鹿児島県鹿児島市にある私立のラ・サール中学校は、カトリック系中高一貫教育の男子校です。独自の学習環境と優れた進学実績、そして充実した寮を備えていることから、全国から生徒が集まる人気校として知られています。
この記事では、ラ・サール中学校の偏差値や入試情報、受験対策について幅広く解説します。併せて、寮や学費についても紹介しますので、受験を検討する際はぜひ参考にしてみてください。
また、系列校として北海道には函館ラ・サール中学校があります。鹿児島のラ・サール中学校が先に開校され、その後、1999年に函館ラ・サール中学校が開校しました。どちらも男子校で寮を備えていますが、それぞれ独立した別の学校です。
ラ・サール中学校の偏差値と倍率
ラ・サール中学校は、長年にわたって難易度の高い名門校として知られています。受験を考える上で、偏差値や倍率は特に気になるポイントでしょう。
ここでは、ラ・サール中学校の偏差値や倍率の推移、合格ラインについて詳しく解説します。
【西の御三家】ラ・サール中学校の偏差値は59
ラ・サール中学校の偏差値は、四谷大塚によると59が目安とされており、兵庫県の灘中学校、愛媛県の愛光中学校とともに「西の御三家」と呼ばれています。
西の御三家と、系列校の函館ラ・サール中学校の偏差値比較は、以下の通りです。
| 学校名 | 偏差値 |
|---|---|
| 灘中学校 | 73 |
| 愛光中学校 | 56~59 |
| 函館ラ・サール中学校 | 43~56 |
※参考:偏差値一覧|四谷大塚ドットコム
また、ラ・サール中学校は偏差値が高いだけでなく、独自の学習環境や難関大学への高い進学実績にも定評があります。そのため、九州エリアだけでなく、全国から受験生が集まる人気校となっています。
ラ・サール中学校の倍率と難易度
ラ・サール中学校における直近3年間の倍率は、以下の通りです。なお、ラ・サール中学校では合格者数が公表されていないため、ここでは募集定員と出願者数から算出した「出願倍率」を掲載しています。
| 2026年 | 2025年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| 募集定員 | 160名 | 160名 | 160名 |
| 志願者数 | 547名 | 545名 | 901名 |
| 出願倍率 | 3.42倍 | 3.41倍 | 5.6倍 |
2025年度以降は志願者数が大きく減少したものの、出願倍率は約3.4倍と、依然として高い水準を維持しています。
また、2026年度入試における各科目の合格者平均点は、以下の通りです。
| 配点 | 合格者平均点 | |
|---|---|---|
| 算数 | 100点 | 72.3点 |
| 国語 | 100点 | 54.7点 |
| 理科 | 50点 | 31.9点 |
| 社会 | 50点 | 32.8点 |
| 4科目合計 | 300点 | 191.7点 |
4科目の中では、特に算数の平均点が高い傾向にあります。算数を得意とする受験生が多く集まることから、受験対策では重点的に取り組みたい科目と言えるでしょう。
ただし、どの科目においても高い学力が求められることには変わりはありません。合格を目指すには、ラ・サール中学校の出題傾向に合わせた早めの対策が重要です。
合格を目指すには、出題傾向に合わせた受験対策が必須です。
トライでは、一人ひとりの理解度や志望校に合わせたカリキュラムで、合格に向けた学習をサポートしています。
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ラ・サール中学校の入試情報|入試日程・科目・注意点を解説
ここからは、ラ・サール中学校の入試情報について詳しく解説します。
入試日程や試験科目は事前にしっかり把握し、受験スケジュールの調整や早めの受験対策に役立てましょう。また、ラ・サール中学校では、出願や受験に関する注意点もあります。事前によく確認し、当日慌てることのないよう準備を進めることが大切です。
ラ・サール中学校の入試日程と試験当日の流れ
ラ・サール中学校の入試は、例年1月第4週の週末に1日程で実施されています。午前から開始し、3科目目と4科目目の間に昼休憩を挟みながら、14時ごろに終了するスケジュールです。
試験会場は本校のみとなるため、遠方から受験する場合は、前日までに鹿児島入りするなど、時間に余裕を持った行動が必要になるでしょう。
合格発表は、入試日の3日後です。併願校の受験日程や合格発表日も踏まえながら、無理のない受験スケジュールを組むことが大切です。
入試は4科目|各科目の配点と試験時間
ラ・サール中学校の入試科目は、算数・国語・理科・社会の科目となります。それぞれの配点と試験時間は以下の通りです。
