「道コンって聞いたことあるけど、実際どんな模試なのだろう」
「道コンは受けるだけで大丈夫?高校受験に活かす方法がわからない」
北海道で高校受験を控えている方にとって、道コン(北海道学力コンクール)は自分の実力を知るために重要な試験です。
実際、道内にいる学生のうち合計12万人が毎年道コンを受験しており、信頼性の高い模試として多くの受験生が利用しています。
しかし、道コンを初めて受験する方は試験科目や結果の活用方法がわからず、どのように対策すべきか迷うでしょう。
そこで本記事では、道コンの基本情報やメリット、志望校合格につなげるポイント、結果を出すための勉強法を解説します。
道コンを活用して少しでも志望校合格の可能性を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
個別教室のトライでは、お子さまが「道コン」を有効活用して志望校合格につなげられるよう、完全マンツーマン授業で徹底サポートします。
「道コンで良い結果を出して入試に臨みたい」「自分のペースで道コン対策を進めたい」などのお悩みをお持ちの方は、個別教室のトライにお気軽にご相談ください。
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北海道の受験生は受験必須の模試「道コン」とは?

「道コン」は、北海道の受験生にとって欠かせない模擬試験です。正式名称は「北海道学力コンクール」で、道内における最大規模の公開模試として30年以上の歴史を持っています。
ただ、初めて道コンを受験する方は、申し込み方法や受験料、実施スケジュールなど、わからないことも多いでしょう。
- 道内最大規模の模試「道コン」とは
- 「道コン」の試験科目・配点・実施スケジュール
- 「道コン」の受験方法
- 「道コン」の受験料と申し込み時の注意ポイント
ここでは上記のとおり、道コンの基本情報から申し込み時の注意点まで、初めての方でも迷わず試験に臨めるよう詳しく解説します。
道内最大規模の模試「道コン」とは
道コン(北海道学力コンクール)は、札幌の教材会社「株式会社進学舎」が主催する公開模試です。
毎年合計12万人以上の小・中学生が受験し、中学3年生に関しては北海道全域の約4割が受験するなど、道内最大級の模試となっています。
この圧倒的な受験者数により、偏差値や志望校判定の精度が高く、信頼性のあるデータを得られるのが特徴です。
そのため、中学校の三者面談など進路選択の場面において、参考資料として活用されることもあります。
道内での高校受験を考えている方にとって、道コンは志望校選択のための重要な指標と言えるでしょう。
「道コン」の試験科目・配点・実施スケジュール
道コンの試験科目は、北海道の公立高校入試と同じ5教科(国語・数学・英語・理科・社会)です。各科目100点、合計500点満点という配点も本番同様です。
中学1〜2年生は各教科40分間、中学3年生は各教科50分間で試験が実施され、英語にはリスニング問題も含まれます。各学年の学習進度に合わせて、無理のない形で実力を測れるのがメリットです。
また、道コンの実施回数は学年によって異なります。中学3年生の場合は例年4月から始まり、入試直前の2月頃まで年間5〜6回ほど行われるのが一般的です。
一方、中学1・2年生は春・夏・冬の年間3回程度の実施で、定期的な学力チェックが可能となっています。
「道コン」の受験方法
道コンの受験方法には主に以下の3種類があり、自分に合った形態を選ぶことができます。
- 道コンを実施している提携塾で受験する
- 道コン事務局の公開会場で受験する
- 自宅で受験する
道コンを実施している学習塾に通っている場合、塾が一括で申し込みをしてくれるため、手続きがスムーズです。
塾によっては、入塾していなくてもその塾での道コンの受験を認めてくれる場合があります。
道コン事務局の公開会場があるのは、札幌市・旭川市の2都市です。
札幌市内だけでも「教育文化会館」や「北海道経済センター」など複数あるため、自宅から近い距離に会場がある方は会場受験を検討してみましょう。
どうしても学習塾や公開会場に行けない場合は、自宅で受験する選択肢もあります。
ただし、時間制限が曖昧になりやすく、緊張感も薄れてしまうため、可能であれば提携塾や公開会場での受験がおすすめです。
申し込みは各回に対して締切日が設定されており、おおむね試験日の約2〜3週間前が目安です。
「道コン」の受験料と申し込み時の注意ポイント
道コンの受験料は、学年と科目数によって異なります。中学生(5科目受験)の場合、1回あたりの受験料は4,500円です。
なお、小学生の場合は4年生(2科目)が2,800円、5〜6年生(5科目)は3,600円です。6年生のみを対象とした「小学生学力コンクール発展編」の受験料は、中学生と同じ4,500円となっています。
受験料の支払い方法は、申し込み経路によって異なります。書店で申し込む場合はその場で支払い、他の方法で申し込む場合は払込票やクレジットカード決済で支払います。
一度納入した受験料は基本的に返金されないため、日程を確認した上で申し込みましょう。
「道コン」を受験する3つのメリット

