愛媛県松山市に位置する愛光中学校・高等学校は、カトリックの精神に基づく男女共学の中高一貫校です。関西・関東の受験生にとっては、1月初旬に実施される試験を活かした「前受け校」として全国的な知名度を誇ります。
この記事では、2026年度入試の最新データをもとに、愛光中学校の偏差値・入試倍率・入試傾向、そして併願校の選び方まで詳しく解説します。
愛光中学校の偏差値と難易度
愛光中学校の偏差値は、受験会場によって異なります。また、「西日本の御三家」の1つとして知られる難関校であることを踏まえ、他校との比較も含めて解説します。
愛光中学校の偏差値目安は56~59
愛光中学校の偏差値(四谷大塚 Aライン80偏差値)は、受験会場によって異なります。
| 会場 | 偏差値 |
|---|---|
| 本校(松山) | 56 |
| 大阪 | 59 |
| 福岡 | 59 |
| 首都圏 | 58 |
※参考:愛光中学校|四谷大塚
受験会場が全国に複数設けられており、会場ごとに集まる受験生層が異なるため、偏差値にも差が生じています。
大阪・福岡・首都圏会場には、関西・関東の最難関校を本命とする受験生が前受けとして集中するため、実際の競争レベルは数値以上に高くなりがちです。一方、本校(松山)会場は愛光中学校を第一志望とする地元受験生の割合が高い傾向があります。
いずれの会場でも多様な層が競い合う試験であることに変わりはなく、どの会場を選ぶ場合も十分な対策が欠かせません。
なお、愛光中学校は灘中学校(兵庫)、ラ・サール中学校(鹿児島)とともに「西日本の御三家」と称される名門校の1つです。四谷大塚のAライン80偏差値で比較すると、灘中学校が73、ラ・サール中学校が59に対し、愛光中学校は会場によって56〜59となっており、ラ・サール中学校とほぼ同水準の難易度と言えます。
※参考:偏差値一覧|四谷大塚
ラ・サール中学校に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
併願校との偏差値比較
愛光中学校を受験する際の主要な併願校との偏差値比較(四谷大塚Aライン80)は以下のとおりです。
関西エリア
| 学校名 | 偏差値 |
|---|---|
| 灘中学校 | 73 |
| 六甲学院中学校 | 64 |
| 甲陽学院中学校 | 63 |
| 須磨学園中学校 | 60 |
| 愛光中学校(大阪会場) | 59 |
関東エリア
| 学校名 | 偏差値 |
|---|---|
| 開成中学校 | 72 |
| 麻布中学校 | 66 |
| 栄光学園中学校 | 65 |
| 愛光中学校(首都圏会場) | 58 |
関西の難関校(灘中学校・甲陽学院中学校)や関東の難関校(開成中学校・麻布中学校)の受験生からは愛光中学校は前受け校と言う位置付けで見られがちですが、とは言え十分な対策が必要な難関校です。1月の早い段階から対策を進めておくことが合格への近道になります。
1月入試ならではの短期集中対策が、本番の合否を左右します。
トライでは、愛光中学校特有の出題傾向に合わせた個別指導で、お子さまの得点力を効率よく高めます。
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愛光中学校の入試倍率
受験会場によって合格最低点や倍率が異なる点が愛光中学校の特徴の1つです。2026年度の最新データをもとに確認します。
2026年度の愛光中学校の入試結果は以下のとおりです。
| 会場 | 募集人数 | 受験者 | 合格者 | 合格最低点 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 松山会場 | 約200名 (全会場合計) |
682名 | 433名 | 212点 | 約1.58倍 |
| 県外3会場 | 977名 | 664名 | 252点 | 約1.47倍 |
本校(松山)会場と県外(東京・大阪・福岡)会場では合格最低点が異なり、2026年度は県外会場の方が40点高くなっています。全体の実質倍率は1.51倍で、昨年度(2025年度)の1.70倍と比較するとやや低下しています。ただし、難関校を本命とする受験生が多く集まる会場であることを踏まえると、数字以上に実態の競争は厳しいと言えます。