| 配点 | 試験時間 | |
|---|---|---|
| 算数 | 100点 | 60分 |
| 国語 | 100点 | 60分 |
| 理科 | 50点 | 40分 |
| 社会 | 50点 | 40分 |
特に算数と国語は配点が高いため、重点的な対策が欠かせません。ただし、ラ・サール中学校には全国から学力の高い受験生が集まるため、特定の科目だけを伸ばすのではなく、4科目をバランス良く学習し、取りこぼしを防ぐことが重要です。
出願前・受験前に確認したいポイント
ラ・サール中学校では、出願の際に寮の利用希望も併せて申請する必要があるため、入学後の通学方法については出願前によく検討しておきましょう。
出願が完了すると、入試日の10日前を目安に「受験者心得」などがメールで送られてきます。重要な内容が含まれているため、事前にメールを受信できるように端末を設定しておき、確認後も削除しないよう注意が必要です。
試験会場となる本校へのアクセスは、鹿児島空港から、市電・JR・鹿児島空港連絡バスなど、複数の手段があります。ただし、いずれも乗り換えが必要であったり、運行便が少なかったりする場合があるため、事前にルートをよく確認した上で、当日は時間に余裕をもって会場へ向かうようにしましょう。
【科目別】ラ・サール中学校の受験対策|過去問の活用法
ラ・サール中学校の入試問題は全体的に難易度が高いため、まずは基礎知識を確実に身につけることが重要です。その上で、発展問題にも取り組み、応用問題に対応できる力をつけていきましょう。
ここからは、ラ・サール中学校の科目別の受験対策と、効果的な過去問の活用法について解説します。
国語は記述問題に対応できる読解力を養う
国語は、説明文・物語文・漢字語句の3題で構成されています。
説明文と物語文の長文問題では、文章量は比較的少ないものの、80字程度の記述問題が複数出題される点が特徴です。記述問題に対応するためには、本文や設問の内容を正確に読み取り、根拠となる箇所を適切に抜き出してまとめる読解力を養っておく必要があります。
また、漢字語句問題は難易度がやや高めです。ラ・サール中学校の過去問だけでなく、他の難関校の問題も活用しながら、幅広く漢字演習に取り組むと良いでしょう。
算数は時間配分を意識して演習する
算数は、計算問題や一行問題を含む大問6題構成です。
図形・速さ・数の問題が頻出で、特に図形分野の割合が高い傾向にあります。比を使った問題や角度、立体の切断など幅広い内容が出題されるため、できるだけ多くのパターンの問題に触れておくことが大切です。
近年のラ・サール中学校の算数は、出題傾向が比較的安定しています。過去問を活用しながら、どの問題にどの程度時間をかけるかを意識し、時間配分の戦略を立てておくと良いでしょう。
また、難関校で見られるような極端な超難問は少ないものの、全体的な難易度はやや高めです。基礎をしっかり固めた上で、応用問題の演習にも積極的に取り組みましょう。
理科は思考力を問う問題への対策が必要
理科は大問4題で構成されており、物理・化学・生物・地学の各分野からバランス良く出題されます。
計算問題や記述問題に加え、思考力を問う問題が多く出題される点が特徴です。現象を考察する力や柔軟な発想力が求められ、教科書の知識だけでは対応が難しい場面も少なくありません。身の回りの出来事や自然現象に対して「なぜそうなるのか」を意識し、普段から興味・関心を持って考える習慣をつけておくことが大切です。
特に物理分野では、思考力を必要とする問題が頻出で、難易度もやや高めとなっています。発展的な問題にも取り組み、応用力を養っておきましょう。
社会は最新のニュースをチェックして時事問題に備える
社会は、地理・歴史・公民・時事問題の大問4題で構成されています。
時事問題では、1月下旬の入試に対して、直近の年末年始のニュースが出題されたこともあります。日ごろからニュースに触れ、自分なりの意見を持つ習慣をつけるとともに、最新情報もしっかりチェックしておきましょう。
地理・歴史・公民においては、一部に記述問題もありますが、記号選択や用語を答える問題が多い傾向にあります。設問文を丁寧に読み取ることはもちろん、単語で答える際には漢字で正確に書けるよう対策しておくことが大切です。
ラ・サール中学校対策では過去問演習が重要
近年のラ・サール中学校の入試問題は、出題傾向や形式に大きな変化は見られません。そのため、過去問を活用して傾向を把握することが重要な受験対策となります。
過去問演習では、各科目の頻出単元や問題の難易度を確認しながら、問題を解く優先順位や時間配分を考えていきましょう。本番を意識して戦略を立てることが、得点力アップにつながります。
