総合型選抜と一般入試を併用する際のポイント
- 専願・併願の出願条件の確認が不可欠: 総合型選抜には「専願制(合格したら必ず入学)」と「併願可(他大学や他方式との併走が可能)」の2つのパターンが存在します。志望校の募集要項で出願条件を必ず事前に確認しておく必要があります。
- 不合格でも同校・他校の一般入試で再挑戦が可能: 総合型選抜で不合格になったとしても、その結果が一般入試の評価に不利に働くことはありません。同じ大学の同じ学部を一般入試で再受験することも、他大学の一般入試へ切り替えることも自由です。
- 時期に応じた勉強時間の割り振り方: 秋口までは志望理由書や面接対策に時間を取られがちですが、一般入試の学科試験対策を完全にストップさせてしまうと直前での巻き返しが困難になります。受験時期や志望校に合わせて、それぞれの対策にかける時間を調整するスケジュール管理が求められます。
統計
以下の調査では、多くの高等教育機関において「総合型選抜」が一般的な選抜方法として定着している状況を示しています。
同調査によると、大学の85.6%、短大の95.1%で「総合型選抜」が導入されています。一般選抜のみならずそれよりも早い時期に入試が執り行われる総合型選抜の導入が広がる中、早期から複数の選考方式を視野に入れ、計画的に準備を進めることが重要となります。
【比較表】併用スタイルに合わせた塾の特徴
総合型選抜と一般選抜を併用するための塾の特徴や評価軸の違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 両方対応型(トライ等) | それぞれの専門塾の併用(総合型専門塾×大手予備校など) |
|---|---|---|
| 両立・学習管理 | 同一拠点・校舎内で両立管理:総合型選抜と一般選抜両方をまとめて塾側で管理可能 | 各塾での個別のスケジュール管理:各塾の課題量や優先順位の調整は生徒自身の管理が必要 |
| 指導体制 | 専属コーチによる一貫サポート:塾内で生徒の情報が共有されるため、それぞれの対策状況を踏まえた総合型選抜と一般選抜両方の対策が可能 | 各分野に特化した専門指導:総合型専門塾ではグループワークや専門講師による実践指導を受け、予備校では教科別のプロ講師や集団・映像授業を活用して特定の試験対策を集中的に行うことが可能 |
| 適している状況 | 総合型・一般の両方を効率よく1ヶ所で両立したい方:学習負荷を柔軟に調整したい場合に向いている | 志望校や研究テーマが明確で、それぞれの専門ノウハウを独立して極めたい方:すでにやりたいことや一芸・実績が明確にあり、総合型特化の環境と、大手予備校の学科試験対策ノウハウをそれぞれ個別に活用したい場合に向いている |
よくある質問
Q1. 総合型選抜で「専願」となっている大学と、一般入試を併用(両立)して準備することはできますか?
A. はい、準備段階で並行して勉強することは問題ありません。
「専願」とはあくまで「合格した場合に必ずその大学に入学する」という約定を指すため、出願〜合格発表までの間に一般入試の学科勉強を進めておくことは自由です。万が一不合格だった場合はそのまま準備していた一般入試を受験する、という形でリスクヘッジができます。
Q2. 総合型選抜で不合格になった場合、一般入試で同じ大学・学部を受験すると不利になりますか?
A. いいえ、不利になることは一切ありません。
大学入試において、総合型選抜の不合格実績が一般入試の点数や採点に影響を与える仕組みはありません。一般入試は提出された当日(および共通テスト)の筆記試験の点数のみで機械的に合否が判定されるため、総合型で落ちた大学であっても安心して一般入試で再挑戦してください。
Q3. 総合型選抜の対策(書類・面接など)と一般入試の学科勉強を両立させるコツは何ですか?
A. 基礎的な学習をベース軸として残しながら、時期ごとに集中する作業を明確に分けることです。
高3の夏休み〜9月・10月の出願期は志望理由書の作成や面接演習に一時的にリソースを割り振ることになりますが、毎日必ず英単語や基礎問演習などの学習を継続することが重要です。総合型選抜の一次選考や面接が終わった直後からは、即座に100%一般入試モードへ頭を切り替えるメリハリが成功のカギとなります。


