2025/05/13

TOMAS(トーマス)のオンラインとは?基本情報や活用例、成績が上がらない場合の対策まとめ

首都圏を中心に個別指導塾を展開するトーマスは、基本的には教室での対面指導を実施している塾ですが、2024年より中学受験用のオンライン教材『小4理科/社会』『小5理科/社会』がリリースされています。「理科と社会の受験対策をどうするのか」「塾に通っているけれど理科と社会が苦手なので補習したい」という方にとって、トーマスの教材がどのような内容なのか、気になる方も多いでしょう。

この記事では、トーマスのオンライン教材の基本情報や視聴上の注意点、活用例などを紹介します。さらに、昨今導入が進んでいる映像授業のメリット・デメリットをまとめ、映像授業では成績が上がらない場合の解決策についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

TOMAS(トーマス)はマンツーマンのオンライン指導をしている?

トーマスではオンライン教材がリリースされていますが、現時点ではオンラインのみで完結するマンツーマン指導は行っていません。 トーマスは「完全1対1」の個別指導を強みとする進学塾で、 授業は専用の個別ブースで講師と生徒が対面し、密度の高いやり取りを通じて学習効果を高めるスタイルが中心です。そのため、トーマスでの受講を検討する場合は、基本的に通塾が必要になります。オンラインでの柔軟な学習を希望される方は、他の選択肢も含めて検討すると良いでしょう。

TOMAS(トーマス)のオンライン教材とは

ここでは、トーマスのオンライン教材『小4理科/社会』『小5理科/社会』の内容や料金などの基本情報をまとめた上で、受講にあたって特に注意すべき点について解説します。

基本情報のまとめ

トーマスがリリースする『小4理科/社会』『小5理科/社会』は、小学4、5年生を対象としたオンライン教材です。形式は映像授業となっており、講師と対面してリアルタイムで授業を受けるのではなく、あらかじめ録画された授業を視聴するスタイルとなっています。トーマスオリジナルのテキスト『王道』シリーズに沿って、理科と社会の基本知識をマスターすることを目的に構成されているため、全範囲を確実に定着させれば、中学受験に必要な基本事項を網羅できます。

【トーマスオンライン教材のまとめ】

  • 対象:小学4、5年生(それ以外の学年のお子さまも利用可能)
  • 形式:映像授業
  • 内容:トーマスオリジナルのテキスト『王道』シリーズに準拠した、理科・社会の基本知識をマスターするための授業
  • 視聴期間:2025年3月1日(土)~2025年8月31日(日)(2025年9月1日以降は、月額900円(税込990円)の定額制となる予定)
  • 料金:『小4理科』『小4社会』『小5理科』『小5社会』各5,400円(税込5,940円)
  • 視聴範囲:小4理科 上(16回)/下(14回)、小4社会 上(16回)/下(14回)、小5理科 上(16回)、小5社会 上(16回)

TOMAS(トーマス)のオンライン教材の活用例

次に、トーマスのオンライン教材の利用が検討できる具体的な事例を、いくつか紹介します。

これから理科と社会の受験勉強を始めるお子さまの事例

まず、小学校4、5年生から理科と社会の受験対策を始めるにあたり、通塾が難しいお子さまにとって、オンライン教材は選択肢の一つとなるでしょう。例えば習い事で忙しい、塾が遠い、週に何度も通塾する負担が心配などの理由で塾に通えない場合、オンライン教材であればパソコン、スマートフォン、タブレット端末さえあれば、自宅で好きな時間に学習を進められるため、時間的な負担を軽減できます。

また、2科目受験にするか4科目受験にするか悩んでいるお子さまが、お試しで理科と社会の勉強を始める際にも、オンライン教材が活用できます。塾のコースを受講するよりも初期費用を抑えられる可能性が高いため、お子さまの学習状況や適性を確認するために、まずはオンライン教材からはじめてみるのも一案です。ただし、この場合はお子さまの様子を注視しながら、適切なタイミングで通塾への切り替えや2科目受験の選択など、方針を決定することが重要です。

