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ADHDの子どもにおすすめの勉強法は?保護者ができるサポート方法

ADHDの子どもにおすすめの勉強法は?保護者ができるサポート方法

「ADHDの子どもは勉強についていくのが難しい?」
「どうすればADHDの子どもが楽しく勉強に取り組める?」

ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、注意力の欠如や多動性・衝動性などの特徴がみられる発達障害の一つです。ADHDの子どもには「忘れ物が多い」「集中が途切れやすい」「じっとしていることが苦手」といった特性があります。

前提として、「ADHDだから勉強についていけない」ということはありません。しかし、ADHDの特性から「やる気のない子」と周りに思われたり、上手くいかない経験が積み重なったりして、勉強に苦手意識を感じてしまうことがあります。

ADHDの子どもが楽しく勉強に取り組むには、子どもの特性を理解し、その子に合った勉強法やサポートを見つけることが大切です。

本記事では、ADHDの子どもが楽しく取り組める勉強法や、保護者の方ができるサポートを解説します。子どもが勉強に苦手意識を感じる理由を理解し、適切な勉強法やサポートで楽しく学習に取り組んでほしいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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ADHDの子どもが勉強に苦手意識を感じる理由

ADHDの子どもが勉強に苦手意識を感じる理由

ADHDの子どもにおすすめの勉強法を紹介する前に、まずは、なぜADHDの子どもが勉強に苦手意識をもちやすいのか、考えられる主な理由を見ていきましょう。

  • 最後まで授業に集中するのが難しいから
  • 課題のやり忘れで知識を定着できないから
  • 脳のワーキングメモリがうまく機能しないから

それぞれの理由について、以下で詳しく解説していきます。

最後まで授業に集中するのが難しいから

ADHDの子どもは、ちょっとしたことで集中が切れやすく、じっと座っていることが難しい傾向があります。このような特性がある子どもにとって、45~50分間、ずっと座って集中し続けることはかなりのストレスです。

しかし、最後まで授業に集中しなければ授業の記憶が断片的になってしまうため、内容を理解するのが難しくなります。

また、本人は頑張っているつもりでも、周りからは「やる気がない」「ふざけている」と思われ、授業や勉強自体に苦手意識を持ってしまうこともあるでしょう。

課題のやり忘れで知識を定着できないから

ADHDの子どもには、課題プリントをなくしたり、教師の話を聞き逃したりして、課題をやり忘れてしまう傾向もあります。

宿題や課題は、授業で習った内容を定着させるために必要な復習の機会です。しかし、課題をやり忘れることで授業内容や知識が定着せず、だんだんと授業についていけなくなってしまいます。

特に英語や算数(数学)など、単元の理解に前の知識が必要な “積み上げ型” の教科の場合、一度つまづくとそれ以降の授業についていけなくなる可能性があります。授業についていけない場面が多くなると、勉強に対する苦手意識が強くなるでしょう。

脳のワーキングメモリがうまく機能しないから

ADHDの子どもは、脳のワーキングメモリ(情報を一時的に保持し処理する能力)の機能が弱い傾向にあります。そのため、長文読解や複雑な計算など、複数の情報を同時に処理する学習活動に困難を抱えやすいといえます。

たとえば、「北海道と沖縄の月ごとの平均気温を示した折れ線グラフを見て、感じたことを30文字以内で書きなさい。」という指示があったとしましょう。すると、「沖縄」の指示が抜けてしまい北海道の平均気温についてのみ書いてしまったり、「30文字以内」を読み飛ばしてしまったりすることがあるのです。

指示を読み飛ばしたり、指示を忘れたりしてうまく対処できないことが多くなると、勉強全般に対して苦手意識を持ちやすくなるでしょう。

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ADHDの子どもが楽しく取り組める5つの勉強法

ADHDの子どもが楽しく取り組める5つの勉強法

冒頭でもお伝えしましたが、ADHDだからといって勉強が苦手になるわけではありません。勉強法が子どもの特性に合い、楽しく取り組めれば、勉強に対して苦手意識を持ちづらくなります。

ADHDの子どもにおすすめの勉強法は、次の5つです。

  • 勉強時間を細かく区切る
  • 達成しやすい目標を設定する
  • 文章だけでなくイラストや動画なども活用する
  • 一日の学習計画をリスト化する
  • 体を動かしながら勉強する

それぞれの勉強法について、以下で詳しく見ていきましょう。

1.勉強時間を細かく区切る

まずおすすめしたいのが、勉強時間を短めに設定して短時間で集中するサイクルを繰り返す勉強法です。

ADHDの子どもは集中が途切れやすく、長時間集中するのが難しい傾向があります。そのため、30分や1時間など長くない学習時間でもストレスになるでしょう。

学習時間は10~15分程度の短い時間に設定し、こまめに休憩をはさむサイクルを繰り返すと、無理なく集中して勉強に取り組めます。また「〇時〇分になったら〇分休憩する」など学習時間と休憩時間を紙などに書くことで、安心して学習を進められるでしょう。

