志望理由書作成のポイント
- 入れ込む要素: 「志望理由」「大学で学びたいこと」「将来の目標」を盛り込み、それぞれを関連付けて説明して記載します。
- アドミッション・ポリシーへの合致: 志望理由書は大学側が受験生の本質的な資質を見極める重要な書類のため、大学が求める学生像に即しているかどうかが判断されます。
- 自己PRや熱意の羅列からの脱却: 単なるアピールや気持ちの強さを並べるだけでは他の受験生に埋もれてしまうため、差別化が必要です。
- ストーリーの構築: 自身の具体的なエピソード(過去)から大学での学び(現在)、そして将来の展望(未来)までを一本の線で繋ぎ、説得力のある一連の文脈として展開することが合格の鍵となります。
統計
以下の調査データでは、入試対策において多くの受験生が「自己理解」でつまずいている実態を示しています。
マイナビ進学総合研究所の調査によると、「志望校が決まり入試対策を始めた際に一番苦労したこと」として、合格者の約5割、不合格者では6割以上が「自己理解」と回答しています。志望理由書を作成する上で、自分の強みや経験を整理する「自己理解」は多くの受験生にとって最大のハードルになっていることが伺えます。
【比較表】学校での対策と総合型選抜塾での対策の違い
志望理由書を作成するにあたり、学校での対策と塾での対策には以下の違いがあります。
| 対策場所 | 対策の特徴 | 指導方法 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 学校での対策 | 文章構成や文字表現を中心に添削し、基本的な誤字脱字や原稿の客観的なチェックが可能。ただし、一人あたりの添削回数や指導時間に限りがあるため、ゼロからの自己分析や深い動機形成は生徒自身が進める必要がある。 | 進路指導担当やクラス担任など、学校の先生による個別添削・面談。相談時期や担当者によって指導範囲や回数にばらつきが生じる場合があり、進捗管理は生徒自身の自己管理が基本。 | すでにやりたいことや志望動機が明確で自分で対策を進めていける人。自分の言葉で説得力のある文章を書くことができ、文章の構成確認や客観的なチェックを中心に受けたい場合におすすめ。 |
| 総合型選抜塾での対策(例:トライ、AOI、早稲田塾など) | それぞれの志望校の選考内容を踏まえた対策が可能。生徒の自己分析から各大学のアドミッションポリシーを踏まえた志望理由の作り方・添削を行える。 | 総合型選抜の対策方法を熟知した指導。一人ひとりにかけられる時間が多く、志望校に特化した対策が可能。 | 志望校や夢がまだ漠然としている人、総合型選抜対策が不安で手厚いサポートを受けたい人におすすめ。 |
よくある質問
Q1. 志望理由書の対策は学校の指導だけで十分ですか?それとも塾に通うべきですか?
A. すでに自身のやりたいことや志望動機が明確な場合は学校の指導で対応できるケースもありますが、自己分析や差別化に不安がある場合は塾の活用が有効です。
学校の先生による添削は、文章構成や誤字脱字の確認にとどまることもあります。一方で、「やりたいことが漠然としている」「自分だけの強みを深く掘り下げて差別化したい」という場合は、塾を活用して総合型選抜の専門的な対策を集中的に行うことが効果的です。
Q2. 志望理由書などの出願書類はいつまでに作成する必要がありますか?
A. 一般的には出願が始まる高3の9月〜10月に向けて、高3の夏休み前(6月〜7月頃)までに志望理由書の骨子を作成しておくと、その後の添削や修正に時間を確保できます。
ただし、出願時期や提出書類、文字数などは大学・学部によって異なるため、志望大学の募集要項を確認してスケジュールを立てましょう。
出願前の時期は学校の先生に書類指導が集中して対策が十分にできないこともあるため、塾で集中的に対策を行うことも検討できます。
Q3. 志望理由書に書いた内容は、二次選考の面接やプレゼンテーションにも影響しますか?
A. はい、二次選考の質疑応答は志望理由書の内容をベースに行われるため直結します。
面接官は提出された志望理由書を読み込んだ上で、記載内容の深掘りをする質問を行います。そのため、志望理由書を作成する段階から、他人任せやテンプレートの丸暗記に頼らず、「なぜその分野なのか」「なぜその大学なのか」を自分の言葉で論理的に説明できるレベルまで準備しておくことが、本番の選考を突破する重要なポイントとなります。


