渋谷教育学園幕張中学校は、通称「渋幕(しぶまく)」と呼ばれる千葉県の私立中高一貫校です。首都圏では、開成中学校や桜蔭中学校に並ぶ最高峰に位置づけられる難関校です。
なお、「渋渋(しぶしぶ)」と呼ばれる渋谷教育学園渋谷中学校は、同じ学校法人の姉妹校ですが、所在地やカリキュラムなどに違いがあります。
この記事では、最新情報をもとに偏差値や募集人員、倍率、入試情報、科目別の入試対策まで詳しく解説します。
渋谷教育学園幕張中学校の偏差値は?
渋谷教育学園幕張中学校は、中学受験の中でも最難関クラスに位置する学校です。ここでは、偏差値、募集人員、合格倍率、比較されやすい中学校についてご紹介します。
渋谷教育学園幕張中学校の偏差値は69~70
四谷大塚によると、渋谷教育学園幕張中学校の偏差値は69〜70です。中学受験の中でも最上位クラスに位置する水準で、日頃から難関校向けの学習を積み重ねている受験生たちが挑戦する学校です。
また、開成中学校や桜蔭中学校など東京の最上位校を目指す受験生が、本命校の前に力試しとして受ける「前受校」としても人気です。そのため、入試のレベルも非常に高いと言えるでしょう。
※参考:偏差値一覧|四谷大塚ドットコム
渋谷教育学園幕張中学校の募集人員と合格倍率
2027年度の募集人員は、1次入学試験が男女合わせて約215名、2次入学試験が約45名、帰国生入学試験が約20名です。
2026年度は1次入学試験の受験者1,901名に対し合格者649名で、実質倍率は2.9倍でした。一方、2次入学試験は受験者451名に対し合格者70名と、実質倍率は6.4倍で、帰国生入学試験は受験者140名に対し合格者34名で、実質倍率は4.1倍でした。
渋谷教育学園幕張中学校と比較・併願される中学校
渋谷教育学園幕張中学校を受験する際に、併願先として選ばれることが多い中学校と偏差値をまとめました。
姉妹校の渋谷教育学園渋谷中学校は偏差値帯が近く、比較・併願校として検討されることが多いです。
| 受験校 | 偏差値 |
|---|---|
| 開成中学校 | 72 |
| 桜蔭中学校 | 70 |
| 渋谷教育学園幕張中学校 | 69~70 |
| 早稲田中学校 | 66~68 |
| 渋谷教育学園渋谷中学校 | 65~70 |
| 広尾学園中学校 | 65~69 |
| 栄東中学校 | 59~67 |
| 市川中学校 | 59~65 |
※参考:偏差値一覧|四谷大塚ドットコム
渋谷教育学園幕張中学校合格には、難問に対応する思考力・応用力を養うことが重要です。
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渋谷教育学園幕張中学校の入試情報
渋谷教育学園幕張中学校を受験する前に押さえておきたい科目や配点、日程についてご紹介します。
入試情報
例年の傾向では、国語100点・50分、算数100点・50分、社会75点・45分、理科75点・45分で、合計350点満点となっています。
なお、4科目の総合計点で合否が決まり、科目ごとの足切りは設けられていません。もし、苦手科目でミスがあっても、得意科目でカバーできる可能性があります。
とはいえ、渋谷教育学園幕張中学校は受験生の学力水準が高い難関校です。特定の科目を大きく落とすと不利になりやすいため、得意科目を伸ばすだけでなく、4科目すべての得点力を高めることを意識しましょう。
入試日程
例年、1次入試は1月22日、2次入試は2月2日に実施されます。また、帰国生入試は1月20日に行われます。
1次入試は東京都内の多くの私立中学校で入試が本格化する2月1日より前に行われるため、他校と組み合わせて受験しやすい日程です。
試験会場とアクセス
渋谷教育学園幕張中学校の入試は、いずれも千葉県千葉市美浜区にある校舎で実施されます。JR京葉線「海浜幕張駅」から徒歩約12分、京成千葉線「京成幕張駅」から徒歩約14分、JR総武線「幕張駅」から徒歩約16分です。
学校の敷地内に保護者や受験生用の駐車場はないため、自家用車での来校は固く禁止されています。試験当日は、公共交通機関を利用してください。
渋谷教育学園幕張中学校合格のための科目別対策
渋谷教育学園幕張中学校の入試では、知識だけでなく、初見の問題に対して考え抜く力を試す出題が多いのが特徴です。4科目それぞれで求められる力と、日頃からできる対策について解説します。
