「帰国子女枠で高校受験に挑戦すべきか迷っている」
「帰国子女枠と一般入試の違いがよくわからない」
帰国子女枠での高校受験を考えているものの、どのような対策をすべきかわからず不安を感じている方もいるでしょう。帰国子女枠の高校受験は、入試スケジュールや出願条件、選抜方法が一般入試と異なるため、必要な対策も変わります。
本記事では、帰国子女枠での高校受験の基本情報を解説するとともに、帰国子女枠で高校受験に挑戦するメリットや注意点、学年別の対策スケジュール
を解説します。
トライのオンライン個別指導塾「海外サポートコース」では、帰国子女枠に特化した授業を行っています。完全マンツーマン授業のため、一人ひとりの学習状況に合わせたきめ細かな指導が可能です。
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この記事の目次
帰国子女枠の高校受験とは?基本情報をチェック

まずは「帰国子女向けの高校受験がどのようなものか知りたい」という方に向けて、帰国子女枠での高校受験に関する基本的な情報を解説します。
- 入試スケジュール
- 出願条件
- 選抜方法
以下で順番に見ていきましょう。
入試スケジュール
帰国子女枠の入試スケジュールは学校によって異なりますが、一般入試に比べて時期が早い傾向にあります。具体的には、一般入試は1~2月に実施されることが多い一方で、帰国子女を対象とした入試は12月~1月に実施されることが多くなっています。
帰国のタイミングによっては海外在住中から出願や試験準備を進めなければならないケースもあるため、早めの情報収集と余裕をもった受験対策が不可欠
です。
出願条件
帰国子女枠で出願できる条件も学校ごとに異なりますが、海外在住年数や帰国してからの年数、英検®などのさまざまな条件が設けられているのが一般的です。
海外在住年数 | 「1年以上」もしくは「2年以上」の海外在住期間を条件としている学校が多い |
帰国してから入学するまでの年数 | 学校によって幅があるものの「帰国後3年以内」を条件としている学校が多い |
英検®などの資格 | 「英検®2級以上」「英検®準1級以上」などの資格保有を条件としている学校もある |
上記のほか「保護者と一緒に海外に在住していたこと」「帰国後に保護者と同居すること」などを条件としている学校もあります。最新の募集要項は、必ず各学校のWebサイトで確認
しましょう。
選抜方法
帰国子女入試の主な選抜方法は、下記のとおりです。
- 学力試験のみ(5教科または3教科)
- 学力試験(5教科または3教科)+面接
- 英語試験+面接
- 書類選考+作文+面接
学力試験については、帰国子女向けに一般入試よりも難易度を抑えた専用問題が用意されている学校もあります。ただし、一部の国公・私立の難関校では一般入試と同レベルの問題が課される場合もあるため、十分な受験対策が求められます。
一方、学力試験を課さない学校では、海外で在籍していた学校の成績表や活動歴などを記載した「書類」、日本語または英語での「作文」、「面接」によって評価されるのが一般的
です。そのほか、独自の入試方法を採用している学校も多いため、Webサイトでよく確認しましょう。
帰国子女枠の高校受験に挑戦する4つのメリット

