通信制高校でも部活動に入れる？種類や参加するメリットを解説

通信制高校と聞くと、「自分のペースで学べる反面、友人関係を築きにくいのでは」と感じる方もいるでしょう。

たしかに、通信制は一人ひとりに合わせた学習が中心となるため、全日制のようにクラスメイトと毎日一緒に授業を受けるわけではありません。

しかし、実際には部活動やサークル活動に力を入れている学校も多く、趣味や興味を共有できる仲間と出会える場が広がっています。

また、部活動に参加することで仲間づくりができるだけでなく、登校のきっかけになったり、社会性を身につけたりできる点も大きな魅力です。

本記事では、通信制高校における部活動の種類や魅力を解説するとともに、トライ式高等学院での実例も紹介します。進学先を検討している方にとって役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

部活動が充実している通信制高校もある！仲間と一緒に理想の学校生活を送ろう

通信制高校にも部活動はあり、多くの学校で生徒が自由に参加できる環境が整っています。

全国大会を目指す本格的な部活がある一方で、活動回数を抑えて気軽に楽しめるサークル型の活動もあり、自分の目的や生活スタイルに合わせて選べるのが魅力です。

定期的な練習や大会、イベントを通じて学校生活のリズムが生まれ、より充実した毎日を過ごせるでしょう。

登校日数が少ない通信制だからこそ、部活動は仲間との出会いや好きなことに打ち込む貴重な時間となり、学校生活をいっそう豊かにしてくれます。

目標に向かって仲間と努力を重ねる経験は、学習だけでは得られない大切な思い出になるかもしれません。

学業と両立しながら自分らしい青春を楽しみたい人にとって、部活動は理想の高校生活を形づくる大きなきっかけとなるはずです。

通信制高校にある部活動の種類・全日制との違いは？基本情報をチェック

運動部や文化部といった活動の種類やスタイルはもちろん、全日制高校との違いを知ることで、自分に合った学校生活のイメージがぐっと広がります。

まずは通信制高校における部活動の基本情報を整理し、全国大会への参加の有無についても解説します。取り上げるテーマは以下の3つです。

• 通信制高校における部活動の種類
• 全日制高校の部活動との違い
• 通信制高校の部活動が参加できる全国大会

それでは、順番に詳しく見ていきましょう。

通信制高校における部活動の種類

通信制高校の部活動には、運動系・文化系の両方があり、学校やサポート校ごとに特色が見られます。

運動部では野球・サッカー・バスケットボール・テニスなどの定番競技の他、eスポーツやダンスなど、時代に合わせた活動が取り入れられることもあります。

文化部では吹奏楽・軽音楽・美術・演劇・写真・文芸などがあり、オンラインを活用して合同練習や作品発表を行うケースも少なくありません。

また、通信制高校ならではの柔軟さを生かし、少人数で活動する同好会や、趣味を共有するサークル的な集まりも広がっています。

自分の生活リズムに合わせて参加できるため、好きなことを続けながら学業と両立しやすい環境が整っているのが特徴です。

全日制高校の部活動との違い

通信制高校の部活動は、全日制高校と比べると違いがあります。

まず、eスポーツ部やアニメ部、漫画研究部など、ユニークな部活動が設けられている点があげられます。

全日制高校のようにグラウンドや体育館を備えていない学校も多いため、活動場所は外部施設を利用したり、オンラインを通じて集まったりするのが一般的です。

また活動頻度も、週末やスクーリングの際に集まるなど、限られたスケジュールで取り組むケースも多いようです。そのため、学業やアルバイトと両立しやすいでしょう。

さらに、部活動の在り方自体が「競技や成績より楽しみや交流を重視する」傾向にあるのも特徴。

全国大会に出場できる部もありますが、必ずしも競技中心ではなく、個々の興味やライフスタイルに合わせて活動できる柔軟さが魅力です。

通信制高校の部活動が参加できる全国大会

通信制高校の運動部は、全日制高校と同様に全国大会へ挑戦できる機会があります。その代表的な大会が「全国高等学校定時制通信制体育大会」です。

主催は、全日制高校のインターハイを運営している「公益財団法人全国高等学校体育連盟（高体連）」で、定時制高校と通信制高校の生徒が一堂に会して競い合います。

大会では軟式野球・陸上競技・サッカーをはじめ、バドミントンや卓球など計11競技が実施され、全国各地から多くの選手が参加します。

普段は少人数で活動することが多い通信制高校の生徒にとって、日頃の成果を発揮する大きな舞台であり、仲間やライバルと交流できる貴重な機会です。

競技レベルの高さだけでなく、多様な背景を持つ生徒同士が励まし合える場としても大きな意義があります。

通信制高校で部活動に入る５つのメリット

通信制高校を検討している方の中には、「友だちができるか不安」「学校生活に馴染めるだろうか」と心配を抱えている人も少なくありません。

そんな時、部活動への参加は学校生活を豊かにする大きなきっかけになります。

通信制高校の部活動に入ることで得られる主なメリットは、以下の5つです。

• 共通の趣味を持つ仲間ができる
• 学校に通うきっかけをつくれる
• 日々の活動を通して社会性を育める
• スケジュール管理能力がつく
• 気持ちをリフレッシュできる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

