2025/03/12
2025/10/22

総合型選抜(旧AO入試)​​の​​課題レポートの書き方ポイント5選!注意点と実際の出題・例文まとめ

総合型選抜​​(旧AO入試)では、志望理由書と合わせてレポート課題が課されることがあります。レポート課題は志望理由書と同じくらい合否に影響するものですが、学校ではレポートの書き方などを教えてくれる機会はあまり多くはありません。

今回は、総合型選抜のレポートの書き方のポイントをご紹介します。書く際の注意点や出題例から実際に書くまでの考え方などをまとめていますので、ぜひレポート作成の参考にしてみてください。

総合型選抜の​​課題​​レポートとは

総合型選抜では、主に学力以外の部分を評価され合否が決定します。志望理由書、面接、グループワークなど、さまざまな課題を課されることがありますが、そのうちの1つにレポート課題があります。

レポート課題は主に学生の考え方を見るもので、願書や志望理由書と一緒に送付するのが一般的です。準備する時間はあるものの、学校などでは教えてもらえる機会が少ないので、作成する際にはしっかりとした下準備が必要です。

大学では、勉強ではなく研究を行うことが一般的です。レポート課題では研究を行う際に必要な論理的思考力や、問題解決に向けた考え方などを確認しています。どんなことに興味があるか、大学で学びたい内容や考え方が、受験する大学の内容とマッチしているかどうかを確認します。

このように、レポート課題は、志望理由書とは別の視点で、大学にふさわしい人物であるかの判断材料になります。

総合型選抜の​​課題​​レポートの書き方ポイント5選

ここでは、総合型選抜のレポートの書き方のポイントを5つにまとめました。作文や小論文とは異なり、論理的な考え方や客観的なまとめが必要になるので、ぜひ参考にしてみてください。

(1)​​レポートの書き方は​​「序論」「本論」「結論」の3部構成

レポートを​​3部構成​​にすることは、文章​​全体を読みやすくするだけでなく、採点者に「論理的に整理できている」という印象を与える効果もあります。特に総合型選抜のレポートは、単なる感想文ではなく「自分の考えを論理的に展開できるか」が見られています。​

​​序論では課題に対する問題意識や背景を示し、本論で具体的な事例やデータを交えて論じ、結論で方向性や今後の展望をまとめることで、説得力が格段に増します。​

​​また、各部のバランスにも注意しましょう。序論や結論が長すぎると、論理展開の厚みに欠けてしまいます。特に本論では、引用したデータや実際の経験を根拠にしながら、自分の意見を明確に述べることが重要です。

構成 分量 内容
序論 全体の10~20% 導入部分です。レポートの内容がどのようなものであるか、なぜそのレポートを書くことにしたのかを記す部分です。テーマの切り口は、受験する大学や学部の考え方に沿っているものにしましょう。
本論 全体の60~80% 序論で書いた内容について、客観的な事実を踏まえながら論理的にまとめる部分です。自分の考えを主張する場所であり、レポート課題の中で最も重要な部分です。
結論 全体の10~20% 本論のまとめの部分です。考え方をまとめ、それを今後どのように活かしていくかを書きます。今後の展望などを書くことで、大学入学後のキャリアイメージをどのように持っているか伝えることができます。

例えば、中央大学であれば総合型選抜で課されるレポートは1,000字です。文字数や内容は大学によって異なるので、レポート作成前にしっかりと確認しましょう。

レポートの例文

「地域社会への貢献」というレポート課題があった場合、実際に書くとしたらどのような内容にするか、例文を記載します。レポート作成のイメージにつながるでしょう。

①序論
「東京都で行われているホームレス支援のボランティア活動に参加した経験から、貧困地域で活躍する教育者を目指したいと考えるようになった。」

例文のように、なぜレポートを書くにあたったのか、その考え方に至ったのかのきっかけなどを簡潔にまとめます。1,000字であれば、100文字から200文字でまとめる必要があり、さらに大学側が興味を持つきっかけとなる部分です。

