「中3から勉強を始めても、もう手遅れかも……」と不安を感じている方は多いかもしれません。
スタートが遅れると焦ってしまいがちですが、高校受験に向けて本格的に勉強を始めるのは中3の春〜夏が一般的で、決して遅すぎる時期ではありません。
正しい方法で取り組めば、今からでも合格を目指すことが可能です。
本記事では、中3から受験勉強を始める方に向けて、勉強が遅れやすい原因や、限られた時間で効率良く成績を伸ばすための教科別勉強法を詳しく解説します。
「何から始めたらいいかわからない」「焦って手がつけられない」という方も、ぜひ参考にしてください。
個別教室のトライでは、専任講師と正社員の教育プランナーが受験勉強を徹底サポート。一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムと完全マンツーマン授業で、志望校合格へと導きます。
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この記事の目次
中3から勉強を開始しても手遅れではない!巻き返すには時間管理と勉強法の工夫が大切

中学3年生から受験勉強を始めても、決して手遅れではありません。
実際、多くの受験生は中3の春〜夏にかけて本格的に勉強を始めるため、夏休み明けや2学期終了時点であっても、志望校合格の可能性は十分に残されています。
ただし、限られた時間の中で成果を出すためには、「徹底した時間管理」と「効率的な勉強法の工夫」が欠かせません。
志望校との学力差が大きい場合や入試直前で時間が限られている場合でも、着実に取り組めば巻き返せるでしょう。
ただし、志望校によってはレベルを見直さなければならない場合もあります。
中3の勉強で遅れが生じる4つの原因

前述のとおり、中学3年生からの受験勉強で成果を出すためには、「徹底した時間管理」と「勉強法の工夫」が欠かせません。
効率的に学習を進めるためには、まず「なぜ勉強が遅れがちになるのか」を理解することが大切です。主な原因は以下の4つです。
- 中1・中2の基礎学力が足りない
- 授業についていけずモチベーションが上がらない
- 十分な勉強時間を確保できていない
- 進路や将来に対する明確な目標がない
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
1.中1・中2の基礎学力が足りない
中学3年生で勉強が遅れがちになる原因の一つに、「中1・中2の基礎学力の不足」が挙げられます。
特に数学や英語は、前学年の内容を土台に新たな単元が展開する積み上げ型の科目です。基礎が不十分なまま中3に進むと、応用問題に対応できず、つまずいてしまうことがあります。
たとえば、英語であれば文法や語彙、数学であれば計算力や公式の理解が不足していると、授業についていけず、苦手意識が強くなってしまうでしょう。
「これまであまり勉強を頑張ってこなかった」と感じている人ほど、早めに中1・中2の復習に取り組み、基礎固めを行うことが巻き返しへの第一歩です。
2.授業についていけずモチベーションが上がらない
中1・中2で基礎学力を十分に身につけられていないと、中3の授業内容についていくのが難しくなります。
理解が追いつかないまま授業が進むと「わからない」「自分だけできていない」と感じやすくなり、自然と勉強へのモチベーションも低下してしまうかもしれません。
この状態が続くと、さらに勉強を避けるようになり、成績が下がるという悪循環に陥る可能性もあります。
特に中3は受験を意識した応用的な内容が多いため、授業での理解が学力向上の鍵と言えます。
授業についていけないと感じたら、早めに復習や個別のサポートを取り入れて、学び直しの機会を作ることが重要です。
小さな「わかった!」の積み重ねが、やる気を取り戻すきっかけになります。
3.十分な勉強時間を確保できていない
部活動や学校の課題などで忙しく、十分な勉強時間を確保できていないことも、勉強の遅れにつながる原因の一つです。
さらに、スマートフォンやゲームに時間を取られたり、夜更かしが習慣化して生活リズムが乱れてしまったりすることも、学習時間の不足に拍車をかけます。
こうした状況が続くと必要な学習量を確保できず、成績が伸びにくくなるだけでなく、勉強に集中するための体力や気力も低下しがちになります。
限られた時間を有効に使うためには、1日のスケジュールを見直し、優先順位をつけて取り組むことが重要です。
まずは生活習慣を整えることから始めて、勉強時間を少しずつでも確保していく意識を持ちましょう。
4.進路や将来に対する明確な目標が無い
進路や将来に対する明確な目標が無いと、「なぜ勉強するのか」がわからないままになり、モチベーションを保つのが難しくなります。
その結果、勉強に身が入らず、学習の遅れにつながってしまうことがあります。
特に「なんとなく」で志望校を決めている場合、自分の進むべき方向が見えにくくなるため、やる気も湧きにくくなるでしょう。
まずは「将来どのような仕事に就きたいか」「どのような高校生活を送りたいか」といった目標を考えることが大切です。
進みたい道が明確になれば、目指すべき高校や必要な学力も把握でき、勉強に対する意識も前向きになります。目的意識を持つことが、継続的な学習の原動力になるでしょう。
【教科別】中3で手遅れになる前に巻き返す勉強法