帰国子女入試には一般入試とは異なる評価基準や試験内容が設けられており、海外での経験や語学力を強みとして活かせるのが特徴です。
ここでは、帰国子女入試に挑戦することで得られる主なメリットを4つ紹介します。
- 不合格でも一般入試で再チャレンジできる
- レベルの高い学校に入学するチャンスを得られる
- 一般入試よりも合格可能性が高い傾向にある
- 海外で培った経験や英語力を活かせる
これらのメリットを踏まえ、帰国子女枠での受験が自身にとって最適な選択となるかを判断してみましょう。
1.不合格でも一般入試で再チャレンジできる
基本的に、帰国子女枠の高校受験は一般入試よりも早い時期に実施されるため、仮に不合格であった場合も、一般入試で再チャレンジできます。入試のチャンスが複数回あることは、高校受験において大きな安心材料となるでしょう。
帰国子女枠での合格を目指しつつ、万が一落ちてしまった場合に備えて一般入試の準備も並行して進めておくこと
をおすすめします。
2.レベルの高い学校に入学するチャンスを得られる
帰国子女を積極的に受け入れている高校は、帰国子女が持つ国際的な視野や語学力、多様な経験を付加価値として評価しています。そのため、一般入試よりも少ない科目数で受験できたり、帰国子女向けに問題の難易度を下げたりしている場合があるのです。
したがって、帰国子女枠を活用すれば、一般入試では合格が難しい高校に合格できる可能性があります。ただし、実力以上の高校に進学すると後々授業についていけなくなる可能性もあるため、合格可能性だけでなく入学後に問題なく適応できるかも考慮して志望校を選びましょう。
3.一般入試よりも合格可能性が高い傾向にある
帰国子女枠の選抜方法は、学力試験の科目数が少ない、あるいは書類選考や面接のみで評価されるなど、一般入試に比べて難易度が抑えられている傾向にあります。そのため、学力に不安がある生徒でも志望校合格を目指しやすいと言えます。
また、条件を満たした帰国子女だけが出願できる枠での選抜になるため、一般入試に比べて受験者数が少なく、競争率が比較的低い
ことも大きなメリットです。
4.海外で培った経験や英語力を活かせる
帰国子女枠の高校入試では英語試験や面接を重視する学校が多いため、海外で培った経験や英語力を活かせるのも大きなメリットです。
また、英検®やTOEFLなどで一定の級やスコアを取得していれば、英語作文や筆記試験の一部が免除されるケースもある
ため、事前にこれらの資格・スコアを取得しておくことで選考を有利に進められる可能性があります。
帰国子女枠で高校受験に挑戦するときの注意点

帰国子女枠は、海外での経験や語学力を活かせる有利な制度ですが、誰にとってもベストな選択肢とは限りません。ここでは、帰国子女枠で高校受験に臨む際の注意点を3つ解説します。
- 受験に有利な情報を集めにくい
- 効果的な受験対策の方法がわからない
- 高い英語力を求められるケースが多い
これらのデメリットを理解したうえで、帰国子女枠で高校受験に挑戦するか冷静に判断しましょう。
受験に有利な情報を集めにくい
帰国子女枠の高校受験は、一般入試に比べて開示されている情報が少なく、志望校の選び方や入試の傾向をつかみにくいというデメリットがあります。
特に海外在住の場合、日本国内で行われる学校説明会や見学会、オープンスクールに参加できないこともあり、情報収集のハードルがさらに高くなるでしょう。
効果的な受験対策の方法がわからない
受験当日までの時間が限られているからこそ、志望校の出題傾向に合わせて効率的に学習を進める必要があります。
しかし、帰国子女枠の入試は情報収集が難しいため、「どのように受験対策を進めるべきか」がわかりにくく、効果的な学習計画を立てにくいのもデメリットの一つです。
最新の受験情報や出題傾向を入手するためには、帰国子女へのサポート体制が充実している塾を活用するのがおすすめです。
トライのオンライン個別指導塾では、帰国子女枠入試に特化した授業を提供しているのはもちろん、国内の受験情報もしっかり共有します。海外在住経験のある教師も多数在籍しており、帰国子女ならではの不安や悩みに寄り添った指導が受けられるのも魅力の一つです。
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高い英語力を求められるケースが多い
帰国子女枠の高校入試では高い英語力を求められる傾向があり、英語試験や英作文が課される学校も少なくありません。
そのため、海外での生活経験があっても、英語力に自信がない場合は選考で不利になる可能性があります。特に英語圏以外で生活していた場合は、苦戦することもあるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾「海外サポートコース」では完全マンツーマン授業でお子さまの受験対策を徹底サポート