算数:思考力と応用力を養う
算数では、大問一つひとつにじっくりと向き合い、粘り強く考え抜く力を磨き上げることが重要です。計算問題などの小問はないため、基礎知識だけで解ける問題は出題されません。複雑な条件や規則性を正確に読み解く論理的思考力が、合否に直結します。2026年度の入試でも、「図形の移動」や「立体の切断」などで、条件を正確に整理して考える力が試されました。
日頃から難問に粘り強く取り組み、応用力を鍛えるとともに、試験本番で「解くべき問題」と「後回しにすべき問題」を素早く見極める判断力と時間配分の感覚を養うことを意識しましょう。
国語:文章を読み解く記述力をつける
国語では、大学受験レベルに匹敵する高い文章読解力と、自分の言葉で表現する記述力をつける必要があります。入試では、6,000〜8,000字に及ぶ文章を素早く読まなければいけません。また、設問では、本文の要旨を踏まえた説明記述や、細部まで読み込まなければ判断できない選択肢問題が出題されます。
2026年度の国語では、比喩表現(メタファー)の働きを論じた抽象的な論説文の難波優輝著の「物語化批判の哲学」や、しぐさや情景から姉妹の複雑な心情を読み取る物語文である北村薫著の「夜の蟬」が出題されました。
記述問題では、人生をゲームに見立てるメタファーがもたらす価値の対比関係や、幼少期の「蟬事件」という恐怖体験から生まれる心情の変化を正確に整理し、指定された要素を論理的につなげて自分の言葉でまとめ直す記述力が問われました。
普段から文章の流れや場面展開を段落ごとに整理し、筆者や登場人物の伝えたいことを自分の言葉で要約する記述演習を徹底しましょう。
理科:情報を正確に読み解く応用力を鍛える
理科では、資料や実験データから必要な情報を正確に読み取り、科学的に考えて解答につなげる応用力を鍛えなければなりません。単純な語句の暗記だけでは対応できず、長い説明文や複雑な図表、観察結果をもとに深く考える問題が大きな比重を占めています。
例えば、2026年度入試では、クエン酸と重曹を用いた化学実験のデータから二酸化炭素の発生量を分析してグラフを描く問題や、月食の図から影の大きさを計算して距離を導き出す問題など、高度な情報処理力が求められる設問が出題されました。
基本知識を固めた上で、日頃から図や表を作成して情報を整理する習慣をつけ、さまざまな実験を扱った演習問題に数多く触れておきましょう。
社会:知識をつなげる考察力を磨く
社会で最も重要なのは、単なる用語の暗記にとどまらず、歴史の背景や現代社会の課題をつなげて考える力を徹底的に磨くことです。なぜなら、全体の約3割から5割を占める記述問題では、出来事の名称だけでなく、発生した背景や理由、他分野への影響まで深く掘り下げて考える力が求められるためです。
2026年度入試では、地域独自の景観や歴史的課題を絡めた問題や、新型コロナウイルスの流行によるリモートワークの普及とオフィス需要の変化といった現代的な時事問題が出題されました。
日頃からニュースや新聞などで目にするさまざまな出来事について、常に「原因・背景・影響」をセットで考える習慣をつけることが大切です。さらに多くの資料や記述問題に臨機応変に対応できるよう、実践的な演習を積み重ねていく必要があります。
渋谷教育学園幕張中学校をもっと知る|基本概要と学習環境
渋谷教育学園幕張中学校が掲げている教育目標と、6年間の学習システムについて詳しくご紹介します。
「自調自考」の精神を軸とした教育目標
渋谷教育学園幕張中学校が教育目標・建学の精神として掲げているのが、「自らの手で調べ、自らの頭で考える」という「自調自考」の精神です。多文化が共生するグローバル社会においては、高い倫理観を持ち、他者から信頼され、困難にも諦めず主体的に向き合う自立した人間像が強く求められるためです。
実際、渋谷教育学園幕張中学校では、修学旅行、宿泊研修、校外学習などの行事のほとんどが「現地集合・現地解散」で行われ、生徒自身が情報を調べ、ルートやスケジュールを考えて行動します。
さらに、学校生活においても細かな校則は設けず、「自調自考の渋幕生としてふさわしいマナー」を一人ひとりが自律的に判断して行動することが基本となっています。行事や日常生活を通じて自律性を養い、他者への思いやりと主体性を兼ね備えた人間性の形成につなげています。
