「不登校だと勉強に遅れを取ってしまいそうで心配」
「勉強の遅れを取り戻すための学習方法を知りたい」
不登校になると、授業に出席できない分「勉強に遅れを取るのではないか」と心配する方は多いでしょう。
自宅でどのように勉強したら良いのかわからず、将来に対する焦りや不安を強く感じている方もいるかもしれません。
不登校の間、勉強に遅れを取る可能性が高まるのは事実です。とはいえ、子どもの状況に合った適切な対処法を選択すれば、不登校でも自分のペースで無理なく勉強の遅れを取り戻せます。
本記事では、不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻す方法や、おすすめの学習方法、保護者の方ができるサポートのコツ
を解説します。
学校への復帰や進学・進級に向け、無理のないペースで勉強の遅れを取り戻したい方は、ぜひ参考にしてください。
家庭教師のトライは、登校が難しいお子さまも無理なく勉強の遅れを取り戻せるよう、担当教師が完全マンツーマン授業で徹底サポートします。
「自宅で勉強したいけれど、やり方がわからない」「学校に戻ったときに授業について行けるか不安」という方は、家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。
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この記事の目次
不登校になると勉強に遅れる可能性がある?子どもに合った対処法で遅れを取り戻そう

不登校になると「このままずっと学校に行けないのでは」という不安と同時に「勉強に遅れるかも」という焦りも感じるのではないでしょうか。
結論から言うと、不登校の子どもは授業に参加できる回数が少なくなる分、どうしても勉強に遅れやすくなります。
かといって、保護者の方が焦って「勉強しなさい」と急かしてしまうとプレッシャーがさらに大きくなり、勉強に対してますます消極的になるでしょう。
不登校になると勉強に遅れがちなのは確かですが、大切なのは焦らず自分に合った方法で学習を進めることです。
学習に取り組めるよう体調や気持ちを整える
ことで、徐々に学習意欲が高まり、無理のないペースで勉強の遅れを取り戻せるようになります。
学校だけでなく、不登校の支援団体や塾などの力も借りながら、子どもが今の状況を肯定的に受け止められるように働きかけましょう。
【悩みタイプ別】不登校の子が勉強の遅れを取り戻す方法

不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻すためには、まず現時点で抱えている課題を明らかにすることが大切です。
以下の4つから、現在の状況に当てはまる悩みをチェックし、解決策を実践しましょう。
悩みの種類 | 解決策 |
勉強以外のやる気も起きない | まずは心身ともに休める |
昼夜逆転している | 生活リズムを整える |
学習習慣がない | 少しずつ学習習慣をつける |
何を勉強したら良いのかわからない | 教科書の内容を習得する |
最初は時間がかかるかもしれませんが、悩みを1つずつ解消することで自信を取り戻し、勉強も前向きな気持ちで進められます。
勉強以外のやる気も起きない|まずは心身ともに休める
不登校の子どもは、学校でのストレスが積み重なり、勉強以外のやる気も失っている可能性があります。
そのため、子どもに以下の様子が見られる場合は無理に勉強させるのではなく、心身ともに休めることを優先しましょう。
- 入浴や着替えなど身の回りのことも積極的にしなくなった
- 趣味や好きだったことに興味を示さなくなった
- やりたいことを聞いても「わからない」「どうでもいい」と答える
- ぼんやりしている時間が増え、以前に比べて笑顔が少なくなった
不登校の原因や子どもの状況によっては、短期間では回復できない場合もあります。まずは日常生活を元気に過ごせるようになるまで、焦らず見守りましょう
。
昼夜逆転している|生活リズムを整える
不登校になると、生活リズムが崩れて昼夜が逆転しがちです。
「昼間は寝て、夜はスマホやゲームをする」という生活が続くと、生活リズムの崩れから、勉強に取り組んだとしても集中力が続かず学習効果が得られにくくなってしまいます。
昼夜逆転の生活になっている場合は、子どもと相談したうえで小さな目標を設定し、少しずつ生活リズムを整える
ことがおすすめです。
- 普段より30分早く布団に入ってみる
- 一週間に一度だけ朝9時に起きる日をつくる
- 寝る1時間前になったら保護者にスマホを預ける
ただ、なかには昼間学校に行けず自宅にいることへの罪悪感から、夜の時間帯だけ起きている子もいます。
昼夜逆転の生活になってしまう子どもの気持ちを受け止めることも、無理のないペースで生活リズムを整えるためには大切です。
学習習慣がない|少しずつ学習習慣をつける
学校に行かないことで学習習慣がなくなってしまった場合は、以下の方法で勉強の感覚を取り戻しましょう。
- 得意教科の好きな単元だけ勉強してみる
- 5〜15分など、短い時間から取り組んでみる
- 学習机に座って好きな本を読む
- ゲーム感覚で勉強できる学習教材を取り入れる
ポイントは、学習時間や勉強の質にこだわるのではなく「机に向かって何かに取り組めた」という成功体験を積むことです。
短時間でも毎日机に向かう習慣がつけば、次第に「今日は勉強してみようかな」と自分から学習する日も増えるでしょう。
家庭教師のトライでは、お子さまの特性に合ったオーダーメイドのカリキュラムで、楽しく学びながら効率的に勉強の遅れを取り戻せる授業を展開しています。
「学習習慣をつけたいけれど、すぐに挫折してしまう」「勉強のやる気が起きない」という方は、家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。
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何を勉強したら良いのかわからない|教科書の内容を習得する
「勉強に対するやる気はあるけれど、何をしたら良いのかわからない」という方は、欠席した分の教科書の内容を習得するところから始めましょう。
小中高いずれも、学校の授業は大まかな教育内容を定めた「学習指導要領」に沿って進めるのが基本です。
教科書は学習指導要領をもとに作成されているため、教科書の内容を習得できれば、自然と遅れも取り戻せます。
具体的な学習方法は、以下のとおりです。
- 教科書を読んで大事な箇所に線を引き、ノートにまとめる
- 教科書の内容をある程度理解できたら練習問題に取り組む
- 学校からもらったプリントや宿題を活用する
- 「Try IT」などの無料の映像授業を視聴する
- 市販の教科書ワークやドリルで理解を深める
ただ、なかには学年をさかのぼって学習したい方や、独学で勉強を進めるのが難しい方もいるでしょう。
勉強へのモチベーションを維持したまま遅れを取り戻したい場合は、独学にこだわらず、塾や家庭教師などのサポートを受けるのもおすすめ
です。
トライのオンライン個別指導塾では対話型で進む完全マンツーマン授業で勉強の遅れを取り戻せる

