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【徹底検証】英検®S-CBTは本当に大学受験で「使えない」のか?
「英検®S-CBTで合格しても、大学入試では受け付けてもらえないのではないか?」「従来型のペーパーテストの方が、大学からの信頼度が高い気がする……」大学入試改革が進み、英語外部試験の利用が当たり前となった今、このような不安を抱える保護者様やお子さまが増えています。特に、インターネット上の掲示板やSNSで「S-CBTは大学受験で使えない」といった根拠のない噂を目にし、受検を躊躇してしまっているケースも少なくありません。
結論から申し上げます。英検®S-CBTは、ほぼ全ての大学入試において、従来型の英検®と全く同等に扱うことができます。
現在、文部科学省や各大学は、受験生の利便性と4技能(読む・聞く・話す・書く)の公平な評価を重視しています。頻繁に実施されるS-CBTを活用することは、限られた時間の中で他の科目とのバランスを取らなければならない受験生にとって、むしろ「最強の戦略」となり得ます。
本記事では、教育のプロフェッショナルとしての視点から、S-CBTが大学受験で有効である確かな証拠、そしてごく稀に存在する「注意すべき例外」について詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、不安が解消され、合格に向けた具体的な一歩を踏み出せるようになっているはずです。
【徹底検証】英検®S-CBTは本当に大学受験で「使えない」のか?
繰り返しますが、英検®S-CBTが大学受験で「使えない」ということはありません。 日本英語検定協会(英検協会)の公式発表でも、S-CBTと従来型の試験は、測定される能力の質・難易度・資格としての価値が完全に同一であると明記されています。
公的データが示す「英検®活用」の現状
文部科学省の調査によると、令和6年度の大学入試において、英語外部検定試験を利用する大学は私立大学の約9割、国公立大学でも急速に増加しています。入試センターが発表した令和6年度共通テスト志願者数約49万人という巨大な母集団の中で、多くの受験生が英検®などの外部試験を利用して「英語満点換算」や「加点措置」を受けています。
大学側が発行する「募集要項」を確認すると、多くの大学で「実用英語技能検定(英検®)」と記載されており、その注釈として「S-CBT、S-Interview等を含む」と明記されています。つまり、試験形式によって合否判定に差をつけることは、現在の入試制度のフェアネス(公平性)の観点から考えても、まずあり得ません。
なぜ「使えない」という誤解が生まれたのか
この誤解の背景には、S-CBTが導入された初期段階での認知度不足があります。数年前までは、一部の大学の募集要項に詳細な記載がなかったり、高校の進路指導の現場で情報のアップデートが追いついていなかったりした時期がありました。
しかし、現在では主要な私立大学(早慶上理・MARCH・関関同立など)はもちろん、地方国公立大学にいたるまで、S-CBTのスコアを正式な証明書として受理しています。
知っておきたい「英検®S-CBT」と「従来型」の決定的な違いと共通点

戦略を立てる上で、S-CBTと従来型の違いを正確に把握しておくことは不可欠です。
測定される能力は「全く同じ」
S-CBT(Speaking, Listening, Reading, Writing – Computer Based Test)は、その名の通りコンピュータを使用して受験する形式です。しかし、出題される問題の質、語彙レベル、試験時間、そして評価基準は、従来型のペーパーテストと完全に一致するように設計されています。
合格証書とCSEスコア
合格した際に発行される「合格証書」や、大学に提出する「スコア証明書」の価値も同じです。大学入試で重要視されるのは、級(2級、準1級など)の合否だけでなく、「CSEスコア」と呼ばれる国際基準に基づいた点数です。S-CBTで取得したCSEスコアは、従来型で取得したものと等価として扱われます。
試験実施の柔軟性
