東京都港区白金台にある頌栄女子学院中学校は、キリスト教の教えに基づく教育を行う私立女子中高一貫校です。質の高い英語教育に定評があり、在校生の約20%を帰国生が占めるなど、日常的に国際感覚を育める環境が整っています。
「頌栄」の読み方は「しょうえい」で、キリスト教用語で「神の栄光をほめたたえる」という意味になります。
この記事では、頌栄女子学院中学校の偏差値や入試難易度、募集人数・合格倍率、併願校との比較に加え、学費や進学実績、合格を勝ち取るための科目別対策まで詳しく解説します。
頌栄女子学院中学校の偏差値と難易度
頌栄女子学院中学校は、都内でも屈指の難関校として知られています。特に質の高い英語教育が人気で、一般入試の他にも帰国生入試が例年、実施されています。
頌栄女子学院中学校の偏差値は60~61
四谷大塚調べによると、頌栄女子学院中学校の偏差値は60~61です。都内の女子中学校でもトップクラスの難関校です。合格倍率も2.6〜4.3倍と高く、合格には基礎学力や応用力に加え、限られた時間内で確実に得点する実戦力も必要になります。
※参考:偏差値一覧|四谷大塚ドットコム
頌栄女子学院中学校の募集人員と合格倍率
頌栄女子学院中学校の2026年度の募集人員は、第1回・第2回ともに、英語利用入試を含め各100名です。実質倍率は以下の通りで、第2回入試の方が倍率は高くなり、難易度が上がります。
第1回入試(2月1日)
| 第1回入試 | 4科入試 | 英語利用入試 |
|---|---|---|
| 受験者数 | 276名 | 47名 |
| 合格者数 | 106名 | 21名 |
| 実質倍率 | 2.6倍 | 2.24倍 |
第2回入試(2月5日)
| 第2回入試 | 4科入試 | 英語利用入試 |
|---|---|---|
| 受験者数 | 429名 | 63名 |
| 合格者数 | 101名 | 23名 |
| 実質倍率 | 4.25倍 | 2.74倍 |
頌栄女子学院中学校の併願校との比較
頌栄女子学院中学校と比較・併願されやすい中学校は以下の通りです。一般入試は2回実施され、英語利用入試との併願も可能なため、柔軟に受験日程を組めます。
| 受験校 | 偏差値 |
|---|---|
| 豊島岡女子学園中学校 | 67~68 |
| 鴎友学園女子中学校 | 62~65 |
| 香蘭女学校中等科 | 58~63 |
| 山脇学園中学校 | 56~63 |
| 淑徳与野中学校 | 54~62 |
| 普連土学園中学校 | 51~56 |
| 田園調布学園中等部 | 50~61 |
※参考:四谷大塚ドットコム
倍率の高い頌栄女子学院中学校に合格するには、苦手科目を残さない安定した得点力が必要です。
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頌栄女子学院中学校の基本概要と学習環境
頌栄女子学院中学校は、1884年に創立された伝統ある学校です。1982年に制定されたブレザーと格子柄のタータンチェックのスカートを組み合わせた制服は、日本初の試みとして知られ、現在も学校の象徴として親しまれています。
「生き方の土台」を築くライフデザイン教育
頌栄女子学院中学校が特に力を入れているのが、生徒一人ひとりに合った「生き方」を築くライフデザイン教育です。ライフデザイン教育では、聖書の教えに基づき、一人ひとりに与えられた能力や特性を「タラント(たまもの)」と捉え、他者や社会のために最大限生かせる人の育成を目指します。
中学と高校の6年間では、「自分を知ること」から始まり、「周囲の人間を知る」、そして「自分を取りまく社会を知る」という3つのステップを踏みながら、自分自身の適性や生き甲斐への気づきを学んでいきます。
在校生の約20%が帰国生|グローバル英語教育
創立以来、頌栄女子学院中学校では、英語教育を「科目」としてではなく「世界で生きるための言語」として位置づけています。全校生徒の約20%を帰国生が占めており、一般生も日常的に英語に触れられる環境が整っています。
また、カナダやイギリスへの語学研修や、2026年度より新設されたアメリカハイレベル研修、さらに約3ヶ月のターム留学など、培った英語力を海外で実践し、国際感覚を磨く多彩なプログラムが用意されています。
頌栄女子学院中学校の学費と初年度納入金
2026年度から、教育内容および環境のさらなる充実を目的として、学費構成が改定されました。
主な初年度の納入金は以下の通りです。
| 入学金 | 250,000円 |
|---|---|
| 授業料(年額) | 504,000円 |
| 教育充実費(年額) | 232,800円 |
| 合計 | 986,800円 |
※参考:2026年度入学金・授業料等改定のお知らせ|頌栄女子学院中学校
上記の納入金以外に、以下の費用も必要です。
| 生徒会費(年額) | 5,000円 |
|---|---|
| 後援会入会費 | 40,000円 |
| 後援会費(年額) | 10,000円 |
| 教材費(タブレット端末代含む・年額) | 約270,000円 |
| 制服関係費用 | 約137,000円 |
| 合計 | 約462,000円 |
頌栄女子学院中学校・高等学校の進学実績
頌栄女子学院中学校・高等学校は、毎年、東京大学、一橋大学などの難関国公立大学や、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学などの難関私立大学に、多くの合格者を輩出しています。
学校公式サイトに掲載されている2026年の現役合格実績から一部を紹介します。
