金沢大学 医薬保健学域 医学類のアドミッションポリシー
医学類は,学校教育法に基づく大学における医学の正規の課程に相当し,卒業者は医師国家試験の受験資格を与えられ,合格することによって医師としての資格を得ることになる。
その上で,医学類では,社会の変化に適応しつつ,多様かつ高度な医療ニーズに応え,プロフェッショナルな医師として成長・発展することが期待できる人材を受け入れます。
求める人材
明確な目的意識と強い使命感を有し,知識や技能の習得能力,論理的及び倫理的な思考力,協調性を有する人材を求めて選抜を行う。
なお,外国人留学生については,医師国家試験が日本語で行われる関係上,相応の日本語能力を求める。
選抜の基本方針
選抜の方法としては筆記試験,口述試験等を行う。医学では幅広い正確な知識とそれに基づいた合理的な思考力が必要とされるため,高等学校等で学ぶ教科全般について高いレベルの基礎的な知識と,単なる知識ではない理解力・思考力を全教科にわたり,偏りなく身につけておくことが望まれるが,特に理数系科目に重点を置き,筆記試験においてその能力を測る。また,自己表現能力,課外活動(ボランティア,部活動,生徒会活動等)の経験などを通じて得られた多様な人々と協働して学ぶ態度(協働性),やり遂げる力(継続力)等を口述試験で評価する。
加えて,将来,石川県並びに富山県の地域医療をリードする指導的人材養成を目的とする学校推薦型選抜の特別枠では,石川県又は富山県の地域医療に貢献する強い意志を持った者を対象とする。
また,同じく地域医療に従事する人材養成を目的とする総合型選抜の地元育成枠では,高等学校等卒業後2年以内までの受験を可能とし,北陸の地域医療に貢献する意思を持った者を対象とする。
次いで,研究志向の高い人材を選抜・養成することを目的とする医学類・高大院接続入試の研究医枠では,医学研究を推進する高い志を持った者を対象とする。
多様な専門能力を有する大学卒業者に医学・医療への進路を開く第2年次編入学(学士入学制度)では,外国語及び専門知識の学力に加え,口述試験での資質適性等を評価する。
金沢大学 医薬保健学域のアドミッションポリシー
アドミッションポリシー情報がありません
金沢大学のアドミッションポリシー
金沢大学憲章と教育の理念
1862(文久 2)年,加賀藩彦三種痘所の設立をもって大学の創基とする金沢大学は,旧制第四高等学校を含む 様々な前身校を源流として,1949(昭和24)年に新制金沢大学となりました。
150年以上に及ぶ金沢大学の教育研究と社会貢献は,そのありうべき姿を,現在,金沢大学憲章として明らかに しています。すなわち,金沢大学憲章は,その前文で大学全体の進むべき道をこう宣言しています。 「金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立 ち,『地域と世界に開かれた教育重視の研究大学』の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理 念と目標を金沢大学憲章として制定する。」
この憲章に謳われた教育理念とは,以下のものに他なりません。
「金沢大学は,学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本とする。また,教育改善のために教員が組織的に 取り組む FD 活動を推進して,専門知識と課題探求能力,さらには国際感覚と倫理観を有する人間性豊かな人材を 育成する。」
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)と求める人材像
さらに,教育の国際化とグローバル人材育成が声高に叫ばれている今,金沢大学は,上に掲げた大学憲章を現在の 状況における人材育成方針としてより具体化するために,金沢大学〈グローバル〉スタンダードを定めています。こ れは,各学域学類のアドミッション・ポリシーの源泉たる,大学全体のアドミッション・ポリシーとするものです。
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)
グローバル化が不可逆的に進行する現在の国際社会において金沢大学憲章に謳われている基本的な教育目標を実 現するために,学士課程において本学が育成する人材の具体的な姿を,以下の6つのスタンダードによって定める。 すなわち本学は,各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基 盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける次の能力・体力・人間 力を備えた人材を育成する。
1.自己の立ち位置を知る:
鋭い倫理感と科学的知見をもって,人類の歴史学的時間と地政学的空間の中に立つ自己の位置,自己の使命を主 体的に把握する能力
2.自己を知り,自己を鍛える:
自己を知り,その限界に挑戦し,知的冒険と心身の鍛錬を通して常に自己の人間力を磨き高めていく能力
3.考え・価値観を表現する:
論理的構成力や言語表現力を駆使して概念やアイデアを明確に表現し,かつ自己の感性や価値観を的確に他者に 伝える能力
4.世界とつながる:
他者への深い共感に基づいて異文化と共生し,各人にとっての自国と郷土の文化への自覚と誇りをもって,世界 と積極的につながっていく能力
5.未来の課題に取り組む:
科学技術の動向,自然環境変動,持続可能性などの多角的視座から地球と人類,国際社会と日本の未来を総合的 に予測し,未来の課題に取り組んでいく能力
6.新しい社会を生きる:
Society 5.0 において,幅広い分野や考え方を俯瞰して異分野をつなげる力と新たな物事にチャレンジするマイ 本学のアドミッション ・ ポリシー
ンドを備え,多様な他者との協働により未来の社会的課題を解決に導くための能力
本学は,このKUGSに適う資質と能力の開花を少なくとも確かな可能性として示すだけでなく,なによりも,こ のような人材になろうとする高い志と強い気概をもった人物の入学を期待しています。
金沢大学と主体性等評価
金沢大学は,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価します。