金沢大学 理工学域生命理工学類のアドミッションポリシー
「生命」は 21 世紀の最重要キーワードといわれており, 様々な生物についてシステムとしての理解が急速に進みつつあります。本学類では,生 命に関する真理の探求を目指す生命科学,産業応用と技術開発を目指すバイオ工学,それらをコンピュータの力で拡張し加速する生命情報学の観 点から, グローバル社会を牽引する研究者,技術者,さらには生命に関する最先端の知識を備えた人材の育成に貢献できる教育者を養成します。 本学類では,新分野を切り開く学術的探究心に富み,理学と工学の専門知識を活かして活躍したいと考えている学習意欲のある人の入学を期待します。
求める人材
生命現象に対して興味を持ち,理科系科目が得意で,実験や野外調査が好きな人
日本海や世界の海洋生物資源の持続的な有効利用と増養殖に興味がある人
基礎生物学,分子生物学,進化生物学,生態学,システム生物学,遺伝子工学,バイオ工学,バイオリファイナリー,生命情報学,環境 科学,多様性生物学,海洋生物学,保全生物学などの分野で専門家や教育者の道に進みたい人
生命科学やバイオ工学の分野で,新しい価値の創造や技術革新を目指したい人
理学と工学の基礎知識を備えて,グローバル社会をリードし,生命・バイオ・海洋資源・環境分野で活躍したい人
選抜の基本方針
・一般選抜
基礎学力に加え,生命科学の基本的科目である数学, 理科,外国語(特に英語)の学力を評価します。これらに加え,国語や地理歴史・公 民,及び情報を含む幅広い能力を重視します。
・KUGS特別入試(総合型選抜)
基礎学力に加え,高等学校等での課題研究や自主的な取り組みでの成果や,生物科学コースでは「動物・植物・微生物やそれらを構成する 細胞・生体分子を対象とした細胞生物学,分子生物学,進化生物学,発生生物学,生化学など」への関心,海洋生物資源コースでは「海洋生 物資源学,水産増養殖学,魚類生理学,生態学,保全生物学,環境学など」への関心を評価します。評価に当たっては,出願書類や口述試験 (プレゼンテーションを含む)を重視します。
・超然特別入試(A-lympiad選抜)
出願書類を参考に口述試験(プレゼンテーションを含む)を行い,特定の分野における傑出した能力,社会的課題の解決に取り組む意欲, 生命科学の基礎研究若しくは応用研究への関心などを評価します。
・帰国生徒選抜
基礎学力に加え,数学,理科,英語の学力を評価します。加えて,成績証明書(調査書)等提出された書類により総合して評価します。
・国際バカロレア入試
生命理工学にとっての基礎となる数学・理科の学力を成績評価証明書により評価するとともに,口述試験により, 理工学分野の勉学意欲及 び資質を評価します。
・私費外国人留学生入試
数学,理科,英語の学力を評価します。日常の生活に必要な日本語の読解・筆記能力も重視します。口述試験では, 学類での授業を理解す るための基礎知識や勉学意欲,コミュニケーション能力などを評価します。
入学までに身につけて欲しい教科・科目等
高等学校等で履修した科目(大学入学共通テストで課している科目を含む)について,しっかりと身につけておいてください。生命科学の基本 的科目である数学,理科,英語については,応用能力を含め特にしっかりと身につけておいてください。また,自然科学全般に広く興味を持っ て勉強しておいてください。
- 本学類には生物科学,海洋生物資源,バイオ工学の 3 つのコースがあり,各コースへの所属は,2 年後期開始時に本人の希望と学業 成績等を考慮のうえ決定する
金沢大学 理工学域のアドミッションポリシー
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金沢大学のアドミッションポリシー
金沢大学憲章と教育の理念
1862(文久 2)年,加賀藩彦三種痘所の設立をもって大学の創基とする金沢大学は,旧制第四高等学校を含む 様々な前身校を源流として,1949(昭和24)年に新制金沢大学となりました。
150年以上に及ぶ金沢大学の教育研究と社会貢献は,そのありうべき姿を,現在,金沢大学憲章として明らかに しています。すなわち,金沢大学憲章は,その前文で大学全体の進むべき道をこう宣言しています。 「金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立 ち,『地域と世界に開かれた教育重視の研究大学』の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理 念と目標を金沢大学憲章として制定する。」
この憲章に謳われた教育理念とは,以下のものに他なりません。
「金沢大学は,学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本とする。また,教育改善のために教員が組織的に 取り組む FD 活動を推進して,専門知識と課題探求能力,さらには国際感覚と倫理観を有する人間性豊かな人材を 育成する。」
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)と求める人材像
さらに,教育の国際化とグローバル人材育成が声高に叫ばれている今,金沢大学は,上に掲げた大学憲章を現在の 状況における人材育成方針としてより具体化するために,金沢大学〈グローバル〉スタンダードを定めています。こ れは,各学域学類のアドミッション・ポリシーの源泉たる,大学全体のアドミッション・ポリシーとするものです。
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)
グローバル化が不可逆的に進行する現在の国際社会において金沢大学憲章に謳われている基本的な教育目標を実 現するために,学士課程において本学が育成する人材の具体的な姿を,以下の6つのスタンダードによって定める。 すなわち本学は,各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基 盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける次の能力・体力・人間 力を備えた人材を育成する。
1.自己の立ち位置を知る:
鋭い倫理感と科学的知見をもって,人類の歴史学的時間と地政学的空間の中に立つ自己の位置,自己の使命を主 体的に把握する能力
2.自己を知り,自己を鍛える:
自己を知り,その限界に挑戦し,知的冒険と心身の鍛錬を通して常に自己の人間力を磨き高めていく能力
3.考え・価値観を表現する:
論理的構成力や言語表現力を駆使して概念やアイデアを明確に表現し,かつ自己の感性や価値観を的確に他者に 伝える能力
4.世界とつながる:
他者への深い共感に基づいて異文化と共生し,各人にとっての自国と郷土の文化への自覚と誇りをもって,世界 と積極的につながっていく能力
5.未来の課題に取り組む:
科学技術の動向,自然環境変動,持続可能性などの多角的視座から地球と人類,国際社会と日本の未来を総合的 に予測し,未来の課題に取り組んでいく能力
6.新しい社会を生きる:
Society 5.0 において,幅広い分野や考え方を俯瞰して異分野をつなげる力と新たな物事にチャレンジするマイ 本学のアドミッション ・ ポリシー
ンドを備え,多様な他者との協働により未来の社会的課題を解決に導くための能力
本学は,このKUGSに適う資質と能力の開花を少なくとも確かな可能性として示すだけでなく,なによりも,こ のような人材になろうとする高い志と強い気概をもった人物の入学を期待しています。
金沢大学と主体性等評価
金沢大学は,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価します。