②本論
「ユニセフの世界子供白書2023によると、開発途上国では5人に1人の子どもが学校に通えない状態である。」
「○○部で貧困が生じる理由には、□□のような理由があると思われる。そのためには、●●のような解決策が考えられる。」
「貧困地域の教育者を目指していきたい。そのために大学で〇〇を学びたい。学ぶことで貧困地域での教育に活かせると考えた。」

客観的なデータの提示、それを受けた自分の考え方をまとめます。序論で出てきた課題についてどのように解決していくべきだと考えているかなどを書いていきましょう。

③結論
「大学で学んだ知識や経験を活かすことで、貧困地域の教育活動につなげていきたい。」

本論の内容を踏まえて、今後どう活かしていくかを具体的に書きましょう。大学在学中や、卒業後のイメージが伝わるようにすると評価されます。

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(2)「だ・である調」の文語で書く

レポート課題では、基本的に文語の「だ・である調」で書くようにしましょう。大学で作成するレポートや論文などはすべて「だ・である調」で書くため、練習としても最適です。

注意しなければいけないのが、「だ・である調」と「です・ます調」が混在してしまうことです。日常的に「です・ます調」を使っていることから、文章の途中に「です・ます調」が紛れてしまうことがあります。

よくある文語の書き換えをいくつか紹介します。

口語 文語
ちゃんと きちんと
でも/だけど しかし/けれども/だが
やっぱり やはり
とっても/すごく 非常に/極めて

「世界には貧困地域がすごく多いと感じた」など、口語と文語が混ざってしまうことも多いです。「だ・である調」でまとめると、一見文語でまとまっているように見えますが、すごくという言葉が口語なので、実際は「世界には貧困地域が非常に多いと感じた」が正しいレポートの文章となります。

(3)事実と意見はしっかり分けて書く

事実と意見は分けて書くようにしましょう。実際に起きていることや事実と、自分の意見が混在してしまうと読み手を混乱させやすくなります。

事実:誰が見ても客観的にわかること、観察されたデータなど
意見:自分がどのように感じたか、自分がどのように行動すべきか考えたかなど

実際の例文を紹介します。
「開発途上国では5人に1人の子どもが学校に通えない状態であり、自分が役に立てないかと考えた」

これが事実と意見が混ざった状態です。この文章では、自分が役に立てないかという意見と開発途上国の現状という事実が混在してしまっています。

「ユニセフの世界子供白書2023によると、開発途上国では5人に1人の子どもが学校に通えない状態である。そのことを知り、自分が役に立てないかと考えるようになった。」
2文に分けることで事実と意見の区別がつきやすく、読みやすいレポートになります。

(4)1文は短く、1段落1トピックを意識する

レポート課題では、1文が長くなっていたり、1段落にさまざまな内容が含まれていたりすると読みづらくなってしまいます。読みやすいレポートを書くためのテクニックを以下にまとめました。

  • 1段落1トピックを意識する
  • 1文は20〜40文字以内にする
  • 段落の文字数は40〜120文字以内でまとめる
  • 段落替えの時は1文字分空けた状態で書き始める

細かいことではありますが、この4つを守ることで非常に読みやすいレポートになります。

(5)参考文献は必ず記載する

事前に準備できるレポート課題の場合は、引用した参考文献の記載が必要です。

文献を参考にした場合 著作者
タイトル
書籍名
その書籍の発行年
その書籍を発行した出版者
掲載ページ
インターネットのサイトを引用した場合 著作者
タイトル
サイト名
情報公開日
サイトのURL
参照した日

ページ数を記載するときは「p.6」というように記載し、参考にした部分が複数ページの場合は「pp.14〜25」というように記載します。

細かいルールは課題に記載されていることが多いので、しっかりと確認しましょう。

総合型選抜のレポートは2種類

総合型選抜のレポートは、主に2種類あります。それぞれの特徴についてまとめました。

課題考察型

課題考察型のレポートは、志望理由書や願書と一緒に提出するタイプのものです。下調べができる反面、他の受験者のレポートの質も高いので準備にどれだけ時間を使えるかが重要です。