１.共通の趣味を持つ仲間ができる

通信制高校では登校日数が限られているため、「友だちをつくる機会が少ないのでは」と心配する方もいるかもしれません。

そんな中で、部活動は共通の趣味や関心を持つ仲間と自然につながれる大切な場になります。

サッカーやバスケットボールなどの運動系はもちろん、アニメや漫画・eスポーツ・音楽など、自分の「好き」を軸に活動できるのが魅力です。

好きなことを共有することで会話も弾みやすく、無理なく人間関係を築けるので、学校生活に安心感や楽しさを感じやすくなります。

また、通信制高校ならではの自由な雰囲気から、年齢やバックグラウンドの異なる仲間と出会えることも多く、視野を広げるきっかけにもなるでしょう。

共通の趣味を通じて得た絆は、学校生活だけでなく将来の人間関係にも良い影響を与えてくれます。

トライ式高等学院では参加自由な部活動・サークル活動で仲間との思い出をつくれる

参照：通信制高校で大学進学｜通信制高校・サポート校のトライ式高等学院

トライ式高等学院では、学習だけでなく仲間とともに成長できる環境づくりにも力を入れている点が特徴です。

参加自由の部活動やサークル活動が豊富に用意されており、スポーツ系から文化系まで幅広いジャンルの中から自分の「好き」に合わせて選ぶことができます。

登校日数が限られる通信制高校でも、同じ趣味を持つ仲間と出会える機会が多く、自然な交流を通じて学校生活に楽しみや安心感が生まれます。

また、活動を通して協調性やコミュニケーション力も育まれ、卒業後にも役立つ経験につながるでしょう。

勉強と両立しながら、自分らしい高校生活を築けるのがトライ式高等学院の大きな魅力です。

２.学校に通うきっかけをつくれる

通信制高校には、不登校を経験したことのある生徒が多く入学する傾向にあります。

そのため、「久しぶりの登校に不安を感じる」「学校に行く理由が見つからない」と悩むことも少なくありません。

そんなときに大きな力になるのが部活動です。部活に所属すれば「今日は練習があるから行こう」「仲間と顔を合わせたいから登校しよう」などの具体的な目的が生まれ、自然と学校に足が向きやすくなります。

登校日数が限られている通信制高校でも、少しずつ通う習慣をつけることで生活リズムが整い、不登校の克服にもつながるでしょう。

また、好きなことを通じて前向きな気持ちを持てるようになるのも大きなメリットです。部活動は学びの場であると同時に、生徒が安心して学校に通うきっかけをつくる役割を担っています。

３.日々の活動を通して社会性を育める

部活動は、仲間とともに一つの目標に向かって取り組む場面があり、その経験を通じて自然と社会性を身につけることができます。

練習や活動の中では、「自分の意見をどう伝えるか」「相手の話をしっかり聞いて理解するにはどうすれば良いか」といったやり取りが欠かせません。

こうしたコミュニケーションを繰り返すことで、自分の考えを整理して発信する力や、相手を尊重しながら行動する姿勢が養われます。

また、協調性や責任感を学べるのも大きな魅力です。遅刻や欠席をしないように心がけたり、役割分担を果たしたりする経験は、将来の社会生活にも役立ちます。

通信制高校では日常的に仲間と接する機会が限られるからこそ、部活動の中で得られる人間関係や社会性が学校生活を豊かにしてくれるでしょう。

４.スケジュール管理能力がつく

通信制高校で部活動に参加すると、活動にあてる時間が加わることで、限られた1日をどう使うかを意識するようになります。そのため、自然とスケジュール管理能力をつけられるでしょう。

たとえば、「部活のある日はこの時間までに課題を終わらせよう」「今日は練習があるから前日に予習を進めておこう」といった計画性が養われ、学習を効率的に進められるようになるはずです。

また、活動のリズムに合わせて生活習慣が整いやすくなる点もメリットの一つ。起床時間や食事のタイミングを意識することで、心身の健康維持にもつながります。

こうして培ったスケジュール管理力は、学校生活だけでなく、将来の進学や就職においても役立ちます。

部活動は、好きなことを楽しみながら自己管理能力を高められる貴重な機会と言えるでしょう。

５.気持ちをリフレッシュできる

通信制高校では、自宅学習が中心となるため家で過ごす時間が長くなり、気分転換の機会が少なくなりがちです。

その結果、勉強に集中できなくなったり、ストレスを感じたりすることもあります。そんな時に役立つのが部活動です。

部活動に参加すれば、学校に足を運んで仲間と一緒に体を動かしたり、好きなことに取り組んだりできるため、日常にメリハリが生まれます。 勉強以外の活動に熱中する時間は、心をリフレッシュさせ、前向きな気持ちを取り戻す大切なきっかけとなります。