参照:不登校サポートコース | トライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導塾では、対話型で進む完全マンツーマンの授業によって、教科書の内容を漏れなくカバーできます。
周りを気にせず自分のペースで受講できるほか、その日の体調や気分に合わせて授業時間も柔軟に調整できます。
また、お子さまの学力に合わせて正社員の教育プランナーがオーダーメイドのカリキュラムを作成
するため、学年や単元をさかのぼって学習することも可能です。
教師が一から丁寧に指導することで「わかった」「できた」という成功体験が増え、自信をつけながら勉強の遅れを取り戻せるでしょう。
不登校による勉強の遅れを取り戻すおすすめの学習方法

より効率的に勉強の遅れを取り戻すために、以下の学習方法を活用することも検討してみましょう。
- フリースクール
- 教育支援センター(適応指導教室)
- オンライン学習・通信教材
- 家庭教師
- 集団塾・個別指導塾
こうした専門家から保護者の適切な対応についてもアドバイスをもらえば、不登校に対する悩みや疑問を少しずつ解消しながら、根本的な解決を目指せます。
フリースクール
フリースクールとは、不登校の子どもや保護者向けにさまざまな支援を行う民間の教育機関です。
学習支援も行っているため、独学だけではカバーしきれない疑問点やつまずきを解消し、勉強の遅れを取り戻せるでしょう。
フリースクールを利用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | ・同じ不登校の悩みを抱えている仲間と交流を深められる ・施設によっては体験学習によって活動の場を広げられる ・学校への出席扱いにできる場合がある |
デメリット | ・入学金や月額授業料などがかかる ・数が少ないため通いづらい ・通えない可能性がある |
フリースクールは、施設によって「仲間との交流を重視する」「勉強の遅れを防ぐ」
など、教育方針が大きく異なります。
利用を検討する際は、何のために通うのかを明確にし、見学や体験入学などを通して子どもに合ったフリースクールを選びましょう。
教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)とは、集団生活への適応や基礎学力の定着、心理ケアなどのアプローチによって学校復帰を支援する公立の教育機関です。
教育支援センターには、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | ・原則として無料または少額で利用できる ・学校との連携を密に取りながら復帰を目指せる ・学校への出席扱いにできるケースがほとんど |
デメリット | ・学校への復帰を強く促されるケースもある ・地域によって支援内容や利用条件が異なる |
教育支援センターは市区町村の教育委員会が運営しているため、フリースクールに通うよりも費用を抑えられる点がメリットです。
一方で、自治体によっては学校への復帰を強く勧めたり、高校生を受け入れていなかったりする場合もあります。
子どもに負担をかけすぎないためにも、まずは事前相談や施設見学を行い、家庭でよく話し合ったうえで利用するかどうかを判断しましょう。
オンライン学習・通信教材
自宅にいながらにして勉強の遅れを取り戻す方法としておすすめなのが、オンライン学習や通信教材です。
子どもが安心できる環境で勉強に取り組めるのはもちろん、添削を受けることで効率的に遅れを取り戻せます
。
オンライン学習や通信教材のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | ・自分の好きなペースで学習を進められる ・映像授業やAI教材など効率的に学習を進められるコンテンツが多い ・塾や家庭教師に比べて費用を抑えられる |