最大の違いは「受検機会」です。従来型は年に3回(初夏・秋・冬)しかチャンスがありませんが、S-CBTは原則として毎週実施されています。
さらに重要な変更点として、2025年4月より、同一検定回内(例:第1回検定期間)において同じ級を「最大3回」まで受験することが可能になりました。 これにより、お子さまの体調や学習進度に合わせて、より柔軟かつ高頻度でチャレンジできる環境が整っています。
大学受験で英検®S-CBTを活用する4つの大きなメリット
大学受験は時間との戦いです。S-CBTを活用することは、単なる「代替手段」ではなく、戦略的なメリットをもたらします。
メリット①:試験回数が格段に増え、ベストスコアを狙いやすい
受験生にとって最大の敵は「本番の緊張」です。従来型の場合、一発勝負の重圧がかかりますが、S-CBTなら「もし今回ダメでも来月がある」という精神的余裕が生まれます。複数回受験することで、自分の得意なトピックが出題されるチャンスも広がり、結果として最高スコアを大学に提出しやすくなります。
メリット②:1日で4技能すべての試験が完了する効率性
従来型の場合、一次試験(読み・聞き・書き)に合格した後、別日に二次試験(面接)を受ける必要があります。これには丸2日の拘束と、一次試験の合格発表を待つ時間がかかります。
一方、S-CBTは1日でスピーキングを含む4技能すべてを終えることができます。忙しい高校生にとって、この「1日完結」のメリットは計り知れません。
メリット③:従来型との併用による「ダブル受験」の戦略
英検®の規程では、同一検定期間内に「従来型」と「S-CBT」を併用して受検することが可能です。例えば、英検®2級を従来型で1回、S-CBTで3回受けることで、1シーズンになんと計4回ものチャンスを得ることができます。
もちろん、複数回受験するとその分受験料はかさんでしまいますが、入試本番で「あの時受けておけばよかった」と後悔しないための必要経費として捉える保護者様が多いのも事実です。
メリット④:早期合格による他の科目への集中
これが最大のメリットと言えるかもしれません。S-CBTを利用して、高2のうちや高3の早い段階で目標のスコアを確保しておけば、受験直前期(高3秋〜冬)に英語以外の科目(数学、理科、社会など)の勉強に全集中することができます。
英語の勉強時間を減らしても「持ち点」があるため安心でき、精神的に圧倒的な優位に立つことができます。これは合否を分ける大きな要因となります。
【要注意】英検®S-CBTが「使えない」あるいは「不利」になる極めて稀なケース
基本的には「使える」S-CBTですが、プロの視点から見て、ごく一部で注意が必要なケースが存在します。お子さまの志望校が以下の条件に当てはまらないか、必ず募集要項を確認してください。
大学独自の細かな「実施回」指定
ごく稀に、一部の国公立大学の推薦入試などで「〇月〇日実施の従来型に限る」といった非常に限定的な指定が残っているケースや、「〇年〇月以降に受検したもの」という有効期限の設定が厳しい場合があります。しかし、これらはS-CBTそのものを否定しているのではなく、入試スケジュール管理上の都合によるものです。
提出期限の「罠」に注意
S-CBTは試験日が多いため、ついつい後回しにしてしまいがちです。しかし、成績表(スコア証明書)が手元に届くまでには受験日から約1ヶ月かかります。
さらに盲点なのが「申し込み締切」です。S-CBTの申し込みは、試験日の約1ヶ月前に締め切られます。つまり、「受けたい」と思った日から実際に結果が手元に来るまでは約2ヶ月を見ておく必要があります。「意外と余裕をもって受けなければならない」という点を忘れず、逆算して計画を立てましょう。
級指定とCSEスコアの「基準点」
「2級合格」だけで安心せず、必ずCSEスコアを確認してください。難関大学の中には「2級合格、かつL/R/W/Sの各スコアが〇〇点以上」といった足切りラインを設けている場合があります。これはS-CBT・従来型共通の注意点ですが、S-CBTで回数を重ねる際は、総得点だけでなく、各技能のバランスにも目を向ける必要があります。
【志望校別】英検®S-CBTを最大活用した受験戦略

志望校の種別によって、S-CBTの使い方は異なります。
私立大学(MARCH・関関同立など)