※参考:2026年(令和8年度) 愛光中学校 入学試験結果
2025年(令和7年度) 愛光中学校 入学試験結果
愛光中学校の入試科目と配点
愛光中学校の入試は4科目・3科目の選択制を採用しており、合否判定の仕組みにも独自のルールがあります。科目ごとの配点と合わせて確認しておきましょう。
募集人数
2026年度の募集人数は、本校・東京・大阪・福岡会場あわせて200名です。
受験科目と配点
受験科目は、4科目(算数・国語・理科・社会)または3科目(算数・国語・理科)を出願時に選択します。選択した科目は出願後に変更することはできません。
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 算数 | 60分 | 120点 |
| 国語 | 60分 | 120点 |
| 理科 | 40分 | 80点 |
| 社会 | 40分 | 80点 |
※社会は4科目選択者のみ受験
合計:400点満点
算数・国語が各120点と高い配点となっており、この2科目での得点が合否を大きく左右します。
合否判定の仕組み
合否判定の得点計算は、受験科目の選択によって異なります。
- 3科目受験者:算数・国語・理科の合計得点を4/5倍(400点満点に換算)した点数を判定得点とする
- 4科目受験者:4科目合計と3科目の4/5倍換算のうち、高い方を判定得点とする
4科目受験者は、社会が得意であれば有利になる一方、苦手な場合でも3科目換算が採用されるため、不利になることはありません。受験生の状況に応じた選択が可能な仕組みです。
愛光中学校の入試情報|スケジュール・会場・注意点
入試本番で慌てないよう、スケジュール・会場・当日の持ち物を事前に把握しておくことが大切です。例年の傾向をもとに解説します。
例年の入試スケジュール
愛光中学校の入試は例年1月上旬に実施されます。試験日・合格発表・書類郵送の流れは、おおむね以下のとおりです。
・試験日 :例年1月上旬(午前8時30分までに各会場へ集合)
・合格発表:試験日の約2日後に公式ホームページにて発表
・書類郵送:合格発表から数日以内に実施
※不合格者全員に得点を開示。合格者には非開示
試験会場
試験会場は愛媛県の本校のほか、東京・大阪・福岡に設けられています。
出願できるのは4会場のうちいずれか1会場のみで、複数会場への出願や出願後の会場変更はできません。また、女子寮への入寮を希望する場合は、必ず本校会場(松山)での受験が必要です。
当日の注意点
・昼食:各会場に食堂はないため、昼食は各自で持参する
・持ち物:受験票・鉛筆(シャープペンシル可)・消しゴム・定規・コンパス・時計(計算機付き不可)
・持ち込み禁止:下敷き・分度器・携帯電話などの電子機器類
・追加合格制度:本校会場(松山)での受験者のみ対象
併願校の選び方とスケジュールの立て方
関西エリアからの受験生
関西からの受験生は、愛光中学校の受験後、1月中旬以降に六甲学院中学校・甲陽学院中学校・灘中学校・須磨学園中学校などの入試が続くのが一般的です。1月の早い段階で本番の緊張感を経験しておくことが、その後の試験に向けたメンタル面の準備にもつながります。
関東エリアからの受験生
関東からの受験生は、愛光中学校の受験後、2月以降に開成中学校・麻布中学校・栄光学園中学校などの本命校入試が続きます。愛光受験での経験を活かし、試験本番の流れをつかんだ上で2月に臨むことができます。
愛光中学校を第一志望とする場合
愛光中学校を第一志望とする場合は、地元の有力私立校や公立校を押さえ校として確保した上で、愛光対策に集中することが重要です。1月初旬という試験日程を考慮し、早い段階から過去問演習や出題傾向の把握に取り組みましょう。
愛光中学校の入試傾向と科目別対策のポイント
愛光中学校では算数・国語・理科・社会の各科目で、特徴的な出題傾向が見られます。科目ごとの傾向を把握し、効率よく対策を進めましょう。
国語
言葉の知識・説明文・物語文の3題構成が定番です。説明文・物語文はいずれも長文の傾向があり、素早く正確に読み取る力が必要になります。選択式と記述式が混在しており、記述問題は5~6題出題されます。
