同志社大学 商学部のアドミッションポリシー
商学部では、現代産業社会の経済活動について、基礎的な知識の修得をはかるとともに豊かな教養を培い、専門領域の体系的かつ系統的な教育方針に基づく学習と実践的能力の育成を通して、企業や産業に関わる諸問題を的確に分析し、その解決のための判断能力を身につけ、多様な価値観が共存する世界の人々とともに「良心を手腕に運用する」有為な人物を養成することを目的としています。こうした観点から、商学部では、次のような学生を求めています。
商学部の求める学生像
知識・技能:商学部では、経済社会のさまざまな現象に対して、日頃から関心と興味をもち、実践的かつ高度な専門知識及び技能を身につけ、それらを用いて、経済社会の諸課題の解決に向けて、主体的かつ積極的に取りくむ学生を求めています。「好きこそものの上手なれ」というように、興味関心こそ意欲を持って学ぶうえでの必要条件です。
思考力・判断力・表現力:商学部では、物事を判断・主張・批判する際に、常に明確な根拠(理由)を立てて説明することができ、また複雑な状況を整理し順序立てて考えられる論理的思考力、それを記述(発言)することのできる表現力(説得力があり、分かりやすい文章が書ける能力)に優れている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性:商学部では、目的意識が明確で、多様な背景をもつ仲間とともに困難に立ち向かうことのできる学生を求めています。明確な目的意識とそれを実現しようとする強い意欲があれば、大きく成長することができます。また、グローバル化が進むビジネスの世界では、多様な文化的背景を持つ同僚や顧客と協働し、価値を創造していくことが必要になります。したがって、何のために商学部に入学するのかが明確であり、その目的に向かって多様な仲間たちと困難を乗り越え努力しようとする強い意志をもつ人物こそが求める人物像です。たとえば、「経営者・ビジネスリーダーになる」「将来、起業する」「公認会計士、税理士になる」「経営コンサルタントになる」「専門的なビジネス知識を身につけた社会人になる」「大学院に進学して産業・企業活動の研究者になる」「経済人としてグローバルに活躍できる能力を身につける」など、一人一人目的は違っても明確であることが望まれます。
高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語:経済活動はますます国境を越えて相互に浸透し、グローバル化が今後いっそう進むことは間違いありません。日本企業も欧米にとどまらずアジア、南米、アフリカへと活動領域を急速に拡大しています。また、インターネットによる情報通信手段のグローバル化が日本国内の経済活動と世界各地を緊密に結びつけるのみならず、大学を巣立った人材が世界各地の企業で活躍する現代では、世界で通用する英語力を体得することが重要です。企業と産業の経済諸活動に関わる学問を学び、それに関わる人材を養成して広い世界に送り出すことを目的とする商学部においては、高い英語能力を習得した人物をつよく求めています。望ましい1つの水準としては、実用英語技能検定(英検)2級(あるいはTEAP、TOEFL®テスト、TOEIC® LISTENING AND READINGテストなどの同等水準)以上を挙げることができます。入学までに可能な限り英語力の向上に努力してください。
国語(現代文):文章の内容を正確に理解し、また自己の主張を明解かつ正確に伝える上で、国語能力は不可欠です。長い文章を苦にせず読み、その趣旨を的確に理解し、短文に要約することができる文章読解能力、根拠や事例を示して自己の考えを説得的に文章化する論理的表現力、複雑な内容を順序立てて文章化する文章構成力、これらは商学部での学びのみならず企業の業務でも要求される必須の能力ですから、その向上に努めてください。また日頃から、新聞に掲載される社説・評論など、身近なところにある論理的な文章を読むように心懸けることも大切です。
歴史:産業と企業が現在追求している経済諸活動や現在抱えている諸問題には、必ず歴史的な背景や歴史的経緯があります。たとえば、地球環境問題や資源問題など企業と社会の関係に関わる諸問題、企業管理手法や経営思想、企業法制・会計システム・金融システム・貿易制度など企業を取り巻く諸制度の諸問題は、商学部で学ぶほとんどすべての学問分野のみならず実社会においても、歴史的背景の中に位置付けて考えることでより深く理解できるようになります。世界と日本の歴史、とりわけ経済と社会の近現代史に関心を持って歴史関連諸科目を学ぶことが大切です。
数学:商学部での専門科目の習得と卒業に数学が必須ということはありません。しかし、統計学的能力を身につける上では数学の基礎的能力が必要です。統計学は企業・産業活動を分析し解決策をみずから考える上で必要となります。また、金融、マーケティング、会計など、商学部が開設する一定の専門科目を深く理解し、専門的能力を身につける上でも、また高い専門性を要求される現代の企業における業務においても、数学・統計学の基礎的知識は必要になります。さらに、数学は論理的思考力を育てる上でも非常に大切な科目です。高校生のうちに数学の基本的知識を身につけるように努力してください。