多くの私立大学では、英検®スコアによる「英語試験免除」や「加点」制度が充実しています。例えば、立教大学では独自の英語試験を廃止し、英検®(S-CBT含む)等のスコアや共通テストの結果を利用する形式を導入しています。ここでは、合格不合格以上に「CSEスコアを1点でも高く出すこと」が重要になります。
国公立大学
国公立大学では、主に「出願資格」として英検®が利用されることが多いです。例えば、一定のスコア(準1級レベルなど)を持っていれば、共通テストの英語を100点(満点)として換算する大学もあります。S-CBTの利点を活かし、共通テスト対策が本格化する高3の夏までにスコアを揃えるのが王道ルートです。
総合型選抜・学校推薦型選抜
これらの入試形式では、調査書とともに英検®の証明書を提出します。9月から出願が始まるケースが多いため、夏休み中にS-CBTで何度も挑戦し、自己ベストを更新しておくことが、志望理由書に並ぶ強力なアピール材料になります。
英検®S-CBTで高スコアを叩き出すための具体的学習法
S-CBTには、特有の「形式への慣れ」が必要です。
タイピング練習は「合格の鍵」
ライティング試験では、解答をキーボードで入力します(筆記選択も可能ですが、S-CBTのメリットを活かすならタイピングが主流です)。ブラインドタッチができる必要はありませんが、スペルミスを防ぎ、時間内に構成を練るためには、一定の入力速度が不可欠です。
録音式スピーキングへの適応
従来型の面接(対面式)と異なり、S-CBTはマイクに向かって話す録音形式です。
- 周囲の音に動じない: 広い会場で他の受験生も一斉に話し始めるため、集中力が削がれやすいです。
- 明瞭な発音: 機械が録音するため、小さな声や不明瞭な発音は減点対象になり得ます。
画面上でのリーディング対策
PC画面上で長文を読むのは、紙の試験とは疲労度が異なります。スクロールしながら重要な箇所を探す練習や、画面上のハイライト機能を使いこなす練習が必要です。
なぜ「個別指導」が英検®S-CBT対策に最適なのか
英検®S-CBTの対策は、従来の集団塾の講義だけでは不十分な場合があります。一人ひとりの状況が異なるからこそ、個別指導のメリットが最大化されます。
一人ひとりに合わせた「4技能別」カリキュラム
「リーディングは得意だが、スピーキングの録音形式だと沈黙してしまう」「タイピングが遅くてライティングが間に合わない」など、課題は人それぞれです。個別指導では、お子さまの現在のCSEスコアを詳細に分析し、目標点数に届くために「どの技能に時間を割くべきか」を1点単位で設計します。
最新の教育動向に基づいた進路指導
令和5年度の不登校児童生徒数が約30万人に達するなど、現在の教育環境は多様化しています。学校に通いづらい状況にあるお子さまでも、S-CBTのような柔軟な試験形式を活用することで、自信を取り戻し、大学受験という大きな壁を乗り越えることができます。
私たちは、単なる勉強の教え手ではなく、お子さまの人生の「伴走者」として、最適な受験校選びとスケジュール管理をサポートします。
徹底した模擬演習とフィードバック
S-CBT特有の操作感は、一人で対策するのは難しいものです。講師が横につき、PCを用いた模擬試験の実施や、スピーキングの録音内容に対する即時の添削・フィードバックを行うことで、本番で実力を120%発揮できる状態を作り上げます。
まとめ:英検®S-CBTは大学受験の「最強の武器」になる
「英検®S-CBTは使えない」という噂は、情報のアップデートが止まっている過去のものです。実際には、戦略的に活用することで、お子さまの大学合格の可能性を大きく広げる「最強の武器」になります。
入試制度は複雑化していますが、本質は変わりません。それは「正しく情報を集め、早期に準備を開始した者が勝つ」という事実です。S-CBTを活用して早期に英語のスコアを確定させることは、他の科目への余裕を生み、受験全体の成功に直結します。
お子さまが「英語が得意になった」「これなら合格できる」と確信を持てるまで、私たちは全力でサポートいたします。
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出典・参照元