高校受験に向けて「道コン」を受けるメリットは、以下の3つです。
- 本番そっくりの出題形式で実戦力を磨ける
- 全道偏差値(SS)で自分の立ち位置を客観的に把握できる
- 志望校判定で合格可能性がわかる
道コンは「本番そっくり」に作られた公開模試のため、定期的に受験することで実践力を磨いたり、自分の実力を正しく把握できたりします。
北海道の高校入試で重視される「内申点」と「入試当日の点数」から合格可能性を示してくれるため、効率的な受験戦略も立てることができるでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.本番そっくりの出題形式で実戦力を磨ける
道コン最大の特徴は、北海道の公立高校入試とよく似た形式で試験が実施される点です。
教科構成や配点、試験時間まで高校入試と同じ形式になっており、英語ではリスニング問題も本番同様に出題されます。
さらに、思考力・判断力・表現力を問う高難度の問題にも対応できる構成となっているのも特徴です。
道コンで応用力を鍛えておけば、入試本番でハイレベルな問題が出ても、落ち着いて対処できるでしょう。
また、本番さながらの模試を繰り返し受けることで、適切な時間配分や記述回答を行う練習にもなります。
学習塾や公開会場を利用する場合、本番と近い緊張感で試験に臨めるのも大きなメリットです。
2.全道偏差値(SS)で自分の立ち位置を客観的に把握できる
道コンを受けると、試験結果として学校の成績とは別に「道コンSS(偏差値)」が通知されます。
道コンSSとは、全道の道コン受験者の中での、自分の相対的な学力位置を示す指標です。
道内共通の尺度で算出されるため、どの学校に在籍している生徒でも、自分の学力を客観的に比較するための目安にすることができます。
中学校の成績を数値化した「内申点」は、学校間で評価基準が異なることもあり、実力を正確に判断できない点がデメリットです。
一方、道コンの偏差値は全道共通の指標となるため、現時点における自分の学力をフラットな目線で確認できます。
志望校合格に向けて、自分が今どの位置にいるのか正確に把握できるため、学習計画の見直しにも役立てることができるでしょう。
3.志望校判定で合格可能性がわかる
道コンの成績表では、単に偏差値が出るだけでなく、志望校ごとの合格判定も提示されます。受験申込時に第1〜第4志望まで登録した高校について、現在の合格可能性が判定される仕組みです。
通常、模試の判定はA〜Eの5段階で表示されますが、道コンでは判定結果がパーセンテージで表示されます。
「今の実力での合格可能性は◯%」と一目でわかるため、受験生にとって非常にわかりやすい指標だと言えます。
また、道コンの志望校判定は、試験の点数だけでなく学校の内申点も加味して算出されます。
北海道の高校入試は「内申点+入試当日の点数」で合否が決まるため、道コンの判定を参考にすることで、より現実に即した志望校選びができます。
判定結果を参考に具体的な目標を設定すれば、受験勉強のモチベーション向上にもつながるでしょう。
個別教室のトライでは志望校選びから対策スケジュールまで徹底サポート

