金沢大学 医薬保健学域 医薬科学類のアドミッションポリシー
医薬科学類は,次代の先進医療や画期的新薬開発等のイノベーションにつながる先端的な医薬科学研究を世界レベルで展開できる高度な研究基 盤力を備えた研究者人材の養成を基本理念とします。本学類には,生命医科学と創薬科学の 2 つのコースがあり,1 年次に医学と薬学の基礎的科 目を共通に修得した後,コースに分かれて各専門性を深化させ,大学院博士前期・後期課程に進学して,医学・薬学の幅広い視点といずれかの深 い専門性を併せ持つ特色ある研究者人材の養成を目指します。生命医科学コースでは,薬学の基礎的知識も備えた,基礎医学・生命医科学領域を 専門とする研究者を,創薬科学コースでは,医学の基礎的知識も備えた,基礎薬学・創薬科学領域を専門とする研究者を養成します。各コースへ の配属は,2年進級時に本人の希望,学業成績等を考慮のうえ決定します。
本学類では,以下に示す人材を広く求め,特に少数精鋭の特徴的な医薬科学教育を受けて,将来,世界の最先端医療や医薬品の研究・開発をリー ドする意欲を持つ人の入学を期待します。
求める人材
十分な基礎学力を備えている人
基礎医学及び基礎薬学を広く学び,生命医科学や創薬科学の発展に興味を持つ研究心旺盛な人
将来,次代の先進医療や画期的新薬開発等のイノベーションにつながる研究成果を挙げて社会に貢献したい人
選抜の基本方針
・一般選抜
高等学校等で学ぶ教科全般についての基礎的知識と,特に数学,理科,英語の高いレベルの学力を筆記試験によって評価します。
・超然特別入試(A-lympiad 選抜)
「日本数学 A-lympiad」 における受賞及び調査書を参考にして,理数系分野及び英語の高いレベルの学力,医薬分野の勉学意欲及び資質等 を口述試験(プレゼンテーションを含む)によって総合的に評価します。
・帰国生徒選抜
学類での授業を理解するための学力を個別学力検査により評価し,理数系分野の知識,医薬分野の勉学意欲及び資質等を口述試験によって 評価します。
・国際バカロレア入試
数学,物理,化学の学力を成績評価証明書により評価し,理数系分野の知識及び英語の高いレベルの学力,日本語によるコミュニケーショ ン能力,医薬分野の勉学意欲及び資質等を口述試験によって評価します。
・私費外国人留学生入試
日本語の聴解・読解力に加え,数学,物理,化学及び英語の学力を重視するとともに,学類での授業を理解するための学力を個別学力検査 により評価し,理数系分野の知識,日本語によるコミュニケーション能力,医薬分野の勉学意欲及び資質等を口述試験によって評価します。
入学までに身につけて欲しい教科・科目等
高等学校等で履修する科目(大学入学共通テストで課している科目)について,しっかり理解できていることを求めます。特に,理数英科目 の高い基礎学力と理解力が必須です。また,先進的な医療や医薬品に関して,日頃から意識と関心を持つことを望みます。
金沢大学 医薬保健学域のアドミッションポリシー
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金沢大学のアドミッションポリシー
金沢大学憲章と教育の理念
1862(文久 2)年,加賀藩彦三種痘所の設立をもって大学の創基とする金沢大学は,旧制第四高等学校を含む 様々な前身校を源流として,1949(昭和24)年に新制金沢大学となりました。
150年以上に及ぶ金沢大学の教育研究と社会貢献は,そのありうべき姿を,現在,金沢大学憲章として明らかに しています。すなわち,金沢大学憲章は,その前文で大学全体の進むべき道をこう宣言しています。 「金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立 ち,『地域と世界に開かれた教育重視の研究大学』の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理 念と目標を金沢大学憲章として制定する。」
この憲章に謳われた教育理念とは,以下のものに他なりません。
「金沢大学は,学生の個性と学ぶ権利を尊重し,自学自習を基本とする。また,教育改善のために教員が組織的に 取り組む FD 活動を推進して,専門知識と課題探求能力,さらには国際感覚と倫理観を有する人間性豊かな人材を 育成する。」
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)と求める人材像
さらに,教育の国際化とグローバル人材育成が声高に叫ばれている今,金沢大学は,上に掲げた大学憲章を現在の 状況における人材育成方針としてより具体化するために,金沢大学〈グローバル〉スタンダードを定めています。こ れは,各学域学類のアドミッション・ポリシーの源泉たる,大学全体のアドミッション・ポリシーとするものです。
金沢大学〈グローバル〉スタンダード(KUGS)
グローバル化が不可逆的に進行する現在の国際社会において金沢大学憲章に謳われている基本的な教育目標を実 現するために,学士課程において本学が育成する人材の具体的な姿を,以下の6つのスタンダードによって定める。 すなわち本学は,各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基 盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける次の能力・体力・人間 力を備えた人材を育成する。
1.自己の立ち位置を知る:
鋭い倫理感と科学的知見をもって,人類の歴史学的時間と地政学的空間の中に立つ自己の位置,自己の使命を主 体的に把握する能力
2.自己を知り,自己を鍛える:
自己を知り,その限界に挑戦し,知的冒険と心身の鍛錬を通して常に自己の人間力を磨き高めていく能力
3.考え・価値観を表現する:
論理的構成力や言語表現力を駆使して概念やアイデアを明確に表現し,かつ自己の感性や価値観を的確に他者に 伝える能力
4.世界とつながる:
他者への深い共感に基づいて異文化と共生し,各人にとっての自国と郷土の文化への自覚と誇りをもって,世界 と積極的につながっていく能力
5.未来の課題に取り組む:
科学技術の動向,自然環境変動,持続可能性などの多角的視座から地球と人類,国際社会と日本の未来を総合的 に予測し,未来の課題に取り組んでいく能力
6.新しい社会を生きる:
Society 5.0 において,幅広い分野や考え方を俯瞰して異分野をつなげる力と新たな物事にチャレンジするマイ 本学のアドミッション ・ ポリシー
ンドを備え,多様な他者との協働により未来の社会的課題を解決に導くための能力
本学は,このKUGSに適う資質と能力の開花を少なくとも確かな可能性として示すだけでなく,なによりも,こ のような人材になろうとする高い志と強い気概をもった人物の入学を期待しています。
金沢大学と主体性等評価
金沢大学は,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価します。