塾で理科と社会をすでに勉強しているお子さまの事例

オンライン教材は、すでに塾で理科と社会の勉強をしているお子さまにも活用できる場合があります。集団塾ではカリキュラムに沿って授業が進むため、わからない点や定着が不十分な単元がそのままになってしまうことがあります。このため、塾の成績が伸び悩んでいる、クラス落ちの心配がある、理科と社会が非常に苦手で困っているなど、じっくりと丁寧な学習を必要とするお子さまにとって、自分のペースで何度でも視聴ができるオンライン教材は、補習として有効です。

また、トーマスのオンライン教材は小学4、5年生を対象としていますが、他の学年のお子さまも利用可能です。このため、小学6年生のお子さまが理科と社会の基礎固めをしたい場合にも活用できます。ただし、この場合は『小5理科/社会』がリリース途中であり、特に下巻の範囲は小6の夏休み以降のリリース予定となっている点に十分注意する必要があります。

映像授業のメリットとデメリットとは

ここではトーマスのオンライン教材をはじめ、昨今多く導入されている映像授業について、そのメリットとデメリットをまとめて紹介します。

映像授業のメリット

映像授業の最大の魅力は、場所や時間を選ばずに視聴でき、学習の自由度が高いことです。毎週決まった時間に塾へ通うことは、お子さまのスケジュールや体力に大きな負担をかける場合があります。映像授業であれば、お子さまの都合に合わせて視聴できるため、習い事や他の塾との両立がしやすく、気軽に始めることが可能です。

また、映像授業は何度も繰り返し視聴したり、途中で動画再生を止めたりできるため、お子さまの学力や集中力に応じて、理解できるまで学習することができます。「集団授業のスピードについていけない」「塾の授業時間が長すぎて集中できない」「じっくり丁寧に取り組みたい」といったお子さまにとって、自分のペースで勉強できる映像授業は、効果的な学習方法となるでしょう。

さらに、映像授業は周囲の目を気にせず勉強できるというメリットもあります。お子さまによっては、周りに人がいると気が散って集中できなかったり、他の生徒や講師の目がプレッシャーになったりすることがあります。映像授業であれば、落ち着いた環境で学習に取り組むことができるため、リラックスして受験勉強を進めることが可能です。

【映像授業のメリット】

  • 場所や時間を選ばない
  • 自分のペースで進められる
  • 周囲の目が気にならない

映像授業のデメリット

映像授業のデメリットとしてまず挙げられるのは、対面式の授業に比べて緊張感が薄れやすい点です。通常の授業では、講師と生徒が直接顔を合わせることで、自然と「勉強しなければならない」という意識を持つようになります。しかし、録画された授業を一人で視聴する映像授業では、そうした適度な緊張感が得られにくいものです。お子さまによっては、視聴に飽きて途中で眠くなったり遊んでしまったりする可能性もあるため、注意が必要です。

また、映像授業では、お子さま自身が自主的に学習計画を立て、モチベーションを維持することが不可欠です。進捗を管理する教室長やチューターがいないため「いつまでに何をできるようになりたいか」という明確な計画性がないと、つい先延ばしにしてしまい、ほとんど視聴しないまま期間が終了してしまうという事態になりかねません。保護者様が視聴をうながしても、お子さま本人の意欲が伴わなければ、期待する学習効果を得ることは難しいでしょう。

さらに、映像授業には講師のサポートがないため、質問ができないというデメリットもあります。受験勉強は内容が難しく、たとえ小学4、5年の基礎範囲であっても、視聴していればわからないことや疑問点が出てくるものです。そのような時に映像授業では、基本的にすべて自分で解決するしかありません。お子さまによっては、一度つまずいてしまうと「よくわからないから、もうやりたくない」という苦手意識につながってしまう可能性もあります。

映像授業で最も注意すべきなのは、実際には理解できていないにもかかわらず、わかったつもりになってしまうことです。映像授業は、録画された講師の解説を一方的に聞くという受け身の学習方法です。このため、視聴している最中は理解できたように感じても、その後にお子さま自身で演習問題に取り組んだり、定期的に模試を受けたりしなければ、本当に学力がついているかどうかを確認することができません。お子さまが動画を見るだけで「勉強終わったよ」と話している場合には、演習をうながしたり丸付けをしたりするなど、注意深く定着度を確認するようにしましょう。

【映像授業のデメリット】

  • 授業中の緊張感が得られにくい
  • お子さまに自主性が求められる
  • わからなくても質問ができない
  • 理解できているかどうかわかりづらい

TOMAS(トーマス)のオンライン教材で成績が伸びない場合はどうする?