また、仲の良いメンバーと交流することで安心感や楽しさを感じられ、孤独感を解消することにもつながるでしょう。

自宅中心の学習環境にこそ、部活動は心身のバランスを整える役割を果たし、通信制高校での生活をより充実させてくれるのです。

通信制高校の部活動の種類

通信制高校の部活動は、全日制と同じように運動部や文化部が揃っている一方で、学校ごとに個性豊かな活動が展開されているのが特徴です。

最後に、通信制高校で代表的な部活動について、トライ式高等学院の事例も交えながら詳しくご紹介します。

• 運動部｜通信制高校を対象にした全国大会も
• 文化部｜オンラインで参加できる部活動も

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

運動部｜通信制高校を対象にした全国大会も

通信制高校でも、運動部は「体を動かして仲間と汗をかく場」として、多くの生徒に支持されています。

たとえば、トライ式高等学院では西大寺キャンパスにて、バドミントン・バレーボール・バスケットボールを週替わりで楽しめる運動部があり、無理なく身体を動かせる環境が整っています。

小倉キャンパスでも、毎週月曜午後に運動部が開かれています。天候やその日のコンディションに応じて自由に好きなスポーツを選びながら活動するスタイルで、参加は強制されません。

さらに、通信制・定時制高校の生徒には、先に述べた全国高等学校定時制通信制体育大会（いわゆる「全国定通大会」）という全国大会への道があります。

全国高体連が主催するこの大会では、定時制・通信制高校の生徒が陸上・柔道・サッカー・卓球など多くの競技で切磋琢磨します。

勝利を目指す経験はもちろん、それまでの練習や仲間との絆づくりが、生徒にとって大きな励み・思い出になることでしょう。

eスポーツ部がある通信制高校も！

近年、通信制高校の中には「eスポーツ部」を設置している学校やキャンパスも増えてきました。

従来の運動部とは異なり、パソコンやゲーム機を使ってチーム戦や個人戦に挑むスタイルで、競技性の高さや戦略性が注目されています。

トライ式高等学院でも、一部のキャンパスにはeスポーツ部があり、好きなゲームを仲間と練習したり、対戦を通じて交流を深めたりしています。

eスポーツは年齢や体力差に左右されにくいため、幅広い生徒が気軽に参加できる点も魅力です。

また、全国的にも大会が増えており、ゲームの腕前を競うだけでなく、協調性や集中力、戦略的思考を養う機会としても注目されています。

通信制高校ならではの柔軟な学習スタイルと組み合わせることで、自分の「好き」を伸ばしながら仲間と楽しめる新しい部活動の形といえるでしょう。

文化部｜オンラインで参加できる部活動も

通信制高校の文化部は種類が豊富で、自分の興味や関心に合わせて選べる点が大きな魅力。

軽音楽部・美術部・写真部・演劇部・イラストや漫画研究部など、趣味や特技を発揮できる場が幅広く用意されています。

たとえばトライ式高等学院では、藤沢キャンパスに「軽音部」があり、文化祭に向けたバンド演奏の練習や、仲間と一緒にアンサンブルを楽しむなど、音楽を通じて交流を深める活動が行われています。

他にも飯田橋キャンパスでは、「電子技術部」「ゲーム触れ合いイベント部（通称ゲーフレ）」「イラスト部」などの部活動が定期的に活動し、それぞれ特色ある取り組みを展開しているのが特徴です。

さらに、通信制ならではの工夫として、オンラインで活動できる文化部もあります。

イラストや文芸、写真などは自宅から作品を提出したりオンラインミーティングで意見交換をしたりと、場所に縛られず参加が可能です。

通学が難しい生徒でも、自分の得意分野を生かしながら全国の仲間とつながることができるのは、通信制高校ならではの新しい魅力と言えるでしょう。

まとめ

本記事では、通信制高校における部活動の種類や魅力を解説するとともに、トライ式高等学院での実例をご紹介しました。

通信制高校でも、全日制と同じように運動部や文化部があり、仲間と活動できる環境が整っています。

通信制高校の部活動に入ることで得られる主なメリットは以下の5つです。

• 共通の趣味を持つ仲間ができる
• 学校に通うきっかけを作れる
• 日々の活動を通して社会性を育める
• スケジュール管理能力がつく
• 気持ちをリフレッシュできる

通信制高校の部活動は「学び＋青春」を両立させ、学校生活をより豊かにする大切な存在です。仲間とともに努力し、充実した日々を過ごす経験は一生の財産になるでしょう。

ぜひ、自分に合った通信制高校や部活動を見つけ、理想の高校生活をスタートさせてください。