3ブロック制による体系的な学習システム
渋谷教育学園幕張中学校では、中高一貫教育のメリットを最大限に活かすため、6年間の教育を2年ごとに分けた独自の「3ブロック制」を導入しています。生徒の発達段階に応じて明確な目標を設定することで、自発的な学習意欲と深い自己理解を無理なく育むことができるからです。
中学1・2年生にあたる「Aブロック」では、30人台の少人数クラスで手厚く学び、学習方法や習慣を確立して基礎学力を徹底的に固めます。中学3年・高校1年生の「Bブロック」では、タブレット端末「Microsoft Surface」を活用しつつ、キャリア教育「GLFCプログラム」を通じて視野を広げます。
そして、高校2・3年生の「Cブロック」では、科目選択制のもと、具体的な進路選択へとつなげていきます。 段階を踏んだ学びを積み重ねることで、生徒は自発的に将来への力をつけることができます。
渋谷教育学園幕張中学校の初年度納入金と学費
2026年度の渋谷教育学園幕張中学校の初年度納入金と学費は以下の通りです。
なお、納入金や学費は年度によって変動する可能性があるため、受験時には公式サイトから最新の情報を確認しましょう。
初年度納入金
| 入学金 | 300,000円 |
|---|---|
| 施設拡充費 | 150,000円 |
| 合計 | 450,000円 |
毎月の学費
| 授業料 | 39,000円 |
|---|---|
| 施設費 | 17,000円 |
| 維持費 | 2,500円 |
| 後援会費 | 3,000円 |
| 生徒会費 | 1,000円 |
| 合計 | 62,500円 |
※参考:渋谷教育学園幕張中学校納入金
渋谷教育学園幕張中学校は、入学金や授業料だけでなく、施設費・教材費・積立金なども必要になります。なお、寄付金や学校債の負担はありません。
また、収入や資産要件を満たした場合は、月額28,000円の授業料が減免になる「田村・松井・高梨顕彰記念 奨学金」や月額20,000円を無利子で貸与される「田村・松井・高梨顕彰記念 奨学金(特別奨学生)」も利用できます。入学後の学費負担が気になるご家庭は確認しておきたい制度です。
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校の合格実績
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校は、東京大学をはじめ、東京科学大学、一橋大学、京都大学など、難関国公立大学への高い合格実績を誇っています。また、早稲田大学や慶應義塾大学、東京理科大学など、難関私立大学にも多くの現役生が合格しており、国内トップレベルの大学を目指せる学習環境が整っています。
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校の2026年度現役生の合格実績は以下の通りです。
国公立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 東京大学 | 71名 |
| 東京科学大学 | 17名 |
| 一橋大学 | 13名 |
| 京都大学 | 8名 |
| 東北大学 | 7名 |
| 北海道大学 | 7名 |
私立大学
| 大学名 | 合格者数 |
|---|---|
| 早稲田大学 | 214名 |
| 慶應義塾大学 | 100名 |
| 東京理科大学 | 131名 |
| 国際医療福祉大学 | 16名 |
| 順天堂大学 | 13名 |
| 上智大学 | 51名 |
まとめ
渋谷教育学園幕張中学校は、偏差値の高い最難関校で、合格には1次・2次入試ともに高い学力が求められます。入試では4科目の合計点で合否が決まり、知識だけでなく、問題文や資料を読み解き、考察する力や応用力が重要です。
渋谷教育学園幕張中学校合格を目指すには、現在のお子さまの学力や苦手分野を把握し、出題傾向に合わせた対策を科目ごとに進めることが大切です。トライでは、お子さまの学力と出題傾向に合わせたオーダーメイドカリキュラムを提案し、合格に必要な内容に絞った最短ルートでサポートいたします。
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