「不登校だと大学受験は難しいのかな」
「不登校から大学受験を目指すには、何から始めればいいんだろう」
不登校になり学校に行くのが難しくなると勉強も遅れがちになるため、卒業後の進路が心配になる方も多いかもしれません。
結論から述べると、不登校でも大学に進学できるチャンスは十分にあります。ただし、大学受験をするためには受験資格を取得し、合格に向けて必要な対策を進めなければなりません。
そこで本記事では、不登校から大学受験をする際に必要な資格、取得の方法、おすすめの勉強法
を解説します。
「学校に行けていないから勉強に自信がない」という方も、大丈夫です。本記事を読めば、自分に合った無理のないペースで準備を進められるでしょう。
不登校から効率的に受験対策を進める方法を知り、少しでも合格の可能性を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
トライ式高等学院は通信制高校のサポート校として、生徒一人ひとりの状況に合わせた学習のサポートやカウンセリング、進路指導を行います。授業はマンツーマンのため、不登校から大学受験を目指す方も自分のペースで安心して学習を進められます。
また、「通学」「在宅」「オンライン」の3つから選べる受講スタイルや、全国125ヶ所以上のキャンパスといった柔軟な環境も大きな魅力です。不登校から大学受験に向けて対策したいと考えている方は、ぜひお気軽にトライ式高等学院にご相談ください。
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この記事の目次
不登校から大学受験に挑戦するときは無理のないペースで準備を進めよう

結論、不登校からでも大学受験はできます。ただし、受験を突破して希望の進路を実現させるためには、以下の2点について準備を進めなければなりません。
- 大学の受験資格を取得する
- 志望大学の合格ラインを超える学力をつける
不登校から大学受験をするためには、まず受験資格を取得する必要があります。学校に通わなくても受験資格を取得できる方法はあるため、自分に合ったルートで必要な条件を満たしましょう。
また、受験資格の取得と同時に、入試で少しでも高い点数を取るための学力
もつけておく必要があります。
受験に挑戦するにしても、資格取得と並行して対策できるよう、入試日から逆算してスケジュール調整しなければ志望校には合格できません。
そうはいっても、勉強の進め方がわからない方や、思うように学習内容が定着しない方も多いかもしれません。
大学合格を目指すには、大きな負担やストレスのかからない勉強法を取り入れるのがポイントです。無理のないペースで、少しずつ準備を進めましょう。
不登校から大学受験をする際に必要な資格

不登校から大学受験を目指すには、以下の3つから、いずれかの受験資格を取得する必要があります。
- 高卒資格
- 高卒認定
- 高等専門学校・高等専修学校の修了資格
これらの受験資格は不登校の生徒に限らず、すべての受験生が取得しなければならないものです。1つでも取得できれば、不登校かどうかに関係なく大学受験に挑戦できます。
どの資格なら無理せず取得できるか、また、受験勉強と両立できるかを検討してみてください。
高卒資格
高卒資格の正式名称は「高等学校卒業資格」です。全日制・定時制・通信制のいずれかの高校を卒業した場合に取得できる資格を指します。
高卒資格を取得するためには、以下の要件を満たして高校を卒業しなければなりません。学校が定める基準以上の出席日数がなければ、単位を修得できない点にも注意しましょう。
全日制高校 定時制高校 | ・3年以上の在籍期間 ・74単位以上の修得 |
通信制高校 | ・3年以上の在籍期間 ・74単位以上の修得 ・30単位時間以上の特別活動に出席 |
なお、どの高校を卒業した場合でも、取得できる高卒資格は同じ
であるため「定時制・通信制だから大学受験で不利になる」ということはありません。
不登校から高卒資格の取得を目指す場合は、無理なく卒業要件を満たせる高校を選ぶことが大切です。
高卒認定
高卒認定とは「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」と呼ばれる試験の合格者を「高校を卒業した人と同程度の学力がある」と認定する資格です。
試験に合格さえすれば、高卒資格と同様に大学受験のチャンスを得られます。
高卒認定試験が実施されるのは、8月と11月の年2回です。次に挙げる科目のうち合計8〜9科目に合格することで、高卒認定を取得できます。
- 国語
- 地理
- 歴史
- 公共
- 数学
- 科学と人間生活
- 物理基礎
- 化学基礎
- 生物基礎
- 地学基礎
- 英語
高卒認定は、高校に通わなくても取得を目指せる
のが大きなメリットです。取り組み方次第では、1回の試験で受験資格を得られます。
高卒認定試験について詳しく知りたい方は、次の記事をチェックしましょう。どのような試験なのかを把握することで、認定取得に向けた学習計画を立てやすくなります。
高等専門学校・高等専修学校の修了資格
高等専門学校・高等専修学校の修了資格も、大学の受験資格に含まれます。高等専門学校と高等専修学校は、それぞれ以下の特徴を持つ教育機関です。
高等専門学校 | 工業・商船の2分野について現場で即戦力となる技術者を養成 |
高等専修学校 | 職業教育による社会で役立つ専門知識の習得を重視 |
高等専門学校は3年次を修了した場合、高等専修学校であれば3年制の学校を修了した場合に、大学の受験資格を得られます。
高等専門学校の修業年限は5年ですが、3年次を修了し、大学の受験資格を取得した時点で大学進学に進路を切り替えることもできます。
高等専修学校については、1年制・2年制の学校を選ぶと、卒業しても大学受験資格を得られない
点に注意しましょう。
不登校から大学受験を目指す4つのルート