帰国子女枠の高校入試では、志望校の出願条件や選抜方法に合わせて、英検®・TOEFL対策や英語面接の練習などを早めに始めることが重要です。
トライのオンライン個別指導塾では、帰国子女向けの「海外サポートコース」を用意しており、世界中どこにいても授業を受けることができます。
同じ教師が継続して指導する「完全マンツーマン授業」だからこそ、お子さまの得意・不得意を的確に把握し、一人ひとりに合った学習ペースで効率良く志望校合格を目指せます。
また、海外在住のお子さまは、日本と異なる学習環境や進度で学んでいることも多いですが、1対1の授業であれば、学習状況に合わせてカリキュラムや授業内容を柔軟に調整できます。
【学年別】帰国子女枠の高校受験に向けた勉強スケジュール

ここでは、帰国子女枠での高校受験に向けてやるべきことを学年別に解説します。
- 中学1年生|基礎固めに加え、さまざまな経験を積んでおく
- 中学2年生|苦手克服と英語資格の準備を始める
- 中学3年生|本格的な過去問対策と面接・作文の準備を進める
なお、高校受験対策を開始するのは中学2年生の終わり頃から3年生の夏頃であるケースが多いため、現時点で中学2〜3年生の方も焦らず準備を進めましょう。
中学1年生|基礎固めに加え、さまざまな経験を積んでおく
中学1年生の段階では、主要科目の基礎固めや学校の課題、テストなど、基本的なことにしっかり取り組むことが大切です。受験まで時間の余裕があるため、スポーツや文化活動にも積極的に参加し、書類選考や面接などでアピールできる経験を積んでおきましょう。
また、海外在住の場合、一時帰国する機会があれば気になる学校を見学するなど、早めに進路を意識した行動を取る
のもおすすめです。
中学2年生|苦手克服と英語資格の準備を始める
中学2年生になると、授業で入試の頻出分野が扱われ始めるため、苦手分野をそのままにせず、早めに理解を深めておくことが大切です。この時期に苦手を克服しておくことで、受験期に余裕をもって応用力を伸ばせます。
また、帰国子女枠では英検®の級やTOEFLのスコアなどの提出が出願条件となっている学校もあります。志望校の要件を確認した上で、計画的に英語資格を取得しておく
と良いでしょう。英検®を会場受験で取得する場合、出願書類の提出時期を考慮すると、中学3年生の5月の試験までに目的の級を取得しておく必要があります。
中学3年生|本格的な過去問対策と面接・作文の準備を進める
中学3年生になったら、本格的に志望校を絞り込み、過去問を繰り返し解くことで出題傾向や時間配分に慣れておきましょう。
また、多くの学校で作文や面接が重視されており、自分の考えや経験を具体的に伝える力が求められます。
そのため、以下のようなエピソードの引き出しをあらかじめ準備しておくのがおすすめです。
- 海外生活で苦労したこと、成長を感じた場面
- 課外活動や語学習得の経験
- 入学後に取り組みたいこと、将来の夢や志望理由
早い段階から準備を始めておくと、本番でも落ち着いて対応できるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では正社員の教育プランナーが完全担任制で受験までの最適な学習プランを提案

トライのオンライン個別指導塾「海外サポートコース」では、授業を行う教師だけでなく、正社員の教育プランナーが専任でお子さまをサポートします。最適な学習プランの提案や効果的な勉強法のアドバイスに加えて、帰国後の進路相談や志望校選びについてもきめ細かく対応します。
また、定期的な学習面談を通じてご家庭とも連携し、学習内容やサービスに関する不明点・不安があれば、いつでもメールでご相談いただけます。
海外での学習環境に不安を感じやすいご家庭にとっても、安心して継続できるサポート体制が整っています。
まとめ

帰国子女枠での高校受験は、入試スケジュールや出願条件、選抜方法が一般入試と異なるため、早めの情報収集と計画的な対策が重要です。
ポイントは、下記の3つです。
- 帰国子女枠では英語試験や面接が重視される傾向があり、語学力や海外での経験を活かしやすい
- 帰国子女入試は試験科目数が少なく問題の難易度が抑えられていることもあり、一般入試よりも合格の可能性が高まる
- 公開情報が少なく効果的な学習計画が立てにくいため、帰国子女向けのサポートが充実している塾の活用もおすすめ
これらのポイントを押さえて計画的な受験対策を開始し、効率良く志望校合格を目指しましょう。