デメリット | ・自分で学習ペースやモチベーションを維持 ・管理する必要がある ・わからない部分は自分で調べなければならない |
オンライン学習・通信教材には、楽しく学べるコンテンツが豊富に用意されています。ただし、勉強の遅れを取り戻すには、自分で学習計画を管理し、モチベーションを維持しなければなりません。
無理なく継続するためには、ただ「楽しそう」という理由だけでなく、計画通りに学習できるかどうかも踏まえて利用を検討することが大切です。
家庭教師
「一人だと集中力が続かない」「勉強のやり方まで丁寧に教えてほしい」
という方には、家庭教師がおすすめです。
家庭教師には、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | ・外に出る必要がなく、自宅で安心して学習できる ・マンツーマン指導でわからない部分を丁寧に教えてもらえる ・苦手克服に特化したカリキュラムを組んでもらえる |
デメリット | ・他の学習方法に比べて費用が高額になる場合もある ・教師との相性によってはモチベーションが下がる場合がある |
家庭教師はマンツーマン指導のため、隣で教師に見てもらいながら学習することで、適度な緊張感や集中力を維持できるでしょう。
ただし、教師と子どもの相性が合わない場合は授業を「つまらない」と感じ、モチベーションが下がる可能性があります。
家庭教師選びに失敗しないためにも、以下の記事で選ぶ際のポイントをチェックし、子どもにとって最適な学習環境を用意しましょう。
家庭教師のトライでは厳しい基準を通過した教師の中からお子さまにピッタリの教師を紹介

家庭教師のトライでは、学力や人間性など厳しい基準を通過した教師の中から、お子さまの性格や要望にマッチする教師を紹介しています。
そのため、相性の良い教師とスムーズにコミュニケーションを取りながら、着実に勉強の遅れを取り戻せます。
教師との相性が合わなかった場合は、トライの正社員である「教育プランナー」に相談すれば、無料で何度でも交代が可能
です。
対面での授業に抵抗がある場合は、オンラインでの授業も実施可能なため、お気軽にご相談ください。
集団塾・個別指導塾
自宅以外の場所で勉強したい場合
は、集団塾・個別指導塾に通う選択肢もあります。外出に大きなストレスを感じない方は、利用を検討してみましょう。
集団塾や個別指導塾のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | 【共通】 ・定期的に自宅の外に出る習慣がつく ・同じ教室で勉強に励む仲間の存在が良い刺激となる 【集団塾】 ・個別指導塾に比べて費用が安い傾向がある 【個別指導塾】 ・自分に合ったカリキュラムで無理なく学習できる |
デメリット | 【共通】 ・外出に抵抗がある場合は通塾が苦痛となってしまう 【集団塾】 ・集団形式での授業にストレスを感じる可能性がある ・学校に通えていない範囲は授業についていけないことがある 【個別指導塾】 ・教師との相性によって授業が苦痛に感じることもある |
同じ塾でも、集団塾と個別指導塾では指導形式が大きく異なります。塾選びの際は、どちらの学習環境が子どもに合っているか、慎重に検討しなければなりません。
以下の記事では、集団塾と個別指導塾の違い、子どもに合った学習塾を選ぶポイントを解説しています。子どもが無理なく、また楽しく学習しながら勉強の遅れを取り戻せるよう、ぜひ参考にしてください。
個別教室のトライでは、お子さまが自分のペースで勉強の遅れを取り戻せるよう、お子さまの体調や調子に合わせながら柔軟にスケジュールを組むことができます。
「自宅の外で勉強したいけれど、きちんと通えるか不安」「少しでも学校に近い環境で勉強したい」という方は、個別教室のトライにお気軽にご相談ください。
\個別教室のトライについて詳しくみる!/
勉強に遅れがちな不登校の子どもをサポートする4つのコツ