中3からの勉強でも巻き返しは可能ですが、そのためには「勉強法の工夫」が欠かせません。
特に夏休みを過ぎた時期からのスタートでは、限られた時間をうまく活用する必要があります。今からでも取り組める5教科別の効果的な勉強法は、以下のとおりです。
- 国語|漢字・文法の暗記を中心に読解力も鍛える
- 数学|焦らず基礎固めを徹底して行う
- 理科|暗記がメインの分野を中心に進める
- 社会|いくつかの単語をセットで覚える
- 英語|土台となる単語・文法の習得を優先する
それぞれの勉強法について詳しく見ていきましょう。
国語|漢字・文法の暗記を中心に読解力も鍛える
国語で巻き返しを図るなら、まずは漢字や文法の基礎知識の暗記から始めるのが効果的です。これらは得点につながりやすく、短期間で成果が出やすい分野です。
一方、長文読解は時間をかけて伸ばす分野なので、説明文や小説に慣れることから始めましょう。文章を読みながら要点をまとめる要約練習も読解力向上に役立ちます。
なお、古文・漢文の単語については、都道府県によって出題傾向に差があり、古典の単語知識を直接問う問題が出ない地域も少なくありません。
私立高校であっても、中堅以下の学校では、その都道府県の入試形式を踏襲しているケースが多いようです。
まずは自分の地域の過去問を確認し、出題範囲を見極めた上で、優先順位をつけて対策を進めることが大切です。
数学|焦らず基礎固めを徹底して行う
数学は積み重ねが重要な科目であり、中1・中2の内容が理解できていないと、中3の単元や入試問題にも対応できなくなります。
そのため、受験までの時間が限られていても、焦らず基礎固めを徹底することが何より大切です。まずは教科書やワークの基本問題を活用し、自分の理解度をチェックしましょう。
答えを覚えるのではなく、「なぜこの解き方になるのか」という考え方のプロセスを理解することがポイントです。
基礎がしっかり固まってから、少しずつ応用問題やレベルの高い問題集に取り組むことで、無理なく受験に必要な学力を伸ばすことができます。
理科|暗記がメインの分野を中心に進める
理科の学力を効率良く巻き返すには、まず暗記中心の「生物」や「地学」から取り組むのが効果的です。
これらの分野は覚える内容が明確で、短期間でも得点につなげやすいため、勉強のスタートには最適です。
ただし、教科書の用語を丸暗記するのではなく、仕組みや原理、ルールなどの根本的な理解を重視することが大切です。
基礎的な問題に繰り返し取り組み、「問題を見た瞬間に解ける」状態を目指しましょう。
さらに、近年は実験結果の考察や手順に関する記述問題も増加しており、単なる知識だけでは対応が難しくなっています。
実験内容やその背景を理解しながら学習を進め、入試に通用する実践的な力を強化することが有効な対策です。
社会|いくつかの単語をセットで覚える
社会は暗記すべき情報が非常に多いため、効率的に覚える工夫が欠かせません。
たとえば「人物と出来事」「都道府県と特産品」「条文とその意味」などの関連性のある情報をセットで覚えることで、記憶の定着が格段に良くなります。
単に教科書や用語集を眺めるだけでなく、「自分の言葉でノートにまとめる」ことも重要です。ポイントは、内容を丸写しするのではなく、自分の理解に合わせて噛み砕いて書くことです。
さらに、家族や友だちに説明してみると、頭の中の整理や理解の確認にもなり、記憶の定着がいっそう深まります。
インプットとアウトプットを繰り返しながら学ぶことで、社会の知識を効率的に身につけていくことが可能です。
英語|土台となる単語・文法の習得を優先する
英語で巻き返しを図るには、まず土台となる英単語と文法の習得が不可欠です。
高校受験ではこれらの基礎力が合否を左右するため、最初は語彙と文法を重点的に学習し、ある程度身についた段階で問題集や過去問に取り組むと良いでしょう。
ただし、単語と文法だけに偏った学習では、実戦力が不足し、受験に間に合わない可能性があります。
覚えた単語で短い英文を作ってみたり、毎日1問だけでも簡単な長文問題を解く習慣をつけることで、長文読解や英作文の力も同時に鍛えられます。
近年の入試では、リスニングと長文問題で6〜7割を占める傾向にあるため、基礎を固めつつも実践形式の問題に慣れておくことが重要です。
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中3から受験勉強を始めた方でも、最短ルートで志望校合格を目指せるよう、専任の教師が徹底的にサポートします。
たとえば、数学のように基礎が不十分で中1・中2の内容までさかのぼる必要がある場合、1対1のやり取りでつまずきの原因を的確に見極め、必要な単元に絞って効率良く指導します。
効率的に弱点を克服できるトライの個別最適化されたサポートは、限られた時間で結果を出したい受験生におすすめです。
高校受験までに遅れを取り戻す勉強のコツ