個別教室のトライでは、一人ひとりに正社員の「教育プランナー」が専任でつき、志望校選びから対策スケジュールまで徹底サポートします。
教育プランナーは、授業を担当する講師とは別にお子さまの学習をフルサポートする、勉強法や最新の受験情報に精通したプロです。
北海道の公立高校入試に精通した教育プランナーも多数在籍しているため、道コンの結果をもとに、最適な志望校や学習プランを提案します。
教育プランナーとの三者面談や進路面談も定期的に実施されるため、お子さまの目標や学力に応じて、適宜プランを見直すことも可能です。
お子さまにとってベストな選択肢を常に考えることで、希望の進路実現へと導きます。
「道コン」の結果を志望校合格につなげるポイント

「道コン」に限らず、模試を受けた際は問題を解くだけで終わらせず、結果を分析して以降の学習に活かすことが大切です。
道コンの結果を志望校合格につなげるために、具体的には以下2つのポイントを意識しましょう。
- 合格判定結果をもとに受験プランを検討する
- 科目別の得点率から弱点を把握し復習する
個人成績票の見方や活用方法をマスターしておくと、効率的な学習計画を立てることができ、弱点克服や目標達成にもつなげられます。
合格判定結果をもとに受験プランを検討する
個人成績票の合格判定結果は、志望校選択や今後の学習計画を見直す上で貴重な指針となります。道コンの結果が返ってきたら、合格判定をもとに受験戦略を検討してみましょう。
たとえば、第1志望の合格可能性が60〜80%以上だった場合は、そのまま油断せずに学力を維持・向上させることが大切です。
ただし、高校のレベルや倍率によっては、合格可能性が高くても不合格になるケースもあるため、引き続き弱点克服や応用力の強化に努めましょう。
一方、合格可能性が50%以下だった場合は、学習計画を見直して苦手科目を補強したり、場合によっては志望校そのものを再検討したりする必要があるかもしれません。
合格可能性の高い高校を併願校として受験するのも一つの手です。
ただし、道コンの判定はあくまでも途中経過であり、努力次第では十分に志望校合格を実現できます。
まずは判定結果を素直に受け止め、現状を打破する行動計画を立てることで、合格可能性を着実に高めていきましょう。
科目別の得点率から弱点を把握し復習する
道コンの成績票には、科目ごとの得点や偏差値が記載されているため、どの科目に重点的に取り組むべきかを一目で把握できます。
また、道コンの公式サイトでは科目ごとに問題別の得点率が公開されており、より具体的な学力分析が可能です。
道コンの結果を志望校合格につなげるためには、これらのデータから自分の弱点を把握し、復習を繰り返して学力を強化しましょう。
まず、得点率が高いものの間違えてしまった問題を特定します。その後「知識不足」「ケアレスミス」など、間違えた原因を具体的に洗い出し、解説を読み込んで理解を深めましょう。
内容をある程度理解できたら、問題集や過去問で類似問題を解き直し、自力で解けるレベルまで仕上げます。
このように、データを使って計画的に弱点を克服すれば、全科目をまんべんなく勉強するよりも効率的に学力を伸ばすことができるでしょう。
家庭教師のトライでは弱点発見から克服まで徹底サポート

参照:家庭教師のトライ
家庭教師のトライでは、高校受験対策の指導実績が豊富な教師による完全マンツーマン授業で、弱点発見から克服までを徹底サポートします。
たとえば、道コンの結果からお子さまの弱点を的確に把握することで、効率的な勉強法や弱点克服のコツについてのアドバイスが可能です。
さらに、お子さまのペースに合わせて授業を進め、わからないところがあればその場で丁寧に解説し、理解できるまで繰り返し指導します。
万が一教師との相性が合わない場合は、ピッタリの教師が見つかるまで無料で何度でも交代できるため安心です。
家庭教師のトライでは無料体験授業を実施しているため、「まずは一度授業を受けてみたい」という方はお気軽にご相談ください。
「道コン」で結果を出す!おすすめ勉強法&直前対策

