集団塾についていけないのはなぜ？対処法や向かない子の特徴も解説

「集団塾についていけず、成績が思うように上がらない」「クラスや塾の変更を検討すべきか悩んでいる」

集団塾は一定のペースで授業が進むため、一度つまずくとついていけなくなることがあります。とはいえ、具体的にどのような対策をとるべきか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、集団塾についていけなくなりやすい子どもの特徴や原因を解説するとともに、状況に応じた対策法をご紹介します。

どんな子がついていけない？集団塾に向かない子の特徴

集団塾についていけない原因の一つに、そもそも集団塾の指導形式が子どもに合っていないことがあげられます。

集団塾に向かない子どもの特徴は、次の3つです。

1. 集団行動や大勢の前で話すのが苦手な子
2. 周りと競争するより自分のペースで勉強したい子
3. 苦手分野が多く自分で勉強する方法がわからない子

以下で詳しく解説します。

大勢の前で話すのが苦手な子

集団塾では複数の生徒に対して一人の講師が指導するため、一人ひとりの生徒に対するフォローには限界があります。そのため、集団塾で効率良く成績を伸ばすためには、周りの生徒に臆することなく質問したり意見を述べたりする積極性が必要です。

しかし、集団行動や大勢の前で話すのが苦手な子どもは、疑問があっても遠慮や恥ずかしさから質問をためらい、理解できないまま授業が進んでしまうこともあります。

周りと競争するより自分のペースで勉強したい子

集団塾は、一緒に授業を受けている生徒と切磋琢磨することで競争心を高め、目標達成に向けてモチベーションを上げられるメリットがあります。

しかし、競争が苦手な子どもや自分のペースで勉強したい子どもにとっては大きなプレッシャーとなり、かえって学習意欲を削ぎかねません。

苦手分野が多く自分で勉強する方法がわからない子

集団塾では規定のカリキュラムに沿って授業が進むため、生徒一人ひとりの学力・学習ペースに応じて授業内容が変更されることは基本的にありません。そのため、苦手分野が多い子どもは初歩的な部分でつまずき、授業にどんどんついていけなくなることがあります。

また、苦手分野を自分でカバーしようと思っても、効率的な勉強法がわからないと学習内容がなかなか定着しません。その結果、理解が追いつかないまま次の内容に進むことになり、学習がさらに遅れたり、苦手分野が増えたりすることがあります。

集団塾についていけない５つの原因と対処法

集団塾についていけない原因は子どもによって異なります。正しく対処するためには、まずは原因を探ることが重要です。

集団塾についていけない主な原因には、次の5つが考えられます。

1. 授業のレベル・スピードが子どもに合っていない
2. そもそも勉強に対する意欲が低い
3. 部活動や習い事が忙しくて授業に集中できない
4. 家庭で予習・復習を行う習慣がついていない
5. 十分な学習フォロー体制が用意されていない

以下で、それぞれの原因と対処法を詳しく解説します。

１.授業のレベル・スピードが子どもに合っていない

集団塾では、複数の生徒に対して1人の講師が授業を行います。また、一定のペースで授業が進むため、内容をその場ですぐに理解する必要があります。

講師が一度説明した内容を繰り返すケースは少なく、これまでの内容をすべて理解している前提で次の授業が進められます。

したがって、授業のレベルやスピードが子どもに合っていないと、ついていくのが難しくなります。「周りに置いていかれている」という気持ちから、次第に自信を失ってしまう子どももいるでしょう。塾選びの際には、学力や理解度に合った授業スタイルを選ぶことが重要です。

授業のレベル・スピードが子どもに合っていない場合の対処法

授業のレベルやスピードが子どもに合っていない場合は、個別指導塾への変更を検討してみましょう。

個別指導塾では、一人ひとりの得意・苦手に合わせてカリキュラムが作られます。生徒の理解度や進捗に合わせて授業の内容とスピードを柔軟に調整できるため、無理のないペースで学習を進められる点がメリットです。また、講師1人に対して1人の生徒、または2～8人の少人数を指導するため、疑問点はその場で解消できます。

個別教室のトライでは正社員の教育プランナーが総合的な学習サポートで最短ルートの目標達成へと導く

参照：《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾

個別教室のトライでは、担当講師とは別に正社員の教育プランナーが各家庭に専任で付き、カリキュラムの作成から進路相談まで学習をフルサポートします。

また、常に最新の受験情報を把握しているため、最適な志望校選びや入試対策の提案が可能です。最短ルートで希望の進路実現を目指せます。

２.そもそも勉強に対する意欲が低い

集団塾の授業のレベルやスピードが子どもの学力に合っていても、子どもの学習意欲そのものが低いと、積極的に勉強できません。

その結果、授業を十分に理解できなくなり、ついていけなくなる可能性があります。授業が理解できずさらに学習意欲が低下するといった悪循環を招きかねません。このような悪循環を防ぐためには、まず子どもの学習意欲を高める工夫が必要です。