最後に、高いモチベーションを維持しつつ、時間管理を徹底しながら勉強する上で押さえるべきポイントを4つ解説します。
- 明確な長期目標・短期目標を決める
- 高校受験までの勉強スケジュールを立てる
- 生活リズムを見直して勉強時間を確保する
- 過去問をフル活用して出題傾向・苦手をつかむ
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
明確な長期目標・短期目標を決める
受験勉強を効率良く進めるためには、明確な長期目標と短期目標を設定することが大切です。
「第一志望校に合格する」といった長期目標を見据えることで、日々の勉強に意味を持たせることができます。
一方で、長期目標だけではモチベーションの維持が難しいため、「今週は英単語を100語覚える」「今月中に中2数学の復習を終える」などの短期目標を立て、達成感を得ながら進めることが重要です。
短期目標は無理のない範囲で細かく設定し、達成ごとに小さな成功体験を積むことでやる気の維持にもつながります。
計画的に学習を進めるためにも、まずは目標を「見える化」し、自分に合った学習スケジュールを立ててみましょう。
高校受験までの勉強スケジュールを立てる
高校受験までに遅れを取り戻すには、ゴールから逆算した勉強スケジュールを立てることが不可欠です。
試験日までの残り時間を把握し、各教科で「いつまでに何を終わらせるか」を明確にしておくことで、効率的に学習を進めることができます。
まずは、志望校の出題傾向や自分の得意・苦手分野を整理し、重点的に取り組むべき単元を洗い出しましょう。
次に、月ごと・週ごと・日ごとにやるべきことを細分化し、無理のない計画を立てます。
苦手分野は特に、早めに時間を確保するのがポイントです。予定通りに進まないことも考慮して、見直しや調整がしやすい柔軟なスケジュールを立てましょう。
また、勉強に集中できない時の「軽めの課題」をあらかじめ用意しておくと、学習時間を無駄にせず継続しやすくなります。
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教育プランナーは、お子さまの現在の学習状況や志望校、目標などを丁寧にヒアリングしたうえで、合格に向けた最適な学習プランを設計。
無理なく実行できる計画をもとに、効率良く成果を出せるよう徹底的に伴走します。
学習内容だけでなく進捗管理やモチベーション維持までサポートしてくれるため、初めての受験でも安心して取り組むことができます。
生活リズムを見直して勉強時間を確保する
受験勉強で遅れを取り戻すには、まず生活リズムを整え、安定して勉強時間を確保できる環境を作ることが大切です。
たとえば、「夜遅くまでスマートフォンやゲームをしてしまう」「休日に昼過ぎまで寝てしまう」などの生活習慣が続くと、集中力や体力が落ち、効率的な学習が難しくなります。
毎日同じ時間に起きて、決まった時間に勉強を始めるだけでも、脳が学習モードに切り替わりやすくなり、集中力が持続しやすくなります。
さらに、1日のスケジュールを見直して無駄な時間を洗い出すことも効果的です。勉強時間とリフレッシュの時間にメリハリがつき、学習習慣をつけやすくなるでしょう。
個別教室のトライでは、一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成し、完全マンツーマン形式で授業を行います。わからない部分はその場で質問できるため、苦手をそのままにせず、着実に学力を積み上げることが可能です。
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過去問をフル活用して出題傾向・苦手をつかむ
高校受験の対策として、過去問の活用は非常に効果的です。まずは自分の実力を知るために、時間を計って1年分の過去問を解いてみましょう。
過去問に取り組むことで、出題傾向や頻出単元、問題形式が把握できるだけでなく、自分の苦手分野も客観的に見えてきます。
苦手を明確にすることで、基礎固めや演習の優先順位がつけやすくなり、効率的な学習が可能になります。
さらに、過去問は本番の時間配分や解答スピードを身につける訓練にも最適です。解きっぱなしにせず、間違えた問題を丁寧に分析し、類題で復習するようにしましょう。
過去問は試験直前の仕上げだけでなく、基礎力の確認や試験慣れなど段階に応じて活用法を変えることで、より実践的な力を養うことができます。
まとめ

本記事では、中3から受験勉強を始める方に向けて、勉強が遅れやすい原因や、限られた時間で効率良く成績を伸ばすための教科別勉強法について解説しました。
今からでも取り組める5教科別の効果的な勉強法は、以下のとおりです。
- 国語|漢字・文法の暗記を中心に読解力も鍛える
- 数学|焦らず基礎固めを徹底して行う
- 理科|暗記がメインの分野を中心に進める
- 社会|いくつかの単語をセットで覚える
- 英語|土台となる単語・文法の習得を優先する
限られた時間の中で成果を出すために、まずはやるべきことを整理し、自分に合った学習法で一歩を踏み出しましょう。