2.達成しやすい目標を設定する

学習時間だけでなく、学習内容も細かく区切り、達成しやすい目標を設定するのがおすすめです。

一気にすべての問題に取り組もうとすると学習が長時間になるため、他のことに気を取られて集中できなくなります。たとえば計算問題が50問ある場合、「10問解いたら5分休憩しよう」など目標を細かく区切ることで、集中力を保ちやすくなるでしょう。

また、「計算問題を〇問解く」「〇ページまで取り組む」など、具体的な数字で示すとゴールが明確になるため、モチベーションが上がりやすくなります。注意の対象が移りやすいADHDの特性を活かし、次々に新たなミッションが現れるようなゲーム感覚でテンポよく取り組める勉強法も効果的です。

家庭教師のトライでは一人ひとりの特性に合ったオーダーメイドのカリキュラムで楽しく学べる

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家庭教師のトライでは、お子さまの特性や目標に合わせてオーダーメイドのカリキュラムを作成しています。「短時間の学習サイクル」「集中力を維持できる授業進度」「達成感を味わいやすい目標設定」など、お子さまに最適なカリキュラムで、勉強のモチベーションを高めながら楽しく学ぶことが可能です。

無料の学習相談も実施していますので、ADHDのお子さまの学習にお悩みの方は家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。

3.文章だけでなくイラストや動画なども活用する

ADHDの子どもは、長い文章を集中して読んだりテキストだけで内容を理解したりするのが難しい傾向があります。そのため、文章だけでなくイラストや動画などを積極的に活用し、視覚的な理解を促すことが大切です。

たとえば、「おはじきを手で動かして数の概念を理解する」「英単語をイラストと一緒に覚える」などの方法があげられます。視覚情報がプラスされると興味が向きやすくなり、集中して勉強に取り組めるでしょう。

4.一日の学習計画をリスト化する

学習計画をリスト化し、いつでも確認できるようにするのもおすすめです。

先述したとおり、ADHDの子どもは注意力が散漫な傾向があるため、先生が話していたことや、記憶したつもりの予定を忘れてしまうことがあります。そのため、「何の教科を、何ページ、何時まで勉強する」といった一日の学習計画をリスト化し、見える場所に貼っておくと安心して勉強に取り組めます。

また、学習計画を立てるときは、休憩を取るタイミングも組み込んでおくと勉強の見通しを持ちやすく、学習に集中できるでしょう。このリスト化する方法は勉強だけでなく、時間管理や予定を立てるときにも役立ちます。

5.体を動かしながら勉強する

特性を抑えようとするのではなく、特性を活かした勉強法を取り入れるのも一つの方法です。じっと座っているのが苦手といった多動の傾向が強い子どもには、体を動かしながらでもできる勉強法がおすすめです。

具体的には、歩きながら教科書の音読や単語の暗記をする、イスの代わりにバランスボールを使って勉強するなどの方法があげられます。机に向かってじっと座り続けるストレスから解放されると音読や暗記もスムーズに進み、内容を理解しやすくなるでしょう。

ただし、子どもによっては体を動かしながら勉強することで、余計に注意力が散漫になる場合もあります。そのような場合は子どもの特性に合わせて、学習時間を短く設定する、休憩時間に体を動かすなど別の方法も検討しましょう。

ADHDの子どもの勉強を支えるために保護者ができるサポート

ADHDの子どもの勉強を支えるために保護者ができるサポート

ここからは、ADHDの子どもが無理のないペースで勉強し、学力向上を目指すために保護者の方ができるサポートを5つ紹介します。

  • 外部の刺激を少なくして勉強に集中できる環境を整える
  • 学校の予定や持ち物を一緒に確認する
  • 過度なストレスを溜めないよう適度に休ませる
  • 子どもの努力を見守り積極的に前向きな言葉をかける
  • ADHDに理解がある塾や家庭教師を利用する

環境面と精神面のどちらのサポートも解説しているため、できることからぜひ試してみてください。

外部の刺激を少なくして勉強に集中できる環境を整える

ADHDの子どもは、ちょっとしたことに気を取られて集中が切れてしまう傾向があります。そのため、視覚情報や聴覚情報など、外部の刺激をなるべく減らして勉強に集中できる環境を整えることが大切です。

具体的には、パーテーションで学習スペースを区切る、ノイズキャンセル機能付きのイヤホンを使用するなどの方法があげられます。また、勉強モードに入っているのに消しゴムやノートがないと、探している間に集中力が切れる可能性があります。学習道具を机に出してから勉強を始めるなどの工夫も効果的です。

視覚や聴覚だけでなく、不快な「におい」や「温度」で一気に集中力が切れる可能性もあります。空調調節をする、マスクを使う、落ち着くにおいがするものを近くに置くなど、集中力が切れやすい場面に応じて刺激を減らすように意識しましょう