入学者選抜制度
商学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、商学に対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、面接、小論文などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質を総合的に審査しています。
一般選抜入学試験:高等学校教育を尊重し、高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、商学部の教育を受けるにふさわしい能力と適性を備えたものを公正かつ妥当に選抜するために一般選抜入学試験を実施しています。入試問題の作成にあたっては、全学的に組織された科目ごとの出題委員会において長期間にわたって慎重に審議し、検討を重ね、高等学校での着実な学習努力が報われるように難問や奇問を避け、公平で偏りのない出題に留意しています。とりわけ、本入試においては、マークシート方式ではなく記述式を用いた独自の入試問題による選抜を行うことで、知識・技能のみならず出題意図を正確に理解する力や論理的思考力、正確な表現力の評価にも重点を置き、総合的に審査しています。計算力を問う出題についても同様に記述式解答方法を用いており、結論に至るプロセス等も含め、丁寧に採点しています。
大学入学共通テストを利用する入学試験:入学志願者の高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、商学部の教育を受けるために必要な学力が備わっているか、大学入学共通テストにより評価しています。
アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜:従来の教科・科目の筆記試験だけでは測ることができない一人一人の多様な能力や将来の可能性、商学部で学びたいという目的意識・学習意欲を持って、自ら課題を発見し、その解決に向けて主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を備えた人物を適正に評価するために、出願書類に加えて、小論文、面接など丁寧な選抜を行っています。とりわけ、本入試においては、国際社会で活躍するための実践的かつ高度な外国語運用能力、学びに対する高い意欲、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
指定校制推薦入学試験:高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、商学部で学ぶ高い意欲を持つ優れた人物を受け入れるために、学校長の推薦に基づき、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、小論文では商学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、面接では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、入学後の勉学における明確な志向及び意欲の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
法人内諸学校推薦入学試験:同志社の一貫教育を通じて、同志社大学の建学の精神を深く理解し、商学部で学ぶ高い意欲や相応しい学力を備え、学部の核となり他の学生をリードし、ひいては大学全体の活性化にも寄与できるような優れた人物を受け入れるために、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、小論文では商学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、面接では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
同志社大学のAO(総合選抜)体験談
2022年度の受験生 ASさん
法学部 法律学科
法学部自己推薦入学試験の体験談
受験で大変だったことは何ですか?
総合型選抜では、自分の経験や価値観を深掘りし、どう法学部の学びにつながるかを具体的に説明するのが難しかったです。特に、オーストラリア留学で学んだ先住民の権利や憲…
「こうすれば良かった・・・」と思うこと
もっと早い段階から情報収集を行い、時間に余裕を持って準備すれば良かったと思います(私の場合、最後まで一般で行くか、推薦で行くか悩んでいたため)。また、面接ではも…
同志社大学 商学部の基本情報
同志社大学 商学部の学生数・教員数
学部学生数 | 3,641人 |
---|---|
教員数 | 53人 |
- 嘱託講師数 53