トーマスは首都圏(関東)に100校以上の教室を展開する、完全1対1方式の個別指導塾です。中学受験の対策(準備)を始めるにあたり個別指導も選択肢として塾を探している方、集団塾から個別指導への転塾を考えている方、志望校対策や苦手科目の補習として個別指導の利用を計画している方など、トーマスを検討中の保護者様は、さまざまな背景をお持ちです。塾選びの際には「トーマスで学ぶことで、どのような学校に進学できるのか」と合格実績を確認したくなるのは当然のことでしょう。
そこで、この記事では合格実績からわかるトーマスの特徴を紹介します。また、塾選びにおいて知っておきたい合格実績の正しい見方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
TOMAS(トーマス)の合格実績
トーマスではこれまでに、男子御三家(開成中・麻布中・武蔵中)や女子御三家(桜蔭中・女子学院中・雙葉中)といった最難関中への合格者を、毎年輩出しています。
その他首都圏の難関私立中学のうち、駒場東邦中、聖光学院中、慶應義塾普通部、早稲田中、浅野中、海城中、巣鴨中、城北中、芝中、攻玉社中、立教新座中、明治大学付属中野中、本郷中などの男子校や、豊島岡女子学園中、浦和明の星女子中、吉祥女子中などの女子校、さらに慶應義塾中等部、渋谷教育学園幕張中などの共学校への合格実績も豊富です。
また、筑駒(筑波大学附属駒場中)やお茶の水女子大学附属中といった国立の最難関中をはじめ、都立小石川中、県立千葉中、横浜市立南高附属中、都立武蔵高附属中など、難関公立中高一貫校への合格実績もあります。
なお、上記は首都圏の難関校や人気校に焦点を当てた一部の情報にすぎませんが、トーマスは個別指導塾であるため、実際には生徒一人ひとりの志望校や学力に応じて、幅広い中学への進学をサポートしています。ただし、トーマスのホームページではすべての実績を確認することができないため、お子さまの志望校に関する詳細な情報を知りたい場合は、各教室に直接問い合わせる必要があるようです。
合格実績からわかるTOMAS(トーマス)の特徴
トーマスの合格実績の特徴は、御三家をはじめとする最難関校や首都圏の人気私立校に毎年合格者を輩出している点にあります。一般的に個別指導塾と聞くと、苦手対策や集団授業でつまずきがあったお子さまのための補習塾というイメージが強いかもしれません。しかし、トーマスは難関校対策に特化した指導とカリキュラム作りを強みとしていることから、難関校合格を目指すお子さまがプラスアルファの学習の場としてトーマスを利用するケースがあります。
一方で、トーマスの合格実績は難関私立校だけでなく、国公立校や中堅私立校など多岐にわたる点も特徴です。決められたカリキュラムに沿って授業が進行する集団塾とは異なり、個別指導塾ではお子さま一人ひとりの志望校に合わせた指導が可能です。トーマスでは、入塾後にまずお子さまの「夢の志望校」を明確にした上で、合格に必要な学力と現状の学力との差を分析し、その差を埋めるための学習計画を立てていきます。偏差値だけでなく校風や教育理念、憧れなど、お子さまの「この学校に行きたい」という思いを大切にしたい場合には、個別指導は有効な選択肢となるでしょう。
このようにトーマスは、他の塾に通いながら難関校対策や苦手克服のために利用するお子さま、トーマスのみで難関校受験を目指すお子さま、個々の志望校に合わせた効率的な学習を求めるお子さまなど、さまざまな背景を持つ生徒が通塾していることがうかがえます。
合格実績を確認する上での注意点
ここまでトーマスの合格実績についてまとめてきました。塾選びにおいて、合格実績は重要な判断材料の一つですが、その情報をそのまま信じるのではなく、注意深く検討することが大切です。
ここでは、塾の合格実績を確認する上で注意すべき点を3つ紹介します。
塾によって合格実績のカウント方法が違う
合格実績のカウント方法に関しては、全国学習塾協会のガイドラインに基づくルール(受験直前の6ヶ月のうち継続的に3ヶ月以上在籍し、かつ受講時間数が30時間を超える)がありますが、すべての塾が同協会の基準を踏襲しているわけではありません。そのため、各塾が独自の基準で実績をカウントしている可能性があります。
例えば、6年生の9月以降に志望校対策のために入塾した短期受講者がカウントされている場合や、系列塾の合格実績が合算されている場合もあります。特に注意すべきは集計期間で、塾によっては直近1年間の実績ではなく、過去数年分を合算して掲載しているケースもあり、正確な情報を読み取ることができません。
このように、塾の合格実績を確認する際には、実績としてカウントされている生徒の在籍期間はどれくらいか、系列塾の合格者を含むか、集計期間は直近1年間のみかどうかなど、各塾の合格実績の算出方法を確認することが重要です。
合格者数が複数校にダブルカウントされていることに注意
塾の合格実績は、一人の生徒が複数の学校に合格した場合、それぞれの合格校でカウントされるため、実際の進学者数よりも多く見える仕組みになっています。例えば、ある生徒が開成、聖光、筑駒、渋渋、渋幕のすべてに合格した場合、入学する学校は一つですが、塾の実績としてはすべての学校がカウントされます。この仕組みを利用して、塾によっては成績の良い生徒に特定の学校を受験するように誘導したり、進学する学校以外にも複数の難関校を受験させたりして、合格実績を増やす働きかけをしている可能性も否定できません。
また、在籍者数が多ければ合格者数も必然的に多くなるため、塾の合格実績が優秀に見えたとしても、実際には合格できなかった生徒が多く存在するかもしれません。このように、合格実績と実際の進学者数には差があり、実績上は難関校受験に強いように見えても、実態は異なる場合もあり得るため、注意が必要です。
あくまでも塾全体の実績である
学習塾は同じ教材やカリキュラムを使用していても、校舎ごとに指導方針や雰囲気、講師の質などが異なります。例えば、近隣に人気中学校がある校舎では、その学校の受験対策に特化したノウハウが蓄積されている可能性が高いです。また、大規模校舎と小規模校舎では生徒数の違いから合格実績に差が出ることがあります。つまり、塾全体の合格実績と、お子さまが実際に通う校舎の実績には違いがあるのです。
お子さまが通うのは塾全体ではなく特定の校舎であるため、塾選びの際には希望する校舎の合格実績を確認することをおすすめします。ホームページなどで校舎ごとの実績が公開されていない場合は、直接問い合わせるか、入塾説明会などに参加して校舎の掲示物を確認すると良いでしょう。
まとめ
トーマスは首都圏の人気私立校への合格実績を持つことから、個別指導ながら難関受験対策に強みを持つ塾であることがうかがえます。
合格実績はあくまでも参考情報の一つであるため、「この塾に入れば志望校に合格できる」と過信しすぎないように注意してください。塾を選ぶ際には、合格実績だけでなく、その塾がお子さまにとって最適な学習環境であるかどうかを検討することが重要です。お子さまに合う学習環境は一人ひとり異なるので、学習相談や体験授業、入塾説明会などに積極的に参加し、授業内容や管理体制、自習対応、通いやすさなどを保護者様の目で直接確認することをおすすめします。難関校対策はもちろん、苦手教科の集中特訓や基礎の振り返りなど、お子さまの状況に合わせて効率よく学習を進めたい方にとって、個別指導塾や家庭教師は有効な選択肢の一つです。お子さま一人ひとりに合わせた指導を受けたい場合は、さまざまな選択肢を検討すると良いでしょう。