学校の予定や持ち物を一緒に確認する

課題のやり忘れが多い、忘れ物が多いといった特性がある場合は、学校の予定や持ち物を一緒に確認する方法が有効です。毎日同じ時間に予定や持ち物を確認する時間を作り、ルーティン化することで自分でチェックする癖が付き、課題のやり忘れや忘れ物を減らせます。

予定や持ち物を確認する際は、なるべく毎日同じ順番で行いましょう。「①次の日の授業、②宿題・課題、③その他で必要な持ち物(給食セット・体操服など)」のように、毎日同じ順番で確認することで、子どもが一人でも予定や持ち物を確認しやすくなります

過度なストレスを溜めないよう適度に休ませる

ADHDの子どもに限らず、ストレスが溜まっているときに勉強に集中するのは難しいものです。そのため、日頃から子どもの様子をよく観察し、疲れていそうなときは無理せず休ませることが大切です。

たとえば以下のような日には、特に注意して子どもの様子を見るようにしましょう。

  • 体育の授業があった
  • 行事やイベントなど普段と異なる時間割だった
  • 初めての経験・緊張する場面があった
  • 部活が長かった

上記のような日は、疲れやストレスが溜まりやすいため適度に休ませましょう。メリハリをつけることで、学習意欲や集中力がある状態で勉強に取り組めます。

子どもの努力を見守り積極的に前向きな言葉をかける

ADHDの子どもは、特性が目立つことで「周りからやる気がないと思われている」「頑張っているのに授業についていけない」と、自信を失うケースがあります。そのため、保護者の方はテストの点数や偏差値などの数字で判断するのではなく、子どもの努力に目を向け、積極的に前向きな言葉をかけることが大切です。

できなかったことを叱るのではなく、結果までの努力や方法を褒めてあげましょう。子どもの自尊心を高めることで、勉強に対する苦手意識が和らぎ、前向きに勉強に取り組めるようになります。

「座って勉強してほしいのに走り回っている」「しゃべってばかりで全然勉強が進んでいない」などの問題行動があると、つい「集中して!」と言いたくなるものです。しかし、単に注意されるだけだと、自分自身を否定されたと感じたり、勉強自体が嫌になったりする可能性があります。

子どもの行動を否定するのではなく、自分の感情との向き合い方や学習計画の立て方、勉強法など、どうすれば良いのかを伝えるようにしましょう。

学校と連携すると◎

ADHDの子どもの学習を見守る際は、学校と連携し、家と学校のそれぞれで子どもの様子や状況を共有しながらサポートを行うことが大切です。

別の視点から子どもを見てもらうことで、家とは異なる子どもの様子を知れたり、より子どもに合った勉強法が見つかったりします。

ADHDに理解がある塾や家庭教師を利用する

ADHDに理解がある塾や家庭教師を利用するのもおすすめです。

このような塾や家庭教師では、子どもの特性に配慮したきめ細やかな指導が受けられるほか、保護者の方に対しても専門的な視点から、適切なサポート方法を教えてもらえます。そのため、ADHDの子どもが楽しく前向きに勉強に取り組みやすくなるでしょう。

また、日常的な勉強法だけでなく卒業後の進路に関するアドバイスも受けられるため、子どもにとって最適な進路選択がしやすくなります。

個別教室のトライではADHDの子どもの指導経験がある講師と正社員の教育プランナーが徹底サポート

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出典:《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾

個別教室のトライには、ADHDのお子さまの指導経験がある講師と正社員の教育プランナーが在籍しています。そのため、お子さまに合った授業の展開や一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムなど、二人三脚でお子さまの学習をサポートすることが可能です。

教育プランナーが家庭の要望を聞き取り、お子さまにピッタリの講師を紹介するため、楽しく勉強に取り組めます。万が一、講師とお子さまの相性が合わなかった場合も、無料で何度でも講師の変更ができます。

勉強や進路に関する悩みから、やる気・モチベーションなどの悩みまで、どんな悩みでも気軽に相談できるため、安心して成績アップを目指せるでしょう。

まとめ

まとめ

今回は、ADHDの子どもが楽しく取り組める勉強法や、保護者の方ができるサポートについて解説しました。

ADHDの子どもが楽しく取り組める勉強法は、次の5つです。

  • 勉強時間を細かく区切る
  • 達成しやすい目標を設定する
  • 文章だけでなくイラストや動画なども活用する
  • 一日の学習計画をリスト化する
  • 体を動かしながら勉強する

ADHDの子どもは、「最後まで授業に集中できない」「複雑な指示や問題が苦手」といった特性から、勉強に対して苦手意識を持つことがあります。しかし、子どもの特性に合った勉強法で楽しく取り組めれば、苦手意識は少しずつ和らぐでしょう。

保護者の方だけで何とかしようとするのではなく、学校や支援センター、医師などの専門家と連携して学習をサポートすることも大切です。