不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻すためには、保護者の方による精神面・環境面のサポートも不可欠です。
具体的には、以下4つのサポートをしましょう。
- 勉強に集中できる学習環境を整える
- 子ども自身の好きなペースで取り組ませる
- 小さな成長にも目を向けポジティブな言葉をかけてあげる
- 家庭だけで悩みを抱えず外部機関に相談する
保護者の方が一番の味方となり、長い目で寄り添うことで、子どもは「無理して学校に行かなくても大丈夫なんだ」と安心し、徐々に自信を取り戻せます。
その結果、前向きな気持ちで勉強に取り組めるようになり、学校に復帰する際の不安を軽減できるでしょう。
1.勉強に集中できる学習環境を整える
子どもの学習をサポートするにあたっては、以下の方法で身の回りを整理整頓し、集中して勉強に取り組める環境を整えましょう。
- 今使用する勉強道具だけを目の前に置く
- 漫画やゲーム、スマホなどは目に入らない場所に移動する
- 勉強道具の収納場所を決め、すぐ片付けられるようにする
- 注意が散漫にならないように、学習机は壁際もしくは窓際に配置する
子どもの勉強中は、テレビの音や家族の話し声を小さくすることも必要な配慮です。
集中力が高い状態で効率的に学習できると、勉強が苦手な子でも「わかった」「できた」
という成功体験が増え、少しずつ遅れを取り戻せるでしょう。
2.子ども自身の好きなペースで取り組ませる
不登校になると、勉強を含め、さまざまな物事に対して気力を失ってしまうケースが多く見られます。そのため、勉強を進める際は、子ども自身の好きなペースで取り組ませることも意識しましょう。
たとえば、勉強を始める時間になっても机に向かわない場合は、以下のような問いかけで子どもの正直な気持ちを引き出すことが大切です。
- 何か嫌なことでもあった?
- 勉強で心配なことがあるのかな?
- 本当はどうしたい?
保護者の方が焦らずに向き合う姿勢を見せる
ことで、子ども自身も素直に悩みを打ち明け、不安を解消したうえで勉強に臨めるようになります。
3.小さな成長にも目を向けポジティブな言葉をかけてあげる
不登校の子どもの多くは、不安な気持ちや自己嫌悪から自信を失いがちです。子どもが自分を責めすぎないよう、保護者の方は小さな成長にも目を向け、積極的にポジティブな言葉をかけましょう。
具体的な声かけの例は、以下のとおりです。
- 今日は自分で起きられたね
- 一緒にご飯を食べられて嬉しい
- 洗濯物を畳んでくれてありがとう!
- ちょっとだけでも勉強したことがすごいんだよ
- 普段頑張っているから少しくらい休んでも良いんだよ
一つひとつは些細な声かけだったとしても、毎日繰り返すことで、子どもは不登校になった自分を否定せずに受け止められるようになります
。
その結果、勉強へのモチベーションや自信が回復し、積極的に学習を進められるようになり、遅れを取り戻せるでしょう。
4.家庭だけで悩みを抱えず外部機関に相談する
不登校の原因や子どもの状況によっては、家庭だけでサポートするのが難しい場合もあります。
保護者の負担が増えて精神的に疲弊しないよう、困った際には抱え込まず、以下の外部機関に相談しましょう。
- 担任教師やスクールカウンセラー
- 教育支援センター(適応指導教室)
- 児童相談所
- 児童家庭支援センター
- ひきこもり地域支援センター
相談先を前もって決めておけば、いざというときに素早くアドバイスを得られ、子どもに対して適切なサポートを続けられます
。
近隣で利用できる相談窓口を知りたい方は、以下のサイトからお住いの地域をチェックしてみてください。
まとめ

本記事では、不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻す方法や、おすすめの学習方法、保護者の方ができるサポートのコツを解説しました。
不登校の子どもが勉強の遅れを取り戻すためには、以下の表から今の状況に当てはまる悩みをチェックし、それぞれの解決策を実践しましょう。
悩みの種類 | 解決策 |
勉強以外のやる気も起きない | まずは心身ともに休める |
昼夜逆転している | 生活リズムを整える |
学習習慣がない | 少しずつ学習習慣をつける |
何を勉強したら良いのかわからない | 教科書の内容を習得する |
独学で遅れを取り戻すのが難しい場合は、フリースクールや家庭教師、塾などで学習サポートを受けるのもおすすめです。
子どもが少しでも前向きな気持ちで勉強に臨めるよう、保護者の方も日々のコミュニケーションを通して粘り強くサポートしましょう。
ぜひ本記事を参考に、無理のないペースで少しずつ勉強の遅れを取り戻す方法を実践してみてください。