ここでは、トーマスのオンライン教材をお子さまに導入したにもかかわらず、成績が伸び悩んでいる場合に有効な対策を2つ紹介します。

保護者様も一緒に視聴する

トーマスの映像授業を視聴しても成績が向上しない場合は、教材を効果的に活用できていない可能性が高いです。状況を改善するためには、お子さまに学習を任せきりにするのではなく、保護者様が積極的にかかわり、一緒に学習に取り組むことをおすすめします。

具体的には「どの動画をいつ視聴するかといった学習計画を立てる」「一週間の中でオンライン教材の勉強時間を明確にする」「時間になったら声掛けをする」「保護者様の目の届く範囲で視聴させる」「わからない点は一緒にテキストを読んで解決する」「視聴後は問題演習をさせる」「演習後は丸付けをして理解度を確認する」など、サポートの内容は多岐にわたります。

これらの保護者様のサポートは、映像授業を効果的に学習することはもちろん、お子さまが正しい学習習慣を確立し、自主的に意欲を持って勉強に取り組むことがでるようになるために不可欠です。お子さまが映像授業という学習スタイルに慣れるまでは、ぜひ注意深く様子を見守りながら、適宜支援をしてあげてください。

個別指導(対面・オンライン)を利用する

保護者様が積極的にサポートをしてもお子さまの成績が伸び悩んでいる場合は、映像授業がお子さまに合っていない可能性が考えられます。最適な勉強方法は一人ひとり異なるため、大切なのは状況に応じて柔軟にやり方を切り替えることです。しかしながら、塾に通う時間が確保できなかったり、集団塾のスピードが合わなかったり、授業中に周りの目が気になって集中しづらかったりと、様々な理由で通塾が難しい方もいらっしゃいますよね。そのような場合、個別指導が有効な選択肢の一つとなります。

個別指導ならば、お子さまの都合に合わせてスケジュールを調整できるため、習い事との両立も可能です。また、お子さまが確実に理解できるまで何度でも繰り返し解説を聞いたり、遠慮なく質問をしたりしながら学習を進めることができます。マンツーマンの環境ならば、周囲の反応を気にする必要がなく、適度な緊張感を持って集中力を維持することも可能です。さらに、個別指導はお子さま一人ひとりに合わせて、中学受験のプロがカリキュラムを作成するので、お子さまのペースで効率よく勉強ができます。オンラインでマンツーマン指導を提供している企業もあるため、検討してみると良いでしょう。

【個別指導のメリット】

  • スケジュールを柔軟に組める
  • お子さまのペースに合わせて授業の進度を調整できる
  • 講師がつきっきりで指導するため、他の生徒を気にすることなく、集中して取り組める
  • わかるまで質問できる
  • お子さまのつまずきの原因を特定し、効率的に学習できる
  • お子さまの学習状況や理解度に応じて、オリジナルのカリキュラムで勉強できる
  • 勉強の悩みや入試の不安などを共有できる

まとめ

いかがでしたでしょうか。トーマスがリリースするオンライン教材『小4理科/社会』『小5理科/社会』は、中学受験に必要な基礎知識の習得を目的とした映像授業です。

なお、映像授業には、場所や時間を選ばずに視聴でき、学習の自由度が高いといったメリットがある一方で、緊張感が得られにくく、モチベーションを維持しづらいなどのデメリットもあります。お子さまに映像授業という学習スタイルが合わないと感じられた場合には、個別指導が有効な選択肢として考えられます。

受験勉強において大切なことは、お子さまにとって最適な学習環境を整えることです。もしお子さまが映像授業を視聴しても成績が伸び悩むようであれば、学習方法を柔軟に切り替えてみることをおすすめします。ぜひストレスのない受験勉強をして、志望校合格を目指してください。

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