で実施されています。理工系3学部は後期選考が実施されず、基幹理工学部数学科は前期選考も実施されない点に注意が必要です。
全国で受験が可能
2026年度入試では、メインの東京会場以外にも札幌、仙台、千葉、名古屋、大阪、福岡の全国7都市で試験が実施されました。全学部・全試験方式・全日程で地方受験が可能なため、遠方の受験生も宿泊や移動の負担を最小限に抑えて中央大学を受験できます。
中央大学の入試対策
ここからは中央大学に合格するための入試対策について解説します。
中央大学の入試レベル
出題の多くは教科書レベルの内容が多めですが、それらを組み合わせた応用問題も目立ちます。そのため、どの教科もまずは基礎固めが必要です。教科書や基礎問題集を繰り返し解き、基礎知識を定着させていきましょう。基礎固め後は、少しずつ問題演習の時間を増やしていきます。過去問演習で中大特有のひねりがある問題や記述問題にステップアップしていく流れが効率的な入試対策です。
記述対策も
中央大学の一般入試で全教科マーク式を採用しているのは5学部共通選抜と国際経営学部・国際情報学部の個別試験のみで、多くの学部別選抜では記述問題が含まれます。
英語の和訳や自由英作文、国語の論述、数学の途中式や証明過程など、自分の考えを正確に言語化する力が必要です。知識をインプットする勉強だけでなく、知識を結びつけて説明したり、根拠を示して説明したりとアウトプットの勉強も取り入れましょう。
中央大学の主要科目別対策(一般入試)
ここからは、5学部共通選抜や学部別選抜を中心に、主要科目の具体的な対策ポイントを深掘りしていきます。
英語対策
5学部共通選抜はマーク式の大問6題構成で、語彙と英文法の知識は必ず問われ、基礎的な英文法を問う空所補充は頻出です。捻った問題は少なく、共通テストと似た形式の出題が多いため、共通テストレベルの単語集・問題集で対策しましょう。
学部別選抜は学部ごとに設問形式が異なります。例えば、法・経済学部では英文和訳問題、和文英訳問題が出題され専門用語を中心としたハイレベルな語彙力が問われます。商学部では自由英作文が出題される傾向があり、国際情報学部と総合政策学部では問題文も英語で記述されています。必ず過去問演習で志望学部の傾向と形式を把握しましょう。
約1,000語の長文読解が出題される学部もあり、文章全体の大意を把握しながら、文法・語彙の知識を用いて細部まで正確に読解する力も求められます。
国語対策
5学部共通選抜は評論文2問と古文1問の構成で、特に1題目の評論文が100点満点中50点という、全配点の半分を占めています。また、漢字などの基本的な知識、序列的関係を適切に捉える読解力、論旨を的確に読みとる力などが問われます。
学部選抜の出題傾向としては、法学部、経済学部、商学部は現代文・古文、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部は現代文のみ、文学部では現代文・古文に加えて漢文が出題されます。どの学部でも漢字や語彙の知識問題が出題されます。必ず得点できるように、日頃から漢字や言葉の意味を大切に学習しましょう。
まずは、志望学部(特に文学部かどうか)と一般選抜の方式(5学部共通選抜か学部別選抜か)を決めた上で過去問演習をしましょう。過去問演習は、「評論中心の現代文+標準~やや難の古文」を読み切る読解力を鍛えましょう。
数学対策
2026年度の5学部共通選抜は全てマーク式で、平面図形、確率、数列、微分積分などが出題されました。
基幹理工学部・社会理工学部・先進理工学部の2026年度学部別選抜では、複素数平面、反復試行の確率、指数関数に関係する関数の微分、置換積分や部分積分を中心とする積分法などが出題されました。
大学の出題の意図によると「高等学校の学習指導要領に則した内容に基づく計算技法や論理的な思考力をつけておく必要があり、本学に入学してからは高等学校で身につけた基礎学力を前提として大学ではさらに深く数学を学び、各々の専門分野にこれらの知識や技法を円滑に活かせるよう」とあり、標準レベル~やや難レベルの問題に取り組む必要があります。
教科書レベル~標準レベルの問題集の例題を確実に解く力を身につけましょう。計算だけでなく、思考力や論理的記述も重視されます。解法パターンを整理し、途中式を丁寧に書く習慣をつけましょう。GMARCHレベルの問題集や過去問で類題演習をするのもおすすめです。
社会・理科対策
世界史・日本史・政経
中央大学の地歴公民は、正誤問題で紛らわしい選択肢を消去法で見極めていく力が求められます。まずは共通テストレベルの問題で最後に正答を選び抜く力を培っていきましょう。
また、設問数や出題形式を確認して、出題傾向を把握しましょう。たとえば日本史では出題の半分以上が近世以降の時代を扱う傾向にあります。重点的に勉強すべき分野を見つけ、効率良く勉強できるようにしましょう。
多くの学部・科目では短めの記述・論述問題が出題されます。語句を正しい表記で記述できるようにし、用語集を活用して重要事項を自分で説明できるレベルまで理解しましょう。
物理・化学・生物
理科が必要な学部は基幹理工学部、社会理工学部、先進理工学部です。
※一般方式と英語外部試験利用方式の基幹理工学部物理学科、並びに共通テスト併用方式の基幹理工学部数学科・物理学科並びに社会理工学部都市環境学科では生物は選択できません。
共通テスト併用方式では物理・化学・生物の各科目3題、計9題(生物が選択出来ない学科では物理・化学の各科目3題、計6題)から任意の3題を選択する形式です。大学入試レベルで理科を2科目以上学習している場合は、苦手な分野をテーマとする大問を避けて3題を選べるため有利に働きます。ただし、1科目しか学習していない場合は選択の余地がないため、注意が必要です。
対策としては、共通テスト対策をベースにしつつ、記述・計算問題への対応力を磨く必要があります。2026年度の物理では、力学における基礎事項の理解、電気回路の基本原理の理解などが問われました。選択肢形式であっても計算過程の理解がなければ正解にたどり着けない問題もあり、原理原則に立ち返った勉強が重要です。
まとめ
中央大学はGMARCHの中でも高い人気を誇る大学です。入試方式が多岐にわたるため、自分の強みが活かせる方式(マーク式か記述式か、共通テスト利用かなど)を早めに見極めることが合格の可能性を高めます。まずは基礎を固め、その上で志望学部の過去問演習にじっくり取り組んでいきましょう。
「どの入試方式が自分に合っているかわからない」「学部個別の対策を知りたい」という人は、ぜひトライへご相談ください。トライでは、マンツーマンの個別指導で一人ひとりの学力を分析し、中央大学の各学部に特化した志望校別・併願プランの最適化をサポートします。
合格へ導く4つのステップ
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