高校受験に向けて、「道コン」で結果を出すためのおすすめ勉強法は以下の3つです。
- 教科書範囲の基礎固めを確実に行う
- 苦手単元を洗い出して重点的に対策する
- 過去問を解いて出題形式や時間配分に慣れる
教科書を使った基礎固め、苦手分野の重点的な対策、そして本番を想定した演習まで、段階的に実力を高める方法を詳しく解説します。
教科書範囲の基礎固めを確実に行う
道コン対策の第一歩は、学校の教科書の内容をしっかりと復習することです。
道コンの出題範囲は学期ごとに少しずつ広がっていき、最終的には中学で習う全単元が網羅されます。
そのため、まずは各科目の基礎知識を教科書に沿って復習し、抜けや漏れがないかを確認しましょう。
教科書の内容の基礎固めを行う際のポイントは、基本的な練習問題を確実に解けるようにすることです。
たとえば数学では、計算問題や典型的な応用問題など、頻出問題で確実に得点できる力が最終的な点数に大きな差を生みます。
数学の点数が伸び悩んでいる方は、難易度の高い問題に挑戦する前に、教科書の例題・練習問題を解き直して基礎力を磨きましょう。
また、英語は単語・文法、国語は漢字や語句の意味、理社は基本用語や原理など、土台となる基本知識の完成度を高めることが重要です。
中3の夏休みなど長期休暇を利用し、基礎固めが足りない単元の復習をしておくと、試験本番でも応用問題にじっくり取り組む余裕が生まれるでしょう。
苦手単元を洗い出して重点的に対策する
限られた勉強時間を有効活用するためには、自分の苦手分野を洗い出して徹底的に対策することが欠かせません。
やみくもに全範囲を勉強するのではなく、優先順位をつけてから取り組むことで、効率的に偏差値アップを目指すことができます。
苦手単元を見つける方法として、道コンの過去問を一通り解いてみるのがおすすめです。ここで「間違えた問題」や「できなかった問題」については、苦手単元の可能性が高いと言えます。
すでに道コンを受験した方は、模試の結果から「全体の得点率は高いものの自分が間違えた問題」を見つけるのも良いでしょう。
苦手単元をピックアップしたあとは、入試での頻出度や配点の高い分野から順に練習を繰り返し、理解度を高めていきます。
「問題演習→解説の読み込み→再度解き直し」をセットで行い、一つずつ克服することで着実に点数も伸びていくでしょう。
家庭教師のトライでは、「道コン」の結果を効率良く活用できるよう、経験豊富な教師が完全マンツーマン授業で徹底サポートします。
「自分の苦手分野がイマイチわからない」「時間がない中でも効率的に勉強したい」などのお悩みをお持ちの方は、家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。
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過去問を解いて出題形式や時間配分に慣れる
道コン本番で実力を出し切るためには、出題形式や時間配分に慣れておくことも重要です。
過去問を使いながら本番同様の制限時間を設けて問題を解く練習を行い、適切な時間管理の感覚をつかんでおきましょう。
過去問に取り組む際は、まとまった時間で5教科を本番と同じ順番・時間で解くのがポイントです。
自宅で行う場合も服装や環境を整え、タイマーを使ってしっかり時間を区切ると適度な緊張感を保つことができます。
過去問を解き終わったあとは、必ず自己採点と振り返りを行いましょう。間違えた問題は解説を熟読し、なぜミスしたのか原因を分析します。
分析結果を踏まえて復習を繰り返すと、内容理解が進みやすくなり、本番で同じミスを繰り返すリスクを減らすことができるでしょう。
このように、本番を想定したトレーニングを積んでおくことで、道コン当日も平常心で実力を最大限発揮できるはずです。
まとめ

本記事では、道コンの基本情報やメリット、志望校合格につなげるポイント、結果を出すための勉強法について解説しました。
道コンは、北海道での高校受験において重要な役割を果たす模試であり、その結果を正しく活用することで効率的な受験対策が可能になります。
道コンの結果を志望校合格につなげるためのポイントは、以下のとおりです。
- 合格判定結果をもとに受験プランを検討する
- 科目別の得点率から弱点を把握し復習する
道コンで結果を出すためには、以下の勉強法を段階的に実践しましょう。
- 教科書範囲の基礎固めを確実に行う
- 苦手単元を洗い出して重点的に対策する
- 過去問を解いて出題形式や時間配分に慣れる
定期的に受験し、継続的に成績推移を把握しながら着実に学力を伸ばすことで、志望校合格にも大きく近づくことができます。
ぜひ本記事を参考に、道コンを活用して志望校合格を叶えてくださいね。