公式サイトでは、文章を正確に理解する力・登場人物の心情を読み取る力のほか、日々の読書の質と量も問われる出題方針が示されています。
記述問題は時間を取られやすいため、早く正確に読み取る練習を積むことが効果的です。白紙提出は避け、必ず何か書く習慣をつけておきましょう。
漢字・語句は大問1題分として独立出題されるため、確実な得点源として仕上げておきたいところです。
算数
大問4題構成で、大問1は小問8~10問(答えのみ)で配点は約70点です。大問2〜4は文章題で途中の式と計算も必要となり、各15~18点程度の配点となっています。
比・図形・速さをはじめ全範囲から出題され、分配算・消去算・旅人算なども頻出で、難易度は年度によって変動します。
対策としてまず押さえたいのは、大問1の小問を確実に取り切ることです。大問2~4については、採点者に考え方が伝わる答案を意識し、普段から途中式を丁寧に書く練習を積みます。答えを出すだけでなく、式の筋道を明確に示す意識を持ちましょう。
理科
4~6年生の教科書範囲が中心ですが、無理のない範囲で教科書外からの出題もあります。
全分野から出題されますが、物理と生物の比率がやや高く、実験・観察を重視した出題が主流です。定番の題材をあえてずらして出題する点が特徴的で、文章を正確に読み取り、状況に応じて柔軟に対応する力が問われます。
教科書の内容を覚えるだけでなく、実験・観察の手順や結果の意味まで深く理解しておくことが求められます。
また、日常生活で見られる理科現象や身近な動植物への関心を持つ習慣が得点に直結します。4分野を満遍なく仕上げ、苦手分野を残さないようにしましょう。
社会
5~6年生の教科書を中心に、地理・歴史・公民の3分野からバランスよく出題されます。
大問5題構成が頻出で、歴史分野の出題量がやや多くなっています。選択肢問題は正誤の組み合わせ形式が大半を占めるため、選択問題への慣れも必要です。
各分野の資料読解・活用が重視されており、漢字指定のある問題では正しい漢字での解答が必須となります。
3分野の基本事項を体系的に整理し、知識の抜け漏れを無くすことが基本方針です。歴史は各時代の政治・社会・文化の動きを幅広く押さえ、地理は地形・気候と人々の生活のつながりを意識して学びましょう。漢字での記述練習も欠かさず取り組んでおきます。
愛光中学校・高等学校の進学実績
愛光中学校・高等学校は、建学の精神「真・善・美の探究」のもと、学力だけでなく人間的な成長を重視した全人教育を実践するカトリック系の男女共学中高一貫校です。寮制度が充実しており、愛媛県外からの生徒の多くが入寮し、共同生活を通じて自律心・協調性を育んでいます。
2026年度大学合格実績
2026年度の現役合格者数は268名で、そのうち国公立大学への合格者は111名にのぼります。旧帝大・難関国立大への合格者の内訳は以下のとおりです。
- 東京大学:7名
- 京都大学:7名
- 九州大学:10名
- 大阪大学:6名
- 神戸大学:6名
- 一橋大学:6名
私立大学でも早稲田大学17名・慶應義塾大学8名・同志社大学17名・東京理科大学9名など、関東・関西の難関校に着実に実績を残しています。
また、現役合格者のうち医学科合格者は128名で、数多くの生徒が医学科に現役合格しており、医学部志向の強さは全国トップクラスの水準です。
※参考:大学合格状況 令和8年度入試
まとめ
愛光中学校の受験では、1月初旬という試験日程を活かした前受け校としての活用と、第一志望として挑む場合のいずれも、早期からの対策が合格の鍵となります。
算数・国語の配点が高いため、この2科目を軸に対策しつつ、理科・社会の失点を最小限に抑えることが合否を分けます。科目ごとの出題傾向を正確に把握したうえで、算数は途中式の記述、国語は素早い読解と記述力、理科・社会は4~6年生の教科書範囲を満遍なく仕上げましょう。
トライでは、愛光中学校特有の出題傾向に合わせた個別指導を行っています。お子さまの現状に合わせたカリキュラムで合格を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。