過去問は、最低でも5年分、可能であれば10年分取り組むことがおすすめです。また、一度解いて終わりにするのではなく、「どこで、なぜ間違えたのか」を分析しながら復習することで、理解をより深められます。合格に向けて、計画的に活用していきましょう。
過去問の活用方法について詳しく知りたい場合は、下記をご参考にしてください。

ラ・サール中学校の基本情報|寮や学費について
ラ・サール中学校は、全国トップレベルの進学実績を誇る、中高一貫教育の男子校です。全国各地から生徒が集まり、寮生活を通して学習習慣や自立心を育めることが大きな特徴となっています。
ここでは、ラ・サール中学校の基本情報や、寮、学費について詳しく紹介します。
ラ・サール中学校の6年間の学び
ラ・サール中学校・高等学校は、カトリックの教育修道会である「ラ・サール会」によって創設されました。そのため中学校では「倫理」、高校では「聖書史」といった独自の教科が設けられています。
また6年間を通じて、中間・期末テストに加え、実力試験や課題別テスト、模擬試験などが頻繁に実施されることが特徴的です。いずれも難易度が高く、日ごろから継続的な学習が求められます。授業の進度も比較的速く、徹底した学習環境のもとで質の高い教育が行われています。
ラ・サール中学校は寮で生活する生徒も多い
ラ・サール中学校には、学校指定の寮や下宿があり、全国から生徒が集まっています。寮の定員は1学年で120名前後と多く、寮生活をする生徒が大半です。
夕食後から就寝までの時間には「義務自習」が設けられており、徹底した管理のもとで集中して学習に取り組める環境が整っています。互いに刺激を受けながら努力を続けられる点も、寮生活ならではの魅力です。
また、学力向上だけでなく、共同生活を通して協調性や自主性を育み、人間性を磨くことも大切にしています。
ラ・サール中学校の入学金・学費・寮費
ラ・サール中学校の入学金や月校納金、寮に関する費用は以下の通りです。なお、金額は2026年度時点のものとなるため、最新情報は学校公式サイトをご確認ください。
入学時納入金
| 入学金 | 150,000円 |
|---|---|
| 学園貯金(卒業時返還) | 一口 10,000円 |
月校納金
| 授業料 | 38,500円 |
|---|---|
| PTA会費 | 1,500円 |
| 生徒会費 | 230円 |
| 図書費 | 300円 |
| 施設費 | 21,000円 |
| その他 | 1,300円 |
| 合計(月額) | 62,830円 |
寮関係費
| 入寮金 | 100,000円 |
|---|---|
| 寮費(月額) | 73,000円 |
上記の他にも費用がかかる場合があります。授業料と寮費を合わせると決して小さな負担ではありませんが、ラ・サール中学校ならではの徹底した学習環境や高い大学進学実績、さらに寮生活を通して養われる自立心などを考えると、大きな価値のある教育環境と言えるでしょう。
また、寮生には自習時間が設けられているため、学習塾に通わない生徒も多く見られます。費用面だけで判断するのではなく、入学後にどのような学びや成長が得られるのか、将来どのような進路を目指せるのかといった点も含めて、総合的に検討することが大切です。
ラ・サール中学校の進学実績
ラ・サール中学校・高等学校の2025年度における、主な進学実績は以下の通りです。
国公立大学
| 東京大学 | 42名 |
|---|---|
| 京都大学 | 8名 |
| 九州大学 | 20名 |
| 国公立大学 合計 | 147名 |
私立大学
| 慶應義塾大学 | 35名 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 29名 |
| 東京理科大学 | 18名 |
| 中央大学 | 15名 |
| 明治大学 | 14名 |
医学部医学科
| 合計 | 20名 |
|---|
※参考:大学合格状況|ラ・サール高等学校 中学校
※参考:2025年度 国公立大学 医学部医学科 合格者ランキング|英進館
ラ・サール中学校の入試難易度は、最難関校と比較するとやや落ち着いているものの、東京大学や医学部医学科への進学実績は全国トップレベルを誇ります。
その背景には、頻繁に実施される試験や寮での義務自習など、徹底した学習管理体制があります。この環境こそが、ラ・サール中学校・高等学校の大きな強みと言えるでしょう。
まとめ
ラ・サール中学校への合格を目指すには、苦手分野をつくらない学習と、入試傾向に合わせた対策が欠かせません。そのためには、理解度や志望校に応じて、一人ひとりに適した学習を進めることが重要です。
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