大学受験に必要な資格は理解できたものの、具体的にどのような方法で取得したらよいのかわからず、迷ってしまう方も多いかもしれません。
受験資格を取得する方法の中で、効率良く大学受験を目指せるルートは以下の4つです。
- 別室・保健室登校で高校卒業を目指す
- 定時制高校や通信制高校に転校する
- 高校を中退して高卒認定を取得する
- 高等専門学校・高等専修学校で修了資格を取る
今の登校状況や好みの学習スタイルに合わせて、最適なルートを選択しましょう。
1.別室・保健室登校で高校卒業を目指す
「学校には行けるけれど教室で授業を受けるのは難しい」という方は、別室登校や保健室登校で学習に取り組み、高校卒業を目指しましょう。
学校によっては別室で課題に取り組んだり試験を受けたりすることで、出席扱いにしてもらえる場合があります。
その日の調子に合わせて教室で過ごす時間を増やすことができれば、徐々に不登校を解消できるかもしれません。
出席日数は、高校の単位修得に必要な条件の一つです。無理は禁物ですが「もう少し今の学校で頑張りたい」という方は、どこまで対応してもらえるか学校に確認
し、できる範囲で出席日数を増やしましょう。
2.定時制高校や通信制高校に転校する
全日制高校に在籍しているものの、別室登校や保健室登校も難しく卒業が厳しい方は、定時制高校や通信制高校に転校するのがおすすめです。
自分に合った通学スタイルや学習環境を選ぶことで、無理なく高卒資格の取得を目指せます。
定時制高校・通信制高校に向いている方の特徴は、以下のとおりです。
定時制高校 | ・日中は受験勉強やアルバイトなど他の活動に取り組みたい ・学校の教室で仲間と一緒に勉強したい |
通信制高校 | ・自分のペースで勉強を進めたい ・毎日通学するのが難しい |
定時制高校・通信制高校は卒業までに3年以上かかるケースもありますが、学校に通いやすい環境をつくることは、不登校の解消につながる第一歩となるでしょう。
なお、大学受験を見据えている方には、通信制高校がおすすめです。通信制高校の中には、大学進学コースを用意している学校や個別の学習サポートが充実している学校
があるため、効率的に受験対策ができます。
大学進学に強い通信制高校サポート校も併用すれば、さらに合格の可能性を高められるでしょう。
他の高校に転校する場合は在籍期間に注意
定時制高校や通信制高校に転校して卒業を目指す場合、転校前後を合わせた高校在籍期間が3年に満たなければ、高卒資格を取得できない点に注意が必要です。
基本的に、転校前にいた高校の在籍期間は次の学校に引き継げます。
ただし、高校中退後すぐに次の高校へ転入しないと「高校に在籍していない期間」が生じてしまい、18歳の3月時点で卒業要件である「3年以上の在籍期間」を満たせなくなります。
その結果、卒業が先送りになり、大学受験のタイミングも1年先になってしまう
のです。
定時制高校や通信制高校に転校する場合は、空白の期間が生じないよう、タイミングを慎重に検討しましょう。
3.高校を中退して高卒認定を取得する
高校卒業を目指さず、短期間で取得できる高卒認定を選び、空いた時間で受験勉強に専念するのも一つの手です。
高卒認定を取得したからといって、大学受験で不利になることはありません。
高卒認定を取得しても高校を卒業したことにはならず、最終学歴は「中卒」となりますが、大学を卒業すれば「大卒」になる
ため、就職活動も問題なく進められるでしょう。
ただし、16歳や17歳で高卒認定を取得しても、大学に入学できる資格が手に入るのは「満18歳の誕生日から」です。
いつ入試を受けられるのかを把握し、それに向けて着実に準備を進めましょう。
4.高等専門学校・高等専修学校で修了資格を取る
専門的に学びたい分野がある方は、高等専門学校・高等専修学校で修了資格を取るのがおすすめです。
高等専門学校や高等専修学校では、将来の仕事に役立つ専門的な知識・スキルを早い段階で習得できます。興味がある分野に特化した内容を習得すれば、大学入学後はさらに専門性を深められるでしょう。
仮に途中で大学受験を諦めたとしても、授業や実習で培ったスキルを活かせば、就職活動も有利に進められるはずです。
ただし、高等専門学校・高等専修学校では、大学受験に直結する授業を受けるのが難しい
傾向にあります。毎日登校する必要もあるため、無理なく通えるか慎重に検討しましょう。
トライのオンライン個別指導塾ではお子さまに寄り添った完全マンツーマン授業で無理なく大学受験を目指せる