​​課題考察型は、事前​​にテーマが与えられて準備ができる分、完成度が重視されます。過去には「地域社会への貢献」「地球温暖化の解決策」「AI技術の課題と展望」といったテーマが出題されており、社会問題に対する関心の深さや、自分なりの切り口を提示できるかがポイントです。 ​

​​このタイプでは、​​下記が重要です。​

  1. 課題の背景調査(信頼できるデータや文献の収集)​
  2. 多角的な視点からの分析(賛否両論を比較するなど)
  3. 自分の結論に至る過程を明確に示すこと
  4. 大学の学びとの関連付け(結論部分で「大学でどう発展させたいか」を明確にする)

​​単なる感想ではなく、論理的な思考と具体的な根拠を盛り込むことで、差別化につながります。​

講義受講型

講義受講型は、総合型選抜の受験のときに会場でレポートを書くタイプです。事前準備などもできず、講義内容も明かされていません。受講内容をメモし、その内容を元に自分の意見を書くため、時間や構成の作成が非常に難しいです。

最近では講義受講型のレポート課題も増えてきています。講義受講型は、試験​​当日に与えられる講義を聞いて即座にまとめる力が求められます。準備ができない分、普段から「聞いた内容をメモに落とし込み → 要点を整理 → 自分の意見を展開する」練習をしておくことが合否に直結します。​

​​具体的には、講義を聞きながら「キーワード」「数字・事実」「講師が強調した部分」を素早くメモすることが大切です。​

​​その後、序論→本論→結論に即して短時間で骨子を作り、論理的に展開していきます。字数制限に合わせて段落を区切るスキルも必須です。​

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講義受講型の対策は実戦練習がカギ

​​本番での講義受講型レポートは時間との勝負です。
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総合型選抜のレポートを書く際の注意点

ここでは、総合型選抜のレポートを書く際の注意点をまとめました。

議論の切り口を意識する

文章を書く際、自分の意見を大学の方針と併せておく必要があります。例えば、自分の意見と大学の目指す部分が異なる場合、どんなに良いレポートを書いたとしても基本的に合格にはなりません。その大学でどのような勉強をしたいか、それが課題解決にどのように繋がるかなどを具体的に書きましょう。

大学が提示しているアドミッションポリシーを確認しておくと、入学後のキャリアイメージが湧きやすくなるでしょう。

字数制限など条件を守る、フォントなどの体裁をそろえる

レポート課題の場合、文字数や紙のサイズ指定があります。条件を守らないとそもそもレポートを読んでもらえず、自動的に失格となる可能性があるので、十分注意しましょう。文字数に関しては、指定文字数の90%まで書くのが基本です。例えば3,000文字のレポートであれば、2,700文字以上は書くことを意識しましょう。

また、パソコンを使ってレポートを作成する場合は読みやすいフォント、文字の大きさで書くことも大切です。文字数カウント機能や、校閲ツールも活用すると良いでしょう。

誤字脱字に気を付ける

誤字脱字がある場合は、減点されてしまいます。誤字が多ければ多いほど減点も多くなってしまうので、書き上がったレポートはしっかりと目を通すようにしましょう。

総合型選抜でのレポートの出題例

ここでは、実際の大学のレポート課題の出題例を紹介します。

中央大学 法学部

①あなたがこれまでに実践してきた活動について説明してください。(1,000 字程度)
②あなたが関心のある事柄や社会問題について記述してください。(1,000 字程度)
③大学で何を学び、どんな学生生活を送りたいか、具体的に説明してください。(1,000 字程度)
引用:中央大学法学部