ただし、子どもの学習意欲が低くなるのは単純にやる気の問題だけでなく、友人関係も含めさまざまな要因が考えられます。子どもの様子を注意深く観察し、必要に応じて悩みや不安を解消してあげましょう。

そもそも勉強に対する意欲が低い場合の対処法

そもそも勉強に対する意欲が低い場合は、一度教室長に相談してみましょう。

教室長に相談することで、子どもの学習意欲の低下やその背景にある友人関係・いじめなどの問題に気づきやすくなります。子どもが抱えている問題を把握することで、個別面談や適切な環境の調整、カウンセリングといったサポートも迅速に行えます。

保護者のサポートのもとで子どもの悩みを解決できれば学習意欲が向上し、集団塾内での学習環境の改善にもつながるでしょう。

３.部活動や習い事が忙しくて授業に集中できない

部活動や習い事をしている場合、精神的・体力的な疲労が溜まって授業に集中できず、勉強についていけなくなることがあります。

特に、夜遅くまで部活動や習い事があると、家庭学習の時間の確保が難しくなり、集団塾に通っていても成績が落ちる可能性があります。

部活動や習い事が忙しくて授業に集中できない場合の対処法

部活動や習い事の疲労により授業に集中できない場合は無理をせずにコマ数を減らし、適度に休むことが大切です。

休むことで部活動や習い事による精神的・身体的な疲労が軽減し、リフレッシュにつながります。その結果、授業中の集中力が上がるだけでなく、家庭学習の時間も確保しやすくなり、成績低下のリスクを減らせます。

トライのオンライン個別指導塾なら自宅で完全マンツーマン指導を受けられる

参照：オンラインの個別指導ならトライのオンライン個別指導塾

トライのオンライン個別指導塾なら、自宅にいながら完全マンツーマンの授業を受けられます。講師とスケジュールが合えば柔軟に授業日時を決められるため、部活動や習い事が忙しくても無理なく学習を進められます。

体調不良や急用などで授業が受けられなくなったときは、前日22時までに連絡すれば無料の振り替えも可能です。まずは無料体験授業でトライの学習効果を実感してみてください。

４.家庭で予習・復習を行う習慣がついていない

集団塾での学習効果を高めるには、予習によって授業の吸収率を高め、復習によって学んだ内容を定着させることが重要です。

しかし、授業を受けるだけで満足し、予習・復習を行う習慣がついていないと授業内容をスムーズに理解できなくなり、学習内容の定着にも時間がかかります。

効果的な学習のためには、授業と家庭学習のバランスを意識し、計画的な予習・復習の習慣を身につけることが大切です。

家庭で予習・復習を行う習慣がついていない場合の対処法

予習・復習を行う習慣がついていない場合、まずは「今日の授業で学んだ内容を10分で復習する」など、短時間から始めてみましょう。

これにより、部活や習い事が忙しくても無理なく学習効果を上げられ、スムーズに授業内容を理解できるようになります。

５.十分な学習フォロー体制が用意されていない

子ども自身が勉強に一生懸命取り組んでいたとしても、塾の学習フォロー体制が不十分であれば授業についていけなくなります。

たとえば、授業後に質問を受け付けてもらえる時間が短いと、疑問点が解消できないまま帰宅することになり、家庭での復習が困難になります。また、欠席した場合の振替授業を受けられない場合は、次回以降の授業に支障をきたしてしまうでしょう。

塾選びにおいては、授業の質だけでなく、質問対応や欠席時のフォロー体制など、子どもの学習をサポートする仕組みが整っているかどうかも重要な判断基準となります。

十分な学習フォロー体制が用意されていない場合の対処法

「質問にじっくり対応する時間が確保されている」「欠席時の振替授業ができる」など、授業外のフォローが充実している塾に変更することで、学習内容がしっかり定着します。

一人ひとりのペースに合わせたサポートを受けることで、授業についていけなくなるリスクを大幅に軽減できます。

まとめ

集団塾についていけない状況を放置すると、成績が伸びにくいだけでなく学習意欲の低下につながるため、早めの対処が重要です。

ポイントは、下記の3つです。

• 授業のレベルやスピードが合っていない場合は個別指導塾への変更を検討する
• 子どもの学習意欲が低い場合は、その背景にある悩みや不安を解消する
• 質問時間の確保や欠席時の振替授業など、学習フォローが整っている集団塾を選ぶ

まずは集団塾についていけない原因を正確に把握したうえで子どもの状況に合わせた対策をとり、最適な学習環境を整えましょう。