参照:不登校サポートコース | トライのオンライン個別指導塾
学校で受けられない授業の内容をカバーするには、塾や家庭教師の利用がおすすめです。
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オンラインで授業を受けられるため、教師といきなり会うことに抵抗があるお子さまでも安心
です。
カメラ越しでもお子さまが学習する様子を丁寧に把握し、弱点克服に向けた的確なアドバイスをすることで、受験資格の取得や志望校合格へと導きます。
不登校から志望校合格を目指すおすすめ勉強法

大学の受験資格を取得するルートが決まったら、志望校合格に向けて高校での学習内容をクリアし、入試対策を進めましょう。
具体的には、以下4つの勉強法がおすすめです。
- 学校の教材や課題に取り組む
- 通信教材で学校以外の勉強をカバーする
- 家庭教師を利用する
- 塾を利用する
登校日数が減ると勉強も遅れがちになってしまいますが、授業に参加できないからといって、必ずしも大学受験で不利になるとは限りません。
工夫次第では、不登校でも自宅にいながら効率的に勉強を進め、入試でもライバルに差をつけることができます。
今の学力や志望校のレベル、受験までの期間などを踏まえ、自分に合った勉強法を取り入れましょう。
大学受験に向けて、やるべき対策を詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。効率的な受験対策のコツを知ることで、合格の可能性をさらに高められます。
学校の教材や課題に取り組む
不登校から志望校合格を目指すにあたって、手軽にできる勉強法は学校の教材や課題に取り組むことです。
それぞれ以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | ・問題集の購入費用がかからない ・学校の授業ペースに合わせて勉強できる ・教科書の内容を効率的に習得できる |
デメリット | ・前提として教科書レベルの知識が必要である ・わからない問題があってもすぐに質問できない |
学校の教材や課題に取り組むという勉強法は、教科書の内容をある程度理解しており、わからないところも自分で調べて解消できる方におすすめです。
通信教材で学校以外の勉強をカバーする
定期的に届く課題に取り組み、テストの添削なども受けられる通信教材であれば、受験に向けて学校以外の勉強もカバーできる
でしょう。
通信教材のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・テストの添削を受けることで自分の弱点を把握できる ・自分の学力や志望校のレベルに合った教材を選べる ・塾や家庭教師よりも費用を抑えられる |
デメリット | ・自分に合った教材を選ぶのが難しい ・わからないところをすぐに解消できない |
自分の学びたいことが明確で、計画的に勉強を進められる方には通信教材が向いています。
家庭教師を利用する
学校の課題、通信教材で受験を突破するには、自分で学習計画を立て、モチベーションを維持する自己管理能力の高さが必要です。
「効率的な勉強法がわからない」「少しでも合格の可能性を高めたい」
という方は、マンツーマンの指導を受けられる家庭教師を利用しましょう。
家庭教師には、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | ・自分だけのカリキュラムで効率的に遅れを取り戻せる ・疑問や不明点があってもすぐに解消できる ・教師がそばで見てくれるためモチベーションを維持できる |
デメリット | ・教師と関係を築くまでに時間がかかる可能性がある ・教師の指導力や相性によって成果が左右される |
家庭教師を利用して志望校合格を目指すためには、子どもと教師との相性を見極めることが重要です。
家庭教師の利用を検討している方は、以下の記事も参考に、子どもに合う家庭教師を探してみてください。
家庭教師のトライでは、各地域の受験情報に詳しい正社員の教育プランナーが、専任の教師と二人三脚でお子さまの学習を徹底サポートします。
定期的に実施する面談では、学習や進路に関する不安はもちろん、教師に言いにくい疑問や悩みも気軽に相談していただくことが可能です。
不登校に悩むお子さま、保護者の方は、家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。
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塾を利用する
「学校以外の場所なら授業に参加できそう」「自宅とは違う環境で勉強したい」という方には、塾の利用がおすすめです。
学校に通うのが難しくても、塾で効率的に基礎固めをすることで、大学受験に臨む準備を整えられます。
塾を利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・受験を突破するための的確なカリキュラムが用意されている ・仲間の存在が受験のモチベーションになる ・定期的な通塾によって生活リズムが整えられる |
デメリット | ・欠席した場合の振り替えができない場合がある ・自宅付近に塾がないと通塾のハードルが高い |
1つの教室で授業を受ける「集団塾」への通塾が難しい場合は、マンツーマン指導を受けられる「個別指導塾」
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個別指導塾をおすすめする理由については、以下の記事で解説しています。子どもにピッタリの勉強法を選び、学力と自信をつけながら大学受験を目指しましょう。
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まとめ

本記事では、不登校から大学受験をする際に必要な資格、取得の方法、おすすめの勉強法を解説しました。
不登校からでも大学受験に挑戦し、志望校への合格を目指すことはできますが、以下の準備が必要であることを押さえておきましょう。
- 大学の受験資格を取得する
- 志望大学の合格ラインを超える学力をつける
最後まで諦めずに大学受験を目指すには、大きな負担やストレスのかからない方法で無理なく資格取得や勉強に取り組むのがポイントです。
独学で勉強するのが難しい場合は、家庭教師や塾を利用して志望校合格に向けた的確なアドバイスをもらいましょう
。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った方法を見つけて大学受験の準備を始めてみてください。