​​中央大​​学法学部の課題例は、一見すると「自己紹介」や「関心事」を問うだけのように見えます。しかし実際には、社会問題や自分の活動経験を、法律や社会制度と結び付けて考えられるかを評価する意図があります。​

​​たとえば「あなたが関心のある社会問題」という課題であれば、単に問題点を説明するのではなく、①問題の背景や原因、②それに対する多角的な見解、③自分が法学の学びを通じてどう関わりたいか、という流れで構成するのが効果的です。​

冒頭イメージの例文
​​「私は情報社会における個人情報保護に強い関心を持っている。近年、SNSの普及に伴い個人情報の流出事件が増えており、社会全体での法的整備が急務とされている。大学ではこの分野の法制度を学び、将来的には利用者の権利を守る仕組みづくりに貢献したい。」​

​​このように「社会問題 → 法制度との関わり → 自分の学びの展望」という筋道を示すことで、単なる作文ではなく「法学部にふさわしい資質」をアピールできますので、参考にしてください。

中京大学 国際学部 国際学科

あなたは総理大臣の外交問題補佐官です。先日、9月12日に閉幕したASEAN外相会議について、総理大臣に提出するブリーフィング用レポートを作成してください。それには以下の内容が書かれている必要があります。
① ASEAN外相会議が開催されたときの周辺情勢。
② ASEAN外相会議での課題はなんであったのか。
③ ASEAN外相会議の結果をどう評価するか。
④ ③を踏まえて、今後の日本外交への提案。
以上を2,500〜3,000字程度でまとめてください。
引用:中京大国際学部

​​この課題は、単なる​​時事知識を問うものではなく、「国際問題を整理し、要点をまとめた上で政策提案につなげることができるか」という思考力を評価する意図があります。外交問題補佐官という立場設定からもわかるように、事実の羅列だけでなく、客観的な情勢分析と自分の判断を明確にすることが求められます。​

​​特にポイントとなるのは、①周辺情勢の理解、②課題の本質的な把握、③結果の評価、④将来への提案という流れを一貫性を持って構成することです。文章全体を「問題 → 分析 → 評価 → 提案」と展開することで、論理的で説得力のあるレポートに仕上げられます。

​​また、2,500〜3,000字という分量は大学入学後のレポートに近く、単なる受験課題ではなく「学問的な文章表現ができるか」を試されていると考えると良いでしょう。

九州大学 共創学部

講義に関するレポートは、受験者が2つの講義(各約50分)を受講して、それぞれその後に休憩(各約10分)を挟みレポートを作成(各約90分)するものです。その際、配付資料に英文を含む場合や、講義の一部が英語で行われる場合もあります。(電子式ではない辞書2冊まで持ち込み可能です。)

主に、
・講義内容をどれだけ理解できるか。
・講義内容の魅力を見出し、より正確に深く知りたいという気持ちをどれだけ持ち得るか。
・講義の内容からさらにどれだけ発展させて考えることができるか。
・説明を理解し、うまく実行できるか。
などを評価します。

講義の内容はそれぞれ文系の内容を主とするものと理系の内容を主とするものとなります。第2日目午前の討論の前に、前日の各講義に関する論題をそれぞれ一つ提示し、討論及び小論文はこの論題に沿って行います。
引用:九州大学共創学部

​​九州大学共創学​​部のレポートは、講義を理解する力と、それをもとに自分なりの考えを展開する力を試されます。文系・理系両方の講義が課されるため、幅広い知識や柔軟な思考が必要です。さらに討論や小論文を通して「学際的に学ぶ姿勢」を示せるかどうかも評価のポイントになります。​

まとめ|レポートを極めることで総合型選抜の合格が近づく

今回は、総合型選抜のレポートの書き方のポイントをまとめました。

レポート課題は願書や志望理由書と一緒に送付することが多いので、準備時間は十分にあります。本記事の内容をしっかり理解し、ポイントを押さえたレポートを作れるようにしましょう。そうすることで、総合型選抜試験で合格できる確率が高まります。

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