金沢大学 理工学域数物科学類のアドミッションポリシー
数学,物理学は長い歴史をもつ学問として,互いに大きな影響を与え合いながら発展してきました。また,計算機シミュレーションという新し い研究手段の導入により,これまで困難とされていた複雑な数理や自然現象の理解に大きな進展がもたらされています。それらは自然科学をはじ めとする現代のあらゆる科学の基礎を支えています。数物科学類では,21世紀の科学として発展を遂げつつある新しい数学,物理学を学ぶことを 通じ,国際社会の発展に寄与できる人材を育成します。より具体的には数理的,あるいは物理的なものの見方,思考法及び洞察力を身につけ,教 育,情報・通信,製造・開発,金融をはじめ,高度情報化社会の様々な分野で活躍できる人材を育成することが目標です。
求める人材
数学や物理学に興味をもち,それに取り組む熱意と探究心をもっている人
計算機シミュレーション及びそれを用いた科学研究に興味のある人
将来,数学,応用数学,計算科学,物理学及びそれらの関連分野の研究や教育に携わりたい人
基礎科学をじっくりと学び,それを国際社会の発展に活かしたいと考えている人
選抜の基本方針
・一般選抜
基礎学力に加え,数物科学類にとっての基本的科目である数学・理科及び英語の学力を重視します。
・KUGS特別入試(総合型選抜)
数物科学類にとっての基本的科目の学力を重視するとともに,出願書類,高大接続プログラム課題等や,口述試験により,志願者の能力・ 資質・意欲を多面的・総合的に評価します。
超然特別入試(A-lympiad選抜)
出願書類を参考に口述試験(プレゼンテーションを含む)を行い,数学的に特異な才能を持ち,その才能を活かして将来専門的分野で社会 的な課題の解決に取り組むための能力・資質・意欲を多面的・総合的に評価します。
・女子枠特別入試
数物科学類にとっての基本的科目の学力を重視するとともに,出願書類や口述試験により,志願者の能力・資質・意欲を多面的・総合的に 評価します。
・帰国生徒選抜
基礎学力に加え,数物科学類にとっての基本的科目である数学の学力を重視するとともに,口述試験により理解度,勉学意欲,基本的知識 等を総合的に評価します。
・国際バカロレア入試
基礎学力に加え,数物科学類にとっての基本的科目である数学 ・ 理科の学力を重視するとともに, 口述試験により理解度,勉学意欲,資質 等を総合的に評価します。
・私費外国人留学生入試
基礎学力に加え,数物科学類にとっての基本的科目である数学・物理の学力及び日本語・英語の語学力を重視するとともに,口述試験によ り日本語能力,勉学意欲,資質を総合的に評価します。
入学までに身につけて欲しい教科・科目等
高等学校等の課程において,5教科7科目(数学,理科, 外国語,国語,地理歴史・公民)又はそれに相当する科目を学び,そこで学修したこ とを十分に身につけておくことが必要です。
金沢大学 理工学域のアドミッションポリシー
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金沢大学のアドミッションポリシー
金沢大学憲章と教育の理念
1862(文久 2)年,加賀藩彦三種痘所の設立をもって大学の創基とする金沢大学は,旧制第四高等学校を含む 様々な前身校を源流として,1949(昭和24)年に新制金沢大学となりました。
150年以上に及ぶ金沢大学の教育研究と社会貢献は,そのありうべき姿を,現在,金沢大学憲章として明らかに しています。すなわち,金沢大学憲章は,その前文で大学全体の進むべき道をこう宣言しています。 「金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立 ち,『地域と世界に開かれた教育重視の研究大学』の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理 念と目標を金沢大学憲章として制定する。」
この憲章に謳われた教育理念とは,以下のものに他なりません。
「金沢大学は,学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本とする。また,教育改善のために教員が組織的に 取り組む FD 活動を推進して,専門知識と課題探求能力,さらには国際感覚と倫理観を有する人間性豊かな人材を 育成する。」
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)と求める人材像
さらに,教育の国際化とグローバル人材育成が声高に叫ばれている今,金沢大学は,上に掲げた大学憲章を現在の 状況における人材育成方針としてより具体化するために,金沢大学〈グローバル〉スタンダードを定めています。こ れは,各学域学類のアドミッション・ポリシーの源泉たる,大学全体のアドミッション・ポリシーとするものです。
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)
グローバル化が不可逆的に進行する現在の国際社会において金沢大学憲章に謳われている基本的な教育目標を実 現するために,学士課程において本学が育成する人材の具体的な姿を,以下の6つのスタンダードによって定める。 すなわち本学は,各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基 盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける次の能力・体力・人間 力を備えた人材を育成する。
1.自己の立ち位置を知る:
鋭い倫理感と科学的知見をもって,人類の歴史学的時間と地政学的空間の中に立つ自己の位置,自己の使命を主 体的に把握する能力
2.自己を知り,自己を鍛える:
自己を知り,その限界に挑戦し,知的冒険と心身の鍛錬を通して常に自己の人間力を磨き高めていく能力
3.考え・価値観を表現する:
論理的構成力や言語表現力を駆使して概念やアイデアを明確に表現し,かつ自己の感性や価値観を的確に他者に 伝える能力
4.世界とつながる:
他者への深い共感に基づいて異文化と共生し,各人にとっての自国と郷土の文化への自覚と誇りをもって,世界 と積極的につながっていく能力
5.未来の課題に取り組む:
科学技術の動向,自然環境変動,持続可能性などの多角的視座から地球と人類,国際社会と日本の未来を総合的 に予測し,未来の課題に取り組んでいく能力
6.新しい社会を生きる:
Society 5.0 において,幅広い分野や考え方を俯瞰して異分野をつなげる力と新たな物事にチャレンジするマイ 本学のアドミッション ・ ポリシー
ンドを備え,多様な他者との協働により未来の社会的課題を解決に導くための能力
本学は,このKUGSに適う資質と能力の開花を少なくとも確かな可能性として示すだけでなく,なによりも,こ のような人材になろうとする高い志と強い気概をもった人物の入学を期待しています。
金沢大学と主体性等評価
金沢大学は,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価します。