国公立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 東京大学 | 2名 |
| 一橋大学 | 4名 |
| 東京科学大学 | 3名 |
| 大阪大学 | 2名 |
| お茶の水女子大学 | 2名 |
| 東京外国語大学 | 4名 |
私立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 慶應義塾大学 | 91名 |
| 早稲田大学 | 80名 |
| 国際基督教大学(ICU) | 2名 |
| 上智大学 | 96名 |
| 東京理科大学 | 44名 |
| 明治大学 | 133名 |
頌栄女子学院中学校の入試情報
頌栄女子学院中学校の例年の入試日程や募集要項、倍率など、受験生が知っておくべき情報を詳しく解説します。
例年の入試日程
頌栄女子学院中学校の一般生入試は例年、第1回が2月1日、第2回が2月5日に実施されます。合格発表は、第1回が試験当日の21時頃、第2回が翌日の9時頃にWebサイトで行われます。なお、帰国生入試は一般生入試とは別枠で、12月上旬に実施されます。
試験会場とアクセス
試験会場は、東京都港区白金台にある頌栄女子学院中学校の校舎です。都営浅草線「高輪台駅」A2出口からは徒歩約1分、JR・東急池上線「五反田駅」からは徒歩約10分、JR線・京浜急行線「品川駅」からは徒歩約12分、東京メトロ南北線・都営三田線「白金台駅」からは徒歩約10分でアクセスできます。 なお、通学にかかる時間や居住地域について、学校側からの制限は設けられていません。
試験は4科入試と英語利用入試の2方式
一般生入試には、「4科入試」(国・算・理・社)と、英検®3級以上を条件とする「英語利用入試」(国・算・英検®のみなし得点)の2方式があります。英検®のみなし得点では、1級が150点、準1級が130点、2級が110点、準2級プラスが100点、準2級が90点、3級が80点として加算されます。
また、入試試験では合計点が合格ラインに達していても、特定科目の点数が著しく低い場合には、判定会議で審議される場合があります。
頌栄女子学院中学校合格のための科目別対策
頌栄女子学院中学校合格のために、科目別に押さえておきたい入試傾向と対策を解説します。
算数:頻出の図形と特殊算を極める
算数では、図形問題と特殊算を確実に解くことが大切です。試験時間40分で大問5題に取り組むため、時間的な余裕はほぼありません。さらに、年度や設問によって難易度の差が大きく、必ずしも易しい順に並んでいるとは限りません。そのため、解ける問題を見極める判断力も得点を大きく左右します。
2026年度入試では、通過算や年齢算、最頻値・中央値などの統計問題に加え、図形の切断や回転といった思考力を要する問題も幅広く出題されました。また、一部では式や答えの求め方を説明させる設問もあります。基礎問題は完答できるように仕上げ、その上で思考過程を言葉や図で表現する練習を積んでおきましょう。
国語:速読力と表現力を磨く
国語に必要なのは、膨大な文章量を正確に読み解く速読力と、自分の考えを論理的にまとめる表現力です。試験時間は40分と短いにもかかわらず、読み解くべき文章量は7,000〜8,000字程度と、大学入試にも匹敵するボリュームです。まずは分速750字を目標に、多読を通じて速読力を鍛えましょう。
出題内容は、知識問題と論説文・小説の読解に加えて、2026年度入試では「家族との思い出」や「経験」をテーマにした150〜200字程度の自由作文問題が出題されました。読解力だけでなく、自分の考えを限られた字数でまとめる表現力も問われる形式です。そのため、日々の学習で、語彙力と文法知識をコツコツ積み重ねていくことも大切になります。
理科:知識と時事問題の基礎固めを徹底する
理科の対策は、生物・地学・物理・化学の4分野の基礎を固め、詳細な知識問題や時事問題への対応力を高めることです。
2026年度入試では、地震や地球温暖化など時事的なテーマに加え、電磁石、水溶液の溶解度、植物の冬越しなど幅広い単元から出題されました。また、「理由を説明しなさい」など、考察力や理解力を求められる設問も出題されます。分野ごとの知識に偏りが出ないよう、苦手単元をなくしましょう。同時に、科学ニュースや身の回りの自然現象について「なぜそうなるのか」という原理を考える習慣をつけましょう。
社会:資料や統計を読みとり多角的な思考力を磨く
社会で求められるのは、膨大な資料から情報を読み取る力と、頻出する時事問題に対応するための多角的な思考力です。例年、地形図、統計資料、歴史資料などを用いた問題が出題されます。
2026年度入試では、災害や貿易の歴史、エンゲル係数や物価上昇など時事問題を切り口にした設問も出題されました。なお、公式の注意事項として、「基本的な地名や人名その他の社会科用語については、必ず正しい漢字を使って書く」ことが定められています。
知識を単独で暗記せず、関連する事象や出来事と結び付けて理解しましょう。歴史では、年表を活用して時代の流れを把握する学習が有効です。また、日ごろから社会科用語を「正しい漢字」で書くことを徹底し、失点を防ぎましょう。
まとめ
頌栄女子学院中学校の偏差値は60~61です。都内有数の難関女子校で、質の高い英語教育と帰国生との学び合いが特徴です。難関国公立大学や私立大学にも多くの合格者を輩出しています。
一般生入試は2月1日と5日に実施され、4科入試と英語利用入試から選択できます。合格には、算数の図形・特殊算、国語の速読と記述、理科・社会の資料読解や時事問題への対応など、科目ごとの傾向を踏まえた対策が不可欠です。
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